ガンダムビルドファイターズ ~try hope~ 外伝
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奇跡のコラボ!『宇宙世紀UC外伝 もう一つのUC計画』×『ガンダムビルドファイターズ ~try hope~』後編
「それでも! 」
フリーダムが四方八方に動き回りながらスーパードラグーンを破壊し、カペルスウェイトに攻撃をしている。
「なかなかの速えな…。けど捉えられねぇ程の速さじゃねぇ。いけよ!ファング・ファンネル! 」
すると、カペルスウェイトからトラバサミ見たいなファンネルが射出され、そのままフリーダムに向かっていった。
「はあああっ! 」
ファング・ファンネルをフリーダムが一基ずつ落とすも、半分がかわしきりフリーダムの右肩と頭部と左足をもぎ取っていった。それにより減速し、カペルスウェイトが追いついてきた。MDEビーム砲とフィルマメントビーム砲で攻撃するも、右腕でビームを引っつかんで返してきてMDEビーム砲とフィルマメントビーム砲が破壊された。フリーダムはブレイドファングを抜いてカペルスウェイトに振りかざすもビームクローで防がれ、蹴りを入れられた。
「俺のチャーチグリムでビームを屈折したのを忘れたのか?それと撃つときの体制が悪い。あと速さを利用するならもうちょい運用のいい射撃武器でも装備した方がいいぞ」
それだけ言うと、ロング・ブレード・マグナムのカートリッジを替えてフリーダムに攻撃するとフリーダムの胴体にかすり、その部分から蒸発して撃破された。
「ヒロヤ君!今のうちに! 」
「もうやっている! 」
トウイがカペルスウェイトと戦っている間、V2バレットスナイパーがやられる直前にパージした、ミノフスキードライブユニットをケルサスガンダムのバックパックにドッキングした。
「行っけぇぇぇ!! 」
「おおおぉぉぉぉっ!!! 」
光の翼が発動し、グラディウスに粒子を纏わせてカペルスウェイトに向かっていく。カペルスウェイトのロング・ブレード・マグナムの攻撃が来るも、トランザムを発動しさらに機体性能を上げてかわしきる。
「くらえぇぇぇぇ!! 」
「ちぃっ! 」
グラディウスを振りかざすと、ビームクローで受けてきたが徐々に押していった。
「番外個体!ガイトラッシュの制御を頼む! 」
「もうやっている! 」
「!? 」
すると、カペルスウェイトのバックパックが変形して、アームドアーマーVNを装備した二つの腕が現れた。
「切り裂け!ガイトラッシュ!! 」
ガイトラッシュと言われた両腕は、グラディウスを受け止められている状態のケルサスガンダムを襲い、急いで後退するが胴体に大きな切り傷ができてしまった。
「ぐっ…!けどまだやれる! 」
ガイトラッシュに気をつけながら接近してグラディウスを何度も振りかざすも、攻めきれずにいた。
「いけよファンネル! 」
トラバサミ型のファング・ファンネルが三基向かってきたが、光の翼にファンネルを当てて破壊し、そのままカペルスウェイトにグラディウスを振りかざす。
「結構素早ぇな。ならこっちもいかせてもらうぜ。俺に力を貸せ、カペルスウェイト!! 」
カペルスウェイトのサイコフレームがさらに露出し、顔がクロスボーンのフェイスクラッシャー見たいに展開。そして全身から翡翠の焔が吹き出した。
「NT-Dのデストロイモード!? 」
「いいや違げぇな。これはNT-D…、ニュータイプディスチャージだ! 」
瞬間、カペルスウェイトの姿が目の前から消えた。
「どこだ!?…っ!? 」
突如右足がロング・ブレード・マグナムにより貫通されて、すぐに右足をパージして本体までの損傷を避けた直後、今度は左肩が切り裂かれた。
「ちぃ…! 」
「これで、しめえぇだ! 」
気配を察知し、その方向を見るとカペルスウェイトがガイトラッシュと両腕からビームクローを出して接近していた。
「ぐ…ああああああ!!! 」
ギリギリグラディウスに粒子を纏わせて、こちらからもカペルスウェイトに接近してグラディウスを振りかざした。
両腕のビームクローとガイトラッシュがグラディウスとぶつかり合った衝撃で回りにあったデブリが吹き飛んだ。
ーーー--
ニュータイプディスチャージを発動しすぐに行動を起こすと、コクピットにいるとき程ではないがとんでもないGが体に掛かる。けど、あいつらの機体には欠点を指摘した。これなら手助けしたことにもなるだろ。後はどうやって戻るかだが、今のところサイコフレームはあの時見たいにならねぇ。いったいどうすりゃあいいんだ?
ロング・ブレード・マグナムを撃って右足を破壊したあと、すぐに回り込んでガイトラッシュで左肩を切り裂く。
「これで、しめえぇだ! 」
両腕にビームクローを出してガイトラッシュを構えて接近すると、ギリギリ気づいたのか剣を構えてあっちも接近してきた。ビームクローとガイトラッシュを同時に振りかざすと、ちょうど相手も振りかざし、お互いの攻撃が激突した。
そしてお互いの力が均衡…いや。ややこちらが押している時、相手から粒子が溢れ、カペルスウェイトのサイコフレームの輝きが増すと、お互いを粒子とサイコフレームの光に包まれた。
「これはあの時と同じ…!? 」
周りは気づいていないようだが、確かに機体だけではなく、俺と番外個体も虹の光に包まれた。すると、また頭の中に声が響いてきた。
『ありがとうございます……星の輪の子供……。私のお願いを聞いてくれて感謝します…』
「…おい!答えてくれ!あんたは一体何者なんだ!?どうして俺達をここに連れてきた!? 」
『……あなた達が一番適任だったのです……。では、あなた達を元の世界に返します……どうかあの人を…大佐をお願いします…』
「あっおい待っ! 」
言いかけたところで目の前が虹の輝きにより見えなくなり、さらに意識が遠のっていく。そして意識を失う直前に頭にまた声が響いてきた。
『ありがとうございました……』
ーーー--
「ん…ここは…」
目を覚まし周りを見ると、そこはコクピット内部になっていた。後ろを見ると番外個体が席に寄り掛かって目を閉じている。
「にしてもあれはいったいなんだったんだ?夢にしては妙に鮮明だったな」
考えていると、ハッチの外から叩かれる音がした。その音で番外個体も目を覚ましたようだ。
「…カペル。あれは夢だったのだろうか? 」
「さあな。けど、悪くねぇ夢だと思うぜ? 」
「そうだな…」
微笑みながらも番外個体は答えた。もしあの夢みたいに平和な所が本当にあるのだとしたら、それはいずれ現実に訪れるといいな…。
そう思っていると、いまだにハッチを叩かれているのでそろそろ開けようかと思い、ハッチを開いた。
ーーー--
『BATTLE ENDED』
ケルサスガンダムが自身の攻撃に耐えきれず両腕が破壊し、すぐにガイトラッシュで切り裂かれて撃破されてしまった。その直後、目の前に強い光が放たれて目を眩ませる。
「な、何!? 」
「眩しい! 」
光が収まったので目を開けると、ついさっきまでいたカペルと、番外個体と言われた女が消えていた。
「どういうことだよ…」
「イチヨウさん。カペルさん達は? 」
「わからぬ。おそらく、元の世界に戻ったんじゃろう」
「そうか…帰ったのか」
あの光は、カペル達が帰った時の光だったのか…。
「にしてもあの人。戦いながら私達の欠点をすぐに見抜いて指摘してきたわね」
「ああ。すごい人だったな」
「おかげで改修案が固まったよ。よし!すぐにヒロヤ君の家に戻って早速始めよう! 」
「気が早いなおい。まあいいけど」
「じゃあ戻りましょうか」
バトルシステムから離れすぐに店から出ようとすると、入口にヨシナ達が立っていた。
「サオトメ君。奥でいったい何をやっていたんだ?けっこう時間がかかっていたが」
ヨシナにそんなことを聞かれ、トウイとシノの方を見て顔を合わせ頷く。二人も同じことを考えていたようだ。
「特になんともないさ。じゃあ俺達は戻るから。またな」
片手を上げて店から出た。今日は現実とは思えない体験をさせられたけど、それは意義のある体験だった。あの人達のおかげで、俺達はまだまだ強くなれるとわかったのだから…。
『宇宙世紀UC外伝 もう一つのUC計画』×『ガンダムビルドファイターズ ~try hope~』
完
後書き
C.D./hackさん。コラボさせていただき、ありがとうございます!こんな作品なんかにわざわざコラボなんて…。もう感謝感激お礼祭りです!これからも精進していきたいと思いますので、よろしくお願いします!『宇宙世紀UC外伝 もう一つのUC計画』の方も頑張ってください!
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