インフィニット・ストラトス if 織斑一夏が女だったら
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第2話《織斑一夏という人間》
前書き
臨海学校の前に学年別トーナメントがありました。σ(´・д・`)予定が\(^o^)/
ラウラが一夏を認めないのは原作と同じです。
忘れた人に説明→第二回IS世界大会『モンド・グロッソ』の決勝戦で一夏がさらわれて千冬さんが不戦勝。二連覇という偉業をなし得なかった。からだそうです(。・x・)ゞ♪
読者諸君、こんばんは。見た目は女頭脳は男、織斑一夏です。
それはそうと、俺達のクラスには、二人の転校生がきていた。
一人はシャルロット・デュノア、フランスからの転校生である。人懐っこそうな顔。礼儀の正しいたち振舞いと中性的な顔立ちをしている。性格はまるで君子を絵にかいたようである。
もう一人はラウラ・ボーデヴィッヒ。輝くような銀髪を腰近くまで下ろしている。そして、左目には眼帯。サガットがつけてるやつをお洒落にした感じ。
だが俺は、ラウラにホームルーム中であるにも関わらず、ビンタをもらった。普通なら「ありがとうございます」と言う俺だが、何せ突然のことだったので、唖然としてしまった。
挙げくの果てにこう言われた、「私は認めない。貴様があの人の妹であるなど、認めるものか」
そんな類いの事はもう何度も言われている。いまさら、だからどうしたと言うものだ。
六月下旬には学年別トーナメントがある。学年別トーナメントは二人一組で行われる。まぁ俺はIS訓練機『打鉄』ですら歩くのでやっとため、誰かと適当に組んで終わるだろう。
ーーーーそして俺は、のほほんさんと組む事になった。と言うかのほほんさんがISに乗る姿を想像できない。
実質、戦力としては-2の伝説のペアが完成した瞬間だった。
学年別トーナメントまでは、アリーナなどで二人で訓練をする。だがそこに、訓練以前の二人がいた!
その名は布仏本音!生徒会所属の更識家のお手伝いさんである!
もう一人は織斑一夏!あの織斑千冬の妹でありながらもISをまったく使いこなせない、七光りである!
「おりむー。そこはもっとがーーっとしてわーって感じでー」のほほんさんが意味不明な手振りをつけて言う
「いやいや、先生教えられた通りにやらないとできないだろ!」俺もつられて手を動かす。
端から見れば変な踊りをやっているようにしか見えないだろうが、ちゃんと訓練中である。
周りのからのあんなので大丈夫か、という目が刺さる。
なんかさっきからこっちを見ていたラウラも、いつの間にかどこかへいっていた。
俺だってこんなにできないとは思わなかった。て言うかのほほんさんが意外に動けているのに驚きだ。ヌメヌメと動くけど。
結局俺が打鉄をあまり動かせないまま、トーナメントの日が近づいてきていた。
ーーーー夜中。 トーナメントを明日に控え、みんなが寝静まっている中。織斑一夏だけは起きていた。
俺は、整備室内を歩き回っていた。
俺はクズだ。打鉄に細工をしようか迷っているのだ。
俺の中の天使がやめろと叫ぶ。
俺の中の悪魔は細工をしろと笑う。
俺の中の悪魔はおそらくルシファーだ。そして天使はマヨネーズ。決断は一瞬だった。
打鉄は整備室内に並べられている。どれも俺より大きいが細工をする部分はちょうどいい高さにある。
一機目の細工を終えた時、予想外に時間がかかり、俺は焦っていた。
ーーまずい・・・。まずい。このままではまた、足を引っ張るだけだ。『モンド・グロッソ』の時もそうだった。俺がさらわれなければ・・・。俺が馬鹿にされるだけならそれでいい。でもいつも『織斑千冬の妹』、がついてくるんだ。
どうしてみんな比較するんだ。出来ないのは俺だけだ、千冬姉は関係ないだろ?
『必ず力がほしくなるもの』
スコールの言葉が思い出される。
力・・・それがあれば俺はこんな思いをしなかっただろうか。
こんな行動をとらなかっただろうか。
ブブブブブ
突然のバイブに俺の心臓ははね上がった。
メールだ。こんな時間に・・・?少し、いや、とても嫌な予感がした。
無題で、初めてみるアドレス・・・
『今までの貴女を見てきました。
そんな細工では開催が延期され
るだけです。力を、貸しましょ
うか?』
血の気が引くのがわかった。
そんな・・・細工・・・誰か。見て・・・
その時だった。
俺の後ろに誰かが立っていたのに、俺はやっと気づけた。
俺が振り向く前に、誰かが俺を後ろから抱き締めた。
「怖いのよね?また・・・お姉さんと比較されるのが・・・」
とても優しい声で誰かが耳元でささやいた。
スコールの声だ。優しい声だ。優しい声のはずだ。でも、震えが止まらない。全身から汗が吹き出す。足が震えている。
「貴女は、もう解っているでしょう?『人々』はとても残酷なの・・・。でも、『人』はとても優しいものなのよ?私なら、貴女の『人』になってあげられる。」
俺は床にへたりこんだ。
ーーどこか・・・どこかで聞いたんだ。どこか暗いところで、この声を。
スコールはへたりこんだ俺の前で膝をつき、話しかけた。
「ねぇ、あなたが、協力してくれるなら・・・明日の試合、中止にしてあげられるわよ・・・?」
笑み。それはとても美しく、誰もを魅了させるはず。だのに、俺には悪魔のそれにしか見えなかった。
この人は、危険だ。
ーーーーそう、わかっていた。わかっていたんだ。
・・・でも、俺は、もう千冬姉に迷惑をかけたくなかった。『織斑千冬の妹』という、汚名をこれ以上作りたくなかった。
こんなのはその場しのぎなのはわかっている。でも、俺は目の前の悪魔にすがってしまったんだ。
俺は・・・首を縦に振った。
後書き
臨海学校編といったな?あれは嘘だ。
思いつきでトーナメント編打ってたら一夏さんがクズに(笑)
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