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東方夢幻録

作者:ベガ
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博麗の巫女と異変

 
前書き
前回までのあらすじ

目が覚めたら幻想郷のアリスの家で寝ていた彩斗、突然突っ込んできた魔理沙がやってきて『霊夢』という人に会うことになった。
 

 
 「とりあえず霊夢のとこにいってみるか」魔理沙さんが俺を見つめながら言った。
「歩いて行く気?」アリスさんが魔理沙さんにたずねる。「それしかないだろ?こいつ飛べないだろうし、私の箒で乗せてってもいいがこいつもあやせみたい酔うぞ?」

「あの、俺飛べますよ?」


「え?お前 あなた 飛べるの(のか)?」魔理沙さんとアリスさんは同時に驚くように言った。
ふたりがハモったのがツボに入ったのか俺は笑いをこらえて、落ち着いてから「ほら」そう言うと俺は
宙に浮いて見せた。「あと」小さい光の粒を飛ばした。「なにこれ?」アリスさんが不思議そうにそれを見つめると、突然爆発した。

「キャッ」可愛い声を出して腰を抜かすアリスさん。「スぺカも使ってないのに弾幕だしやがったぞ」
と驚く魔理沙さん。

「一体どうやって飛んだりその爆発する光を出してるの?」アリスさんが立ち上がって恥ずかしそうにコホンと咳払いをしてたずねてきた。

「自分にもよく分かんないけど、頭のなかに内容が浮かんだんです。それに従ったらできました。ちなみにさっきの光のタマは弾幕じゃないです。輝爆玉というものらしいです」

「いや、らしいって・・・それに頭の中に情報があったとしても浮かぶのは難しいぞ?霊気を集めたりとかするし仮にそれも頭ん中に入ってたとしてもすぐにやるのはまず無理だぜ?」

「魔理沙が言ってることも一理あるけどそれより飛べるとか言って飛べなかったらどうするつもりだったのよ?」アリスさん問いかける。

「でも飛べたし、それになぜか確信があったから」俺はそう答えた。

「何にせよ、歩かなくて済むんだからそれでいいじゃないか。あんま深く考えてもしょうがないだろ?」

「あ、私イツキと約束してたんだった。」「お?なんだ?デートか?」「違うわよバカ、とにかく大事な用だから私は行けないわ」

と言い残すとアリスさんは飛び去ってしまった。

  (誰なんだいつきってまさか、彼氏持ち?くっそー脈ありかと思ってたのに)

「どした?彩斗、拳作ってそんな険しい顔で見つめて、もしかしてお前・・・」魔理沙さんは何かを察したように悪戯口調で「お前アリ・・・・」「さー、さー。その霊夢って人のところに行きましょう早く!」
俺は魔理沙さんが言い終わる前に大声でさえぎった。

「ちぇ、分かったよ。」





魔理沙さんについて行くと、赤い鳥居を見つけた。その真ん中に女性が箒で落ち葉などを掃いている「降りるぜ?」魔理沙さんに言われて、俺は輝爆玉を手に集めその衝撃で空から降りた。

ズドーン!!

土煙をまき散らし降りた地面の足元には軽いクレータのような穴が空いた。

そのあとに魔理沙さんが降りてきた。

「また外来人?これで何人目よ」「14人目だぜ」「人の揚げ足とらない」
 「あの・・・ここ神社ですよね。賽銭入れていいですか?」すると紅白の巫女服を着た少女は、「大歓迎よ?」「なんで賽銭入れるんだよ。こいつのとこに入れてもろくなこと無いぜ?」俺は魔理沙さんの言葉を無視してポケットに手を突っ込んだ。

「あれ?財布がない」「さいふってなによ」「お金を入れるものです」

「えー、じゃあお賽銭いれられないの?」「ドンマイだぜ。霊夢」霊夢さんのショボンとしたところが可愛いと思った。


  



俺と魔理沙さんは、これまでのことを説明した。

「ふ~ん、あんたが異変の元凶なんじゃないの?」霊夢さんが俺を見つめてそう言った。

「おいおい、霊夢賽銭入れてくれなかったくらいで、それは無いんじゃないか?」「それとこれとは話が別、それに頭のなかに情報があってその通りにやったら飛べたってうさんくさいけど、能力だって使えるんだし、間違いないんじゃない?」

最近結界か緩んで外来人がよく来るようになったらしい。霊夢さんは、その異変の元凶が俺だと疑いを掛けているようだ。


「違いますよ。俺は異変なんで起こしてません。」「どうだか、違うのだとしたら異変解決を手伝いなさい?」「お、霊夢が珍しくやる気だぜ。」「これ以上、外来人に来られたらたまったもんじゃないからね」「じゃ、本格的な異変解決は明日にして彩斗の居候場所探しも兼ねて幻想郷巡りと行こうか。」
(居候って・・・)俺は少し困惑したような表情でそう思った。
「いってらっしゃい。先に言っとくけど、この神社には居候させないわよ?」






 「まずどこに行くんですか?」魔理沙さんに尋ねる。

「まずは、うーん・・・紅魔館だな」















「この異変を解決する運命を持つ者がここに来るわ・・・」蝙蝠のような翼を生やした少女が笑みを浮かびそういった。  
 
 

 
後書き
やっと2話目の原稿が仕上がったので、更新しました

自分はメモ帳機能で原稿書いてそれをコピー&ペーストしてるんですが、原稿が完成するのにここまでかかるとは思いませんでした笑笑

次回は3話目ですが失踪しないように極力頑張ろうと思います。

あと誤字、脱字などがあったら感想にて指摘してくると嬉しいです。

 
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