リリカルクエスト
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72日目 ゆういちはそぼにあった
ルーラで撤退したから、マンションの隣が俺だとはまだ気付かれてないはず。
普段も結構気を使ってるからな。
さておき、今後どうすっかな~?
シグナム達からの接触がなければ、平々凡々と日々を過ごせばいいし、あれば出来るだけなのはグループと関わらずにサクっと穏便に済ませたい。
何にしても、夜天の魔導書には魔力補充しておいたから、暫くは問題も発生しないだろう。
その間に、八神はやての問題が解決されるのがベストだから、原作知ってるだろう立花やファタリテ達には頑張って欲しい所だ。
ただ、一番の不安要素である神の書に封じられたフォロボスが、余計な事をしでかさない事を望むよ。
学校では、普段通りボッチで本を読みながら過ごす。
学校が終われば即帰宅して、無用なトラブルを避ける様に徹していると、婆さんが入院していると病院からの留守電があった。
そう言えば、何年か前にも入院してたなって思いながら、一応1回位は見舞いに顔を出しに行く。
婆さんと面会すると、唐突に両親の話をされた。
要約すると、政略結婚で自分が望まない相手との婚姻をさせられそうになった父は、実家を飛び出して恋仲だった母と駆け落ちをしたそうだ。
んで、婚約破棄された相手へのケジメで、父は絶縁されたんだとさ。
で?
両親を知らないから何とも思わないし、はぁそうですか位しかない。
今までも婆さんとの交流は、上辺だけの浅い付き合いなので、親族としての心配と言うより、俺の身元引受人として心配してるだけ。
まぁ、命の危険はないってことだけど、この人がいなくなると、俺って孤児扱いになって最悪施設送りだからなって考えてたら、ある提案をされた。
養子縁組をしないかと。
養子になれば、婆さんの家系が代々継いできた資産の相続がスムーズに行くなど、子供に対して難しい話を言ってる。
ふくろから黄金量産出来るから、金には困らんので別に資産欲しくねぇしな。
なので、その話は保留で考えると濁して退出しようとしたら、
???「っわ おば~ちゃん 遊びに来たで~ って この子誰なん?」
病室を覗き見る、車椅子に乗った女の子がいた。
祖母「あら はやてちゃんいらっしゃい この子は私の孫の悠一よ」
???「前言ってたお孫さんかいな~ 私は八神はやてや よろしゅ~な悠一君」
八神はやてだと・・・・・
やりやがったな! 厄災!
余計な事ばっかしやがって・・・・・
取りあえず、
悠一「はじめまして 杉田悠一です」
出来るだけ平静を装い振る舞うと、
シャマル「失礼します はやてちゃんがお邪魔してませんか~? って え?」
緑のお姉さんこと、シャマルまで来やがりましたよ。
つか、何でここにいるのって顔をしないで貰いたいし、寧ろ俺が言いたい。
俺だって、こんなのは予想の範囲外で、まさか八神はやてと会うとは思わなかったさ。
ホント、何やねんうんのよさ・・・・・
はやて「お シャマル来たんか? こっちはおば~ちゃんのお孫さんの悠一君や どないしたんや?」
シャマル「いえ なんでもないですよ 私はシャマルと申します よろしくね悠一君」
悠一「よろしく シャマルさん では 俺はこれで」
祖母「さっきの件 早めに返事を頂戴ね」
つ~か、婆さんが何をしてるか知らんし、聞いても濁しやがった。
仮に訳の分からん跡取りになれと言われても知ったこっちゃないんだが・・・
他に親族いるなら、絶縁した息子の息子より、繋がりのある親族をそうすれば?って言ったら、他に親族はいないそうだ。
はやて「なんや もう帰るんか? 折角やし もう少し話してこや」
話していこうと言われても、話す事なんて何もない。
チラっとシャマルを見ても、八神はやてを止める様な気配がないのは何故だ?
はやて「少しくらいええやろ~ 私 検査入院で暇なんや~ 悠一君はいけずやな~」
祖母「悠一 はやてちゃんはずっと入退院をしていて 同世代の子と話す機会が少ないの 話をしてあげなさい」
はぁ、この役目はすずか達だと思うんだけどなと思いつつ、少しだけ話を聞こうと車椅子を押して病室から出た。
病院の談話室みたいなフロアにつくと、
はやて「な~悠一君 学校って面白い? 友達といつも何しよん? 好きな本はある? 私は最近この本にハマってんで あ おば~ちゃんのお見舞いって初めてなん? 今まで会った事もないからそ~なんやろ? 薄情やな~ 家族やろ? 大切にせなアカンよ」
まるでマシンガンみたいに、一方的に話をしている。
―――――
―――
―
シャマルはニコやかに見てるだけで、少しは注意して貰いたいんだが・・・
はやて「おば~ちゃんから聞いた通りやな 悠一君反応薄いわ~ そんなんじゃ女の子にモテひんよ こうもっと笑わな 折角の顔が台無しや」
大きなお世話だ。
婆さんに何を吹き込まれてるか知らんが、俺の事を決めつけるな。
つか、聞いてた状態と違って元気有り余り過ぎだろ・・・
これは、夜天の書に魔力与えて神の書を抑え込んでるから、病状が改善してるからか?
普段からこのハイテンションだとしたら、八神はやては結構ヤバい奴なのか?
はやて「難しい顔してどないしたん? あ~私が美少女やからって見惚れてた? 嫌やわ~照れるわ~」
何言ってんだコイツ。
シャマルを軽く睨むと、なんか申し訳なさそうな顔して会釈された。
はやて「なんや 美少女の私より年上のシャマルと話したいんか? ゆ~いち君はオマセさんやな~」
もう一度言うが、さっきからコイツは何を言ってるんだろう。
シャマル「はやてちゃん そろそろ夕飯の時間よ 悠一君も遅くなると悪いから・・・」
いい加減流石に察したのかと思ったら、時計を見ると時刻は18時前だ。
早く帰って、俺も晩飯の用意しないといけない時間になってる。
はやて「え~ もうそんな時間なん? 悠一君 また来てや そんでもっとお話ししよ~な 約束や」
まだ何か言ってるみたいだが、シャマルに車椅子を押され病室に戻って行った。
・・・・・台風一過だったな。八神はやて。
なんか、想像してた人物像とかなり違うわ。
事前情報では、本好きとシグナム達を大切にしてる位しかなく、正直すずかタイプな子を想像してた。
まさか、あんなハイテンションキャラだったとは・・・
しかも、婆さんと知り合いとか、勘弁願いたかったな。
っま、偶然にも知り合っただけだから、とやかく言われる筋合いは多分ないし、シャマルがシグナム達に報告でもするだろう。
ただ、今回の婆さんの件で返答に行き辛いくなったのは確かか。
行けば、八神はやてが入院してる限りエンカウント率100%だもの。
これがメタルキングとの確率だったら良かったのにな~
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