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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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総攻撃開始
2学期の高校生活
  第34話 目指せ!タヒチアンダンスマスター!明日を取り戻せ!!

 
前書き
 不幸のゲージゲージの鈍い上昇に苛立つメビウス総統は、女3幹部に総攻撃を命じます。 

 

          2009年9月25日金曜日 西台駅前にあるスポーツクラブ

 「もっと激しく腰を振って。」
 「はい。」
 ここではラブ、ミユキ、ナナ、レイカの4人がレッスンを受けています。

 池袋駅前にあるダンススクールでは

 「そうそう、もっと激しく腰を振って。」
 「はい。」

 数十分後

 「皆、良いみたいね。これでタヒチアンダンスマスターね。」
 「はい。」
 「次回から次のダンスへ進むわよ。良いね。」
 「はい。」
 再び、西台駅前のスポーツクラブでは
 「ラブちゃん、このダンス極意よ。」
 「やったあーーー。」
 「さあ、次回から次のダンスへ進むわよ。今回はここで終わり。」
 「ありがとうございました。」
 レッスンは終了した。

 数分後、更衣室

 「ラブちゃん、明日は土曜日だから、赤塚公園で行うわよ。」
 「はい。」
 「美希ちゃん、祈里ちゃん、麗子ちゃんみんな来るからね。」
 「やったあーーー、楽しみ楽しみ。」
 「この後、夕食の買い物していかないと。」
 「私もです。」
 「あら、ラブちゃんもお買い物なの。」
 「エヘッ、お母さんに頼まれたから。」
 「なら、一緒に行こうか。」
 「でも、ラブちゃんは地元の高校へ通っているよね。」
 「地下鉄じゃなくて。」
 「自転車なの。」
 「それじゃ、高島平駅で待ち合わせるしかないわね。あたしは、寮へ戻って、マネージャーと今後について話をすることになっているから。ナナ、レイカ、一緒に行ってあげて。」
 「OK。」
 「了解よ。」

JR池袋駅
 
 美希、祈里、麗子の3人はここにいる。
 「今日もダンスレッスン通いで帰宅はいつも夕方。」
 「仕方ないわね。」
 「まだ、部活に入っていなくて良かったよ。」
 「そこまでやってられないよ。」
 「ピコピコピコピーーーン。」

 都営地下鉄車内

 帰宅の途中のトリニティの3人は、にいます。
 「着くわね、高島平。ナナ、レイカ、行ってあげて。」
 「OKよ。」
 「キューーーーーーウーーーーーッ。プシュッ。ピンポン、ガラガラッ。」
 「ピューーーッピューーーッ。」
 「高島平、高島平。」
 ナナとレイカは降りた。
 「4番線は西高島平行き電車です。」
 「タタタタタターアーーータタタタタターアーーーー。」
 「プシュ、ピンポンガラガラッ。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 「ブーーーーーッキューーーーーーーン。」
 「次は新高島平、新高島平。お出口は左側です。」
 電車を降りて改札を通過し駅舎の入口にいるナナとレイカは
 「ラブちゃん、まだよね。」
 「自転車だから、まだ数分かかるわよ。」

 数分後

 「ハアーーハアー。ナナさんとレイカさん、どこにいるのかな。あっ、いた。」
 「ナナさーーん、レイカさーーーん。」
 「レイカ、あそこ。」
 「本当だ。向かうよ。」
 ナナとレイカは、ラブのいる方向へ向かった。
 「案内するわ。あそこよ。」
 「あなたのお母さんが仕事してるの。」
 「はい、パートですけど。」
 「じゃあ、行きましょう。」
 3人は、スーパーへ向かった。

 一方、池袋から家路へ向かっている美希たち3人は

 「もうすぐ蓮根ね。」
 「明日は赤塚公園よね。」
 「また自転車で。」
 「定期外区間だからね。」
 「キューーーーーウーーーーーッ、プシュ、パンポンガラガラッ。」
 「ピューーーッピューーーッ。」
 「蓮根、蓮根。」
 「ミキタン、ブッキー、また明日。」
 「バイバーーイ。」
 麗子は電車を降りた。
 「タタタタタターアーータタタタターアーー。」
 「プシュ、パンポンガラガラッ。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 「ブーーーーッ、キューーーンキューーーン。」
 「次は西台、西台。お出口は左側です。」
 「明日は、久しぶりに赤塚公園でレッスンね。」
 「ラブにも会えるね。」
 「平日はいつも別々だったからね。」

 高島平駅南にあるスーパー

 ラブ、ナナ、レイカの3人はここで買い物をしております。
 「豚肉と卵も買ったし牛乳も買った。これで買い物終わり。」
 「あーーっ、ラブちゃん。今日はおつかい。」
 「そうなの。」
 「ちょっと、年長のお姉さんと一緒にいるけど、このお2人さんは誰。」
 「ええ、ミユキさんと同じトリニティのメンバーでナナさんとレイカさんです。」
 「ナナと申します。」
 「レイカと申します。」
 「知っているわ。トリニティのダンスのお姉さんなのね。ラブちゃん、相当練習していると聞いているから。」
 「私たちも、ミユキさんと一緒にダンスを教えております。」
 「そう。」
 「今日はお母さん、夕飯係だから。」
 「そうかあ。あゆみさん、今日はパート休みの日だもんね。」
 「あゆみさん、ここにはいませんか。」
 「そうよ。ところで、野菜売り場もう行った。」
 「ああーーっ。」
 「まだです。」
 「野菜詰め放題やってるよ。」
 「ヘッ、本当。ラッキー。お買い得じゃん。行こうナナさん、レイカさん。」
 「ラブちゃん、はしゃいじゃって。」
 「教えてくれてありがとう。」
 3人は野菜コーナーへ直行した。
 野菜コーナーでは
 「ラブちゃん、良いの。」
 「野菜はメモになかったの。」
 「良いの。」
 「あたしのメモにはあるわ。確か、玉葱とじゃがいもと人参。」
 「エーーーーッ。」
 「あら、ラブちゃん。まだ、人参嫌いが治っていないね。」
 「よし、その嫌いな人参、詰めまっくてあげるよ。」
 「あら、私はピーマンよ。」
 ナナとレイカは、動じなかった。

 ラビリンス首都ピョンピョン内陸軍本部

 「ハクション、ウゲーーエ。」
 「くしゃみと吐き気が同時に起きてしまったわ。さては、あのアマ(ラブのこと)。」
 「どうかしましたか、イース様。」
 「いや、なんでもない。」
 「今日呼び出されたのは、メビウス様がプンプンカンカンらしいの。」
 「そうなの。」

 スーパー野菜コーナー

 「ラブちゃん、目一杯ピーマン詰めちゃって。レイカも目一杯人参詰めちゃって。」
 「ううーーーーっ、結べーーー。」
 「こっちも負けないわよ。」
 「バリン。ポトポトポトポト。コロコロ。」
 袋が破裂して、詰め込んだ野菜を全て落としてしまった。
 「キャーーッ。」
 「急いで拾い上げないと。」
 「仕方ないね、このお2人さん。」

 ラビリンス総統官邸謁見の間

 「バカモン。ここ最近の戦いぶりを見ていると、不幸のゲージがほとんど上がらないではないか。」
 「申し訳ございません。」
 「特に、ニューウェスター。何で、もっと早くジェフリー王子を捕まえないのか。」
 「そう言われても、あの宝石にあんな効果があるとは、思ってもいませんでした。」
 「それからノーサー。千香なる子とプリキュアとの対面を早まらせれば、あんな多くの幹部たちが涙ぐむことはなかったはずだ。」
 「まさか、あーなるとは思っていませんでした。」
 「全く、絶妙のタイミングだぞあれは。千香までプリキュアに就任したんだからな。あの小さな体でサウラーを体内から懲らしめてみせたのには驚きだ。」
 「申し訳ございません。」
 「まだあるぞ。亡命したウェスターだ。」
 「カツラの件ですね。」
 「そうだ。あの野郎、欠陥なナケワメーケを繰り出してクローバー国(現実世界の国名日本)の民皆を喜ばしやがって。一時はゲージ1まで急降下させやがって。」
 「だから死刑なんですね。」
 「そうだ。奴の繰り出した怪物はナケワメーケではない。『ワラッテヨロコーベ』じゃ。」
 「ハハハハハハハハハッ。」
 「何を笑っておる。」
 「本当に国家反逆罪だ。」
 「これら3つを『3大奇跡の幸せ』など言って、スウィーツ王国とプリキュア隊が喜んでおる。」
 「やはり、この3つの事態が不幸のゲージの上昇を遅らせているのですか。」
 「そうじゃ。以上、3つの事態で予定より30%程、満タンになるのを遅れておる。」
 「今回は、より効果を上げる提言をした上で女3幹部の3人に出動してもらう。まずは、頭を捻って案が浮かんだら、改めてここへ来るように。」
 「ハッ。」
 「全員、下がって良いぞ。」
 「ハッ。」
 ラビリンス四天王は謁見の間から去った。

 夕方、四ツ葉町桃園家

 「ただいま。」
 「うわぁ、おつかいご苦労様。お釣りはご褒美よ。」
 「やったあー、ラッキー。」
 「豚肉に卵に牛乳っと。うん、これは。」
 あゆみは袋詰めのじゃがいもを見た。
 「あっ、それ。」
 「実は、野菜詰め放題やってたから『お買い得ーーーーっ。』と、思ってたんだけど、ワケあって全部じゃがいもにしてしまいました。アハハハハハッ、アハーーッ。」
 「何か良く分かんないだけど、まあ良いわよ。今晩は、豚の生姜焼きにしちゃったから。そうね。明日の夕ご飯はコロッケにしましょう。」
 「コロッケ。」
 「じゃがいもの量が多いから、誰か数人来てもらって一緒に、コロッケ作りましょう。ラブ、お友達さそって。」
 「はい。」

 高島平団地内トリニティの寮

 「詰め放題良かったわね。」
 「これで、いろんな料理作れるね。」
 「ねえ、何にする。」
 「カレーでも作りますか。」
 「それが良いわね。」
 「では、準備に取り掛かろう。」
 「OK。」

 四ツ葉町内蒼乃家

 「ただいま。ん、ハワイ....。何、コレ。」
 「あっ、お帰り。美希ちゃんねえ、あなたも覚えているでしょ、マリアちゃん。アイドル時代のあたしの友達。
 「うっうーーーん。小さい頃、何とか会ったことがあったわよね。」
 「そのマリアちゃんが今、ハワイに住んでるんだけど。良かったら、遊びに来ないかって。」
 「エッ、まさか。」
 「と、言うワケで明日からハワイへ行って来まーーーす。美希、明日、夕方成田空港出発だから、一緒に成田空港まで行くと、帰ってくるのに夜遅くなるから、新高島平まで見送りに来て。」
 「ママ。」
 「夕方前だから、レッスン早く切り上げて頼むわよ。」 
 「だいいち、お店はどうするの。」
 「あら、何人部下がいると思うの。部下たちには全て話しているわ。」
 「そうなの。」
 「お店の営業に支障無し。」
 「はい。」
 「留守の間のことは、あゆみさんと尚子さんにお願いしておくから、困ったことがあったら、2人に相談するのよ。」
 「ううん、分かったわ。」
 この後、美希はミユキに明日、午後早退する連絡を入れた。

 スウィーツ王国首都アラモード内ナノ研究所

 「ショコラ。」
 「たった今、レミから連絡があったぞい。」
 「何かあったのでしょうか。」
 「明日、ハワイへ行くそうじゃ。」
 「ハワイですか。それでは、有事があった時に出られないことですね。」
 「5日間ぐらいじゃ。」
 「仕方ありません。他のメンバーだけで有事を対処しましょう。」
 ショコラは、他のメンバーに連絡メール作成し送信した。

 夜、トリニティの寮

 「後片付けも終わったし、どう過そう。」
 すると、スウィーツ王国からメールが届いた。
 「何々。明日、レミさんがハワイへ行くって。」
 「1人、有事に出動できないって。」
 更に、着信が入った。
 「もしもし、ミユキさん。」
 「ラブちゃん、どうしたの。」
 「明日の夕方前、お母さんが料理教室を開きたいって言うの。」
 「ちょっと待って。ナナ、レイカ。もしかして、袋詰め野菜の影響。」
 「そうだね。」
 「あんなに欲張って詰め込んだから、処理に困っているのよ。」
 「仕方ないわね。こちらも参加して料理作りを学びますか。」
 「それが良いね。」
 「明日、皆に伝えとくわよ。もしもし、ラブちゃん。」
 「はい。」
 「あゆみさんに知らせておいて。明日、3人共家へ来るからね。」
 「やったあ。ミユキさんありがとう。」
 通話を切られた。

 翌日土曜日、赤塚公園内ドーナツカフェ

 「へい、お待ち。」
 「ありがとう、カオルちゃん。」
 「今日、あの長身の子のママさん、ハワイへ行くんだって、グハアッ。」
 「あたし、午後、新高島平駅までお見送りに行かなければならないの。」
 「そうなんでい。」
 「成田まで行かなくて良かったね。」
 「おっと、確かハワイ行き航空各便は、夕方以降に集中してるんでい。」
 「そうなの、カオルちゃん。」
 「ああ、ハワイ午前中到着のニーズがダントツに多いからでい、グハアッ。」

 数十分後、赤塚公園レッスン会場

 「皆、揃ったわね。」
 「はい。」
 「今日のレッスンは午前中までよ。」
 「はい。」
 「美希ちゃんは、お母さんとの約束があるわね。」
 「はい。」
 「美希ちゃん、行ってあげて。他の皆さん午後は、ラブちゃんの家で料理教室よ。」
 「エエーーーッ。」
 「ブッキー、麗子ちゃん、そりゃないよ。」
 「急に言われても。」
 「祈里ちゃん、麗子ちゃん、これも社会勉強の一環として行うのよ。主催は、ラブちゃんお母さんであゆみさんだからね。」
 「はい。」
 「それでは、昨日マスターになったタヒチアンダンスもう1回やってもらうわよ。モレを付けて。イを持って。」
 「はい。」
 こうして、ダンスレッスンは始まった。

 ラビリンス総統官邸謁見の間

 「いかがでございましょう、メビウス様。」
 「なるほど。その日めくりカレンダーをナケワメーケにして、青き星(地球のこと)の時の流れを止めようとするのか。」
 「ハッ。」
 「メビウス様、時を止めることで楽しい、明るい未来を奪い、世界全体が不幸に包まれ、不幸のゲージが急上昇すること受けあいです。」
 「相分かった。イース、ノーサー、ニューウェスターの3人よ、行くが良い。」
 「ハッ。」
 女幹部3人は謁見の間から去った。

 数時間後

 お昼になり、午前中のダンスレッスンは終了した。
 「午前中のレッスンはこれで終わり。」
 「はい。」
 「それでは、昼食休憩に入ります。」
 「あのーーっ、私も帰って良いですか。」
 「麗子ちゃん、蓮根から自転車で来ているからね。良いわよ。帰って。」
 「ありがとうございます。」

 1時間後

 「皆、集合したわね。」
 「はい。」
 「それでは、確認するわよ。ラブちゃん。」
 「はい。」
 「祈里ちゃん。」
 「はい。」
 「ナナさん。」
 「はい。」
 「レイカさん。」
 「はい。」
 「以上4人ね。私は、あゆみさんから頼まれた材料を寮へ戻って取りに行くからね。皆は、まだ時間があるから、しばらく自由行動して。集合場所はラブちゃんの家で時間は15時よ。」
 「はい。」
 「では、解散。」
 5人は解散した。
 「ねえ、ナナさん、レイカさん、一緒に東京大仏へ行きませんか。」
 「大仏さん。」
 「美希ちゃんのお母さん、ハワイへ行くらしいの。」
 「旅の安全を祈願してあげたいの。」
 「それ、良いわね。ナナ、一緒に行こう。」
 「いいわ。」

 数十分後、トリニティの寮

 「ただいま。」
 「お帰り。」
 「エッ、マネージャー。」
 「ミユキ、ようやく仕事を手に入れたわよ。」
 「どこ。」
 「練馬区の東大泉よ。秋祭りで是非、トリニティのダンスショーを開催して欲しいんだって。」
 「そうなの。」
 「明日の夜だから、リハーサルは昼でOKだからお願いね。」
 「分かったわ。後でナナとレイカに知らせておくわ。」
 「じゃあ、私は失礼するよ。」
 マネージャーは去った。
 「さあ、玉葱、じゃがいも、パン粉を持ってラブちゃんちへ行くわよ。」

 東京大仏通り
 ラブ、祈里、ナナ、レイカの4人はこの通りに入った。
 「よおっ、ラブちゃんたち今お帰りかい。」
 「いいえ、これから大仏様のところへ行って祈願するのよ。」
 「何を祈願に。」
 「美希ちゃんのお母さんがハワイへ行くんだって。」
 「そうかあ、旅の無事を祈願するのか。」
 「はい。」
 「あんたたち、ちょっと待ちな。コレをやるから持って行きな。」
 「えっ、良いんですか。すみません。」
 ラブたち4人は、駄菓子屋のおばあさんのところへ向かった。
 「じゃあ、遠慮なくいただきます。」
 「ありがとう。」
 「ありがとうございます。」
 「いや。」
 「何だい婆さん、今日はやけにご機嫌良いじゃねえか。何か良い事でもあったのかい。」
 「分かるかい。明日、孫の結婚式なんじゃよ。」
 「素敵。」
 「ヘヘーーーッ。良かったね、お婆ちゃん。」
 「おめでとう。」
 「おめでとうございます。」
 「そうかい。もう1つ持って行くかい。」
 「うわっ、はーーーい。」
 「あっ。」
 「ウググググッ。」
 ラブたち4人は、駄菓子を大量に持ったまま大仏のある乗蓮寺へ向かった。

 数分後、乗蓮寺

 「お嬢さんたち、いらっしゃい。」
 「あのーーーっ、駄菓子を大量にいただいたもので。一部、お供え物として寄贈したいのですが、いががでしょうか。」
 「流石は源吉の孫娘さん。この1袋だけいただきます。」
 「ありがとう。」
 「皆さんも、大仏様をご参拝に。」
 「はい、美希ちゃんのお母さんがハワイへ出かけるそうで。」
 「旅の安全を祈願しに来ました。」
 「そうですか。」
 「きっと、願いが叶いますよ。では、私はこれで。」
 住職は寺務所へ入って行った。
 「さあ、参拝するわよ。」
 「はい。」
 しばらくして、大仏様の参拝を終えた。そして、4人は桃園家へ向かいます。

 桃園家

 「ピンポーン。」
 「はーい。」
 「こんにちわ。」
 「あら、ミユキさん。待ってたわ。さあ、こちらへ。」
 ミユキはあゆみに案内され、台所へ向かった。
 しばらくして、台所に到着した。
 「7人前も作るから、もう少し、じゃがいもと玉葱が必要になったし、それにパン粉が大量に必要だからね。」
 「はい、持ってきました。」
 「本当、助かるわね。」

 十数分後

 「ピンポーン。」
 「はあーーい。」
 「ただいま。」
 「お帰り、お友達も連れて来たわね。あれ、美希ちゃんいないわね。」
 「美希ちゃんのお母さん、ハワイへ出かけるんだって。それでお見送りにいくことになってしまって。」
 「それはそれで仕方ないわよ。さあ、皆上がって。」
 「はい。」
 全員、台所へ向かった。そして.....
 「皆、来たわね。」
 「ミユキさん。」
 「あら、駄菓子なんかいっぱい持って。」
 「これ、店のお婆ちゃんからもらったんだよ。」
 「明日、お孫さんの結婚式があるんだって。」
 「まあっ。明日は大安だからね。ラブ、ここへ入れて。」
 「はい。」
 ラブは、駄菓子を保管庫に入れた。
 「さあ、コロッケの仕込み始めるわよ。全員、エプロン付けて。」
 「はい。」
 全員、エプロンを付けた。
 「それでは、じゃがいもの皮を剥いてから10分間、水に漬けるわよ。」
 「はい。」
 全員、じゃがいもの皮を剥き始めた。

 新高島平駅

 美希とレミは、プラットホームにいます。
 「ピンポポピンポポポロローーン。」
 「間もなく、1番線に巣鴨、大手町、日比谷、目黒方面、東急線直通日吉行きが到着します。ホームドアから下がってお待ちください。」
 「フォン、ゴオーーーーーーーーッキューーーーキューーーーキューーーーキューーーーキューーーーウーーーーーゥーーーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーーーッピューーーーッ。」
 「新高島平、新高島平。1番線は日吉行き電車です。」
 「タンタンタンターアーーータンタンタンターアーーー。」
 「ママーーーッ、気を付けて。」
 「お土産いっぱい買ってくるからね。アロハーーーーッ。」
 「んもうーーっ、ママったら。」
 「プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 「ブーーーーッ、キューーーーキューーーキューーーーキューーーーーッ。」
 「次は高島平、高島平。お出口は左側です。」
 日吉行き地下鉄電車は出発した。
 「いっぱい楽しんできてね。」
 美希はホームを後にした。

 桃園家台所

 じゃがいもを茹でております。
 「じゃがいもを茹でている間、玉葱をみじん切りにするわよ。一部の人は、味噌汁の具作りにはいるわよ。」
 「はい。」
 しばらくして
 「うわあーー。」
 「しみるーー。」
 「切るにはコツがいるのよ、頑張って。」
 「はい。」

 数分後

 玉葱のみじん切りと味噌汁具作りは終了した。
 「それじゃあ、挽肉から炒めるわよ。」
 「はい。」
 じゃがいもの茹でている鍋とは別に、フライパンにサラダ油をひいてから挽肉を炒め始めた。
 「ボロボロの状態になるまで炒めて。」
 「はい。」

 更に数分後

 「もうボロボロになったね。塩、胡椒かけて。」
 「はい。」
 「どれどれ、まだまだだね。もっとかけて。」
 「はい。」
 「今度はどうかな。うん、良いわね。これは、ここに置いとくわね。次、もうじゃがいもが煮えてるはずよ。ザルを持ってきて。」
 「はい。」
 ラブはザルを持って来た。
 「ここへ置いて。」
 「はい。」
 あゆみは、ザルめがけてじゃがいもの茹でた鍋をひっくり返した。
 「この後、こうしてお湯切ってと。」
 あゆみはお湯切り終えた。
 「それでは、種作りと衣作りを行うからね。」
 「はい。」
 「種作りは私とラブと祈里ちゃんで行うからね。衣作りは、ミユキさんナナさんレイカさんの3人で行って。」
 「はい。」
 「まず、種作りはじゃがいもを潰して。」
 「はい。」
 「それから3人さん、まず卵を溶いて。」
 「はい。」

 しばらくして

 「卵溶いた。」
 「はい。」
 「ならば、真ん中の小判型に溶き卵を入れて。」
 「はい。」
 「次に、左側の小判型に小麦粉を入れて。」
 「はい。」
 「ミユキさんは、パン粉を右側の小判型に入れて。」
 「はい。」
 「ラブ、祈里ちゃん、じゃがいも全部潰した。」
 「はい。」
 「ならば、このボールに入れて。」
 「はい。」
 ラブと祈里は、潰したじゃがいもをボールに入れた。
 「次に、炒めた挽肉と玉葱を同じボールに入れて。」
 「はい。」
 「更に、生クリームを入れて。」
 「はい。」
 「じゃあ、十分かき混ぜて。」
 「はい。」
 「ミユキさん、ナナさん、レイカさん。てんぷら鍋とてんぷら油を持ってきて。」
 「はい。」

 しばらくして

 「じゃあ、揚げ油を熱するわよ。鍋に油をいれて。」
 「はい。」
 この頃、ラブと祈里は種を混ぜ続けております。
 「良いわね。点火するわ。」
 「ボン。」
 「170度まで熱するわ。次、切り分けた味噌汁の具をこの鍋に入れて。」
 「はい。」
 「お母さん、ちょっと混ざりにくくなったけど。」
 「生クリームを追加してみて。」
 「はい。」
 「あゆみさん、てんぷら鍋の温度はいかがでしょうか。」
 「どれどれ。」
 あゆみは、温度計をてんぷら鍋に入れ測った。
 「良いわね。火を弱めるわ。」
 あゆみは、てんぷら鍋の火を目一杯弱めた。
 「種できた。」
 「お母さん、これで良い。」
 「良いわね。それじゃあ、種をこの位の大きさに固めてから小麦粉、溶き卵、パン粉の順にまんべんなくまぶしたら、てんぷら鍋の中へ入れて。」
 「はい。」
 「それから、手の空いている方は白味噌とかつおだしとこんぶだしを持ってきて。」
 「はい。」
 コロッケの揚げが始まった。
 「狐色になったら、出し時よ。小皿へ移したら、大皿に入れて。」
 「はい。」
 「あゆみさん、この味噌とだしでよろしいですか。」
 「良いわよ。8人前作るから、だし各2本づつ入れて。」
 「はい。」
 「ここから先は私が味噌汁を作るから、キャベツを持ってきて線切りにして。」
 「はい。」
 こうして、夕食の料理ができあがりつつあった。コンロの火を止めた。ご飯は7人前分既に炊き上げており、ジャーは保温状態になっております。
 「さあ、7人前に取り分けて盛り付けるわよ。」
 「はい。」
 しばらくして、コロッケの取り分けが終了した。
 「できたあーーー。」
 「ダイニングのテーブルは定員4人だから今日、ラブと祈里ちゃんはラブの部屋で食べて。1人前余ったコロッケはタルトとシフォンに与えてね。」
 「はい。」
 「わたしは、お父さんの分を部屋へ置いていくわ。」
 「では、配膳して。」
 「はい。」
 こうして、桃園家の夕食は完成した。 
 「できたあーーー。」
 「ラブ、祈里ちゃん、タルトとシフォンに分け与える分も含めて自分の部屋へ持って行って。」
 「はい。」
 「私はお父さんのところへ持って行くわ。他の分はダイニングテーブルに置いて。」
 「はい。」
 「それからミユキさん、ナナさん、レイカさん、先に食べて良いわよ。」
 「ありがとうございます。」

 圭太郎の部屋

 「スルスルスル。」
 「あなた、夕食できたわよ。」
 「あゆみか。今日はここで食うのか。」
 「そうよ。お客さんがたくさん来ているの。」
 「この料理って、お客さんが作ったのか。」
 「そうよ。」
 「どんなお客さんだ。」
 「祈里ちゃんとトリニティと言うダンスのお姉さん3人組よ。」
 「トリニティって、あのラブが熱中している美女ダンサーの3人組。」
 「そうよ。」
 「うはあーーっ、あの3人がこのコロッケを作ったのか。美味しそうだ、いただきまーーす。」
 圭太郎は食べ始めた。
 「ング、モグモグモグ。美味しい。元気が出てくる。」
 「まあっ。」
 「ところで、あゆみ。明日はお得意先のゴルフ大会なんだ。久しぶりだから楽しみだよ。」
 「まあっ。」
 「ラブにも知らせてくれ。優勝トロフィーを持って行くよって。」
 「分かったわ。」
 あゆみは去った。

 ラブの部屋

 「タルト、シフォン。今日は一緒に部屋で夕ご飯食べるからね。」
 「誰か来てまっか。」
 「トリニティの3人よ。」
 「チェリーはん、メロンはん、キュアココはんでんなあ。」
 「そうよ。」
 「キュア。」
 「彼女たちと一緒に皆でコロッケ作ったのよ。食べて。」
 「ヘヘーーッ、そうでっか。美味しそうやな。ほな、いただきまーーーーす。」
 タルトはコロッケを食べ始めた。
 「アグン、アチチチチッ。」
 「タルト、慌てて食べて。」
 「わいとしたことが。」
 「私たちも食べようか。いただきまあーーーす。」

 ダイニング

 「皆、食べているわね。」
 「美味しいです、あゆみさん。」
 「本当、良かったわね。私も食べようっと。」
 あゆみも食べ始めた。
 しばらく無口で食べ続けた後
 「あゆみさん、ラブちゃんと祈里ちゃんに知らせて。」
 「どうしたの。」
 「明日、ダンスショー開催することになったの。」
 「そう。それは良かったね。あの方、仕事見つけてきたのね。」
 「あの方って。」
 「マネージャーのことよ。確か昔、一緒にアイドルユニット組んでいたと聞いてるわ。」
 「まあっ、そこまでご存知で。それ、24年前の話よ。」
 「そうなの。」
 「後に解散したけど、その後人気が高かったレミは、マリアなどと新ユニット結成して、芸能活動続けていたわ。」
 「美希ちゃんから聞いてるわ。そのマリアさんってハワイに住んでいるとか。」
 「そう、それでレミはハワイへ行ったらしいのね。今頃、成田空港にいるのかなあ。」
 「ハワイ便は夕方以降に集結していて、午前中に到着する便ばかりだわ。」
 「だから、娘に成田空港まで来れず、新高島平駅で見送ったワケ。」
 「なろほどね。」

 夕食が終わり

 先に、祈里は家路へ向かった。
 他の面々は後片付けしております。
 「ラブ。」
 「お父さん。」
 「明日、ゴルフ大会へ行って来るよ。」
 「そうなの。」
 「おじさん、よろしかったら、帰りにダンスショー見に来てくれますか。」
 「君たちはダンスショー開催。」
 「小泉牧場近くのぴくに公園です。」
 「そこでか。練馬区だね。帰り、皆で立ち寄るよ。」
 「ありがとうございます。」
 「ブッキーにも知らせておこう。」

 山吹動物病院

 「ただいま。」
 「お帰り。祈里、夕食食べてきた。」
 「うん、ママ。」
 「作る必要ないわね。」
 「どころでママ、パパどこへ出かけているの。」
 「練馬区大泉学園町にある小泉牧場よ。」
 「また小泉牧場。」
 「牛のお産だって。」
 「そうなんだ。ママは手伝いに行かなくていいの。」
 「さっき、パパから連絡があってね。産まれるのは明日になりそうだって。」
 「明日、トリニティのダンスショーがこの近辺で開催されるらしいの。」
 「どこ。」
 「ぴくに公園。」
 「そう言えば、牧場の人から聞いてるわ。東大泉の自治会が秋祭りをこの時期開催するって。」
 「そうなの。」
 「帰り立ち寄ってみようね。」
 「うん。私、信じてる。」

 深夜、ラビリンス総連本部

 「ノーサー、そんな日めくりカレンダー持ってどうするの。」
 「これで時間を止めて見せるわ。」
 「ニューウェスターは。」
 「あのものづくりの拠点、ぶっ壊しに行くわ。」
 「どうやって。」
 「板橋トラックターミナルから11t以上の大型トラックを失敬して、無人走行で突っ込ませるわ。」
 「どこよ。」
 「愛知県豊田市よ。」
 「豊田市って、あの巨大自動車メーカーの拠点。」
 「ここを狙えば、この国の経済が更に大きく揺らいで不幸のゲージの急上昇期待できるわ。」
 「なるほど。考えたわね。時間停止と重複すれば、大きな不幸へとつながるわ。」
 「これが、無人運転プログラムよ。後、ラビリンス携帯で無人運転中のトラックを遠隔操作できるわ。
これを、カーナビの端子とシガライターに差し込めばOKよ。」
 「よし、出よう。」
 「ニューウェスター、トラックを出して来たら一度、高島大門交差点を南へ入って。わらわは、ここで待っているからね。例のカレンダーを怪物にして。」
 「Okよ。」
 ラビリンス女3幹部は、一斉にラビリンス携帯を出し,GPSマップのページを出し操作し始めた。
 「赤塚公園南の森へ。」
 「板橋トラックターミナルへ。」
 「パッ、パッ、パッ。」
 女3幹部は総連本部から消えた。

 赤塚公園南の森

 「シューーッシューーーッ。」
 「懐かしいわね。」
 「前はここで構えていたからね。」
 「ああ。」
 「でも、構えられなくなったのは、イース、あなたのせいよ。」
 「すまない。」
 「本当にここ暗いね。時間がくるまで我慢我慢。」

 板橋トラックターミナル

 「シューーーッ。」
 「来たわ。大分出て行ってるわね。積み終えて、キーがかかっているトラックを見つけないと。」
 ニューウェスターはトラックをあさり始めた。
 23時45分
 「これだわ。貨車内積み上げを完了しているし、乗務員は出発前なのか休憩しているみたいだし、このトラックにしよう。」
 ニューウェスターは運転席へ乗り込み、無人運転プログラムをセットした。
 「クビリストーラ・デ・ナケワメーケ8号、静かに我に仕えよ。」
 「ペタッ。」
 「デコトラアーーート。」
 「し、静かに。出発して。」
 トラックは動き出した。乗務員は、別の便が出発したのだと思い気付いていない。」

 10分後

 トラックは高島大門の交差点を南へ通過した。
 「ブロロロロロロロローーーーーン。」
 「来たわよ。」
 クビナケ8号、まだ不完全の状態で姿をイースとノーサーの前に現れた。
 「しばらく、停まってなさい。」
 「ナケ。」
 「......バン。」
 「ニューウェスター。」
 「準備はできたわ。後、このカードを正面に貼り付けるだけよ。」
 「よくやった。」
 「そろそろ、こっちも行動に入る時間が近付いたわ。」

 23時59分

 「イース様、時間になったら、この日めくりカレンダーを上方へ放り投げてください。」
 「あいよ。」
 ノーサーは黒いカードを用意した。
 「ニューウェスター、時計を見て。」
 「日付が間もなく変わるわ。」
 イースは26日をめくり破ってから構えた。

 時報

 「たたいまから正午をお知らせします。」
 「ピッピッピップーーーーン。」
 「オサキマックーラ10号、我に仕えよ。」
 「ハアーーーッ。」
 「シューーーッ、ペタン。」
 「ドロドロドロロロン。」
 「今日は何の日、明日は何の日。明日、来ない。」
 地球の自転が止まり、時の流れが停止した。
 「私も、このトラック暴走させるわよ。」
 「頼んだぞ。」
 「クビリストーラ・デ・ナケワメーケ8号、我に仕えよ。」
 「シューーーーッ、ペタッ。」
 「デコトラアーーーート。」
 「クビナケ8号、環八通りと東名高速道路経由で愛知県豊田市へ向かいなさい。」
 「デコトラアーーーート。」
 「ブオーーーーン、ブオーーーブオーーーブオーーーーー。」
 クビナケ8号は、豊田市へ向けて出発した。

 スウィーツ王国宇宙ステーション

 「あ、あれ。」
 「どうした。」
 「見てください。地球が回らなくなってしまい、ピタッと停止したままです。」
 「これはいかん。早速、本国に知らせないと。」

 スウィーツ王国シフォンファミリーの家

 ここでは、午前2時で時間が止まっています。
 「フワアーーーッ。ん、宇宙ステーションからメールが来てる。どれどれ。」
 ショコラはメールを見た。
 「いかん、ナノ研究所へ行くぞ。」

 スウィーツ王国宇宙ステーション

 「只今、NASAから連絡がありました。間違いなく地球の自転が止まっております。現在、世界中の報道機関に報告しております。」
 「そうか。ここからでも、プリキュア隊が気が付けば良いのだが。」
 再び、ナノ研究所では
 「よし、電源を入れたぞ。どれどれ、本当に地球の自転が止まっている。とにかく、プリキュア隊全メーバーに緊急メールを送信するぞ。

 トリニティの寮

 まだ3人は起きていて深夜のニュースを見ております。
 「パッパッ、パッパッ。」
 「ニュース速報よ。」
 「何々、地球の自転が止まったたって。」
 「時が流れなくなったって。」
 すると
 「緊急メールの着信が入った。」
 「来たわ。」
 「間違いないわね。ここからでも映像が送られてる。」
 「ミユキ、次の映像。」
 「こ、この怪物の仕業ね。」
 「皆には。」
 「恐らく、送られてわ。とりあえず、桃園家へ行くわよ。」
 「了解。」
 トリニティの3人は外へ出た。

 山吹動物病院

 「祈里、祈里起きて。」
 「どうしたの、ママ。」
 「大変よ。メール見て。」
 「こ、これは。」
 「地球が止まったらしいの。この怪物の仕業よ。」
 「分かった、ママ。急いで仕度する。」

 蒼乃家

 「ん....何。こ、これは。」
 美希は、スウィーツ王国からのメールを見た。
 「ミユキさんからもメールが来ているわ。何々。至急、桃園家へ来てって。」
 美希は急いで着替え始めた。

 桃園家、ラブの部屋

 「う、うはあーーー。朝、起きなくっちゃ。あっ、12時。あと、ちょっとだけ。」

 笹目通り和光陸橋

 「ブーーーッ。」
 「デコトラアート。」
 「ピョン。」
 「ドスン、グシャ。」
 「うわあぁぁぁぁぁ。ジャンプしたあのトラック。」
 クビナケ8号は環八通り目指して爆走しております。

 板橋トラックターミナル

 「さあ、行こうか。」
 「0時15分出発ですからね。」
 休憩所からホームへ向かったあのトラック乗務員2人は。
 「あれっ。」
 「トラックが見当たりません。」
 「確かにここへ止めて、荷物を積んだはずなのに。」
 「まさか。」
 「盗まれたーーーーー。」
 「警察へ通報するぞ。その後、高島平警察署へ行くぞ。」
 「はい。」

 桃園家ラブの部屋

 「12時。何、もうお昼じゃん。うはあーーーっ、どうして、起こしてくれないじゃん。まだ夜、夜の12
(24)時。」
 「う、うるさいなあー。どないしたんや、ピーチはん。」
 「メールメール。」
 「メール、見てって。」
 「ラブは、リンクルンの緊急メールを見た。」
 「うわぁ、何。地球が回っていない。こ、この怪物の仕業ね。」
 すると
 「スルスルスル。」
 「お母さん。ラブ、皆来ているわよ。直ぐに着替えて居間へ来て。」
 「はい。」

 着替えを終えて

 「ラブ、皆来ているぞ。」
 「騒ぎにならぬよう全員来てもらったのよ。」
 「皆、テレビを見てくれ、世界各国停止した時間を表示しているぞ。」
 「ハワイオアフ島=朝5時。ママ、マリアさんところ早朝なんだ。」
 「アンカレッジ=朝6時、ロサンゼルス=朝7時、ニューヨーク=朝10時。」
 「昼のまんま時間が止まっているところもあるのね。」
 「ああ、太陽が動かないことに気が付けば良いのだが。」
 「ヨーロッパの時刻も掲載してあるわ。」
 「ロンドン=15(午後3)時、パリ=16(午後4)時、ヘルシンキ=17(午後5)時、モスクワ=18
(午後6)時、ここからアジアよ。ニューデリー=20(午後8)時30分、北京=23(午後11)時。」
 ヨーロッパは夕餉の時間ね。きっとここは、お祭り騒ぎよ。」
 「もうこれ以上、太陽が来ない日々を放置するワケには行かないわ。」
 「あゆみ、行くのか?」
 「誰が対処するの。警察も自衛隊も動けないではないの。」
 「警察は、暴走トラックを追走しているみたいだぞ。」
 「なるほど。これで、混乱に輪をかけているのね。」
 「お父さん、私たち全員行ってくるわ。犯人がどこにいるか分かっているから。」
 「そんな情報どうやって。」
 「今は秘密よ。さあ、行くわよ。」
 「はい。」
 女たち全員、桃園家を出た。

 環八通り

 クビナケ8号はこの通りに入り南下しております。
 「ウーーーーーウーーーーー。」
 「ピュピュピュピュピュピュピュ。」
 「そこのトラック、そこのトラック。直ちに停止しなさい。」
 「デコトラアーーーーート。」
 「ボン。モクモクモクモク。」
 「ウワアーーッ。視界が遮られた。」
 「キキッキキッキキッキキッ。」
 「クソッ。援軍に高速道路インターの交差点で張り込ませるのだ。」
 「ハッ。」

 南の森

 「オホホホホホホホホッ。」
 「フフフフフフフフフッ。」
 「アハハハハハハハハッ。」
 「明日は来ない。」
 「これで昼が来ない、夜が来ないで不安をあおり続け不幸のゲージが効果的に上昇するわ。」
 「何が、不幸のゲージ急上昇よ。」
 「あなたたちね。」
 「来たか。愚かな者たちよ。」
 「何ですって。」
 「許せないわ。」
 「さあ皆、変身よ。」
 「はい。」
 8人一斉に変身し始めた。
 「チェンジ。ダンシングプリキュア、ヒーーーートアーーーーッッップ。」
 「チェンジ。マザープリキュア、ヒーーーートアーーーーッッップ。」
 強制的着替えが始まった。
 今回は9月下旬の深夜と言うことで、ニューフレッシュ以外のメンバーは通常コスチュームになった。続いて、ミユキは四つ葉フレプリ紋様入り長袖ブラトップ、左に長リボン付きレッドチュチュ、ダークレッドバニエ&アンダースコート、頭にレッドハート付2連シュシュ、両耳にレッドピアス、ルビーアイメイク、首にレッドチョーカー、左太ももにビーエヌオーガーターベルトキャリーケース、両脚にレッドオーバーニーソックス&赤いハイヒール、両腕に赤の濃淡レッドブレスを自動装着をした。続いて、ナナは上半身は夏用と同じで左太ももにビーエヌオーガーターベルトキャリーケース、両脚にグリーンオーバーニーソックスと緑のハイヒールを自動装着した。続いて、レイカは今まで通りの夏用コスチュームだった。
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「同じく、もぎたてスウィート、キュアピーーーーーチマザーーーーーッ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「同じく、とれたてスウィート、キュアパイーーーーーンマザーーーーッ。」
 「真っ赤なハートは情熱の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアチェリー。」
 「グリーンハートは浄化の印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアメロン。」
 「ホワイトハートは誠実の印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアココ。」
 「レッツ!プリキュア!」
 「6色揃って真の幸せの証!フレッシュプリキュア!」
 「おや、今日は1人いないざーますね。」
 「とっておきのことを教えようか。」
 「もう1体、ナケワメーケが愛知県の方へ向かっているざーます。」
 「何だって。」
 「どうしよう。」

 環八通り東京インターチェンジ付近

 「デコトラアーーート。」
 「ボンボンボンボン。」
 「ドカーーンドカーーン。」
 「撃てーーーーっ。」
 「ドドドドドドドドドドドドド。」
 「コンコンコンコンコンコン。」
 「デコトラアーーーート。」
 「ボンボン。」
 「ドカンドカーーーン。」
 「うわあーーーーーっ。逃げろーーーーっ。」
 クビナケ8号は、警察が張ったバリケードを突破し東京インターチェンジへ入って行った。
 「アアーーッ。」
 「入られてしまった。」
 「しかも、ETCを平然と通過して行った。」
 「何て固い装甲だ。」
 「タイヤすら弾丸を弾くとは。」
 「ここから先は神奈川県警に任せるしかない。」

 再び、南の森では

 「オホホホホホッ。」
 「クビナケ8号は順調に愛知県豊田市の方へ確実に向かっているわ。」
 「クーーッ。」
 「ピーチ、チェリー、メロンの3人は、問題のトラックを追って。」
 「OK。」
 「残り5人で奴らと勝負よ。」
 「OK。」
 「クビナケ10号、行きなさい。」
 「邪魔なプリキュアを排除するざーます。」
 「今日は何の日ーーー。」
 「イイーーーッ。」
 「ドコーーン。」
 「きっと、あいつが朝が来ないようにしているのよね。」
 「これ以上放置すると、更なる混乱を来たすわ。」
 「ならば、急いで倒すしかないわ。」
 「じゃあ、一気に行くわよ。」
 5人のプリキュアは一斉にジャンプした。
 「クインテッド・プリキュア・ドロップキィーーーック。」
 「バコン、バコン、バコン、バコン、バコン。」
 「ウゴーーーーーッ。」
 「ドスン。」
 「ま、まずいざーます。」
 「そうだ、イース。」
 「スイッチ・オーバー。」
 「ムクムクムクムク。」
 「ド、ドラゴンイース。」

 東名高速道路

 クビナケ5号は横浜インターチェンジを通過した。
 「ブオーーーーッ。」
 「ウーーーウーーーーッ。」
 「ピュピュピュピュピュピュ。」

 一方、ピーチ、チェリー、メロンの3人は

 トラックの追跡を担当することになった。
 「東名高速道路経由で豊田市なら、南西方向へ飛ぶべきだわ。」
 「南西。」
 「真南で追うよりも、斜めに行った方が最短経路で厚木インターへ一気に行けるわよ。」
 「なるほど。いきなり、厚木へ行くのね。」

 南の森

 「ボッ。」
 「よけて。」
 「ゴオーーーーーッ。」
 「キャーーーッ。」
 「ヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイ。」
 「オホホホホホッ。」
 「逃げ回るばかり。」
 「そうは行くか。キュアココ、やるよ。」
 「OK。」
 「プリキュア・ウォーターシューーート。」
 「ココ・ビスカスリキッド。」
 「プシュッ、ピューーーーーッ。」
 「アググググッ。」
 「プリキュア・ブリザーーード。」
 「ピュウーーーーー。ガチガチガチガチッ。」
 「火を吐けなくしたわ。」
 「ありがとう、ベリー。」
 「ピーチマザー、ウルトラサイズに変身よ。」
 「OK。」
 ピーチマザーとパインマザーは、リンクルンを出しウルトラサイズへ超変身し始めた。
 「チェンジ。ウルトラプリキュア・ヒーーーートアーーーッッップ。」
 「しまった。2人でかくなってしまった。」
 「やい、ドラゴンイース、かかって来なさい。」
 「何だと。」
 サキクラ10号は立ち上がった。
 「今度こそ、時間の停止の解除して見せる。」
 「フン。やれるものなら、やってみなさい。」
 「明日は来なーーーーーい。」
 「ガオーーーーーッ。」

 ナノ研究所

 「二手に別れているか。」
 すると、着信が入った。
 「もしもし、ショコラさん。」
 「キュアチェリーか。トラックを追っているのか。」
 「どうすれば止まります。」
 「操作主を見つけないとダメだな。」
 「操作主。」
 「敵の携帯電話を遠隔操作してクビナケ8号を止めるしかないな。」
 「外から入れませんか。」
 「入れない。警察の銃弾を弾くぐらい装甲が固いからな。」
 「そうなの。」
 「そうだ。しばらく、後を追ってくれ。」
 「了解。」
 通話を切った。

 南の森

 「バコバコバコドコボコ。」
 「ううーーーーっ。」
 「今度と言う今度は、素直に負けを認めてはどうざーます。」
 「誰が負けを....。」
 「あなたちに明日は来ないわ。ほーーーら、お月さんが全然動いてないわ。」
 「永遠ざーます。オホホホホホホホッ。」
 「アハハハハハハハハッ。」

 東名高速道路

 ピーチ、チェリー、メロンの3人は、厚木インター上空に差し掛かった。
 「いた。」
 「あれ。」
 「デコトラアーーーーート。」
 「ボンボン、グシャッ。」
 「ブロロロロロロロロッ。」
 「バリケード突破した。」
 「何て車。」

 南の森

 「明日、ダンスショーよね。」
 レイカ回想編 トリニティの寮
 「ミユキ、ナナ、レイカ、仕事取って来たわ。明日、練馬区のぴくに公園でダンスショーよ。」

 現世に戻って

 「私たちの明日。」

 祈里回想編 大仏通り駄菓子屋前

 「明日、孫の結婚式なんだよ。」

 あゆみ回想編 桃園家

 「明日は。お得意先のゴルフ大会なんだ。久しぶりだから楽しみだよ。」

 現世へ戻って

 「あたしたちの明日。」

 美希回想編 蒼乃家

 「ハワイへ行って来まーーーーす。明日の午前中には到着するはずよ。」

 現世へ戻って

 「そうか。今頃は飛行機の機内にいるはず。」
 「私たちの明日。」

 尚子回想編 山吹家

 「さっき、パパから連絡があってね。産まれるのは明日になりそうだって。」

 現世へ戻って

 「皆の明日を。」
 「明日を楽しみにしてるのよ。」
 「だから、こんなところで負けてはいられない。」
 「皆の明日を返してもらうわ。」
 「今日は何の日。」
 「火が吐けるようになったわ。」
 「タアーーーッ。」
 「バコバコバコッ。」
 「ドデッ。」
 「ボッ。」
 「よけて。」
 「ゴオーーーーッ。」
 「キャアーーッ。」
 「ヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイ。」
 「明日は来るーーーっ、ウゴーーーーッ。」
 オサキマックーラ10号は、ドラゴンイースの炎で紙の部分が燃え尽きてしまった。骨組みだけになって動けなくなった。
 「プリキュア・ウォーターシューーート。」
 まず、サキクラ10号の消火を行った。
 「ココ・ビスカスリキッド。」
 「プシュッ、ピューーーッ。」
 「ウガウガウガウガ。」
 「プリキュア・ウォーターシューーート。」
 「プシュッ、ピューーーーッ。」
 「ウガウガウガウガ。」
 「プリキュア・ブリザーーード。」
 「ピューーウーーーッ。ガチガチガチガチッ。」
 再び、ドラゴンイースは火を吐けなくなった。
 「よし、もう一度ジャンプよ。」
 「OK。」

 更に

 「怪電波。」
 「ピピピピッ」
 「ガオーーーーッ。」
 「ドラゴンイースの体長が40mから20mに縮んだ。そして.....
 「ダブルプリキュア・キィーーーッ。」
 「バコバコン。」
 「ガオーーーォーーーッ。」
 「ジューーーーッ、ドロン。」
 ドラゴンイースはイースに戻った。 
 「イテテテテッ。弱体化された上にウルトラサイズのキックを食らってしまうとは。ウーーーッ、覚えてらっしゃい。」
 イースはワープして去った。
 「イース。」
 「1つ聞いて良い。」
 「何、ざーます。」
 「トラックを遠隔操作しているのは誰。」
 「さあ。」
 「私じゃないわ。」
 「語るにハマったね。あなたね。」
 「しまった。」
 「パイン、スウィーツ王国へ知らせて。」
 「OK。」
 「もう、どうしようもないざーます。覚えてなさいざーます。」
 「知らせて何ができる。あのトラックは何をやっても、止めれないわ。」
 ノーサーもニューウェスターも去った。

 東名高速道路

 「ブーーーーッ。」
 「デコトラアーーーート。」
 「ボンボン。」
 「ドンドン、バキッ。」
 「御殿場インターを通過したわ。」
 「追跡するパトカーは、神奈川県警から静岡県警へ交代するわ。」
 「ウーーーーウーーーーッ。」
 「ピュピュピュピュピュピュピュピュ。」

 ナノ研究所

 「何、ニューウェスターの携帯か。」
 「そう。ショコラさん、何とかなるの。」
 「ニューウェスターが本国へ帰っても、遠隔操作で何とかしてみる。」
 「できるの。」
 「ああ。スウィーツ王国の文字に不可能は無い。早速、やってみるからな。」
 通話を切った。

 南の森

 「本国へ帰ってでも、ニューウェスターの携帯を遠隔操作するって。」
 「そう。」
 「ここは、ショコラさんを信じよう。」
 「私、信じてる。」
 「さあ、残骸でもキュアスティックで悪霊を飛ばすわよ。」
 「OK。」
 「キィーーーッ。」
 5人は、キュアスティックを呼び出す操作を始めた。
 「ハッ。」
 「トオー。」
 「エイッ。」
 「ヤアー。」
 5人共キュアスティックを受け取った。
 「届け。愛のメロディー、ピーチロッド。」
 「響け。希望のリズム、ベリーソード。」
 「癒せ。祈りのハーモニー、パインフルート。」
 「楽しめ。誠実のグランツィア、ココリコーダー。」
 「ドレミファソラシド、カチャッ、キィーーーン。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア。」
 「ラブサンシャイーーン、スウィート。」
 「ボン、シューーーッ。」
 「ウッ。」
 「エスポワールシャワーーー。」
 「バッドメモリーリムーーーーブ。」
 「フレーーーーッシュ。」
 「ボンボン、シューーーーッ。」
 「ウッ。」
 「ヒーリングブレアーーー、ダブルスペシャル。」
 「ボン、シューーーーッ。」
 「ウッ。」
 「ハアーーーーーーッ。」
 「明日は来る。シュワシュワーーーッ。」
 「やったあ。」
 「月がものすごい勢いで動いているわ。」
 「と、言うことは。」
 「時が再び流れ始めたわ。」
 「パチパチパチパチ。」
 「皆あ。」

 東名高速道路

 クビナケ8号は、沼津インターを通過した。
 「大丈夫だろうか。」
 「ショコラさんを信じるしかないわ。」

 ナノ研究所

 「夜が明けて来た。ニューウェスターの携帯はこれか。よし、自動車無人運転プログラムを見つけるのだ。」

 南の森

 「まだ、あの3人帰ってきていないわね。」
 「待つしかないわ。」
 「あのーー、すいません。」
 「あなたたちは。」
 「盗まれたトラックの乗務員です。」
 「あのトラックの。」
 「別部隊から聞いた話では、東名高速道路を西へ向かって走っているみたいよ。」
 「東名高速を西へ。」
 「逆の方向です。」
 「本来、どこへ行き来しているの。」
 「仙台です。」
 「全然違うわね。今、東名高速道路通行止めよ。」
 「そうですか。」
 「カタが付くまで静岡方面行きの乗務員さんと連絡をとってみてはどう。」
 「ありがとうございます。」
 「やってみます。」
 2人は、板橋トラックターミナルにいる静岡行き担当乗務員へ向けて連絡を取り始めた。

 ナノ研究所

 「見つけたぞ。このプログラムだ。まずは、アクセルペダルの自動作動停止だ。」
 「ポチッ。」
 クビナケ8号は富士インターを通過した。
 「ブーーーーン。」
 「スピードが落ちてきたぞ。」
 「撃てーーーーーっ。」
 「パンパンパンパンパンパン。」
 「コンコンコンコンコンコン。」
 「デコトラアーーート。」
 「ボン。モクモクモクモク。」
 「ウワァーーーッ。見えない。」
 「キキッキキッキキッキキッ。」
 「また、ケムに巻かれたわ。」
 「スピードが落ちてるみたいよ。」

 ナノ研究所

 「よし、ドアロック解除だ。」
 「ポチッ。」
 「次は、ブレーキかけるぞ。」
 「ポチッ。」

 富士インターを通過したクビナケ9号は

 「ブローーーーーーッ。」
 「かなり落ちてきた。荷台の屋根に着地するわよ。」
 「OK。」
 「ブローーーーーッ。」
 「パタッパタッパタッ。」
 「ブローーーーッ、ガクッ。」
 「オトトトトトッ。」
 「停止した瞬間、よく揺れるわよ。さあ、真ん前へ着地してキュアスティックを呼び出すわよ。」
 「OK。」

 ナノ研究所

 「砲撃プログラム停止。」
 「ポチッ。」

 ラビリンス陸軍本部

 3人は、ラビリンスへ帰ってきた。
 「何、携帯電話が勝手に操作されてるわ。」
 「何だと。」
 「こっちが操作しても、何も効かない。」
 「どう言うことだ。」
 「遠隔操作ウィルスが入り込んだざーます。」
 「またウィルスか、スウィーツ王国め。」
 
 ナノ研究所では

 「今頃、気付いても遅いぜ。頼んだぞ3人。」

 東名高速道路富士川サービスエリア付近の路上

 「キィーーーッ。」
 ピーチ、チェリー、メロンの3人はキュアスティックを呼び出す操作をした。
 「デコッ(撃てない)。」
 「ハッ。」
 「オーレ。」
 「ハアーイ。」
 3人はキュアスティックを受け取った。
 「届け。愛のメロディー、ピーチロッド。」
 「努めよ。情熱のアレグロ、チェリータン。」
 「浄めよ。浄化のユビーロッソ、メロンガン。チェンジ。」
 「メロンバズーカー。」
 「ドレミファソラシド、カチャッ。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア。」
 「クリーンフィルター。」
 「ラブサンシャイーーーン。」
 「ホットハーーーート。」
 「フレーーーッシュ。」
 「ボンボンボン、シューーーーッ。」
 「ウッ、ウッ。」
 「ハアーーーーーーーッ。」
 「シュワシュワーーーーッ。」
 「やったあーーー。」
 すると、追跡しているパトカーが複数台到着した。
 「君たちが、あの暴れトラックを止めたのか。」
 「はい。」
 「あたしたちはプリキュア隊です。」
 「プリキュア隊ですか。」
 「話は聞いております。」
 「怪物討伐専用の特殊部隊と。」
 「プリキュア隊の皆様、このトラックを近くの富士川サービスエリアで駐車させ、通行止めを解除します。持ち主の方にご連絡ください。」
 「畏まりました。それでは、私たちこれにて失礼します。」
 「ハッ。」
 「それでは、プリキュア隊の3人に敬礼。」
 ピーチ、チェリー、メロンの3人は飛び去った。」

 南の森

 「ブロロロロロロロン。.....。バタン。」
 「あなたたちは。」
 「静岡行き担当乗務員です。」
 「今、連絡が入ったわ。」
 「怪物の討伐に成功し、富士川サービスエリアに停めてあるそうよ。」
 「ありがとうございます。それでは俺たち、富士川サービエリアへ向かいます。」
 盗まれて怪物にされたトラック乗務員は、静岡行きトラックに乗って去って行った。
 「よかったわ。」
 「後は、3人が帰ってくるの待つだけだね。」

 数十分後

 ピーチ、チェリー、メロンの3人が戻って来た。
 「お疲れ様。」
 「長時間、飛び続けて大変だったよ。」
 「あれ見て。」
 「東の空が明るくなって来たわ。」
 「本当だ。」
 「オオーーーッ。」
 そして
 「太陽が出たぞ。」
 「本当に明日が来た。」
 「プリキュア隊ありがとう。」

                     完
 
 
 
 

 
後書き
 続きがあります。次回をお楽しみに! 
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