明日の日記
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そしてはじまる
前書き
想像より多くの方に読んで頂き、作者は喜んでるとの情報が入っております。
不定期更新ですが、のんびり書いていけたらと思います
「 ついにこの日が来ましたね 」
「 そうですね 」
「 緊張してますか? 」
「 ええ、もう家に帰りたいです 」
-----10分前-----
平日の出勤前。スーツに着替えていた途中で『ナビゲータ』を名乗る男性がやってきた(もちろん玄関から)
「 お邪魔しますー大会事務局の者ですがー 」
「 あ、はーい 」
ばたばたとスーツに着替えて、玄関のドアを開けた。そこに立っていたのは20代くらいの男性だった。特徴を挙げるとすれば紺色のコートを着ているといったところだろう
「 準備できてますか? 」
「 いつでもどうぞ 」
...というわけで会場に来ています
ワープやらなんやら使って来たので今居る場所が日本なのかどうかも分かりません。そういえばさっきまで一緒に居た女神様いわく、『相手にハンデつけてもらいましたので1対多での勝負になりますから宜しくお願いします』...とのこと。
「 あー! 」
「 あー... 」
こっちを指差して乙女ならざる声を上げているのが1人と
「 うーん...と? 」
「 ... 」
どこかで会ったような女性が1人と
「 ...と、いうわけでよろしく~ 」
「 あんたナビゲータじゃないの? 」
場の流れで参戦してきたナビゲータさんの4人でチームを組むことになった。未回収だったフラグも、ここまでくればもはや未来予知に等しい。対戦相手はもちろんこの人。
「 よろしく 」
30代くらいの若い男性だった。背中には鋭く光る長剣を担ぎ、長剣よりもさらに鋭い眼光で睨んでくる。何だ、その親の敵を見るような目は。
「 親父の仇はきっちりとらせてもらうからな 」
対戦相手...『 GAGAZA 』
...ですよねー汗
--------
そこからの展開は予定通りだった
いよいよ負けそうになったところで、どこかで会った事があるような女性が『記憶変換』とかなんとかで何度か僕の記憶をいじったりした。その都度僕は過去に戻っていたので問題はなかったのだけれど。そしてあの瞬間がやってきそうな予感がし始めた。
女性の頭上から落ちてくるガレキをどこからか放たれたレーザーが貫通する。そしてこの後、断末魔の悲鳴が聞こえた...
「 あれ? 」
その声は以前、夢で聞いたような女性の声ではなく男性のものだった
...てことは、そういうことか。←納得
僕がここまで何もせずに傍観していたのは、あの夢と今での状況の違いが何を引き起こすのかが見たかった。というのが理由だったりする。あの時相手が装備していた武器も防具も今はこちらの手中にあるのだから、負ける気がしない。
さらに、その防具を着込んで一直線に突っ込んでくる女とか、ハンデ戦なのにやたら高レベルな男がいたりして...
ま、いいか。勝てば
そんなこんなで、ハンデ戦なのにほぼ1対1で勝利した女性がこちらに帰ってきた。
「 どうよ? 」
「 さすがです 」
「 今ならお主にも勝てそうな気がするのじゃ 」
「 じゃあその鎧返してもらっていいですか? 」
「 えー... 」
そんな露骨に嫌な顔しなくてもいいじゃないの。冗談ですよ、冗ー談。
「 わっちはコトネ。今後もよろしくなのじゃ 」
「 唐突ですね 」
「 この可憐な乙女が名乗ったというのに、おぬしは文句しか言うことが無いのか? 」
「 レンです。 」
「 うむ。知っておる 」
「 何故聞いた!? 」
「 場の流れというやつじゃ 」
「 はぁ... 」
2人の会話をただただ聞いているランさんとナビゲータさん。
「 私たちって、必要でした? 」
「 それを言ってはいけません 」
ランさんがナビゲータさんに何やら文句を言っているようです
「 祝勝会じゃ!! 」
「 また唐突な... 」
その後、みんなでご飯食べてゆっくりしてからこっちに帰ってきました
「 こっちに出発した時間に合わせときますんでー 」
というナビゲータさんが、あれやこれやと魔法を唱えると視界がぼやけてきた。そして気付けば自分の部屋。時計の針はこの部屋を出発した瞬間と同じ位置を指している
「 ...で、今から仕事か 」
砂埃でほこりっぽくなったスーツから予備のスーツに着替え、僕は職場に向かった。
後書き
女神様「 コトネさんのキャラ変わってませんか? 」
作者 「 気のせいじゃないですか? 」←すっとぼけ
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