【魔剣転生】少女と魔剣のダンジョン攻略!
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少女との出会い編
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前書き
0-7【魔剣転生】少女と魔剣のダンジョン攻略
はい、らいです。
そろそろマガジンが切れます((((((
では本編始まります。
「…じゃあ…聞く……なんで私の名前を…?あなたの…名前は…?」
『俺と契約する際に奴隷契約を破棄させてもらった、その時にマスターネームとして俺に刻まれたってわけよ。俺の名前はまだ決まってないからキャロが決めてくれればいいよ。』
キャロが起きてから数分、俺はキャロの質問攻めにあっていた。
何故会話できるのか
_____特有スキル『意思疎通』があるから
何故名前がわかるのか
_____マスター契約した際に奴隷契約を破棄し名を刻まれたから
どこから来たのか
_____…さあ?
私をこれからどうするのか
_____…自由にしてやる。何者にも囚われず自分の力で乗り越える力を与えてやる。お前の夢を叶えてやる。俺にはそれができる。
いくつもの質問に答えるとキャロは長く考え
「…これからよろしく、シオン」
〈マスター権限により名称固定されました。魔剣『シオン』と名付けられました。変更不可です。〉
と、俺の名前を名付け、微笑んだ。
この少女が後に俺の運命を変えるとは夢にも思わなかった。
___________________________________
要塞都市アスカラン
時計塔を中心に発展していった町として各国に知れ渡る国である。
ギルド加入した冒険者などがよく拠点を置く町である
キャロが教えてくれた話では今からそのアスカランに向かうとの話だった。
その最中、魔王の一角のペットが支配していた荒地にペットがいなくなったとの情報が入り、その荒地を横切ってアスカランに向かおうとしていたらしい。(この時、あのキングガルーダがその魔王のペットだとはシオンはまだ知らない)しかし途中、森で出くわしたオーガに襲われたらしい。
そこで俺と出会った、という訳なのだが。
『シオン…ねえ?日本系の名前でなんかいそうだよな…」
「ん?なにか言った?」
『いえ、何も』
俺に名付けてくれたシオンという名前はあまりにも日本で聞いたことのある名前だったのでキャロは俺と同郷なのか、と疑ってしまった。
しかしキャロ曰く「昔助けてもらった時にその人が名乗っていた名前がシオンだった。」とのこと。
そのシオンという人物が俺と同郷なのかは置いといて一度会ってみたいという気持ちが湧いてきた。
「着いたよ、ここが要塞都市アスカラン」
『ほへぇ、なかなかでかいもんだな』
キャロが立ち止まるとそこには大きな壁で囲まれている町が見えた。
その街を見て俺は〔なんで今まで見つけられなかったんだろう…〕と思ってしまった。
それほどまでにでかいのである。
壁の高さだけで何十メートルもありそうなのにその壁よりも高い建物がたくさんある。
本当に町なのか、国じゃないのか、疑ってしまう。
「じゃあ、入ろ、ワクワクする」
『おう、プログラマー魂が震えているぜ!』
「ちょっと待った、お嬢ちゃん」
キャロがアスカランに入ろうとすると一人の門番に止められた。
「なに?」
「この町に入るためにはお金を払ってくれないとダメだよお嬢ちゃん、銀貨3枚きっちりはらってくれるかな?」
これは決定事項だからね、と言いながら手を差し出す門番。
(どうする?お金なんて持ってないよ)
『確か俺の倉庫の中にゴブリンが持ってた金が入ってるはずだよ、俺の言うことを口に出して言ってくれ。
少し待って、今出すから』
(わかった)
「少し待って、今出すから」
キャロがそう言ったのを聞くと俺はタイミングよく倉庫を開く。
ジャンル検索で銀貨を選択すると何枚かの銀貨が吐き出る。キャロがその銀貨を拾い3枚門番に渡すとその様子を見ていた門番が
「…嬢ちゃん、倉庫持ちかい?すごいね、そんな小さいのに倉庫持ってて」
「まあね、じゃあ通して」
「わかった、じゃあこれが通行証、これから三日間は使えるよ。期限が切れて外に出てたらまたお金払ってもらうから」
「わかった」
そう言うと門番は笑顔でキャロに手を振って送ってくれた。
『ギルドあるんだろ?行こうぜ、冒険者登録したら後々いいことあるんだろ?』
「ん」
キャロは頷くと人がたくさん出入りしている建物に向かい、扉を開け入る。
「すいません、登録したいんですけど」
「はい__________ってお嬢ちゃん本気なの?」
「ん」
受付嬢はキャロの姿を見た瞬間引きつった笑みを浮かべ問いかける。それにキャロは頷くことで返答をする。
「…本当ですか?」
「冒険者に年は関係ない」
「…わかりました、ではそちらの水晶に手を触れてください」
もう諦めたのかそう促す受付嬢。
キャロがそれに従うように水晶に手を触れると水晶が光る。
「はい、登録完了しました。これが貴女のギルドカードです。キャロさんはただいまGランクなのでFランクまでの依頼を受けることができます。」
「わかった、ありがと」
そう言いキャロがギルドカードを受け取ろうと手を伸ばした。その瞬間
「ちょっとまったぁぁぁ!!!」
ギルドに大声が響いた。
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