詩集「棘」
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叶えたい願い ただ一つ
道端に咲う水仙の花
光 集めたような色
何気無い空間の中
春の息吹を誇示している
鈍色の空 その下を走る車
もしかして…なんて思ってみる…
叶えたい願いはただ一つ
恋しい人と在れること
無慈悲に風は吹き去って
全て奪って影もなし…
常識を盾にする人々
逸れ者を嘲笑う
そうして笑ってればいい
自分の傲慢さ誇示して
揺れる陽射しの中に
もしかしたら…なんて有り得ない
叶えたい願いはただ一つ
愛しい人と生きること
無為に時を過ごすなら
世界(ココ)ある意味もなし…
言葉にすれば儚きて
届かず地へと還るだけ
叶えたい願い ただ一つ
想う君と…居たいだけ…
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