幸運E-のIS学園生活
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爆弾発言は控えめに&天災と馬鹿は混ぜるな危険
「お前を私の嫁にする!!決定事項だ、異論は認めん!!」
「よ、嫁?婿じゃなくて?」
「日本では気に入った相手を『嫁にする』と言うのが一般的な習わしだと聞いた。故に、お前を私の嫁にする」
………実際に目にするとすげぇインパクトだな。目の前ではいっちーに対して嫁宣言ラウラウと、宣言されてオロオロしているいっちーが居る。そりゃまあオロオロするわな、昼休みになっていきなりラウラウ登場してかと思ったら、いっちーに謝罪したかと思ったら今度はキスして嫁にする!だもんね。教室の空気も死んで当たり前だわな。因みにその後、セッシーが暴走しかけたけどなんとか沈めました。え?鎮めましたじゃないのかって?合ってるのよこちらで。
「というかラウラウも落ち着け、それは男が女に言う限定であってだな…っというかそれの使い所は二次元に対して限定だ」
あっでもここって二次元か、いや俺的には三次元だからいいのかな?ああもうわかんなくなって来たわ。
「そ、それと衛宮 心………ではなくお兄様!私を、貴方の妹にして下さい!!」
「………なんでさぁ!?」
やべぇ俺にまで飛び火した!!?っというかお兄様かよ!?ええい誰だこんな知識をある意味純粋なラウラウに仕込んだのは!?ああ副隊長さんだよ確か!!マジふざけんなよ!!リアルで痛々しいオタ知識が通用すっと思っちょるんか!常識つうもんを考えんかい!!
「日本では尊敬する男性にはお兄様と呼ぶのが習わしだと聞きました!だから貴方の妹になる!!」
「訳が解からん!そんな習わしなんて全く無いわ!」
「ですが異様にしっくり来るのでそう呼ばせて貰います!!」
「お前はイリヤかクロエかぁあああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
ああ………頭痛が痛いお話で御座います事………。なんでこうも平穏を諦めてなきゃもっと凹むような事が起きるんだよ………。っというか幸運E-って一応一般人よりは上だよな?それなのに一般以上に運が悪い俺ってなんなの?スキルで不運A+とかでもあるの?
「あ~………疲れた………」
「えっとお疲れ様衛宮君」
放課後、部屋に戻ってベットで項垂れてるとシャーリーが慰めてくれた。ありがと………それとシャーリーが俺の同室になりました。どうもシャーリーの転入は原作以上に突拍子も無い物だったらしく、どの部屋に入れるかまだ決まっていなかったらしい。そこで今までは教員と同じ部屋に居て貰ったが、一人部屋にいる俺と同じ部屋にシャーリーを入れようという事になった。いっちーではないのかよ!?って思って織斑先生に何故俺と同室なんですか?と聞いたら
『お前は織斑とは違って授業態度も良し成績優秀、問題行為も起こさん優等生だ。織斑だとまた問題を起こしそうだからな………頼む、頼まれてくれ』
といわれました。うん、解った俺やるよ織斑先生!
って事があって同室になりましたはい。それとボディソープの替えは既にしてあるぜ!!これで俺がラッキースケベをする心配は無い!!いやまあ正体はバラしますけどね。
「っつうかマジで誰だよラウラウにくだらん事吹き込んだ奴は………。マジで一回締めるか」
「あ、あははははは………」
笑うだけな奴は楽だな本当に!!他人事みたいに笑いやがって!!
「あっそれと聞いて欲しい事があるんだけど?」
「なんぞや?」
「僕、実は女なんだ。それと僕、衛宮君に恋してる」
ふぅ~ん………へやぁ!?
あ、ありのままに起こった事を………ってしつこいか、っつうか自分から暴露したぞこいつ!そして俺に恋してる!?マジふざけんな!!訳解らんぞ、割とマジで!!
「はぁっ!?如何いう事だ!?お前が女で、デュノア社の命令で此処に来たのは知ってるが自分から暴露するか普通!?デュノア社が今危ないからいっちーや俺のISのデータを取りに来たんじゃねぇのか!?」
「表向きはね、僕は初めから学園に来る事自体が目的だったんだよ」
つまり、どういう事だってっばよ?
「良く考えてみなよ衛宮君、篠ノ之博士が愛してやまない君にハニートラップを仕掛けようとしている男装した女を野放しにしておくと思う?違うでしょ?下手したら僕はもう殺されてても可笑しくないのさ」
「………確かにな」
「織斑君にハニートラップをしたとしても、恐らく同じ結果が待ってると思う。それに、彼には興味は無いしね」
こいつ、妙に達観してやがるな。っつかこのシャーリー何者だ?
「デュノア社から離れられて僕は清々してるんだ、大人しげで弱弱しい女を演じてるのも疲れたからね」
「お前………一体何なんだ?」
「僕はね………」
ゴクリッ
「紅騎士&蒼騎士ファンクラブ『紅蒼騎士の為なら死ねる会』の会員だよ!!」
「なんだぁぁぁぁそれっっ!!!??」
「世界中で活躍する紅騎士、蒼騎士に魅入られた人々が集う組織、それが『紅蒼騎士の為なら死ねる会』!!僕も君のそんな姿に恋しちゃったんだ!」
………つまり、あれか。世界中には俺のファンになった大馬鹿共がいるのか………。んでこのシャーリーもこの一人と………。
「だ、だがそれでも束さんが何もして無いはずが無い。あの人は事は良く知ってる、自分に興味がない人間には容赦が無い人だぞ」
「うん、でもね。君を魂の底から愛するという人間は認めてくれているんだよ?現に、このファンクラブはクラブというには大き過ぎるほどに肥大化している」
………類は友を呼ぶって、本当なんだな………。
「既に世界中には23という支部が作られているんだよ。そこでは日々衛宮君のために研究を続けているメンバーが多数いるんだ」
「俺ももう何も言えねぇよ……。馬鹿が徒党を組んで天災に認められた結果がこれか………」
「説明を続けるよ。もうクラブではなく組織として巨大化した組織は、憧れの騎士の主である篠ノ之 束の傘下に入る事を認められて更に勢力を拡大している。これは裏の世界では有名な話だよ、ある組織の勢力が急速に拡大中って聞いたこと無い?」
「あ、あああるな。確か学園に来る前だったかな、束さんに尋ねたら珍しく笑顔だけではぐらかされた事を覚えてる、あん時はもしかして亡国機業の事かと焦ったけどまさか………」
「それ、君の部下の組織でもあるんだよ?」
………頭がいてぇええってレベル超えてきたぁぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!もう手に負えねぇよ、なんでファンクラブが母体になって世界中に23も支部作るような馬鹿でけぇ組織になっとんじゃああ!!!!それも裏の世界で跋扈するような組織になっとんだよ!もう収拾つかねぇ!意味も解らない!!
「んじゃあ何か、お前は束さんと繋がってるとでも言いたいのか?」
「うんそうだよ、これでも僕は新組織、『天国の杯』のフランス支部のナンバー2なんだから!!」
「お前がかよ!!?っていうかなんだその組織名!?ラテン語混ざってんぞ!!」
「ってはっ!?僕、憧れの衛宮君と密閉された部屋で話してるぅぅぅううう!!!??感動だああ!!!ああああ、この部屋もきっと衛宮君が吐き出した空気で充満しているんだ!!最高!もう僕死んでも良い!!」
「って今更かよ!!?学園に来て数日は俺と普通に話してたよな!!?」
「――――――っ!!!!!!!!!僕、今衛宮君に………心配されちゃった………?ええええええええええ衛宮君にっ!!!ぁぁぁぁぁ………もしかして、ここはもう天国なのかもしれない……」
「もう駄目だこいつ!!!脳みそが逝かれちまってるよもう!!!」
「(キラキラキラキラキラキラキラキラ!!)」
「おい………なんで壁に隠れるんだよ、そして何故俺を凝視する………」
「(サッ!!)はぁぁぁ!!僕、今衛宮君に声を掛けられた……今日まで生きて来て良かったぁぁぁああ!!!」
世の中には馬鹿しかいねぇのかよ!!こんな馬鹿がまだ何十、何千人もいると思うと頭痛くなってくるぜ………。
「兎に角、お前は既にデュノア社とも関係性は無いんだな!?」
「は、はいありません!!フランス支部は政府ともパイプがあってぼ、僕とお母さんはもうまったく別の戸籍に変わってるんです!!(はっ!!?ぼぼぼぼぼぼぼく、今、衛宮君と会話しちゃった!!!!?)はぁぁ~~ん………」
お、俺の中のシャルロットのイメージがぁぁあ………ガラガラと崩れていく………。もうこれ原作の形とか完全に消え失せるな………。
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