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『援助交際と美人局』

作者:零那
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『援助交際』



メンバーは、少女を呼ぶ術が無いことも、確実に来ると約束できないことも承知した。

『まぁ来れそうなら公衆からでも着信入れといて』

そんな感じだった。

少女は、泣いて打ち明けてスッキリしたのか...
それとも、どうにもならないと諦めて吹っ切れたのか...
どことなく明るくなった気がした。

いや、やっぱり、やけくそなんだろうか...

此の人達にいいように利用されるのも解ってる筈だ。
もしかして、其れすら解っていて敢えて...?

数日後、少女はメンバーの携帯に着信を残し、あの場所へ向かった。

着いたら、それなりに心配してくれていた。
顔面に傷があったからだろう。

リーダーに呼ばれた。

『今日ちょっと知り合いに会って欲しいんやけど時間ある?』

『知り合い?』

『オヤジなんやけど...』

『...何したら良いん?』

『お小遣いくれるから、エッチしてあげてくれる?』

『別にお金いらん。
持っとってもバレるし面倒』

『ほな...
何か欲しいもん無いん?』

『...おにぎりかパン欲しいです。家で何も食べれないんで』

『そぉなんっ!酷い親やなぁっ!!今から買いに行こ!食べたらお願いねっ』

少女の援助交際が始まった。


 
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