ガンダムビルドファイターズ ~try hope~ 外伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
本編に関係あります
遊びにいきましょう 前編
入学して一週間の事。シノさんがまた突然なことを言ってきました。
「親交を深めるために、今度の土曜日に皆でどこかに行きましょ」
「はい? 」
弁当を食べてる手が止まる。だって突然なんだもん。
「僕は構わないけど、何をしにいくの? 」
「簡単に言うと、遊びに行くのかな ? 」
なぜ疑問系?まあ別にいいけど。
「俺も構わないぞ」
「本当に!?なら土曜日、〇〇駅には十時半集合でいい? 」
キラキラした目線がきました。よほど嬉しいらしい。
「いいけど」
「同じくOK~」
そうして土曜日に皆で遊びに行くことになりました。
ムウさん?知らんわ。多分出番ない。
ー---土曜日
「時間跳ぶの早くね? 」
「それは言っちゃいけないよヒロヤ君」
電車に乗りながら、俺達はそんな話をしていた。
てか本当に時間跳ぶの早くね?こんなんでガンプラつくる時間稼げてんの?
『ぶっちゃけまだ、本体どころか買ってもいません』
なんか頭の中に声が聞こえた!何で!ちょっと怖いんだけど!
てか買ってもいねぇのかよ!!?
『やっぱコレっすよコレ!現実ってのは厳しいっすねぇ~』
なぜか知らんが、脳内に金マークをつくってる右手が出てきた。
だからなんなんだよこれはー!!
「トウイ!お前なんか聞こえなかったか!? 」
「ヒロヤ君。電車の中だから静かにね。あと、僕には電車が走る音と、君のツッコ…ゴホッゴホッ!だけだよ」
こいつさりげなく、俺の心のツッコミを聞いていたって事を言いやがったし…。
そんなやり取りをしてるうちに、目的の駅に着いた。
〇〇駅~。〇〇駅~。
駅に着き、すぐに駅から出る。
「いや~久し振りに来たなぁ」
「俺もだよ」
そう言い合い、時刻を確認すると十時十五分だった。
まだ集合まで時間はあるけど、どうするか…。
「モグモグとりあモグえず。十五分モグモ間待ってモグモグようモグよゴクンッ」
「口に物入れながら喋んなアホンダラ。汚いんだよ」
てか、いつの間に買って食ってたんだ?お前ここまで手ぶらだったよな?
「これが実力だよメガネぐはぁぁぁ!? 」
なんか腹立つので、言い切る前に蹴りをいれてやった。
「うぷっ。どうするの!あと少し出ちゃうところだったじゃない! 」
「そのまま魂も抜ければいいのに」
「あいからわず酷いな君は!? 」
ボケツッコミをやっていると、こちらに足音が近づいてきて、そちらを見てみる。
「ごめん!待った? 」
と小走りでこちらにきた。
「いやそんなに待ってない。てか集合時間十分前にきてんじゃん」
「それでも、そっちは先に来てたわよね? 」
なんだこのベタな展開…。ベタすぎる!
こんなやり取り現実にあるのか!
「いや、五分前に来たばっかだから、そんなに待ってない」
てかトウイ。お前会話に入ってこい。この話を俺に押し付ける気か?
「ヒソヒソ いいの?じゃあ遠慮なく会話に入るけど?(笑)」
「笑ってんじゃねぇよ」
「シノさん。大丈夫だよ。僕達五分間しか待ってなかったから、まったく気にしてないよ。このメガネ君も言ってたし…グハッ! 」
またメガネ君と言ってきたので、もう一発殴った。
「メガネ君言うなバーロー」
「ならいいけど…」
「にしても、その服似合ってるねシノさん。ねっ、ヒロヤ君?どう思う? 」
はっ?はあぁぁぁ!?
てんめぇぇえぇえぇぇ!!!
何その話題!?なぜ俺にふる!?はっ!まさかさっきの笑いはこの事を企んでいたのか!
とりあえず、何か言わないとマズイ!
シノの服装を見ると、白いスカートに、レースの長袖の上に、クリーム色のガーディガンを着ている。
「………」
シノはもじもじしながら言葉を待っていて、トウイは、隠そうとしているが微妙にニヤニヤしている。
くそっ!言え!言うんだサオトメ ヒロヤ!
「か、可愛いし、すごく似合ってると思うぞ? 」
「あはは。ありがとね。二人も似合ってるわよ」
言ったよ俺。言いました。とりあえず、トウイ・後で・殺す。
ちなみに俺は黒のTシャツの上にジャケットを着て、ジーパンだ。
トウイは、白いパーカーに、ただの茶色のズボン。
「さてと、そんじゃ今日はどこに行くのかな? 」
「ああそういえば」
忘れてた。恥ずかしい思いをさせられたのですっかりと。
「とりあえず、ついてきて」
ー---
さて問題です。
目の前にはガラスケースがあり、中にはフィギュアとか、模型とかが入っており、店の中心にまで行くと、大量の箱が積み重ねられており、それが回りにいっぱいあります。
さて、ここはどこでしょう?
正解は、
「プラモ屋ですか…」
「ちょっと私のガンプラが決まってないから、見にに来たかったの。他にも、改造するためのパーツとか」
「細かい説明ありがとう。でっ、俺達はどうしたらいい? 」
まさか荷物持ち?嫌やわー。めんどいわー。
「ヒロヤとかは、自分のガンプラとか決まってないでしょ?なら探してみたら? 」
荷物持ち回避!どうやらそれは漫画の世界のものだったらしいな…。ふっ…。
「じゃあ、僕は改造パーツとか見てくるわ~」
各々自分の欲しいものを探すことになりました。
ー---
「と言ってもなぁ」
前にも説明(本編の『ガンプラバトル部…?』参照)したが、俺はガンダムのシリーズがさっぱりだ。こん中から探しださなきゃあかんの?
『とりあえず、君の知ってるシリーズから見ていったらどうですか?』
また頭の中に声が聞こえてきた。誰だ本当に!怖いわ!
まぁ、他に手がないからそうするしかないか。
というわけで、初代、seed、ooと見て回ったが、
「やっぱりわからん! 」
どうするか…。
考えながら回りを見てみるとバトルシステムが置いてあった。
「暇だし、少しやってるか」
バトルシステムのところにつくと、そこには先客が来ていて、既にバトルをしている。
Hi-νガンダムとガンダムXが戦っている。
Hi-vガンダムが押していて、ガンダムXが防戦一方だった。
Hi-vガンダムを操っているのは、中学生ぐらいの男の子で、ガンダムXを操っているのは中年のおじさんだった。
ガンダムXがサテライトキャノンを撃とうとするが、Hi-vガンダムのビームライフルとファンネルによって、右腕ごと破壊された。
Hi-vガンダムは左手にビームサーベルを持ち、ガンダムXに近づいていく。
「くそ! 」
ガンダムXはシールドからハモニカ砲とバルカンを撃って近づかせないようにしているが、Hi-vガンダムに掠りもせず近づかれ。
「これで…」
Hi-vガンダムはビームサーベルを下から振り上げ、ガンダムXを打ち上げ
「終わりだぁ! 」
展開していたファンネルは、ガンダムXのシールドを破壊して、最後はガンダムが使った『ラストシューティング』でガンダムXを貫いた。
『BATTLEENDED』
「スゴいな…」
戦いぶりに見とれて、そう呟いた。
「ありがとうございました! 」
男の子は中年にお礼を言い、中年は男の子に、楽しかったよと言い去っていった。
それを見てると、男の子がこちらを見てきて
「お兄さんもガンプラバトルしに来たんですか? 」
と聞いてきた。
「まあ、そんなものかな」
「だったら、僕とやりませんか? 」
ガンプラをつきだして言ってきた。
「いいぞ。俺はサオトメ ヒロヤ。え~と、名前は? 」
「僕はリンヤ、中学二年生です。よろしくお願いします。ヒロヤさん」
礼儀正しいなぁ。
あっ。てか俺ガンプラ持ってねぇ。
「ヒロヤさんは、今んのところガンプラは持ってないようですね。なら、ガンプラ買ってきて組み立ててきたらどうですか?僕もついさっき組み立てたばかりなので」
「お言葉甘えて、選んでくるよ。んじゃ、ちょっと待っててくれ」
「はい!わかりました! 」
さてっ。ガンプラ何にしよう?
俺はooシリーズから神頼みで選んだら、ダブルオークアンタになった。
「ダブルオークアンタか。俺使えるかな? 」
てか待てよ。これってガンプラ代と、ニッパー代とか払わなきゃいかなくなるな。
…。ま、いっか。
ー---十数分後
「悪い!待たせたな! 」
組み立て終わり、急いでバトルシステムのところにくると、リンヤは椅子に座って待っていた。
「いえいえ。買ってすぐ組み立てるんですから、仕方ないです。では、始めましょう」
そういうと、リンヤはGPベースを取りだし、位置についた。
「ああ。やろうか」
『Please Set Your GPベース』
『Beginning plavsky particle』
『Dispersal』
『Field Resort』
フィールドは宇宙空間のようだ。
『Please Set Your GUNPLA』
お互い台座にガンプラをのせる。
『BATTLE START』
「サオトメ ヒロヤ。ダブルオークアンタ!出る! 」
クアンタは宇宙空間にでると、すぐに攻撃アラームが鳴った。
「いきなりか! 」
ビームがこちらに向かってきたのをかわし、敵機を確認すると、Hi-vガンダムの回りにはファンネルが展開していた。
「ファンネル! 」
ファンネルは四基こちらに向かってきて、ビームを放ってきた。
「この程度の砲撃…」
ファンネルをかわしながら、Hi-vガンダムに接近する。
「やりますね。だけど! 」
すると後ろか爆発した。後ろを見るとファンネルがこちらに撃っていたようだ。
「しくじったか!けどまだダメージはそんなに! 」
「油断しすぎですよ! 」
すると、Hi-vガンダムは目の前にいて、ビームサーベルを振りかざしてきたのを、GNソードVで受け止めた。
「にゃろう…。んっ!? 」
つばぜり合いをしてるなか、クアンタは後方に大きく下がり、クアンタが元いた位置にビームがとんでいた。
「なかなかえげつないなオイ…」
GNソードVをライフルに切り替え、GNビームガンと交互に撃った。
「ファンネル! 」
ファンネル同士で、ビームバリアをつくり、攻撃を防いだ。
「なら!GNバスターソード! 」
GNソードVに、ソードピットが連結し大剣になり、接近していった。
「今度はくらわないぞ! 」
ファンネルの砲撃を次々かわしていき、Hi-vガンダムに大きく振りかざす。
Hi-vガンダムはビームサーベルで受けるが、止めきれずに吹き飛ばされた。
「GNバスターライフル! 」
ライフルに切り替え、大出力の砲撃をHi-vガンダムに向けて撃つ。
「くぅっ! 」
かわしきれずシールドで受けるも、Hi-vはシールドを吹き飛ばされ、左腕を破壊された。しかし、反撃にビームライフルで撃ってくる。
「危な! 」
攻撃をシールドで防ぎ、ソードに切り替え突っ込もうとすると
『BATTLE TIME limit』
「あれ? 」
「時間切れのようですね。この店、皆にもちゃんとやれるように、時間を七分にしてるんですよ」
なるほどな。
ページ上へ戻る