銀河鉄道物語 リリカルな異世界[地球]
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
銀河鉄道は何処までも
銀河鉄道は決められたレールの上を何回も何回も走っている。
しかし銀河鉄道は決して単独の判断で止まることはない。
それはまさしく捜査を行う刑事のように。
「未来君が生きているなら逮捕せなあかんのや。それが私たちの仕事だから。」
はやては皆に向かって申し訳無さそうにいった。
それもそのはずである。
元々逮捕出来ずに死んでしまったと思っていた人物を死んだと思っていたという理由で見逃す訳にはいかないのだから。
そもそも未来からすると何故自分が狙われていたのかさえ知らなかった。
「はやてちゃん、今それを言わなくても良かったんじゃないのかな?」
なのはがはやてに尋ねた。
はやての発言はこの空気を壊してしまったのだから。
「あのな、なのはちゃん。自分達の仕事を忘れてもらうわけにはいかないんだよ。それに未来君が行った行為である捜査非協力的である態度で公務執行妨害で逮捕できるんや。」
「でも少しくらいは銀河鉄道側の気持ちも考えてあげたらどうなのかな?」
フェイトがはやてに言ったが、
「今回の任務は私とシグナム、シャマルで行う予定や。二人は直ぐに準備してちょうだいな。」
二人は準備に入った。
移動に関しては変装して銀河鉄道に乗っていった。
数日ぶりにトレーダーに来たが、前回の映像の影響はなかった。
それは管理本部も同じで、破損部分はなかった。
はやてたちは管理本部の建物に着くと、綾の銀河鉄道特別捜査官証を使って局長室に入っていった。
「失礼します。」
変装をしたはやてが入って行くが未来は、
「案外早く気づきましたね、時空管理局機動6課の八神はやて二等空佐。」
一瞬で見抜かれてしまった変装を解除した三人は部屋の中に美花達、MR(魔導警備隊)の隊長が集まっているのが分かった。
だが未来の口から発せられたのは以外な言葉だった。
「取り調べに応じてもいいけど護衛にこの三人を着けさせてくれないかな?」
「それくらいなら。」
「ありがとう。もら自己紹介して。」
未来が三人に言うと
「神聖美花少佐です。所属はMR(魔導警備隊)ミカエル小隊です。」
「神聖加奈大尉です。所属は同じくMR(魔導警備隊)ガブリエル小隊です。」
「シリア・ナカジマ兵曹長です。所属はTF(トレーダー警備軍)です。」
TF(トレーダー警備軍)とは呼んで字のごとく、銀河鉄道のトレーダー施設を守ったり、惑星に関する業務を行っている。
「どうして取り調べに応じる事にしたん?」
「だってこれ以上戦うのもめんどくさいからしょうがなくだよ。それにまだバレるわけにはいけないこともあるからね。」
最後の一言は聞こえないくらい小さな声で言った。
「それなら早く行きたいんやけど良いかな?」
「僕はいいけど。三人はどうなの?」
未来は護衛の三人に視線を送った。
「私は大丈夫です。」
シリア兵曹長ははっきり答えたのに対して二人は、
「木島軍曹に連絡をしますのでお待ちください。」
「ゼスト隊長に連絡しますのでお待ちください。」
機動6課の三人が聞き返した。
「神聖加奈大尉、今ゼスト隊長と言いましたよね。具体的な特徴は?」
そこに未来が、
「こんなところで事情聴取をするなー。後でそれも話すから。」
そんなことをいい此処での話は終わった。
「遅くなりました。」
加奈が戻ってくると、
「皆さん少しじっとしていてください。」
未来は全員に告げると転移魔法を使った。
あっという間に列車内だった。
今度は念話で、
「ミッドチルダまで運転を頼みます。」
此処にいない三人に送ると、
「「「はい。まかせてください。」」」
三人の声がはもって聞こえた。
列車は動き出すとはやてが未来に聞いてきた。
「未来君、ゼストについて教えて貰えるかな?」
「簡単な話ですが、本物のゼストさんはこちらで預かっています。そしてシグナムが倒したゼストはクローンです。記憶は供給しています。しかし彼は大きな傷が残ってしまい魔力はこちらで言う二級魔導師位になってしまったのです。」
「夏村、ゼストさんは元気なのか?」
「はい。元気です。」
ホッとしたシグナムであった。
後書き
次は事情聴取をするところです。
ページ上へ戻る