ガンダムビルドファイターズ ~orbit~
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ガンプラファーストコンタクト
ガンプラバトル部最初の危機?
「くそっ!なんなんだあの女は! 」
「お帰りなさいレイ君。にしても荒れてますね」
「「「レイ兄ちゃんお帰りーー! 」」」
玲奈孤児院に帰ると、レイナと子供達が出迎えてきた。
「ああ実は学校でよ……ってあれ?ミノリとゴロウは? 」
「「ミノリ姉ちゃんとゴロウ兄ちゃんは中学校に行ってまだ帰ってきてないよー! 」」
「そうか…そういえばお前達も再来年から中学生だな」
「うん! 」
「中学校ってどんな感じなんだろー? 」
「再来年になればわかるさ」
そのまま靴を脱ぎ、夕食の用意をするために台所へと向かった。
「それで、今日は何があったんですか? 」
レイナがエプロンを着けて手伝いにきた。あっ、俺エプロンしてねえわ。
俺もエプロンを着け、支度を再開する。
「悪魔みたいな女に無理矢理部活に入部させられた」
「あらあらレイ君。女の子にそんなこと言っちゃだめですよ」
「いやあれは本当に悪魔だ」
「ところで入部したと言ってましたが、どの部活に入部したのですか? 」
「ガンプラバトル部だよ。実際に俺はテスト勉強の時にテレビでやっていたのを少ししか見てねえけど」
ガシャーン
「ちょっ!?レイナ!皿落とすなよ! 」
「あっ!ごめんなさい!今片付けますね! 」
レイナはすぐにホウキとチリトリを持って割った皿を片付けた。
「たく、いきなりどうしたんだ? 」
「いえ……なんでもないです」
「お前がそういう事を言うときは大抵何かある時だけどな。まあいいや、言いたくないなら今は聞かないでおく」
「だからなんでもないですよ。さっ、早く作り終えましょう」
ーーー--
翌日、朝から俺はトラブルに巻き込まれている。
「カグラ君!昨日アマネさんと一緒にどこ行ってたの? 」
「なあカグラ!まさかの告白とかじゃないよな!? 」
「もしそうだったら殺すけどな! 」
机のまわりには昨日と同じ連中が囲んでいた。
「安心しろよ。ガンプラバトル部に強制入部をさせられてただけだ。お前達が考えているような出来事は起きてない。だからあっち行ってろ」
「えっ? 」
「ん?どうした? 」
「なあカグラ。お前ガンプラバトル部に入部したのか? 」
「まあそうだが?無理矢理だけどな」
「………カグラ。悪い事は言わねぇ。今すぐ辞めた方が後々楽だぞ? 」
青髪の男に両肩を掴まれ、深刻そうに言われた。
「なんでだよ?てかお前誰? 」
「お前クラスメートの名前ぐらい覚えとけよ!まあいい、俺はヒメラギ トウヤだ。改めてよろしくなカグラ」
「よろしく頼む。んで、なんでなんだよ? 」
「お前本当に知らねぇのか?ガンプラバトル部は実績が少ない上に部員も足りない。今生徒会長に目をつけられて廃部寸前になってるんだ」
「ふーん………はっ?廃部寸前? 」
「そうだ」
…俺はすぐに横にいるアマネに顔を向けると、すぐに顔を反らしてきた。………道理で無理矢理入部させられる訳だわ。だって部員が足りないんだもん。
「アマネ」
「!? 」
一瞬ビクッと体を反応させたが、そのあと何事も無かったかのように振り返ってきた。
「なに? 」
「素直に訳を言えばよかったんじゃないか?なんであんな面倒な事をした? 」
「………うるさい変態犯罪者」
「誰が変態犯罪者だ! 」
「カグラ!やっぱりオメー昨日なんかしたのか!? 」
「お前もお前でいるとややこしくなるからどっか行ってろ! 」
「なあアマネ、昨日カグラに何されたんだ? 」
聞く相手を俺からアマネへと変更してきた。おいアマネ。絶対に変な事言うんじゃねえぞ?
「そうね。そんなに聞きたいなら耳を貸しなさい」
「おう」
「貸しなさいじゃねーよ!おうじゃねーよ!何してんだお前ら! 」
筆箱の中から消しゴムとシャーペンを取りだしアマネとヒメラギに向けて投擲する。
「痛いじゃない!何すんのよ変態犯罪者! 」
「てかなんで俺にはシャーペンなんだよ!? 」
「とりあえずアマネは自分の胸に手を当てて考えてみろ。そしてヒメラギ。好奇心は猫も殺すという言葉を頭に入れろ」
「あらやだ。また触る気なのこの変態犯罪者? 」
「好奇心は……何?難しい言葉使わないでくれ………ってアマネ!今のはどういうことなんだ!? 」
あっ。コイツ言いやがった。
「あ、言っちゃったわね。なら仕方ないわ。カグラ君がわたしの胸を触ってきたのよ」
「アマネテメェ!!勝手に事実を歪めるんじゃねえ!! 」
「おいカグラ!なんだ!?何があればそんなラッキーに遭遇したんだ!?詳しく教えやがれ!」
「テメェはテメェで話を聞きやがれ! 」
「ああ聞かせてもらおうではないか! 」
なんでそんなに反応すんだよコイツは!てかうるさいコイツ!
とりあえず昨日の出来事をヒメラギに説明する。すると何故か殴られてしまった。
「いや何でだよ!? 」
「最終的に当たってんじゃねーか!どんな感じだったよ!? 」
「知るか!そして当たってすらいないわ! 」
「いや当たったわよ」
「お前は一瞬で離しただろうが! 」
「一瞬は当たったのか………んでどうだったよ? 」
「だから知るか変態野郎! 」
「ていうかそろそろその話題を止めてくれない?聞いてるこっちの身にもなってよね変態犯罪者共」
その犠牲者になっている俺の身にもなってくれよ。てかヒメラギ。お前も変態犯罪者のレッテルが張られたな。
ーーー--
「ねぇカグラ君」
「あ?なんだよ? 」
帰りのSHRも終わり、荷支度をしているとアマネから声をかけられた。
「変た…ヒメラギ君もガンプラバトル部に勧誘してきてちょうだい。彼が入っていた部活は廃部になったから今はフリーのはず。どんな手を使ってもいいから連れ込んできて」
コイツ今変態と言いかけたよな?ヒメラギ。お前はもう変態確定だ。てかどんな手を使ってもいいのか…問題にならない範囲でだよな?
「わかった。ヒメラギの奴も巻き込んでくるか…」
「あら?やけに素直ね?まあ楽だからいいけど。頼んだわよ」
さて、そんじゃヒメラギの所に行くか。
「ヒメラギ」
「お?カグラか。どうした? 」
「死にたくなければ黙ってついてこい」
「チンピラか何かなのオメー!? 」
「とまあ冗談だ。とりあえずついてきてくれよ」
「まあ俺部活とか入ってないから別にいいぜー。んで何処に行くんだよ? 」
「お前が好きそうな所だ」
「マジで!?お前俺がどんな所が好きなのかわかるのかよ? 」
実際にわかってないけど、変態だから適当にそれっぽい所を言えばいっか。
「ああ。お前………美人がいっぱいいる所が好きだろ? 」
まあいっぱいではなく一人だけどな。しかも悪魔。見た目は悪くないのに中身が悪魔なんだ。
「本当に当てやがった!お前も好きなのか!? 」
「いや全く全然これぽっちも」
とまあ、上手い具合に釣れたので、後はバレずに部室に連れていくだけか。
「とりあえず、俺が連れていくからお前は目隠しでもしててくれ」
「おお、任せたぜ」
ヒメラギはそのまま下駄箱まで連れていき、さすがに土足はまずいので一旦靴を履かせ、また目を瞑ってもらった。
ーーー--
部室に入ると、アキザワとアマネが席に座っていた。
俺は静かにしろというジェスチャーをし、ヒメラギをアマネの前の席に座らせた。
「よし。もう開けていいぞ」
「結構距離近いんだな。どれどれ…」
ヒメラギが目を開けると、すぐに席を立とうとしたので俺が無理矢理取り押さえた。
「くっそぉ!騙したなカグラ! 」
「いや騙してねえだろ。現に目の前には美人がいるだろうが」
中身は悪魔だけどな。ここ大事。
「確かにアマネは美人だけどよ!口調が厳し過ぎなんだよ! 」
「……悪かったわね」
そうしていると、突如部室の扉が開かれた。入り口には、先生とおぼしき人物が立っていた。
「ん?なんだ?新入部員かセイヤ、マヒル? 」
「はいムウさん。こちらの黒髪の人がカグラ レイ。青髪の方は……」
「ヒメラギ トウヤ」
「だそうです」
ムウさんと言われている人物が俺とヒメラギを交互に見て、うんうんと頷いている。
「そうかそうか。俺が仕事に追われている間に二人も増えたのか。んで、二人はガンプラバトルの経験はあるのか? 」
俺はヒメラギと顔を合わせ、二人で顔を横に振った。
「やっぱりか。なら隣の部屋にバトル装置があるから、そこに移動しよう。レイ、トウヤ。お前達はセイヤとマヒルからガンプラを選んでもらい、操縦の仕方を教えてもらえ。俺は隣で準備を済ましてくる」
それだけ言うと、ムウは隣の部屋へと移動した。俺はヒメラギと一緒に二人からガンプラを選んでもらいすぐに隣の部屋に移動した。
「なあヒメラギ」
「なんだカグラ? 」
「なんで俺こんなことやってんだっけ? 」
「そりゃこっちのセリフだ」
「おっ?来たかお前ら。そんじゃあ二人でまずコンピューター用のモックと戦え」
「「いきなりかよ!? 」」
「何事も実際にやった方が早いんだよ。俺は仕事で疲れ果てたから後はセイヤとマヒルに任せた」
「「わかりました」」
「あんたはどこ行くんだよ? 」
「俺は隣で寝てくる」
コイツ顧問だよな?俺の記憶じゃこんな顧問初めて見たぞ。
「というわけで、あんた達にはまず体験してもらうわよ」
「モックのレベルは初心者モードにしてあるから、初心者でもやれるはずだよ」
「部長、甘いです。中級者モードで問題ないです」
すると、アマネがバトル装置の難易度を上げた。
「お前そんなんだから部員が少ねぇんじゃねえの? 」
「だな。俺もそう思う」
「何か言った? 」
「いーえ何も」
「な、何も言ってないぜ」
「ふーん……まあ今はいいわ。それなら特別に上級者モードにしてあげましょう」
再びアマネがバトル装置の難易度を上げてきた。悪魔かお前か!?
「さあ頑張りなさい」
『GUNPLA BATTLE combat mode』
『Please Set Your GPベース』
フィールドは、どうやら荒野らしいだ。
『Please Set Your GUNPLA』
『BATTLE START』
「え~と、アルケオニスガンダムだっけ?やるぞ! 」
「俺にはそういうのはねーのかよ……ヒメラギ トウヤ!ガンダムヘビーアームズ!行くぜ! 」
俺とヒメラギが荒野に出撃する。アルケオニスガンダムは、ゴッドガンダムをベースに両肩と両足をウイングガンダムにし、バックパックにはゴッドガンダムの背部にウイングガンダムの羽を取り付けている。武装は左サイドアーマーに装備されている刀とライフルの下部にビームサーベルを取り付けているバスターライフル改。それとウイングシールドだ。全体的に赤とオレンジと白で塗り分けられている焔カラーだ。
「ちっくしょー………何で俺はこんな目にあってんの? 」
「変態だからだろ? 」
「オメっ!?ならお前だってそうじゃねーのかよ!?だってお前は」
ヒメラギが何かを言いかけたが、それを遮るように俺はガンダムヘビーアームズに飛び蹴りを入れる。
「おっと。ちょうど敵も来たみたいだな。起きろヒメラギ」
「オメーがぶっ飛ばしたんだよ! 」
空中からこちらに向かって、ZZガンダムの武装を取り付けているモックとガンダムエクシアの装備をしているモックが接近してきた。
「おいアマネ。そういえばこの機体の特性を聞いてねぇんだけど」
『説明しなかった? 』
「してねぇよ」
『なら今するわ。私が作ったアルケオニスガンダムは近距離・遠距離が得意のガンプラよ。バードモードならぬスザクモードも健在しているから変形も出来るわ』
「わかった。んじゃヒメラギは後ろで援護な」
「オメー何だかんだ言いながらノリノリじゃねーの? 」
ヒメラギの言葉を無視し、俺はバスターライフル改をモックに向けて攻撃すると、ZZモックはハイメガキャノンで攻撃して俺の攻撃とぶつけてきた。
俺とZZモックの攻撃を回り込んできて、モックがGNソードをライフルモードにして俺に向けてくるも、ガンダムヘビーアームズの全身の武装で攻撃し、モックのGNソードを破壊した。
「おおっ!俺って案外やれっかも! 」
そのままガンダムヘビーアームズはモックに攻撃を続け、モックはシールドを前にして回避行動を取り続けるもちょくちょく攻撃を受けていた。
『カグラ君。あなたも私のガンプラを使ってんだからさっさと終わらせなさいよ』
「うるさい奴だな……今やってやる」
バスターライフル改の出力を最大にすると、ZZモックのハイメガキャノンを容易く貫き、そのままZZモックの頭部を消し飛ばした。
「よし! 」
『油断するんじゃないわよ馬鹿。まだ生きてるわよ』
ZZモックがすぐにダブルキャノンとミサイル。それと二連装メガ・ビーム・ライフルで攻撃してきた。俺はすぐにスザクモードに変形して回避し、ミサイルが追撃しているので、ギリギリまで惹き付け、当たる直前に変形してミサイルをかわし頭部バルカン砲で破壊した。
バスターライフル改の照準をすぐにZZモックに捉え、そのまま引き金を引き攻撃する。ZZモックは回避行動を取るも遅れ、そのまま右半身は消し飛んだ。
そのあとすぐにバスターライフル改からビームサーベルを発生させて、残った左半身を切り捨てた。
「何だ?体が勝手に反応しやがった……。まるで慣れてるかのような感じをする」
『何ボサッとしてんの?まだ一機残っているわよ』
「あーもう、うるせえな」
『BATTLE ENDED』
すぐにもう一機の所へ向かおうとすると、途端にバトル終了のアナウンスが鳴った。
ーーー--
「おっ?カグラも倒したのか?早かったなー」
「まあな。俺はてっきり、お前が弾切れでやられてるかと思ったけど」
「確かに弾切れになりかけたけど問題ないぜ。その前に倒したからな」
「二人共おめでとう。初心者にしてはいい動きをしてたよ」
俺とヒメラギが話をしていると、アキザワが称賛の拍手を送ってきた。
「特にカグラは凄かった。いきなりあんなマニューバをするなんてね。ねえアマネ? 」
「まあそうですね。けど、私のファイターならこれぐらいはやってもらわないと逆に困るわ」
「あーはいはい、わかりましたよ」
アマネが嫌味をまた言ってきたので、俺は両耳を手で塞いでいると、突然ヒメラギに両肩を掴まれた。
「カグラ!俺ここに入るわ!メッチャクチャ楽しいし、なんかスカッとした!アマネ!入部届くれ! 」
俺は今両耳を塞いでいるため聞こえないが、ヒメラギがアマネから入部届を受け取って名前を書いているので、『俺ここに入るわ! 』とでも言ってたんだろ。
てかいつまで俺は耳塞いでいるつもりなんだ?
俺は自分にツッコミを入れながら耳から手を離した。
「これで三人目のファイターを獲得ね」
「後二人だな…」
「後二人?どういうことだよアキザワ部長? 」
「ああ、カグラとヒメラギは知らないか。実は去年から新しい部門が増えてね。その名も『艦隊戦』だよ。五人一組で戦い、その内一人が戦艦を操縦するんだよ」
「へー。けど何で艦隊戦なんだ?別に三人一組のバトルでもいいんじゃないのか? 」
するとアマネとアキザワは深刻そうに顔を伏せ、アキザワを眼鏡のズレを直し顔を上げた。
「俺達は……バトルが異常に弱いんだ」
「「はっ? 」」
「簡単に言うと俺はバトルが弱くて戦えず、アマネさんもバトルが弱い。その結果、部員数的にも五人一組の艦隊戦の方が勝機があると思ったんだ」
「艦隊は部長が操作するしかない。私は自分のファイターの獲得をしなければいけない。オマケに部員が足りない。これが抱えていた私達の問題だったの」
「ただ問題はそれだけじゃないんだ。知ってると思うけど、今ガンプラバトル部は生徒会長に目をつけられているんだ……何故なら」
「弱いからだ」
突如部室の扉が開き、凛とした声が部室の中を響いていった。そいつは左腕に『生徒会長』という腕章を付けていた。
「くっ!来たわね生徒会長! 」
「今日はいったい何の用かな?サクラ会長殿? 」
「愚問だな。もちろん最終通告だ。部員数も少ない。バトルで勝てない。実績が極端に少ない。そんな部活に金を投資するのは無駄だ」
「おい生徒会長。いきなりなんだテメェは? 」
俺は男口調の黒髪の肩にかかるぐらいのセミロングの女に向かって言った。
「む?貴様こそ先輩には敬語を使うべきだカグラ レイ。そもそも何故貴様達がここにいる? 」
貴様達ってのは、おそらく俺とヒメラギの事だろう。てか俺も何でいるかよくわかんねえよ。
「サ、サクラ先輩。俺達は今日ガンブラバトル部に入部したんでここにいるんです…」
「ほぅ……。だが部員数を四人にしたところでどうした?貴様達は艦隊戦に参加するのだろう?たった四人。しかも今わかるだけで二人は使い物にならんではないか」
「くっ……! 」
「さらに先程のバトルを見たが、あの様子じゃ勝ち上がることも出来ん。無駄だから貴様達も今すぐ辞めた方がいいぞ? 」
「黙って聞いてたら好き勝手言ってくれるじゃねえか……。だったら勝ち上がれるって事を証明してやるよ! 」
俺の堪忍袋のおが切れ、生徒会長にアルケオニスガンダムを突き出しながら言う。
「証明?いったいどうするというのだ? 」
「俺とバトルしろ!俺が勝ったら今後くだらねー事を抜かすんじゃねえ! 」
「………いいだろう。これでも私はガンブラバトルをたしなんでいる。ただし、私が勝ったらすぐにガンプラバトル部を廃部にさせてもらう。いいな? 」
「ちょっ!? 」
「……わかった。やってやる」
「カグラ!オメー正気か!? 」
ヒメラギが俺の肩を掴んできたがすぐに振り払いバトル装置につく。
「カグラ君!勝手なことは止めなさい! 」
「ここまでコケにされて引き下がれるか!ようは勝てばいいんだろ! 」
「ふっ……威勢だけはいいな。では始めるとしよう」
俺とサクラ生徒会長はお互い、先程と同じ荒野に降り立った。サクラはガイアガンダムとGバウンサーのミキシングで、ガイアガンダムをベースにして白で統一している。形状はGバウンサーのパーツにより全体的に丸みを帯びており、ドッズライフルを二丁。シールドはガイアガンダムの先端にシグルブレイドを取り付けている。
MA形態で顔になる部分は虎の顔になるようにし、尻尾はガンダムレギルスのレギルスキャノンにしている。
『ティグリスガンダム。これが私のガンプラだ』
『カグラ君。もうこうなったらなんとかしなさい。負けたら責任取ってもらうわよ』
「負ける気なんて毛頭ねえよ。いくぞ! 」
バスターライフル改をティグリスガンダムに向けて攻撃すると、ティグリスガンダムがすかさず回避してドッズライフル二丁で反撃してきた。
「ちっ! 」
ウイングシールドで攻撃を受け止めると、ティグリスガンダムがドッズライフルを両肩に固定してすかさず接近し、左手のビームサーベルで斬り上げてきた。俺はバスターライフル改からビームサーベルを発生させてティグリスガンダムのビームサーベルを受け止めると、今度はレギルスキャノンの尻尾を振るって右側から攻撃され吹っ飛ばされる。
「獣みたいな動きしやがる…! 」
吹っ飛ばされた後すぐに体勢を立て直し、バスターライフル改で攻撃する。
『馬鹿の一つ覚えだな』
ティグリスガンダムはさっきと同じように行動して、ビームサーベルを左手に持って接近してきた。
俺はドッズライフル二丁の攻撃をシールドで受け止めず、そのままシールドをビームに向けて投擲した。
『ちっ! 』
ビームはそのままシールドで弾かれティグリスガンダムに向かっていった。ティグリスガンダムは自身のシールドで受け流したが、その隙を狙ってバスターライフル改で攻撃した。
『口だけではないということか』
「偉そうにしてられるのも今のうちだ! 」
ティグリスガンダムは真上に跳んでバスターライフル改の攻撃をかわしたが、俺はそれを予測してバスターライフル改からビームサーベルを発生させてティグリスガンダムに向けて投擲していた。
しかしあちらも予測していたのか、すぐに対応してシールドで弾き右手でドッズライフルを構え反撃してきた。
『この程度か? 』
「なめてんじゃねえぞ! 」
そのまま前に倒れこむかのように滑り込んでドッズライフルの攻撃をかわして刀身が赤黒い刀を引き抜いて、地面に着地したティグリスガンダムに接近していった。
『あんまり考え無しで突っ込まないで! 』
「いいから任せてろ!俺がコイツを黙らせる! 」
『やれるものならやってみろ』
ティグリスガンダムはMA形態になると、そこには一匹の白虎が現れたかのように見えた。ティグリスガンダムは青白いビームブレイドを展開し、あちらも接近してきた。
『熱くなってるところ悪いけど、このバトルは終わらせてもらうよ』
「「!? 」」
突如、俺とティグリスガンダムの間に巨大なビームが降ってきた。お互い動きを止め攻撃が来たであろう上空を見上げると、太陽の光によって見えないが翼を持った機体がいることが確認出来た。
後書き
……ようやくガンプラバトルに入れたーー!!いやー長かった長かった。まあこんな訳で、ようやく慣れたペースに入ったので、亀が走り始めました。これで少しは更新が早くなるといいなー。まあよろしくお願いしますね
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