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人外と童女と紅白が異世界から来るそうですよ?

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箱庭の魔王
yes!ウサギが呼びました!
  決戦、ルイオス=ペルセウス

「お、お前はあの時の・・・!」
ルイオスは目を見開く。
「お前なんてよそよそしい呼び方するなよ、ルイオス様?」
安心院はニヤリ、と笑う。
「な、何故お前が・・・!」
「何、簡単な事だぜ。『身気楼(ミラージュプナイル)』で僕を黒ウサギちゃんと錯覚させただけだぜ」
「それもお前の恩恵か・・・!」
ルイオスはギフトカードから黄土色の剣を取り出し、安心院に振り下ろす。
「剣の扱いが下手だね。これじゃ剣が可哀想だね。『見囮刀』(ソードルックス)。」
安心院は刀を精製しそれを防ぎ、刀の柄でルイオスの首を軽く突き、気絶させた。
「さて、ルイオス=ペルセウス・・・これで壊滅かな?後はカボチャ君にでも任せるか・・・」

***
ノーネーム本拠地。
黒ウサギは心配そうな顔でコミュニティの敷地内をウロウロしていた。
「ちょっと、黒ウサギ。大丈夫?」
「だ、大丈夫な訳ありませんよ!なじみさんが・・・」
「僕がどうしたって言うんだい?」
「「!!」」
そこには返り血をこれでもか、と浴びた安心院が立っていた。
その姿は非常にグロテスクである。
「これはまた派手にやったわね・・・」
と霊夢。
「な、なじみさん!無事で良かったのですよ・・・!ってその返り血は!?」
「あぁ、これはペルセウスの連中とギフトゲーム仕掛けてね。そのお土産だぜ」
「そんなお土産いりません!!」
「・・・黒ウサギ、盛り上がってる所悪いのだが・・・」
黒ウサギに声を掛けた人物。
美麗な金髪を靡かせる少女、レティシア=ドラクレアであった。
「ふぅん・・・約束は守るんだね。で、君がレティシアちゃんだね?」
「そうだ。私がレティシア=ドラクレアだ」
「なじみさん!レティシア様にちゃん付けなど・・・!歳が離れ過ぎてます!」
「歳?」
「yes!レティシア様は少なくとも二百年以上は生きております!」
「二百年?なんだい、゙その程度゙かい」
「「「・・・は?」」」
霊夢、レティシア、黒ウサギが同時に首を傾げる。
「少なくとも僕は三兆年以上生きてるぜ?」
「な・・・!!!」
黒ウサギは驚き過ぎて言葉が出なかった。
「あんた・・・化物ね」
「そうかい?まぁいいや。で、レティシアちゃんはこれからどうするんだい?」
「その事だが・・・私はノーネームに戻る。それと安心院。」
「僕の事は親しみを込めて安心院さんと呼びなさい。で、なんだい?」
「私ば貴女゙に興味がある。」
「・・・へぇ?」
恐らくは黒ウサギも感じているであろう。
安心院の底知れない神格と霊格。
それにレティシアは感づいたのである。
「ならメイドはどうかしら?吸血鬼がメイドなんて、私にとっては最高よ」
と霊夢。
勿論霊夢が最高と言っているのは萌えではなく、自身の元の世界の吸血鬼を思い出しての事である。
「・・・む、わかった。・・・いや、わかりました・・・か?」
「れ、レティシア様!!何も了承しなくても・・・!」
黒ウサギはワタワタと慌てる。
今迄心から尊敬していた相手をメイドとして見なければならないのだ。
当然である。
「これはこれで良い。では改めてよろしくおねがいします、御主人様・・・?」
レティシアは『こんな感じか?』と言わんばかりに首を傾げる。
「うぅ・・・もう好きにして下さいぃ・・・」
黒ウサギはウサ耳をへにょらせた。

ノーネームにレティシア=ドラクレアが戻ってきたのであった。 
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