ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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旧校舎のディアボロス
オカルト研究部
本来なら悪魔となった主人公は、通学途中は体調が気になっている様子だが当たり前だろう。悪魔となった者は日差しが苦手となってしまい、昼は怠くて夜は活発になると言う日々を送る羽目となる。昼型から夜型へと変わったのだから、まだ悪魔になったという自覚すら無い一般人だからな。
当然の如く、三大勢力や天使・悪魔・堕天使とは無縁な者がいきなり転生悪魔となったのだから当然だと思うぜ。本来なら堕天使レイナーレに殺されるはずが、赤龍帝の籠手を龍の手と勘違いした奴に一発お見舞いしたからである。
俺が通う学園を紹介しておこうか、駒王学園の事をな。現在共学となっていたが、設立当時は女子校となっていた所を最近なった。俺が入る為にな、理事長であるサーゼクス・グレモリーは俺の盟友であり四大魔王の一人であるサーゼクス・ルシファーとなっている。
男子より女子の割合が多いのか、学年が下がるごとに男子の比率が上がるが全体的には女子が多い。二年である俺のクラスメイトは、男女の比率が4対6となっているが3年は2対8となっている。発言力も未だに女子の方が圧倒的に強い為、生徒会も女子生徒がほとんどで生徒会長も女子である。
男子が強く出られない校風となっているが、一部の男子生徒だけは力を持っている為である。難関と言われた試験と突破しないと、通えないがそれでもあのエロバカ二人組はスケベ根性で為したようだ。女子高生と囲まれて授業を受けたいだけでな。
『相変わらず相棒の知識は、幅広いな』
『まあな。男子はそれだけの為に通っているようなもんだ。ハーレムを作りたいバカ共もいるが、俺は既にハーレムなどあるからな』
『女子生徒が沢山いるのに、相棒と普通な奴はそれ程喋っているがあの二人だけは相変わらず何だな』
『こんだけ女子がいるから、彼女が出来ると思っていたようだが甘いと思うぞ。一部のイケメンがモテるからか、他の男子に眼中は無いに等しい。廊下に落ちているゴミクズにしか認識してないのはあの二人だけだ』
そう思った次の日、反省している所かまた持ってきた事に俺は飽き飽きしている。
「よう親友よ。昨日はやられたが、今日も持ってきてやったぜ」
丸刈り頭のバカ二人組の一人目である松田だが、見た目だけならば爽やかなスポーツでも少年に見えるが日常的にセクハラ言葉を使う変態その1だ。中学時代様々な記録を塗り替えてきた程のスポーツ万能少年だったはずが、どこで道を踏み間違えたのか現在所属している部活は写真部でレンズ越しから女子生徒の全てを撮影してきた下心全開。別名エロ坊主かセクハラパパラッチと呼ばれている。
「今朝は風が強かったな。お陰で朝から女子高生のパンチラが拝めたぜ」
キザ男のように格好つけている眼鏡がバカ二人組の二人目である元浜。眼鏡を通して女子の体型を数値化出来る特殊能力を持つと言うが、眼鏡を取ると戦闘力が激減する特異体質のようで俺から見たらその能力は日々女子達を見てきた賜物何じゃねえの?と思っているが、コイツにも二つ名がある。エロ眼鏡かスリーサイズスカウターと呼ばれている。
「おいおい。お前らは懲りずにブツを持ってきたとでも言うのか?」
「ああそうさ。例え没収されようとも、それだけは死守する事が現在の目標でもあるからな」
そう言うと松田が自分の鞄を開けて、惜しげもなく俺の机に中身を置いて来るバカ二人組。これについては毎度お馴染みなので、俺としてはもう諦めている。机に積み上げたのは、如何にも卑猥な題名の本やDVDだった。
「ひっ・・・・(ねえねえ、アイツらホント懲りないわよねー)」
遠くで女子が軽く悲鳴を上げてから、小声で喋っていた。朝からこれだからな、毎朝持ってきては俺が没収して先生に提出するのがお決まりとなってしまった。なのでHRが無くなる代わりに、俺がHRをやる事が最近になって多くなった。
「朝から最低~」
「エロガキ死ね」
「兵藤君、あとでいつも通り頼むわね」
と言っていたが、後半のはコイツらには聞こえていない。何故ならばバカ二人組の言葉と被るからだが、何と言ったかについては同じ男としては最低な言葉でもある。
「騒ぐな!これは俺らの楽しみ何だ!ほら、女子供は見るな見るな!脳内で犯すぞ!」
発言が最低であるが、俺はもう普通となっているのでハリセンを持ってから叩いたのだった。そんでお宝について感想は?と聞いてきたので、既に持っていたコンビニ用のカゴに入れてから没収だ!と言ったら抵抗してきたバカ共。いつも通り先生が来てから、大量に没収したカゴを提出してからいつも通り首根っこを掴まれて退場した。
「と言う事で、先生の代わりにホームルームを始める。なおあの二人については何も言うなよ?俺としてはクラスの恥とも言いたいが、アイツらの思考回路にエロさえ無ければいいんだけどな」
「兵藤は良くやった方よ、それにもう定番化しているからそんなに驚かないけどね」
「そうだよー。懲りないアイツらが悪いんだから、兵藤君は何も悪くないって」
「ありがとう皆。と言う事で、ホームルームにて担任が伝えたかった事を言うんでな」
朝のホームルーム後、生徒指導室でみっちり絞られたバカ二人組は授業を呆然として受けていた。放課後、俺は教室で待機してたら廊下から黄色い歓声が聞こえた。教室に入ってきたのは学校一イケメン王子である木場。女子達に囲まれたが避けてこっちにきた。
「兵藤君、リアス・グレモリー先輩の使いで来た。一緒に来てくれるかな?」
「いいぜ。早く行こうか」
廊下で歩いてると、女子達の話し声が聞こえたが軽くスルーしてから外へ出た。しばらく歩いてると校舎の裏手にある旧校舎が見えてきたが、中に入ると綺麗に掃除されていた。現在使用されてない建物で、人気が無いから学校七不思議がある程な不気味でもある。昔使われていた旧校舎ならボロイと思ったが、ちゃんと整備されているようだ。
「ここにいるのか?」
「うんそうだよ。部長がね」
3階の奥の部屋に辿り着いたが、プレートを見るとオカルト研究部と書かれていた。普通なら名前だけで首を傾げるが、俺は入学する前にサーゼクスから聞いていたので別に不思議がる所ではなかった。
「部長、連れてきました」
「ええ、入ってちょうだい」
引き戸前で確認としてノック後に入室。入室したら、部屋中というより床壁天井に悪魔文字で書かれていたり、床は魔法陣が書かれていた。ソファも何個かあるし、デスクも何個か存在する中で、ソファに座って羊羹を食べていた子に気付いて挨拶した。
この子は黒歌の妹である白音で、ロリ顔・小柄な体をしていて一見だけだと小学生にしか見えない我が学園の一年生としては有名である。黒歌曰くマスコット的なキャラクターにゃだとかで、実際聞くとホントにそうなっていた。
「彼女は塔城小猫だよ。1個下の1年生だよ」
「そうかよろしくな。塔城」
「よろしくお願いします」
と言って羊羹を食べていた。しばらく待ってると、奥から声が聞こえたので心眼で見るとシャワー室の内側に一人の女子生徒が浴びている最中だった。タオルを渡した人は、よーく見覚えがあったがもうこんなに大きくなっているとはな。
バラキエルと朱璃さんは元気だろうか、それとケルディムとヴェネラナもな。それにしても笑顔や大和撫子のような姿は、朱璃さんにそっくりだな。
「彼女は姫島朱乃さんだよ。3年生でオカルト研究部の副部長している」
「あらあら初めまして。姫島朱乃といいます。よろしくお願いします」
「ああよろしくな」
その時シャワー室から出たのは紅の髪をした女子生徒が出てきた。俺を覚えていないようだがら、記憶消して正解だった。それと朱乃の髪型はポニーテールをしていたが、バカ二人組が言うには絶滅危惧種何だと。俺らのとこには、ポニーテールをする愛紗がいるから別に不思議ではない。というか部室にシャワー室があるのは、初めて聞いたがあれはあれでいいのか?
「ごめんなさいね。朝シャワー浴びるの忘れちゃったのよ、改めてだけどリアス・グレモリーよ。よろしくね兵藤君」
その後、俺はソファに座りお茶を飲んでいた。で、着替え終わったのか反対側に座ったリアスだった。
「美味いな。このお茶は」
「ありがとうございます。この茶葉はなかなか手に入らない物ですわよ」
「本題に入らせてもらうわよ。あなたは何者で、なぜ昨日あそこにいたのかを」
「その前に呼びたい人がいるんだが呼んでいいかな?」
「代弁者?まあいいわよ」
「だそうだから出て来いよ?サーゼクスにグレイフィア」
いきなり魔法陣から出てきたのは、現四大魔王の一人であるサーゼクス・ルシファーと、その妻でメイドをしているグレイフィアが来ていた事に皆驚愕していた。
「お兄様なぜここに?」
「彼に頼まれてね『俺の代わりに説明してくれ』と言われてね」
はははっと笑ってたサーゼクスであったが、俺の隣に座ったサーゼクスであった。グレイフィアはサーゼクスの後ろにいた。
「仕事の途中で悪いな。コイツらに説明すると長くなるから、サーゼクスに頼んだ。グレイフィアは、サーゼクスのお目付け役で来たみたいだけど」
「本来呼ばれるなら私が行くはずですが、一誠様がサーゼクス様にとの事でしたので渋々承知した訳です」
そう言ってグレイフィアは、俺達とリアス達の間に立った。
「あのールシファー様、兵藤君とはどういう関係ですか?」
「一誠君とは盟友だよ。友好な関係でもあるが、その前に私の剣術師範でもあるのさ」
「剣術師範!兵藤君の弟子って事なのかい?兵藤君」
「ああそうだ。俺の一番弟子って事かもしれんが、実に懐かしいがあの頃はスパルタ修業だった」
「あれは死んでも可笑しくないくらい辛い修業だったが、思い出の一つと言っていい程だ。話が脱線したが、彼との関係は仲介役でもあるのだ」
「仲介役?」
「天使・堕天使の仲介役としてだ。もし会談とかあった場合に備えて、彼を天使・堕天使の仲介役としてやってもらっている」
天使と堕天使との事で、軽くスルーしたが元々神に仕えていた天使であったが、邪な感情を持った事で堕ちてしまった存在。悪魔の敵でもあるが、俺にとっては味方でなければ敵でもない。中立を保った者としているからだ。冥界には悪魔領と堕天使領があり、太古から争っていると言われている存在だ。
「なるほどね。通りで私達の事を知ってるはずだものね。グレイフィアは知ってたの?お兄様が兵藤君の弟子という事を」
「いえ、剣術が誰かに似てるなとは思いましたが、まさか一誠様でしたとは思ってもみませんでした」
「ちなみにリアスなら知ってると思うが、アルスとマルスも一誠君の弟子だよ。あの時は私の側近だったからね」
「アルスさんとマルスさんも!通りで勝てないはずだわ」
「部長・・・・アルスさんとマルスさんという方は?」
「お兄様が、魔王になる前にいた側近達よ。今はお父様の側近になっているの」
「少々話が脱線しましたが、一誠様は私達悪魔と他勢力との仲介役でもあり盟友でもあります。前四大魔王様がいた時からと聞いております」
「前四大魔王から!兵藤君、あなたは何歳なの?」
歳を聞いてきたが、正直今何歳かは覚えていない。肉体年齢は、24歳のままで精神年齢は何万年から何億万年だと付け加えた。本当の年齢は、天界にいた神より昔から生きていると言ったら全員驚愕。
ついでに言えば天使・悪魔・堕天使も年齢と容姿はほぼ不老不死のようだし、悪魔は人間と契約して代価を貰って力を蓄えるが堕天使は人間を操りながら悪魔を滅ぼそうとしているのは、表の事であり裏では色々と協力体制である。
「とまあ、こんな感じだったんだよリアス。今後、彼と関わるなら余り無茶はしないで欲しい」
「はいお兄様。ところで兵藤君を眷属に入れたいと思うのですけど」
「あー、彼の場合は無理な相談だね。変異の駒でも彼は転生出来ないし、彼はこの中でも強者なのだよ。私の師範でもあるからね」
『そりゃそうだろう。俺は人間であって創造神黒鐵でもあるからな』
『うん。そう言うと思ったよ一誠君』
念話で話してたらグレイフィアが、そろそろと言ってきたのでサーゼクスとグレイフィアは、転移魔法陣で帰って行った。ついでに言うとオカルト研究部は仮の姿であり、リアスの趣味である。本来の目的は悪魔稼業をする為の集まりで、昨日いた堕天使レイナーレは神器が危険な存在だと知って殺すという感じである。
まあそれを知ったアザゼルだったら、粛清所ではないだろうな。神器コレクターであり、研究者でもあるからな。
「残念だわ。眷属にしたかったのに・・・・でも私達の協力はしてくれるのでしょ?」
「それぐらいならいつでもいいが、レーティングゲームの助っ人として出ても問題はないだろう」
「眷属は無理でも、部員なら入ってもらえないかしら?その方がいいと思いますわよ部長」
「それはいいな。これからもよろしくな。リアス、いや部長と呼んだ方がいいかな」
「歓迎するわ。ここに学年と名前を書けばOKよ。朱乃、歓迎パーティーをしましょう」
そんでアザゼルにも連絡したら、ソイツの粛清については俺に一任されたしバラキエルも賛成だった。近くに朱乃がいるし、今は悪魔と堕天使が対決するとヤバいらしいからだ。改めてだけど挨拶をした。
「じゃあ改めてだけど、自己紹介をするわ。祐斗」
「僕の事は一番知っていると思うけど、悪魔だから改めてよろしくね一誠君」
「・・・・一年生。塔城小猫です。よろしくお願いします。・・・・悪魔です」
「三年生、姫島朱乃ですわ。一応、研究部の副部長も兼任しております。今後もよろしくお願いします。これでも悪魔ですわ。うふふ」
「そして私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくね一誠」
「一応自己紹介しておくが、二年生である兵藤一誠だ。この中では一番の年長者であるが、気軽に名前で呼んで欲しい。三大勢力トップである天使長ミカエル、四大魔王であるサーゼクスやセラフォルーにアジュカとファルビウム、堕天使総督をしているアザゼルとは盟友であり仲介役をしている。改めてよろしくな、グレモリー眷属の者達よ」
改めて自己紹介をしてから、俺は晴れてオカルト研究部の部員になった。表は部員、裏は協力者としてリアス達の補助をしてくれと後々の通信でサーゼクスから頼まれた。
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