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もしも、コナンの正体が新一だとばれてしまったら・・・

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平次と和葉の反応②

 すっかり辺りが闇に包まれた午後九時三十分。

 時刻は晩飯時、突然のチャイムにエプロン姿でお玉を持った蘭は台所から顔を出した。

 「お父さん、ちょっと出て。今手が離せないの。」

 居間に寝っ転がる小五郎が、「しゃーねーな」と気だるげに起きあがった。

 「たくっ。誰だよ、こんな時間に……。」

 玄関を出た小五郎の目の前にいたのは制服姿の平次と和葉。なんの悪びれもなく、満面の笑顔を見せる平次は、軽く片手をあげると久しぶりの挨拶をした。


 「何が、『久しぶり』だ。こんな時間に突然押しかけてきやがって。」

 文句を言いながら、できたばかりのカレーライスを口にはこぶ小五郎。

 「ホンマごめんなー、蘭ちゃん。突然押しかけたうえ、晩ご飯までご馳走になってもうて。」

 テーブルの上に置かれた自分たちの分のカレーライス。それをがつがつと食らう平次を一瞥すると、和葉は蘭に申し訳なさそうに言った。

 「気にしないで。明日のぶんもと思って多めに作ってたから。」

 「そーや、そーや。はよしな冷めてしまうで。」

 (おめぇは、遠慮しろっつーの。)

 (ホンマやわぁ。)

 (あはは……。)

 
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