リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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ディアボロモンの逆襲その4
前書き
オメガモン&インペリアルドラモンVSアーマゲモン
クロスウォーズとか見ると、インペリアルドラモン・ファイターモードの必殺技のギガデスは本当に規模がでかい。
確かにあれは無闇に撃てない。
ディアボロモンの逆襲の時はメガデスだと個人的に思っています。
現実世界でのオメガモンとアーマゲモンの戦いが始まった。
京「オメガモン…良かった。これで…」
ルカ「勝てません」
京「え?」
ルカ「オメガモンは……負けます。実力が違いすぎる……」
京「な、何言ってるの!!ルカ君、3年前のディアボロモンとの戦い見てないから…」
ルカ「………」
アーマゲモンがオメガモンに向けてエネルギー弾を放つ。
オメガモンはそれらをかわして、お返しとばかりに宙返りしながらガルルキャノンを連射した。
1発1発が確実にアーマゲモンに炸裂している。
ガルルキャノンの爆炎にアーマゲモンが飲まれる。
オメガモンは水面に降り立ち、ガルルキャノンを構えたまま、爆炎の上がっている方を見据えていた。
少しの間を置いて、爆炎の中から動く物があった。
ガルルキャノンの連射をまともに喰らっていながらアーマゲモンの皮膚には焦げ後どころか掠り傷すら付けられていない。
ルカ「ダメージ…0です」
伊織「そんな……」
アーマゲモンが再びエネルギー弾をオメガモンに向けて放った。
アルティメットフレア
“究極”の名を冠するのに相応しい破壊力を秘めた一撃がオメガモンに炸裂した。
凄まじい衝撃がオメガモンを襲い、レインボーブリッジに叩きつけられたオメガモンはようやく攻撃を受けたことを理解した。
なのは「自己治癒力も以前とは桁違いに上がってる……一体何万何億のクラモンが融合したの……?」
ティアナ「アーマゲモンの身体は無数のクラモンが融合して出来ている。つまり細胞の1つ1つがクラモンで出来ているから、攻撃が通用しない」
京「どういうこと?」
ルカ「クラモンの身体はとても柔らかい。だからある程度の衝撃はカット出来ます。破壊された細胞……クラモンを新しいクラモンに置き変えることで攻撃を完全に無効果することが可能になります。アーマゲモンは究極体ですからディアボロモンの持っていた増殖能力も持っているため、破壊されたクラモンは即座に補充される。」
ユーノ「つまり攻撃が効いていないんじゃなくて、あまりにも再生が速すぎて攻撃が全く追いつかないんだ。」
スバル「アーマゲモンを倒す方法は2つ。再生が追いつかないスピードで攻撃するか、デジコアを破壊するか。」
なのは「大輔さん。賢さん……早く……急いで……」
一方、大輔達は人気のない所に移動するとブイモンとワームモンに向き直る。
大輔「よし、行くぞ!!」
賢「インペリアルドラモンに進化して東京湾に!!」
ブイモン[おう!!]
ワームモン[うん!!]
気合いを入れるブイモンとワームモン。
デジヴァイスから進化の光が放たれた。
ブイモン[ブイモン進化!エクスブイモン!!]
ワームモン[ワームモン進化!スティングモン!!]
エクスブイモン、スティングモン[[ジョグレス進化!!!]]
エクスブイモンとスティングモンのデータが融合し、竜と昆虫の因子を宿した竜人へと姿を変えた。
パイルドラモン[パイルドラモン!!究極進化!インペリアルドラモン!!]
インペリアルドラモン・ドラゴンモードに進化すると全員が乗り込み、戦場に向かった。
アルティメットフレアの弾幕が、オメガモンを粉砕しようと凄まじい勢いで迫る。
オメガモンはエネルギー弾を必死にかわし続ける。
絶え間なくエネルギー弾は撃ち込まれ、その度に大きな水柱を発生させた。
先程は何とか耐えたが、次に命中したら、いくらオメガモンでも終わりである。
このままでは埒があかないと判断したのか、グレイソードを展開し、アーマゲモンに向かって突撃した。
巨体により機動力が低いアーマゲモンは回避出来ない。
グレイソードがアーマゲモンの鼻先に突き刺さる。
振り払おうとするアーマゲモンに対して、オメガモンはガルルキャノンをアーマゲモンの口内に突っ込むとエネルギー弾を連射する。
体内への攻撃自体は戦いでは有効な戦術であり、オメガモンの取った行動も決して間違ってはいなかった。
しかし、アーマゲモンは再生と同時にガルルキャノンのエネルギーを逆に利用し、より強烈なエネルギーを収束させた。
オメガモンの視界が目に痛い程の光に埋め尽くされ、次の瞬間、全身を凄まじい衝撃が襲い掛かった。
オメガモンの身体は勢いよく吹き飛ばされ、太一とヤマトの目の前に落下した。
ルカ「…………」
ティアナ「終わったわ…」
オメガモンは何とか身を起こしたが、ウォーグレイモンとメタルガルルモンの腕が両肩から外れ、地面に落ちた。
太一「オメガモン!!」
そして意味のない呻き声を上げたオメガモンの瞳から光が消えた。
現実世界に戻ってきたタケルは愕然とした表情でオメガモンを見つめ、ヒカリは小さな悲鳴を上げて後ずさる。
タケル「オメガモンが…」
ヒカリ「嫌…」
一輝「思ったより善戦したが、やられちまったな」
冷静に呟く一輝の言葉が光子郎達の心に突き刺さる。
遼「一輝…」
一輝「現実逃避しても仕方ねえだろ。オメガモンは戦闘不能。後は大輔達に任せるしかねえな…」
一輝の視線は東京湾に向かっている最中であろうインペリアルドラモン・ドラゴンモードの反応が映っているパソコンの画面を見つめた。
そしてインペリアルドラモン・ドラゴンモードの背に乗っている大輔達が東京湾の現状を見て目を見開いた。
大輔「アーマゲモン…」
賢「降りよう」
大輔達が光に包まれ、地面に着地した。
ルカ「大輔さん達!!」
大輔「悪い、遅刻した」
アリシア「大丈夫!!早くアーマゲモン倒して!!」
大輔「ああ…何でこんな時に限ってアインスとリインは仲良く風邪引いてんだよ。」
今回、アインスとリインは姉妹揃って風邪を引いているのでX進化が出来ない。
フェイト「お願いインペリアルドラモン!!」
インペリアルドラモン・DM[任せておけ!!]
インペリアルドラモン・ドラゴンモードはレインボーブリッジの上空を通り過ぎ、更にオメガモン、太一とヤマトの真上を通り過ぎた。
彼らはアーマゲモンに戦いを挑むインペリアルドラモン・ドラゴンモードを見ない。
見る事が出来なかったのだ。
インペリアルドラモン・ドラゴンモードの勇姿を見たらきっと惨めになる。
もう自分達はあの頃とは違うのだと、突きつけられているようで…。
空「しっかりしなさい!!」
聞き慣れた声に太一とヤマトが振り返った。
そこには自転車を停めた丈と空の姿。
丈「途中で空君に会ってね、その自転車を借りたんだよ。」
空「随分…遅くなっちゃったね」
太一「空!!」
ヤマト「空…」
空「太一、ヤマト!!」
そしてインペリアルドラモン・ドラゴンモードとアーマゲモンが数年の時を経て再び激突した。
インペリアルドラモン・DM[まずはデジコアを露出させなければ…ボジトロンレーザー!!!!]
背部のボジトロンレーザー砲にエネルギーを収束させ、レーザーを連射した。
レーザーはアーマゲモンに直撃し、大きく後退はさせたものの、ダメージは皆無だ。
インペリアルドラモン・DM[(ボジトロンレーザーでは威力が足りない…なら…)]
必殺技を叩き込もうとしたが、その前にアーマゲモンの誘導エネルギー弾のブラックレインが放たれた。
インペリアルドラモン・ドラゴンモードは最大速度で逃れようとするが、方向転換の際に追い付かれ、直撃を受けた。
伊織「ああ…」
京「インペリアルドラモンでも…」
大輔「インペリアルドラモン、モードチェンジ!!」
煙の中からインペリアルドラモン・ファイターモードが勢い良く天に向かって飛翔した。
その動きについていけず、続けざまに攻撃出来ないアーマゲモンの隙を突き、インペリアルドラモン・ファイターモードは攻撃体勢に入る。
インペリアルドラモン・FM[(ギガデスでは街に被害が出る…ならば…)]
胸部の龍顔にボジトロンレーザー砲を装着せず、そのまま龍顔を展開すると、1つの小さな砲身が出現した。
ルカ「ギガデスじゃない…メガデス!?」
アリシア「そっか、ギガデスだと威力がありすぎて街まで吹き飛んじゃう!!」
インペリアルドラモン・FM[メガデス!!!!]
インペリアルドラモン・ドラゴンモードの必殺技であるメガデスがアーマゲモンに炸裂する。
凄まじい爆炎が上がる。
京達と人々は勝利を確信したが、メガデスでは威力が足りず、アーマゲモンのデジコアを露出させるには至らなかった。
アルティメットフレアがインペリアルドラモン・ファイターモードに向かって放たれた。
技の発動直後の硬直を狙った一撃が直撃すると誰もが思った瞬間であった。
賢「インペリアルドラモン!!フルスピードで分裂だ!!」
ジョグレスを強制解除し、ブイモンとワームモンに分かれる。
大輔「デジメンタルアップ!!」
ブイモン[ブイモンアーマー進化!マグナモン!!]
ワームモン[ワームモンブラスト進化!ベルゼブモン!!]
分裂して単体での究極体に進化すると、そのまま突撃して口からアーマゲモンの内部に突入した。
マグナモン[マグナムパンチ!!]
体内に侵入したマグナモンは肉壁に向けて強烈なパンチを叩き込む。
アーマゲモンの身体の一部が不自然に膨れ上がる。
ベルゼブモン[獣王拳!!]
ベルゼブモンもマグナモンに続くように拳を叩き込む。
体内で大暴れするマグナモンとベルゼブモンにアーマゲモンは激痛で身を捩る。
マグナモン[アースクエイク!!]
ベルゼブモン[百獣拳!!]
真下の肉壁に拳を叩き込むと、凄まじい衝撃が発生し、肉壁を裂いていく。
そして破けた腹部から脱出し、マグナモンがベルゼブモンを見遣る。
マグナモン[ベルゼブモン、あいつを上空に!!]
ベルゼブモン[任せておけ!!モードチェンジ、ブラストモード!!カオスフレア!!]
長年の付き合いでマグナモンの考えに気付いたベルゼブモンはベルゼブモン・ブラストモードにモードチェンジすると、アーマゲモンを上空に打ち上げた。
ブイモン[大輔~!!]
ワームモン[賢ちゃ~ん!!]
大輔「もう1回ジョグレス!!」
もう1回ジョグレス進化し、今度は一気にインペリアルドラモン・ファイターモードに。
ルカ「成る程、考えましたね。地上ではどうしても街に被害が出る。でも、上空なら被害を考えなくて済む!!」
大輔「ぶちかませ!!」
インペリアルドラモン・FM[ギガデス!!!!]
上空のアーマゲモンに向けて放たれた超破壊砲が炸裂する。
凄まじい光にこの場にいた全員が目を庇った。
光が消え、全員が目を開いた時にはアーマゲモンの姿が消えていた。
インペリアルドラモン・FM[終わったな]
アーマゲモンの気配は感じられない。
細胞のクラモンも残さず消滅させたことで勝利を確信してボジトロンレーザー砲を右腕に戻した瞬間であった。
アーマゲモンが立っていた場所から複数の水柱がたったのは。
スバル「え!?」
数十体のディアボロモンがインペリアルドラモン・ファイターモードにしがみついた。
インペリアルドラモン・FM[なっ!?ディアボロモン!?クラモンは全て融合してアーマゲモンになったはず…ま、まさか!!]
あの時、吹き飛ばした肉片がクラモンとなり、凄まじい進化速度でディアボロモンに進化したのだ。
ディアボロモンはインペリアルドラモン・ファイターモードを嘲笑うとポツリと呟いた。
ディアボロモン[パラダイスロスト……]
インペリアルドラモン・ファイターモードにしがみついた数十体のディアボロモンが一斉に自爆した。
インペリアルドラモン・FM[ぐああああああああ!!!?]
究極体数十体分のエネルギーを零距離で喰らったインペリアルドラモン・ファイターモードは激痛に叫んだ。
自爆したディアボロモンの構成データは再び無数のクラモンとなり、再び1つとなってアーマゲモンになった。
フェイト「あ……」
はやて「インペリアルドラモン…逃げ…」
逃げる間もなく、インペリアルドラモン・ファイターモードにアルティメットフレアが炸裂。
ディアボロモンの自爆を喰らって弱っていた状態でまともに喰らったことでボロボロになり、力無く空中に留まるインペリアルドラモン・ファイターモードの無惨な姿がそこにあった。
後書き
原作よりインペリアルドラモンが善戦しました
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