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レインボークラウン

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第二百二十一話

             第二百二十一話  課題を聞いて
 七人は今田先生と今日子先生から今回の課題を聞いた。そのビー玉作りを錬金術ですると聞いてだった。
 華奈子は塾が終わって家に帰ってから美奈子に言った。
「錬金術ねえ」
「華奈子あまり苦手じゃないわね」
「ううん、自分ではそのつもりよ」
「そうよね、だったらね」
「自信持ってやっていけばいいのね」
「ええ、ただね」
 ここで美奈子は華奈子にこうも言った。
「錬金術は爆発したりもするから」
「怪我には注意ね」
「少しでも気を抜いたらね」 
 それこそというのだ。
「怪我をするから」
「怪我には注意しろ」
「そう、それは私もよ」
 美奈子は自分についても言うのだった。
「それに私は華奈子と比べてね」
「錬金術得意じゃないっていうの?」
「そうなの」
「そう?別にね」
 華奈子は美奈子のその告白に首を傾げさせて答えた。
「あたしはそうは思えないわ」
「そうかしら」
「むしろあたしより出来てない?」
「錬金術は理科の実験に似てるでしょ」
 ここで美奈子が言うのはこのことだった。
「そうでしょ」
「ええ、言われてみればね」
「私実験は苦手なの」
「そうなの?」
「気分的にね」
 つまり苦手意識があるというのだ。
「だからなの」
「錬金術はなの」
「勉強することは好きだけれど」
 しかしというのだ。
「実際にやるとなると」
「苦手なの」
「どうしたらいいかしら」
「やっぱりやるしかないんじゃない?」
「苦手意識があってもなのね」
「それが課題なんだから」
 華奈子は素っ気ない感じで美奈子に言った。
「やるしかないでしょ」
「そういうことなのね」
「頑張ろう」
 華奈子は美奈子ににこりと笑ってこうも言った。
「一緒にね」
「一緒に」
 美奈子は華奈子の言葉に返した、今回の課題について。


第二百二十一話   完


                     2015・3・22 
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