戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第三十二話 加藤中尉!作者は折り鶴を折れない!!その七
「あるグルメ漫画では福島に行って鼻血が出たな」
「相当やばいですね、被爆してそれは」
「すぐに病院に行くべきです」
「毎朝鼻血出て何で病院行かないんですか?」
「これとんでもない状況ですよ」
「そうだな、この漫画の原作者は総連の機関紙に出ていた」
総連が出しているある月刊誌にだ、このことは作者がこの目で通っていた大学の図書館ではっきりと確認したことだ。
「これだけ言えば鋭い人はわかるだろう」
「ですね、何ていうか」
「あの原作者ガチですよね」
「戦後補償だの天皇制だのやたら言ってますし」
「環境にも五月蝿いし」
「そうした人間なのだ」
悪田部はまた言った。
「そのことを頭に入れてあの漫画は読むべきだ」
「ううん、そういうことですね」
「何か怖い話になってきてますね」
「いや、俺達の体内にある中性子爆弾もやばいですけれど」
「その話も危ないですね」
「全くだ、尚私も君達の体内の爆弾は滅多なことでは作動させない」
その中性子爆弾をだ。
「このことは安心してくれ」
「まあ当然ですね」
「そんなの普通に爆発させるって無茶苦茶ですよ」
「そういうことは流石に」
「人間としてやっちゃいけないことですよ」
「そうだ、だからだ」
それでとだ。また言った悪田部だった。
「君達がそうなるとしたら最終回だけだ」
「いや、それ凄いフラグなんですけれど」
「俺達最終回で死ぬんですか?」
「最終回で終わった後DT卒業じゃないんですか」
「そんな結末じゃないんですか?」
「この作者にそうした考えは時々なくなる」
その辺りは気まぐれで決まる。
「君達は最終回特攻で死ぬ可能性もある」
「うわ、本当に平山さんプロデュースみたいですね」
「特攻で終わるとか」
「俺達DT卒業でハッピーエンドじゃなくて」
「そんな結末ですか」
「そういうのはちょっと」
「勘弁して欲しいんですけれど」
勿論二人に死ぬつもりはない、ただひたすら煩悩のままに生きることだけを必死に考えているのである。
「最終回は俺達のハーレムエンド」
「これでどうですか?」
「奇麗なアイドルや女優さん、モデルさんに囲まれてウハウハ」
「それで子供作りまくりエンドなんて」
「そうした結末はそうしたゲームだけのことだ」
所謂エロゲのエンドである。
「ハーレムエンドだな」
「ハーレム最高ですよ」
「これしかないですよ」
「最終回は晴れてです」
「ハーレムで終わらせるしかないですよ」
「それは君達の願望で作者の考えではない」
悪田部は二人にこの事実を指摘した。
「だからだ、最終回はまだ未定だ」
「ううん、参りましたね」
「ここは読者の声次第ですね」
「ちょっと読者にハッピーエンドを願う様に魔術を仕掛けますか」
「黒魔術を」
二人が使う魔術は黒しかない、それもかなり暗黒寄りだ。
「とにかく死んでたまるかですよ」
「最終回でも何でも」
「俺達は生き残りますよ」
「そうしてやりますから」
二人は生きることにも執着している。
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