ソードアート・オンライン~隻腕の大剣使い~
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第11話圏内事件
前書き
どうも~!醤油ラーメンです!
ひさしぶりの更新です!今回はアニメ第5話「圏内事件」のストーリーを書きたいと思います!サブタイトルは・・・そのまま使いました。
それではスタートです!
2024年4月11日、第50層・アルゲード
ここは今の最前線から少し下の階層。オレは今ミラと一緒にこの層にいる。何故ここに来ているのかというと
「お兄ちゃん、あたし攻略以外であの人に会うの何気に初めてなんだけど・・・お兄ちゃんの他にあたしも呼ばれてた?」
「いや、呼ばれてはいない。オレが連れてこうと思っただけ。オレもお前も独り身なんだ、やることなくて暇してるよりいいだろ?」
「はったおすよ?」
「ゴメンナサイゴメンナサイ・・・ごほん。まあオレたちを招集したキリトに会えば分かるだろ」
オレは今日キリトにここに来るようにひさしぶりにメッセージをもらった。アイツが攻略以外でオレを呼び出す時は面倒なことが起きてる時だから、もしもの時のために一緒に来てもらった。オレだって不死身じゃないからなーーーそんなこんなで集合場所に到着。
「オーッス、キリト。今度はどんな御用で・・・」
「こんばんは、ライリュウ君・・・あ、ミラちゃんも来てくれたんだ」
「あ!アスナさんもいる!」
「よぉ・・・、悪いなライリュウ。急に呼び出して」
キリトーーーなんでアスナさんと一緒にいるんだ?この人攻略で頭の中埋め尽くされてるような人なのに。オレは基本さん付けはしないが実はこの人オレより一つ年上らしくーーーそれに加えて少し恐い。そのような理由でさん付けすることにしている。攻略以外では中々見ない組み合わせだから少しフリーズしちまったよーーーこの空気に早くも耐えきれなく生ったのかキリトが「ここでは少し話しづらいからエギルの店に行こう」と言った。だったら最初からそうすればいいのにーーーと考えていたらあっという間に到着。店の中から槍を持った男性プレイヤーが肩を落として出てきた。なんとなく想像出来るから自分が少し恐い。
「相変わらずアコギな商売しているようだな」
「よぉ、キリトか !ライリュウとミラももいんじゃねぇか。安く仕入れて安く提供するのが、ウチのモットーなんでね」
「安く提供は疑わしいけどな」
「この前売った額より、買った額の方が高かったしね」
「何を人聞きの悪いことを・・・!?」
来店して最初がコレ。エギルの商売はキリトの言う通り結構アコギだ。「安く仕入れて安く提供する」というエギルのモットー、確かに安く仕入れてはいるけどーーー提供する時の額が高いんだよな。そんな軽口叩きあって拳を合わせる。この瞬間エギルは店の玄関から入って来るアスナさんを見て驚きオレとキリトの肩をつかんでカウンターの中に引きずりこむーーーていうか痛い!
「ど、どうしたキリト、ライリュウ!ソロのお前たちがなんでアスナと一緒とはどういうことだ!?」
「痛ぇよオッサン!オレもさっきキリトに呼び出されたんだよ!」
キリトは今のところずっとソロだけどオレは基本ソロでたまにミラとコンビ組んでるから100%ソロじゃないから!つか早く放せ!解放しろイテテテテテテテテテテテ!
******
「《圏内》でHPが0に!?」
「でも《圏内》って絶対死なないようになってるんじゃないの!?」
「いや、《圏内》でもHPは減るには減る。《デュエル》だったらな」
圏内とは《アンチクリミナルコード有効圏内》の略称である。その効果は街の中で攻撃を受けても軽いノックバックが起きるだけでHPは減らない。そして犯罪者プレイヤーが入れないように設定されている。これだけ聞けば街の中は危険がないと思いがちだけどそうでもない。
例えば、寝ている相手の指を操作してアイテムを勝手にトレードしたり、挙げ句の果てに《全損決着モード》でデュエルを挑んで相手を殺す《睡眠PK》なんてことができる。《圏内》も完全なる安全地帯じゃないんだ。その事をミラに教えた。
「デュエルじゃねえのか?」
「winner表示を発見できなかった」
「直前までヨルコさんと歩いていたのなら、睡眠PKの線もないしね」
ヨルコさんという第三者の人、どうやら圏内で死んだカインズというプレイヤーと知り合いらしく直前まで食事をして少し離れていたら圏内PKの現場を目撃したらしい。
「突発的デュエルにしてはやり口が複雑すぎる。事前に計画されたPKなのは確実と思っていい。そこでコイツだ」
「コレが今のところ、唯一の手掛かりってわけか」
亡くなったカインズさんの胸に突き刺さっていたこの黒い槍。なるほど、エギルにこの槍を鑑定してもらおうってわけか。商人のエギルならアイテムの買い取りをするために鑑定スキルを上げてるからな。さっそくエギルが鑑定を始めた。結果はーーー
「プレイヤーメイドだな」
「本当か!?」
「誰ですか!?作成者は」
「誰がそんな不気味な槍を・・・」
プレイヤーメイド、店売りでもモンスタードロップでもなく、プレイヤーが作成した武器かーーーこの槍の形状を見ると、ミラの言う通り不気味に感じる。所々トゲのように刃が跳ねていて、まるで蕀のような槍だ。
「《グリムロック》・・・聞いたことねぇ名だ。少なくとも一線級の等勝者だ。それに武器自体も特に変わったことはない」
「でも、手掛かりにはなるはずよ」
「うん、一応固有名を教えてくれ」
《グリムロック》ーーーそいつがこの槍を。当事者のヨルコさんが作成者の名前に覚えがあれば大きな手掛かりになる。キリトは武器の固有名をエギルに聞く。武器の名前かーーー
「えっと、《ギルティ・ソーン》っとなっているな。《罪の蕀》ってことか。」
「罪の・・・蕀」
《罪の蕀》ーーーなんとも意味深な名前だな。固有名を言ったエギルは《ギルティ・ソーン》をキリトに返した。キリトは槍を数秒見つめてーーー
「よし」
よし?何が?その疑問は槍を構えて自分の腕に刺そうとしたキリトを見て理解した。
「よしじゃねぇだろぉぉぉ!」
「ぐへっ!?」
コイツがバカなことしようとしたからつい思いっきりぶん殴っちまった。それは許して欲しいね。
「痛ぇな!何すんだよ!?」
「こっちのセリフだバカヤロウ!」
「その武器で実際に死んだ人がいるのよ!?」
「いや、でも試してみないと・・・」
「そういう無茶やめてよキリト君!心臓止まるかと思ったよ!」
キリトは検証のつもりだったんだろうが、マジで槍の影響だったらシャレんなんねぇから!心臓が止まるなんてミラのセリフもあながち大袈裟じゃなくなるぞ全くーーーとにかくこの《ギルティ・ソーン》はエギルが預かることになった。
それにしてもーーー早い内に真相を確かめないと安心して攻略行くどころか夜も寝られねぇぞコレ。明日ヨルコさんとやらに会いに行くみたいだし、オレもついていこうーーー
後書き
軽くライリュウのキャラが坂田○時さんに近くなっちゃいました・・・。もうこのままボケとツッコミの時はこんな感じにしようかな。
今回ミラの影が薄かったかも・・・。
次回もお楽しみに!
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