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プロローグ
「…誰も真実には気付かない。御父様、クロ、キヨコ、この三人だけは自ら表舞台に立ち、死んだ。裏舞台に居た僕達は見つかること無く生きた。俺は勇者一行を許さない。神も許さない。例え、この身朽ちても、俺は生きる。来世に任せ。運命すらねじ曲げないといかないんだ。この記憶を全て来世に渡す。魔力やその他、何でも、渡さないといけないんだから…ケイ、命令。協力しろ」
「御意。全ては冥王シュウ様のために」
♪♪♪
201X年X月X日
かつての弓使いは合宿場を見、喜ぶ
「此処が合宿所…」
勇者は喜ばない 嫌な雰囲気が漂っているからだ。一体何なんだ?この不穏過ぎる空気の流れは。
まるで他は歓迎しているのに対して、俺達は歓迎されていない。
素早く、仲間の白賢者に報告する。
(この合宿所、暗黒城西に似ている。気をつけた方が得策。影山は、まだ思い出していない。悪いけど期待は無用。多分、先輩達には何もしないと思う)
口調は勇者のままだ。
(了解。此方は異常なし。暗黒城西を見て、様子が可笑しかったのは今のところ居ないよ…数日前からクロが状態異常有り。もしかしたら、思い出しているのかもしれない。…それ以外健康体)
ゲームをしながら念話をしているようだ。
今やっているゲームは王道のファンタジーのようだ。
✰✰✰
「どうやら、勇者、白賢者は思い出しているようだね…だからこそ、余興は面白いのだから…五人であれば、善戦すると思ったが、二人では簡単だな。にしても、黒賢者に気付かないとはね~。まあ、そっちの方が好都合だけどさ」
「梟谷はもうそろそろで到着です。俺が居ないとバレないのも時間の問題です」
「そうだね。戻って良いよ(主催者は僕だから、思うままだ。このままいけば…)」
「…確か、赤の他人、という設定ですよね?」
「そうだよ。そうしないと、勇者と白賢者にバレるからね…そろそろ時間だ」
「御意」
後書き
思い出していない:かつての~(~は職業)
思い出している:~
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