リリカルアドベンチャーGT～奇跡と優しさの軌跡～

今回はウォーグレイモン達が大活躍の巻。 

今回のメンバーは大輔、賢、ヒカリ、タケル、太一、スバル、ギンガの7人メンバー。
この火山エリアではムゲンドラモン、カオスドラモン、ダークドラモン、ブレイクドラモンと言った究極体の人造デジモンが暴れていたが、幸いだったのは。

ウォーグレイモン［ブレイブトルネード!!］

Bウォーグレイモン［ドラモンキラー!!］

ウォーグレイモンX［アフターバースト!!］

ドラモン系に対して絶大な戦闘力を発揮するウォーグレイモン系統のデジモンが3体もいるのである。
ドラモンキラーによる攻撃で、殆ど一撃で薙ぎ倒していく。

マグナモン［ライトオーラバリア!!］

オファニモン［エデンズエア!!］

マグナモンとオファニモンがライトオーラバリアとエデンズエアで攻撃の要となるウォーグレイモン達のサポートをする。

ドミニモン［ファイナルエクスキャリバー!!］

ベルゼブモン［ダークネスブレード!!］

ウォーグレイモン達が仕留め損ねたデジモンはドミニモンとベルゼブモンが確実にデジコアを狙って倒した。

マグナモン［よし!!］

大輔「みんな、いい調子だ!!次もこの調子で行こう!!」

ヒカリ「うん!!」

スバル「ドラモン系ばかりで助かったよー」

ギンガ「ドラモン系のデジモンならブラックウォーグレイモン達のドラモンキラーでイチコロだもんね～」

太一「ああ、それにしてもデジモンカイザーの奴、こんなに究極体デジモンを造りやがって……」

これだけのデジモンを造り出すのにどれだけのデジモンが犠牲になったのだろうか。

大輔「さっさと止めないとな…それにしても、火山エリアだから滅茶苦茶熱い…デジヴァイスの防護膜がなきゃ、脱水症状だな」

タケル「ねえ、大輔君…デプスモンのバブルボムって飲めないかな?」

何を血迷ったのか、大輔にそんなことを尋ねるタケル。

大輔「早まるなタケル。身体の内側から吹っ飛ぶだけだぞ」

マグナモン［それからデプスモンは水中でしか使えないし、こんな場所では下手したら干物になる］

ヒカリ「干物……」

マグナモンの言葉を聞いて、デプスモンが干物になった姿を想像したヒカリは地味に見てみたいと思った。

マグナモン［ヒカリ……何を考えてる?］

ヒカリ「えﾞ?何でもないよ?」

マグナモン［…そういうことにしておいてやる］

怪しそうに自分を見つめるマグナモンに引きつり笑いを浮かべるヒカリ。








































太一「熱いな」

ヒカリ「うん、熱い」

アグモンX［スバル熱いよ～］

スバル「そう言いながら引っ付かないで!!重いし熱いし鬱陶しい!!」

［ようやく見つけたわよん!!選ばれし子供達!!］

全員【ん?】

聞き覚えのある声に振り返ると、王冠とマントを装備したとてつもなく見苦しいデジモンが目の前にいた。

ギンガ「…メタルエテモン?」

［ノンノン♪違う違う。メタルエテモンだったのは昔の話。今は強化改造を受けてキングエテモンになったの］

大輔「どういう経緯でデジモンカイザーからされたんだ?」

キングエテモン［よくぞ聞いてくれたわねん。聞くも涙～♪語るも涙の物語～♪3年前の戦いで～♪あんた達に何やかんやで敗れた後～♪いつの間にかナノモンから借金を倍にされ～♪途方に暮れていたところを～♪デジモンカイザーの手下が建てた看板に書かれた“お金が簡単に手に入る”という言葉に騙されて～♪デジモンカイザーに捕まって強化改造されてパワーアップしちゃったのよ～♪って、あれ?］

歌い終えた後、大輔達に視線を戻すと大輔達は既にここから離れていた。

キングエテモン［ちょっと待ちなさいよあんたら!!］

全員【ん?】

スバル「何?私達、今忙しいんだけど?」

ヒカリ「あなたに付き合っている暇はないからどこかに行ってくれない?」

キングエテモン［ウキィイイイイ!!相変わらずムカつくボーイズ&ガールズね!!あんた達、このデジタルワールドのキングオブキン…］

太一「うるせえ猿。俺達は忙しいの。お前の相手なんかしてられないの。とっととナノモンの借金を返済してこい」

キングエテモン［いや、無茶言わないでよ!!あんな出鱈目な額をどうやって返せってのよ!!］

ブイモン［お前の自業自得でしょ～♪］

キングエテモン［ウキィイイイイ!!あんた達は相変わらずムカつくわ～!!3年前に何やかんやで倒された恨み!!今ここで返してやるわああああああ!!!］

大輔達に襲い掛かるキングエテモン。

全員【ふっ…】











































ガンガン!!チュドーン!!

大輔「何やかんやでこれで終わりだキングエテモン!!お前との因縁も、何もかも!!」

全員【NA☆N☆YA☆KA☆N☆YAーーーーーーっ!!!!!】

キングエテモン［そ、そんな…また何やかんやでパワーアップしたこのアチキが…ていうかまたこのパターンなのおおおおおおおお!!!!?］












































戦いは終わった…

また何やかんやで終わったのだ…

キングエテモンとのバトル?

何ソレ食ベラレルノ美味シイノ?

ブイモンはキングエテモンの屍(笑)を見据えながら呟く…

“1999年8月1日以降のエテモンなんて…俺から言わせれば賞味期限の切れたチョコみたいなもんさ…”と

賞味期限の切れたチョコレートと同じ扱いをされたキングエテモンを大輔達は心底哀れんだ…

かつての強敵の哀れな姿を見て、大輔達の紋章とデジヴァイスが悲しげに輝くのだった…

これにてリリカルアドベンチャー02～奇跡と優しさの軌跡～を完結しま…








































ガブモン『だからちょっと待てやああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!!!』

全員【ん?】

ヒカリ「何?いきなり通信寄越して?どうしたのガブモン?」

ガブモン『どうしたの?じゃないでしょうがああああああっ!!!何前回みたいにキングエテモン倒して物語完結させようとしてんの!!!?まだデジモンカイザー止めてないじゃん!!!デジタルワールドの脅威取り除いてないじゃん!!!キングエテモン倒してはいエンディング～♪なんて読者の皆さんからクレームの嵐が来るわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっ!!!!!!!!』

ブイモン［もう、ただの冗談なのに♪］

ガブモン『だから限度があるわああああああああああああああああああああああああっっっっっ!!!!!!!!!!!』








































ガブモンから盛大なツッコミと説教を喰らった大輔達はこのエリアのボスを倒しに向かった。
火山エリアで暴れ回っていた人造デジモンのボス、ラストティラノモン。

ラストティラノモン［来たか…選ばれし子供達とそのデジモン達。］

大輔「ギガシードラモンと同じで理性があるのか…」

ラストティラノモン［ギガシードラモン…俺と共にデジモンカイザーに捕らえられ、改造されていた…死んだのか?］

タケル「うん…ギガシードラモンは僕達に打倒デジモンカイザーの信念を託して、僕達に力をくれた」

ラストティラノモン［そうか…現水棲系最強と謳われていたあいつも死んだか…どれだけ強かろうと死は平等に訪れる…か］

大輔「ラストティラノモン…あんたも今は理性を保ててはいるけど…」

ラストティラノモン［…そうだ。察しがいいな。今は何とかカイザーの命令に抗っていられるが…このままではな…だが、俺もかつては勇猛な戦士として名を馳せた。このまま理性を失うだけの獣となり果てるのは御免被る。だから…］

大輔「俺達と戦うのか?」

ラストティラノモン［そうだ。ギガシードラモンを倒した猛者共と戦い、戦いの果てに死ぬというのも悪くない。悪いが付き合ってもらうぞ選ばれし子供達!!ラストブレス!!］

ウォーグレイモン［ブレイブシールド!!］

背部の翼を盾にするが、ブレスを受け止めた盾が錆びる。

太一「なっ!?クロンデジゾイド合金の盾が錆びやがった!?」

ラストティラノモン［俺のラストブレスは触れた物を錆びさせる効果がある。もうその盾は使い物にならん。そして!!］

その豪腕で、ウォーグレイモンを殴り飛ばすラストティラノモン。
錆びたブレイブシールドを容易く粉砕し、ウォーグレイモンに相当なダメージを与える。

マグナモン［シャイニングゴールドソーラーストーム!!!］

ラストティラノモンに向けて繰り出される無数のレーザー光。
それは巨体のラストティラノモンでは回避は絶対に不可能なのだが…。

ラストティラノモン［軽いな。その程度の攻撃では俺の装甲に傷さえつけられんぞ］

ベルゼブモン［ギガシードラモンと同等の防御力だと…］

ラストティラノモン［かつてメタルティラノモンだった俺は数多くの敵と戦い、倒してきた。陸のメタルティラノモン、海のメガシードラモンと讃えられていてな、陸での戦いでは誰にも負ける気はない。俺を舐めるな。］

ウォーグレイモンX［アフターバースト!!］

ラストティラノモン［ぬっ!?］

背部とドラモンキラーのバーニアを吹かして、肉薄するのと同時にドラモンキラーによる一撃を叩き込む。

スバル「どうだ!!」

ラストティラノモン［少しは効いたぞ!!］

大してダメージを受けていないらしく、ウォーグレイモンXを蹴り飛ばす。

Bウォーグレイモン［……アフターバーストでさえその程度か…］

アフターバーストはラストティラノモンの装甲に僅かな罅を入れただけだ。
しかし…。

スバル「なら、何度でも喰らわせてやる!!」

もう一度アフターバーストを喰らわせようとするが、ラストティラノモンは凄まじいスピードで迫るウォーグレイモンXを軽く跳躍してかわす。

ウォーグレイモンX［なっ!?］

ラストティラノモン［どれほどの威力があろうとも一撃必殺の力など当たらなければ意味がない。安定した威力を素早く使える能力の方が余程有効だぞ。このようにな!!!テラーズブラスター!!!!!］

背中の砲台を前方に展開して出力を調整し、小型の電磁砲をウォーグレイモンXに叩き込む。

ウォーグレイモンX［うわあああああ!!?］

咄嗟に防御するが、無数の電磁砲を受けたダメージは相当な物だ。

オフォニモン［エデンズエア!!］

すぐさま、回復させるが、ラストティラノモンはオフォニモンにラストブレスを放つ。

オフォニモン［エデンズジャベリン!!］

対するオフォニモンも槍から光線を放つが、光線は簡単にラストブレスに飲み込まれ、オフォニモンに炸裂。
直撃を受けたオフォニモンはテイルモンに退化してヒカリに受け止められた。

ドミニモン［ならば、ダブルファイナルエクスキャリバー!!!］

ファイナルエクスキャリバーの二刀流で、ラストティラノモンに斬り掛かるが…。

ラストティラノモン［そのようなナマクラで俺が斬れるか!!］

ラストティラノモンがファイナルエクスキャリバーに拳を叩き込んで粉砕する。

ドミニモン［なっ!?］

ラストティラノモン［戦闘中に気を抜くとは愚かな!!はあっ!!!］

ドミニモン［がはっ!!?］

ラストティラノモンの強烈な蹴り上げを喰らい、吹き飛ばされるドミニモン。

ラストティラノモン［一撃必中の技を当てるチャンスとは相手の体勢を崩してから放つ!!テラーズブラスター!!］

最大出力の電磁砲をドミニモンに放つ。

ベルゼブモン［獣王拳!!］

獣王拳を放って相殺しようとするが、弾かれてしまい、ドミニモンに直撃、威力は多少は低下したが、それでもドミニモンをパタモンに退化させるだけの威力はあった。

ラストティラノモン［選ばれし子供の力とはこの程度…］

Bウォーグレイモン［ガイアフォース!!］

至近距離で放ったガイアフォースがラストティラノモンに直撃するが、大してダメージを受けていない。

ラストティラノモン［ふっ、この程度で…］

Bウォーグレイモン［ただの目くらましだからな］

ラストティラノモン［何?］

マグナモン［本命はこっちだ!!ノヴァストライク!!!!!］

ラストティラノモン［ぐあああああっ!!!?］

本来の力を取り戻したマグナモンだが、更にオーバードライブで威力を底上げした強烈な体当たりをまともに喰らい、地面に叩きつけられながら転がるラストティラノモン。
全身の装甲に罅が入っていた。

ラストティラノモン［が、がは…な、何という破壊力だ…またこれを受ければ、俺も死を覚悟せねばならんな…］

今まで、まともにダメージが入らなかったラストティラノモンにようやく絶大なダメージを与えられたが、それはラストティラノモンが油断してくれたからであり、またノヴァストライクを繰り出してもかわされてしまう。

ウォーグレイモンX［………マグナモン、ベルゼブモン］

マグナモン［ん?］

ベルゼブモン［何だ?］

ウォーグレイモンX［とどめは俺に任せてくれないか?］

ウォーグレイモンXの目に宿る覚悟を見たマグナモンとベルゼブモンはしばらくの間を置いて頷いた。

マグナモン［任せた］

ベルゼブモン［なら、行くぞ!ダブルインパクト!!］

ラストティラノモン［そのような豆鉄砲!!ラストブレス!!］

ベルゼブモンの銃撃をブレスで相殺し、次にこちらに突撃してくるマグナモンを見遣る。

マグナモン［喰らえ!!ノヴァストライク!!!］

再び繰り出される一撃。
しかしラストティラノモンは背部の砲台を向けた。

ラストティラノモン［テラーズブラスター!!!!!］

特大の電磁砲。
しかも1発だけではない。
連続でだ。

マグナモン［ぐ…ぐぐ…!!］

電磁砲を粉砕しながらマグナモンは呻く。
単発ならまだしも連続して繰り出される電磁砲を連続で浴び、堪えきれなくなったマグナモンは力なく地面に叩き落とされる。

ラストティラノモン［俺の勝ちだ!!］

ウォーグレイモンX［いや…］

勝利を確信したラストティラノモンの懐にウォーグレイモンXは飛び込んでいた。

ラストティラノモン［なっ!?まさか…本命はノヴァストライクではなく…］

ウォーグレイモンX［そう、この俺だ!!喰らえ!!スバルが編み出した技を!!零距離アフターバーストフォース!!!!!］

バーニアで勢いづいたドラモンキラーをラストティラノモンに叩き込み、インパクトの瞬間にガイアフォースを叩き込むという凄まじい攻撃をラストティラノモンに炸裂させた。
それはラストティラノモンの装甲を粉砕し、胴体に風穴を空けさせる程の破壊力。
点に於ける威力は下手をしたらノヴァストライクさえ凌駕する威力だ。

ラストティラノモン［ぐっ…まさか…ノヴァストライクさえオトリにするとは…］

スバル「私達の勝ちだよラストティラノモン。」

ラストティラノモン［ふっ…俺の負けだ…流石はギガシードラモンを倒した者達…さあ、俺のデータをロードしろ…俺の力を使って、カイザーを倒すんだ…］

ギンガ「うん…ありがとうラストティラノモン。ごめんね……」

ラストティラノモン［謝るな…俺は今、満足している。強敵と全力で戦えたのだからな］

デジヴァイスをラストティラノモンに翳すと、ラストティラノモンのデータがロードされ、デジモン達は更に力を増したのだった。
しばらくして、ゲンナイから通信が入った。
どうやらフェイト達が他の人造デジモン達を倒してくれたらしい。
後はどうやって要塞に向かうかだ。