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FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~

作者:山神
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ウェンディ救出作戦

 
前書き
シリル目線でいきますので他のグループの人たちのお話は省かせていただきます。でもウェンディはちょっと登場します。 

 
現在俺たちは3グループに別れてウェンディとハッピーを探している。チーム分けは一つが蛇姫の鱗(ラミアスケイル)のリオンさんジュラさん、シェリーさんのグループ。
次に青い天馬(ブルーペガサス)のレンさん、一夜さん、イヴさんのグループ。
そして妖精の尻尾(フェアリーテイル)のナツさん、グレイさんに俺、シャルル、セシリーを加えたグループ
ちなみにエルザさんが動けないのでルーシィさんとヒビキさんがエルザさんの近くに残ってくれている
俺たちはウェンディを早く救出してエルザさんの腕を治してもらわないと

「なぁ…」

不意にナツさんが声をかけてくる

「なんですか?」

「水の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)は水飲むってのはわかるけど…天空の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)って…なに食うんだ?」

そんなことですか!?

「空気」

まさかの質問に俺が驚いているとシャルルが答える

「うめぇのか?」

「さぁ?」

「僕たちは空気食べれないからね~」

「というか…それ酸素と違うのか?」

「やっぱりそう思いますよね…」

俺も小さいときはよく考えてたな…今はちょっと違うってわかったけど

「あ…そうだ。ナツさん!!」

「ん?」

俺はナツさんに聞きたかったことを聞いてみよう

「ナツさんもドラゴンに育てられたんですよね?」

「おおっ。てことはお前もか?」

「はい…それで…ナツさんの親って今はどこにいるんですか?俺たちの親…7年前に急にいなくなっちゃって…」

「おい!!もしかしていなくなったのって7月7日か!?」

「そうですよ」

「イグニールとガジルのドラゴンも…シリルとウェンディのドラゴンも7年前…んがっ!!」

ナツさんがこちらを見ながら話していると前にあった木の根っこが浮き上がっているところに顔をぶつけてしまう

「だ…大丈夫ですか!?」

「ナツくん大丈夫?」

俺とセシリーが心配して駆け寄るが

「そうだ!!ラクサスは!?」

ナツさんはすぐに起き上がってグレイさんに話しかける。だ…大丈夫なのか?

「じーさん言ってたろ?あいつは滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)じゃねぇ」

「な…何コレ!?」

シャルルが突然叫ぶので俺たちも前を見る。するとそこには黒く変色した木々があった

「木が…」

「黒い…」

「な、なんで~!?」

「き…気持ち悪ぃ」

それぞれが感想を言う。一体どうなってるんだ?これ

ザザッ

すると後ろから何かが近づいてくる音がするので俺たちはそちらを向くとそこには見たことない大男が二人いた

「ニルヴァーナの影響だって言ってたよなザトー兄さん」

「ぎゃほー。あまりにすさまじい魔法なもんで大地が死んでいくってなぁガトー兄さん」

なぜどっちも兄さんなんだ?

すると辺りから次々に人が集まってくる

「ちょっと…囲まれてるわよ!!」

「い…いつの間に~」

シャルルとセシリーは囲まれたことに驚いている。なんだこいつら

「ニルヴァーナの影響だってなぁ」

「さっき言ったぜガトー兄さん」

「そうかいザトー兄さん」

W兄さんが話しているがそれどころじゃねぇ…これやばくね?

「うほぉ!!サルだ!!サルが二匹いんぞオイ!!」

ナツさんはなぜかサルのモノマネしながら大喜びしてるんですけど…

「こ…こいつら妖精の尻尾(フェアリーテイル)だ!!こいつらのせいで…」

すると後ろからまた一人出てきてナツさんたちを指差しながら怒りを露にする

「オオッ!!もう一匹増えたー!!」

「はぁ!?」

「感心するところじゃないよナツくん!!」

「六魔将軍(オラシオンセイス)傘下、裸の包帯男(ネイキッドマミー)」

「ぎゃほおっ!!遊ぼうぜぇ」

そう言ってアフロの人が構える

「やられた…敵は6人だけじゃなかったのねぇ…」

「まさか他の闇ギルドも来てるなんて~」

「ヤバイねこれ」

かなり相手いるみたいだし…まさか傘下のギルドも出てくるとは…

「こいつはちょうどいい」

「ウホホッ。ちょうどいいウホー」

「何言ってんのアンタたち!!」

しかしグレイさんとナツさんは全然臆する様子はない。

「拠点とやらの場所をはかせてやる」

「今行くぞ!!ハッピー!!ウェンディ!!」

「は!?」

「ナツくん!!グレイくん!!それ本気!?」

「本気も本気だ。せっかく向こうから出てきてくれたんだからな」

「ちょっと…シリルも「そっか!!こいつら倒せば万事解決か!!」ダメだわ…この子は周りに流されやすい子だった」

一人じゃまず無理だけどナツさんもグレイさんもいる!!だったらこいつらぐらい楽勝だぜ!!

「なめやがってクソガキが…」

「六魔将軍(オラシオンセイス)傘下、裸の包帯男(ネイキッドマミー)」

「「なんで2回言うんだ(言った)!?」」

俺とナツさんで突っ込みをいれる。そんなに大事なことじゃないだろそれ!!

「へっ…死んだぞテメーら」

アフロが俺たちに言う。けど…死ぬのはお前らだぜ?

「なんなのよ…妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士は…」

「シリルまで…この状況わかってるのかな~」

「こんな大勢相手に勝てると思ってるのぉ?」

シャルルとセシリーが何かブツブツ言ってるけど今は気にしない

「シャルル!!セシリー!!どっかに隠れてて!!」

「言われなくてもそうするわよ!!」

「気を付けてね~」

シャルルとセシリーは翼(エーラ)出して木の影に飛んでいく

「ヤロウども!!やっちまえ!!」

「「「「「「「「オオッ!!」」」」」」」」

アフロの指示で裸の包帯男(ネイキッドマミー)のやつらが向かってくる

「んじゃいっちょ行くか」

「無理するなよシリル」

「大丈夫ですよ。ウェンディのためなら全然」

「食らいやがれ!!」

敵が魔法弾を放ってくるがそれを俺たちはジャンプでよける

「うおおお」

ナツさんが魔法弾を放ってきた方向にいる敵を火を纏ったパンチで凪ぎ払う

「おらぁ!!」

その後ろから剣を持って敵がナツさんを襲おうとするが

「ぐあ」

グレイさんがそいつの顔を凍らせて投げ飛ばし敵を吹っ飛ばす

「水竜の翼撃!!」

「「「「「「うわああああ」」」」」」

俺も翼撃を使って辺りの敵を倒していく

「うおおおら!!」

「凍れぇ!!」

「やああああ!!」

次々に敵を凪ぎ払っていく俺たち

「おのれぇ…魔導散弾銃でも食らいやがれ!!」

サルがナツさんに魔導散弾銃を放ちそれがナツさんに命中するが

「ひひっ」

まったくダメージを受けている様子はない。そしてそのサルをナツさんが殴り飛ばす

「隙ありゃあ!!」

俺に剣を持った敵が向かってくるけど

「水竜の咆哮!!」

「ぐああああ」

すばやく咆哮を放ち吹き飛ばす

「なかなかやるようだぜガトー兄さん」

「いっちょやるかザトー兄さん」

「「「だからなんでどっちも兄さんなんだよ(ですか)!?」」」

―――――ウェンディside

「重てぇ…これじゃスピードが出ねぇぜ」

「主より早い男など存在せぬわ」

ブレインに何かを持ってくるように言われたレーサーが戻ってきた。そのレーサーが持っているものを見て私は驚いてしまう

「ひっ」

「棺桶!?」

ハッピーの言う通りレーサーは大きな十字の形をした棺桶を持ってきた

「ウェンディ。お前にはこの男を治してもらう」

棺桶についている鎖がはずされていく

「わ…私…そんなのぜったいやりません!!」

「そーだそーだ」

「いや。お前は治す。治さねばならんのだ」

ブレインが次々に鎖を外していく。そして棺桶の扉が開いて私はその中に眠っている人を見て驚いてしまう

「!!」

「この男はジェラール。かつつ評議院に潜入していた。つまりニルヴァーナの場所を知る者」

「ジェラールって…え?え!?」

「ジェラール…」

「知り合いなの!?」

ジェラール…なんで…

「エーテルナノを大量に浴びてこのような姿になってしまったのだ。元に戻せるのはうぬだけだ。恩人…なのだろう?」

そう…ブレインの言う通り私とシリルは…ジェラールがいなかったら死んじゃってた…

「ジェラールってあのジェラール?」

ハッピーがジェラールを見て驚いている

「ハッピー知ってるの?」

「知ってるも何もこいつはエルザを殺そうとしたし、評議院よ使ってエーテリオンを落としたんだ!!」

それはシリルから聞いた…シリルは私には隠そうとしてたみたいだけど…

「そうみたいだね…」

「生きてたのかコイツ~」

「この男は亡霊にとりつかれた亡霊…哀れな理想論者。しかし…うぬにとっては恩人だ」

「恩人?どういうことなの?」

ジェラール…ずっと…ずっと私たちは会いたかった…

「さぁ。この男を復活させろ」

「ダメだよ!!絶対こんな奴復活させちゃダメだ!!」

ジェラール…どうして…

「ウェンディ…」

「復活させぬなら」

ブレインはナイフを取り出す

「やめてぇーーーー!!」

ブレインがジェラールにナイフを刺そうとしたけどそれをやめる

「お願い…やめて…」

そんなひどいこと…ジェラールにしないで…

ドガッ

「きゃっ」

ブレインが魔法で私たちに攻撃してくる

「治せ。うぬなら簡単だろ」

「ジェラールは悪い奴なんだよ!!ニルヴァーナだって奪われちゃうよ!!」

「それでも私たち…この人に助けられた…」

私は涙をこらえられなくなってしまう

「大好きだった…なんか…悪いことをしたのはシリルから聞いたけど…私もシリルもそんなこと信じない」

「何言ってんだ。現にオイラたちは…」

「ジェラールがあんなことするハズない!!」

私は思わず声を荒げてしまう。でも…そうだよね…シリル…

「お願いです!!少し考える時間をください!!」

「ウェンディ!!」

「よかろう。5分だ」

私はジェラールを見つめる…ジェラールはあんなことするハズないよね?シリルもそう思うでしょ?もしシリルが私だったら…きっと…

――――――シリルside

「だはーっ」

「ぶはーっ」

「はぁはぁはぁ」

俺たちはようやく裸の包帯男(ネイキッドマミー)を全員やっつけることに成功し辺りにはやつらが倒れている

「なんだよコイツら。ザコじゃなかったのかよ」

「意外とやるじゃねーか」

「当たり前じゃない!!相手はギルド1つよ!!何考えてんのよアンタたち!!」

「シリル~大丈夫~?」

「うん。大丈夫だよセシリー」


遠い木の影から俺たちに言うシャルルと俺たちに駆け寄ってくるセシリー。てかシャルル、もう出てきて大丈夫だぞ?

「オイ!!ぎゃほザル!!おめぇらのアジトはどこだ!?」

ナツさんがアフロの胸ぐらを掴み問いただす。でもよくよく考えるとそんな簡単に教えてくれるわけないよね?

「言うかバーカ。ぎゃほほほっ」

ほら…やっぱ【ゴン】教えないよなって思ってたらナツさんが頭突きして気絶させちゃったよ

「オイ!!でかザル!!」

そしてすぐに違う奴に聞くナツさん。ある意味すごいな

「本当めちゃくちゃねアンタたち」

「妖精の尻尾(フェアリーテイル)ってみんなこんな感じなのかな?」

「いや…さすがにそれはないでしょ?」

みんなこんなだったらマジで怖いって…

「オイシリル。拠点の場所がわかったから急いで行くぞ!!」

「え?あ、はい!!」

グレイさんに言われて俺たちは急いであとを追う。その際さっきよりも傷跡の増えた裸の包帯男(ネイキッドマミー)を見て同情してしまった



 
 

 
後書き
いかがでしたでしょうか?エリゴールはもう少しあとに出させてもらう予定です。なのでジェラールが服を奪うのはエリゴールじゃない誰かということにこの物語では設定しております。
本当はここら辺でウェンディとシリルの過去に触れようかと思ってウェンディsideを出したんですがうまく過去編に繋げるタイミングがわからなかったのでもうちょっと引っ張ります。
あとウェンディsideがめちゃくちゃ下手になってしまってすみません……また次回もよろしくお願いします 
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