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転生した死神

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第3話

 イリナが転校してからは、特に変化のない学園生活(小学校です)を送っていた。

まあ、これからの問題としては原作キャラに関わるかどうかという事だな。

小説を読んでいて思ったんだが、原作キャラのほぼ全員がトラウマを持っていること。そして、そのトラウマを少しでも軽くしてやりたいと思った。

全員を助けるのはさすがに無理だが、少しでも助けられる可能性があるなら原作何て気にせず助けてやりたい。

だが、ほとんどのキャラは外国か冥界にいるから小学生の俺には手の出しようがない。

黒歌にしても、どこを逃げているか分からないから保護何て不可能だ。それに今の俺じゃあ悪魔がきたら手も足もだせず負けるだろう。

そうなると、助けることが出来る可能性があるのは、姫島 朱乃のみか。

だが、それにも陰陽師の集団を退けるほどの力がないといけない、いくら俺の力が大人顔負けでもまだまだ異能の存在には手も足も出ずに負けるだろう。

そのためにも、力をつけないといけない。卍解は無理でもせめて始解が出来るようにならないと対抗出来ない。せめて、赤龍帝の籠手が出せれば戦術の幅が広がるんだろうがどうするか・・・・? 

ああ、やめた出来ないことをぐちぐち言ってても何も始まらねえ!! 特訓あるのみだ!!

そういえば、よく考えれば姫島神社ってどこにあるんだ? 一応近くにあるんだろうが正確な場所は全然しらねーぞ。父さんか母さんに聞けばわかるか? 

 「父さーん」
 「何だ、一誠」
 「父さんは姫島神社の場所ってわかる」
とりあえず、父さんに聞いて見ることにした。                  「ああ、あそこか父さんもよくお参りしているから知ってるぞ」
ば、ばかな!?あの、父さんがお参りだと
 「何か、失礼なことを考えてないか一誠?」
考えをよ、読んだだと(汗)
 「そ、そんなことないよ。それよりどこにあるの?」
 「そうだなぁ、次の休みに一緒にいくか?」
おお、ラッキー!
 「うん、行く行く」

それから3日過ぎて、土曜日俺は父さんと一緒に姫島神社を訪れていた。
 「着いたぞ、一誠」
 「ここが、姫島神社かあ」
家を出てから20分ほど予想以上に近かったこれぐらいなら走れば10分ほどで着きそうだ。

 「あらあら、兵藤さんようこそ」
そこには巫女装束に身を包んだ黒髪ストレートの優しい雰囲気の女性がいた。 
 「ああ、姫島さんお久しぶりです。一誠この人はこの神社の巫女さんの姫島 朱璃さんだ」
 「兵藤 一誠です宜しくお願いします」
 「あらあら、ちゃんと挨拶が出来て偉いわねぇ」
そして、軽くお参りをすると、今日のところは帰った。

あそこが姫島神社か。問題は陰陽師達がいつくるかわからないことだな。まあ、ランニングの帰りに毎日行けばいいか。

 「ハァハァハァ」
 「お疲れ様です。一誠くん」
ランニングが終わり神社に行くと、そこには朱璃さんが水を持って立っていた。
 「ハァハァ、ありがとうございます姫島さん」
 「あらあら、朱璃でいいと言ったじゃないですか」
 「そ、それはちょっと年上ですし」
 「呼ぶまで水は渡しません」
 「そんなぁ、姫島さん」
 「姫島さん?それは誰のことですか」
 「くぅ、し、朱璃さん///」
 「よくできました、では水をどうぞ」
俺が初めて姫島神社を訪れてからすでに3ヶ月ほど経過していた。

何度か訪れていると朱璃さんから娘の朱乃ちゃんを紹介された。最初のうちは怖がって朱璃さんの後ろに隠れていたがそれも時間がたつにつれて仲良くなっていった。

後、朱乃ちゃんと遊んでいる時、たまたま、朱璃さんの夫であるバラキエルさんが帰ってきたことがあったが俺と朱乃ちゃんが遊んでいる時、その光景を見たバラキエルさんが突然襲ってきた。

まあ、朱璃さんが止めてくれたけどあの時は本気で死を覚悟した。だって、目がむちゃくちゃ血走ってたもの。

これが、約3ヶ月で俺が体験したことだ。その時、
       ゾクッ
何か背筋の凍る感じがした。

 「これは!?」
 「朱璃さんこれは」
 「一誠くん、朱乃家の中に入ってなさい!!!」

朱璃さんがとんでもない剣幕で叫ぶ。俺はその言葉に従い朱乃ちゃんを連れて家の中に入った。

 「一誠くん、何があったの?」ブルブル
朱乃ちゃんが震えながら聞いてくる。
 「わからないけど今は朱璃さんの言うとおりにしよう」
 「うん、分かった」



「見つけたぞ!!姫島の面汚し!!!」

絶望はすぐそこまで迫っていた。 
 
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