オッス!オラ、フリード!いっちょ踏み台すっぞ!!
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フリードの奴、エクソシストやめるってよ
前書き
本編の続きです。
ディアボロスを仲間にしてから2年がたった。あのあと、WoLに光の戦士のことを聞いたけど何も教えてくれなかった。10歳になるまで待てだとよ。で待ったよ2年間。その間必死で鍛えた。あれから増えたのは、バッツ、スコール、シャントットである。ここで気付いたんだけど、目覚める順番はばらばらなんだな。それはさておき、バッツやスコールはまあわかる。シャントット様なぜいるし。いないと思ってたんだけどな。でも稽古をつけてくれるからよかった…のか?あの人のせいで何度か死にかけた。こっちでは死なないけど、痛覚はあるので死ぬかと思うくらいの激痛に襲われる。でも、あのひとのおかげで魔法に関してはほぼ問題ない。アルテマとかメテオはまだ駄目だけど。それも時間の問題かな。訓練は思い出したくないくらいのものだったわ。地獄を見た。ファイアがフレア並の威力ってなんだよ。
「今のはフレアではありませんわ。ファイアですわ」
だってさ。それ、俺がやりたかった奴だから!なんで、あんたがやってしまうんや!このくそチビが!とは口が裂けても言えない。言ったら最後、塵になる自信がある。因みに普段は様付けである。どう考えても他の奴らより数十倍の迫力がある。身長は低いけど。さすが最強の黒魔導士である。というか魔導士()である。近接戦闘も強すぎる。でも、教えてくれるときって気分だからいつか分からないんだよ。最初に会ったときは、体が震えて動かなかった。プレッシャーがねやばかったの。なんで身内にラスボスがいるの?って思うくらいだった。
「よそ見をしてる暇はなくてよ」
しまった、訓練中だった。気付いたら目の前にフレアが迫っていた。さようなら今世、こんにちは来世。
「生きてる」
まあ、当然なんだけどね。さっきも言ったけどこっちでは死なないし。
「大丈夫か?フリード」
「バッツか…」
俺の目の前にいるのはFFⅤの主人公バッツである。タンクトップだけど寒くないんだろうか?
「お前、それにしても災難だなシャントットに目を付けられるなんてさ」
「そういえば、シャントット様は?」
「あいつならどっかに行ったよ。安心していいぜ」
ほんと気まぐれだなあいつ。
「フリード、今日でお前は10歳だな?」
WoLが俺に聞いてきた。いよいよシリアス展開ですね。わかります。
「おう」
「そうか、では約束通り光の戦士について話そう。光の戦士はコスモスによって選ばれカオスと戦う戦士のことだ。君をこの世界に転生させたのがコスモスだ」
やっぱりか、薄々は感じてたんだけどね。WoLやフリオニール、そして、光の戦士の単語が出てきた辺りから感じてはいたな。でも、ここで一つ疑問なんだけど。俺なんで呼ばれたんだ?
「俺を呼ぶ必要あったか?」
「いや、本来なら君が呼ばれることはなかった。君の世界では戦いはほとんどなかったからな。呼んだところでいきなり実践では役には立たなかっただろうからな」
おお、結構すっぱり言ってくれるのな。
「じゃあ、なおさら俺が呼ばれる理由がわからんのだけど」
「本来なら我々でカオスを倒すはずだったのだ。だが、ちょっとしたアクシデントで我々は敗北してしまった」
何があったし。
「ふんふん」
「そこで我らは、最後の手段として我々の力を使い。カオスや闇の軍勢を一時的に封印することに成功したのだ」
ディシディアと同じかと思ってたけどコスモス負けたのかよ。
「ここからが君を呼んだ理由だ。我々が施した封印がもうすぐ壊れる。そうなれば、カオスや闇の軍勢が復活し、世界は再び闇に覆われてしまう。だから君を呼んだのだ」
「でもさ、今ここにWoLたちがいるんだから、WoL達が戦えばいいんじゃないの?」
「それは出来ない。我々に肉体はもう存在しないのだよ。奴らを封印するために支払った代償がこれだ。故に我々は今、魂だけの状態だ」
今思ったんだけどさ。シャントット負けたの?あいつ最強クラスだろ。というかもうあいつ一人で充分だよね?クラスなんだけど。まさかとは思うけど…
「まさか、さっき言ってたアクシデントって、シャントットが敵ごと味方も吹き飛ばしたなんてことじゃないよな。いや、まさかそんな事…」
お~い、なんで若干目をそらしてんですかねぇ。
「そのまさかだ。彼女が味方ごとファイガで消し飛ばしかけた」
全部あいつが原因だったーーー!ファイア系だけにフレンドリーファイアですか!?やかましいわ!
「何が原因だったんだ?」
「ああ、あの時の話かよ。確かあれは、ケフカの野郎が年増呼ばわりしたからだったけか?ていうか、あいつ年齢のこと言われただけでキレるっておかしいよな」
なるほどね。そりゃ怒るわ。だって今もバッツの後ろで…
「おい、バッツ後ろ」
「へ?」
「火だるまですわよ!」
怒ったシャントットはフレアを放ったようです。よかったじゃないかマジックバースト状態じゃなくて。
「ギャアアアアア!」
無茶しやがって…
「おーっほっほ」
高笑いが怖すぎる。
「うす、シャントット先生。おはようございます!」
「貴方さっきも会ったでしょうに。ところで、何の話ですの?私の名前が聞こえたような」
地獄耳すぎですやん。
「ああ、先生がげモゴッ」
WoLに口をふさがれた。やっぱり言うのはまずいのか。消し飛ばされそうですもんね。細胞残ればいいね。
「いや、何でもない」
「そうですの?まあ、いいですわ」
シャントットが首を傾げながら言い、そのままどこかへ行ってしまった。
「まあ、そんなわけで今こんな状態だ」
もう、お、おうとしか言いようがないよね。
「ていうかさ、カオスと戦ったのてWoL達含めて13人以上いる?」
ライトニングとかいたんだよね?でもよく考えたら皆俺の中にいるってことはカオスと戦うの俺一人なんじゃね?
「いや、正確な人数は分からないがもっと多かった」
?多くても15人くらいじゃないのか?
「さて、今日はこのぐらいにしよう。最後に、光の戦士は君一人じゃない。君以外に3人いる」
ちょっ、なんで最後になんでそんな爆弾を落としていくんだよ!
続きは今日の夜かな。
そんなこんなで今日も一日スタートです。
朝もいつも通り家事をこなし、エクソシストの任務の準備をする。最近は単独任務ばっかりである。あ、そうそう二つ名が付いたんだ。ジークは『魔剣ジーク』デュリオは『切り札のデュリオ』だって、カッコいいよね。俺?『黒タイツのフリード』だってさ。笑ってもいいのよ?これだけ聞くとただの露出狂だしね。あの戦いでやっぱり一匹取り逃がしたみたいだ。そこからすごい勢いで広まった。ヒトの噂って怖いよね。
俺ってこのことがあってから完全に教会から嫌われてんだよ。そもそも10歳で単独任務とか頭おかしいだろ!難易度もおかしいんだよS級のはぐれ悪魔一人で討伐って…遠まわしに死ねって言われてる気がする。多分、教会にふさわしくないとかそんな理由だろうな。それにしても、上層部ゲスすぎんよ。ここまでするかよ。でも、給料はちゃんとくれるんだよね。毎月二十万$だよ。日本円にして約2000万円です。俺はこの年にしてなかなかのお金持ちだよ。使ってないからどんどんたまる。
「そういえばさ、フリードってエクソシストになってから2年たつけど給料っていくらぐらいなの?」
「いきなりだな。クロス。ちなみに20万$だ」
ちょっと得意げに行ってみた。驚くだろうな。
「え!?フリードちんめちゃくちゃもらってんじゃん」
俺の言葉にでゅりおが反応してきた。予想外なところから反応が返ってきたな。
「え?これ普通じゃないの?」
「違うよ!ほら」
そういってデュリオは俺に給料明細を見せてきた。
「2万$…あれ?なんか俺のと違うな。ちょっとまて」
俺は急いで自分の明細を取りに戻った。そして、給料明細を見ると確かに20万$だった。ただし、俺のには、$のまえにZがついていた。
Z$…ジンバブエ・ドルだと!?20万ジンバブエドル=日本円で1.538 円
「qあwせdrftgyふじこl!!!!!」
子供のお小遣い以下だとぉぉぉおおおぉ!
「どうした!?」
俺の奇声に反応しみんながやってきた。
「やめりゅ、こんなブラック企業やめてやりゅううううううう!!」
「「「ええええええええええ!?」」」
俺はそのまま、寮を飛び出しエクソシストの本部へと向かった。待ってろや、経理担当!やめる前に一泡吹かしたらぁ!
そして、本部に着いた俺はドアを蹴破った。
「オラァ!経理の責任者出てこいや!!」
「ひっ。け、経理担当ですね!呼んできます!」
受付が経理を呼びに行くとエクソシストを2人、連れて経理の担当がやってきた。
「何かようですかな?」
眼鏡をくいっとされながら言われた。腹立つわ。
「おい、インテリ眼鏡。俺の給料がジンバブエドルってどういうことやねん?」
「ここではなんですので奥へどうぞ」
このインテリ眼鏡の余裕の態度、なんか変だな。歩き方もちょっと変だし。
「どうぞ、おかけください」
俺は促されるまま座った。座ったのはいいけど、この部屋なんか匂うな。腐敗臭って言うのかな?とりあえずメッチャ臭い。
「して、要件とは?」
「給料がジンバブエドルだったんやけど、どうなっとんねん?おかしいやろ子供の小遣いより下って」
「いえ、何もおかしくありませんよ。あなたをおびき寄せるためにやったことだからな」
だろうな。じゃないとあんなことしないもんな。
「やけにあっさりと白状するんやな。覚悟はできとんやろうな?ああん!?」
「覚悟?それはこちらのセリフだな。やれ」
眼鏡の掛け声と共に二人のエクソシストが襲い掛かかってくる。
「遅いな」
俺は二人を冷静に対処し、掌底を当て吹き飛ばした。二人はそのまま壁に激突し気を失った。
「やはり、人間ではだめだったか」
人間?
「ワタシガアイテニナロウ」
そういうと、眼鏡野郎の体が溶けだした。そして、現れたのは体がドロドロとした気持ち悪い何かだった。ナムタル・ウトクだったかな?FF8に出てきたな。臭い原因はこいつかよ。
「ハジメテオマエヲミタトキニスグニキヅイタ。オマエガヒカリノセンシダト」
「ふ~ん」
「ワガアルジフッカツノタメニキサマニハシンデモラウ」
こいつの主ってアルティミシアでいいのか?
「とりあえず、てめえの発言から察するにまだあいつらは復活してないらしいな。聞いてもないことベラベラ喋ってくれてあざっす。というわけで、もう用済みなんでとりあえず、レイズ」
「ナ!?オオォォォオ!」
本来蘇生魔法レイズはゾンビ系には即死をもたらす。こいつ原作でもフェニックスの尾でも一撃だからな。俺のレイズを食らったナムタル・ウトクは体が徐々に溶けて最後にはどろどろの液体になった。
エエー弱すぎるよぉ。まあ、原作でもこんな感じだしな。
「とりあえず、この状況をどうしたものか…」
「あの、お茶を…ひっ」
さっきの受付のお姉さんがお茶を持ってきてくれたんだけど、不味い状況だわ。
「あ、あの」
「いやあああ!」
走って逃げてしまった。ああこれもう何言っても無駄なやつや。とりあえず、もうここにはいられないな。
え、ええねんもともと抜けようと思ってたし。結果オーライだし(震え声)
「とりあえず、デュランダルとはお別れかな。2年間だったけどありがとな。次の持ち主のこと頼むな」
おれは、床にデュランダルを突き刺した。ああ、足音が聞こえてきやがった。
「とりあえず、金庫をぶっ壊してっと。お、結構あるじゃん。退職金代わりに貰って行こう」
結構ため込んでやがった。それにしても、二年前からあいつスタンバってたのか?誰も気づかないなんてことはないし最近か?まあ、気にしても仕方ないし行くとしましょうかね。
「あばよ、とっつぁん。チョコボ頼むぞ」
「クエッ!」
召喚獣はこういったとき便利だな。魔力はそこそこ食うけど移動だけなら2,3にちぶっ続けでも問題なしで使える。
とりあえず、どこに行こうかね。行き当たりばったりでも何とかなるだろ。いざ、新天地へ!
◆◇◆◇◆
フリードが教会を抜けはぐれエクソシストになったことはその日のうちに各地に広がっていった。
「あいつは、いったい何をしてるんだ…」
「あの子は、もう…」
フリードの行動に呆れるもの。
「聞いた?フリードちんほんとに教会抜けちゃったよ」
「本当にそうなるとは…」
「家事はどうするんだ?」
「「「あ」」」
別のことを心配しだすもの。
「何故だ?なぜはぐれなんかに…」
悲しむもの。
そして、闇の勢力が少しずつ動き始める。
「ナムタル・ウトクが消えたか」
「あの気持ち悪い奴だっけ?ぼくちんあいつ気持ち悪くて嫌いなんだよねぇ」
「では、ようやく光の戦士達が動き始めたということか」
「忌々しきは奴らの封印」
「その封印もあとわずか」
「前回は苦い思いをしたが」
「今度こそ奴らを根絶やしにし世界に破滅を」
彼らが再び出会うのはしばらく後になるだろう。最終幻想への歯車は回り始めたばかり。
Final Fantasy F
開幕!
後書き
なんだこれ(驚愕)
最後シリアスになってしまった。
まあいいや、次回の更新は私が入院するので遅くなると思います。ごめんなさい
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