歌集「春雪花」
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翳りゆく
時を歩みて
束の間の
会いてや君の
笑顔愛しく
ただ淋しく生きるしかない私の人生…。ほんの束の間、君に会えたあのひとときが嬉しくて…その笑顔が愛おしくて…。
諦めようとしても…そんな笑顔を見せられたら諦め切れない…。
われを見て
心傷めし
君なれど
去りてや忘れ
意味もなかりし
私を見て、あまりに痩せてしまったのを心配してくれはしたが…所詮はここだけのこと。
君は去り、向こうでの生活で忘れてしまい…その言葉すら無意味になるのだ…。
だが、それを解っているにも関わらず、その言葉を嬉しいと思ってしまう私は…本当に大馬鹿者なのだと思うのだ…。
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