戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第十六話 町田大尉!!路線変更はどうなる!その八
「今この文章を書いている時点で未定だ」
「ああ、未定ですか」
「じゃあ勝負直線に決まるパターンですね」
「次は日帝衆のパートですけれど」
「そこでおおよそ決まって」
「それからですか」
「おそらくそうなる」
悪田部はまた二人に答えた。
「ここでは決まらない」
「じゃあ別の話題にします」
「今回の写真集とDVDですけれど」
それならそれで、だった。二人はこちらの話をするのだった。
「今回は倉科カナさん」
「あの人の写真集とDVDにします」
「ほう、あの人か」
「いや、女優さんとしてもいいですけれど」
「あれで結構」
この人はというのだ。
「スタイルいいですよね」
「胸、ありますよね」
「動画とか観たら形がよくて大きくて」
「下がビキニでシャツを着ていて」
写真集やDVDではよくある格好だ、上がシャツで下がビキニだと素の水着姿よりも淫靡に見えるらしい。ビキニの下がショーツに見えるからだろうか。
「そのシャツを脱ぐ」
「あの人の動画ってそうしたシーンが多いですけれど」
「いや、それがですね」
「最高なんで」
「確かにあの人は奇麗だな」
悪田部も倉科カナさんについてはこう評した。
「しかも演技がいい」
「色々な役出来ますからね」
「ヒロイン役から学校の先生、ズボラな奥さんって」
「福田沙紀さんといい熊本出身の女優さんって演技力高いですよね」
「声優さんだと釘宮理恵さん」
「俺特に釘宮さんの演技力は凄いと思うぜ」
「俺もだよ」
この声優さんも熊本出身だ。ただし大阪育ちらしい。
「あの人の演技ってツンデレだけじゃないんだよ」
「少年役もお姉さん役も何でも出来るんだよ」
「とにかく何でも演じきれるからな、あの人」
「能登麻美子さんと並んで根強い人気があるのも当然だぜ」
「だよな、実力が確かだからな」
「熊本が産んだ最高の声優さんだぜ」
この人のことを特に褒めるのだった、そして。
その話をしてだった、そのうえでだった。二人は悪田部に向き直ってだ、彼にあらためて言ったのだった。
「じゃあ倉科カナさんです」
「今回の勝負勝ったらあの人でお願いします」
「それじゃあ是非」
「お願いします」
「わかった」
悪田部は今回も一言で答えた。
「勝てばな」
「はい、絶対に勝ちますから」
「主役は負けませんから」
「しかもこの作品一話で敵は一人ですから」
「前後編はありませんから」
このことは最初から設定として決まっていることだ、スペクトルマンではなく仮面ライダーの形式を踏襲しているのだ。
「路線変更でもない限り」
「俺達は勝ちますから」
「じゃあそういうことで」
「倉科カナさんの写真集とDVDをお願いします」
「了解したが君達はつくづく年上趣味だな」
悪田部は二人の願いを了としつつこのことを指摘した。
「今回も年上の人だな」
「ですからたまたまなんですよ」
「というか俺達まだ十七で」
「年下の娘って皆まだまだ色気とかなくて」
「こうぐっとこないんですよ」
特に下半身がだ。
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