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銀河鉄道物語 リリカルな異世界[地球]

作者:stk
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総力戦

未来がMR(魔導警備隊)に指示を出し厳重警戒中の中、神聖美花が隊長を務めるミカエル小隊の前にはやて達は現れた。
これについてはお互い驚いているようだった。
先に話し始めたのは美花の方だった。
「これはどういう事でしょうか?あなた方は未来中将のお友達と聞いていましたが、今回はあなた方が敵なのですね。正直やりづらいです。」
最後の一言は誰にも聞こえないくらいの音量だった。
「私も美花ちゃんとは戦いたくはなかったけどしょうがないな。みんなは手を出さんといてな。」
はやては美花と一対一で戦うことにして邪魔が入らないようにみんなに言った。
美花も同様に、
「カース曹長、総員に通達。私の戦いの邪魔はしないようにと。」
「了解しました。しかし隊長、他の隊も呼んだ方がいいのでは?」
「カース曹長は私が負けると思っているのですか?」
するとかーすと呼ばれた少年は、
「そんなことはありません。失礼しました。」
と言い後ろに待機している隊員に指示を出しに行った。
また美花が話しかけていた。
「はやてさん、私の魔法はアース式。つまりあなたの故郷である地球で使われていた魔法です。」
美花ははやてに言ったが後ろで待機しているなのは達も驚いていた。
「フェイトちゃん、地球には魔法文明がないって言ってたよね?美花ちゃんが言ったことは本当なの?」
「ごめんなのは。私もわからないよ。」
するとシグナムが、
「主、危険です。アース式は殺し専門の魔法です。私も一度戦った事がありますが彼女らの魔法は現在存在する魔法より遙かに危険なのです。」
と言いはやてに言うと、
「そうなんか美花ちゃん?」
「半分正解かな。確かにアース式は人を殺すために作られた魔法やけど、私はそれを改良した人を殺すには至らない魔法だよ。」
みんなが一息をつくが、
「ただし急所に当たると二度と魔法が使えなくなるかもね。」
再びみんなの顔が険しくなった。
しかしはやてただ一人だけ、
「美花ちゃん、ルール決めよ。」
「そうだね。私が思うのはどちらかが負けを認めたらがいいんだけど、どうかな?」
「そうやな。あと一つ私が勝ったら未来君の所まで案内してもらうで。」
「じゃあ私が勝ったらはやてちゃんが私の隊に入ってもらうから。」
「ちょっと待ってください。」
ティアナが声をあげた。
「さすがに美花さんが言うことは横暴だと思います。だって・・・」
「ティアナ、黙っとき。美花ちゃん始めようか。」
「うん。二重結界展開。」
美花は広範囲の結界を張り、カース曹長を呼び主審をさせた。
「では始め。」
カースが開始を宣言すると、
「一発で決めさせてもらうよ。古の地に存在する我らの神よ、我の前に立ちはだかる敵に雷を、ゴッドブレイク。」
結界にぎりぎり収まる魔法をはじめから使ってきた美花。
これが美花の持つ一番攻撃力のでかい魔法だったが、
「どないした?こんなもんか?」
そこにはほぼ無傷のはやてがいた。
「どうして?直撃だったはずなのにどうして無傷なの?」
「どうしてって言われても?大体、私魔力何も消費してなかったからシールドで防いだだけなんよ。」
「嘘。はやてさん、あなたってまさか高位魔導師なのですか?」
「そうやけど。」
「しくったー。ならもう一つ。冥界の主よこの戦いを終わらせる雨を降らせたまえ、フィニッシュレイン。」
しかしはやてにはかすり傷しかできず。
「今度はこっちの番や。響け終演の笛、ラグナロクブレイカー。」
魔力を消耗しきった綾はシールドを張れず、直撃してしまった。
はやてもすぐそばに行ったが美花の姿はなかった。
するとはやての後ろから
「痛いのくらちゃったよ。もうほとんど魔力もないし、次で最後かな。戦いの傷を癒して、ミラクルレイン。」
二人の傷がみるみる消えていった。
「はやてさん、悔しいけど私の負けだよ。」
美花は負けを認めた。
戦い方の誤算、美花には多くのミスがあった。
「傷を直してくれてありがとな。」
「別にいいよ。じゃあね。」
「おっと、約束は守ってもらうで。」
この瞬間、美花は思った。
八神はやては未来の言う通りの人間だと。 
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