仮面ライダー鎧武 信じた道
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第七章
「そうですよね」
「おいおい、そう言うけれどな」
「?まさか」
「ああ、違うんだよ」
こう言うのだった、それもライダー達全員に。
「そこはな」
「ライダーシステムを」
「あるぜ」
サガラは微笑んでだった、ソファーに囲まれたテーブルの上に。
そのシステムを全て出した、それは。
「俺達のシステムが」
「全部あるじゃない」
こう言うのだった、誰もが。
「まさか、潰れたと思っていたのに」
「貴方が修理してくれたの?」
「そんな筈はない」
呉島は驚きを隠せない顔でだ、こうサガラに返した。
「もうあのシステムは」
「ああ、だからな」
「それはか」
「そうだよ、俺達はライダーシステムはどんなものでもな」
それこそというのだ。
「修理出来るんだよ」
「実は君達がライダーになったことは運命なんだ」
青年はライダー達を見据えてだ、この事実をここで彼等に話したのだった。
「皆ね」
「運命か」
「そう、スサノオと戦う運命にあるんだ」
そうだというのだ。
「君達全員ね、人間としてスサノオと戦う運命なんだよ」
「それでか」
「システムは何度破壊されてもこうして僕達が修理して」
「スサノオと戦ってもらうことになるんだよ」
二人でライダー達にだ、この事実を話すのだった。
「君達が戦いを降りるのなら別だけれど」
「そうなるからな」
「だからね」
「このシステムを出した意味がわかるよな」
「スサノオと戦う」
ザックはその目をまた険しくさせた。
「そういうことか」
「そうだよ、あんた達にもな」
「けれどよ」
ここでだ、鳳蓮がこのことを指摘した。
「その話だとインベスも」
「そうだよ」
その通りだとだ、こう返したサガラだった。
「また出て来るからな」
「スサノオが蘇らせて」
「またこの街に来るんだよ」
「やれやれね、連中の顔を見なくて済むことはよかったけれど」
それが、というのだ。
「あっという間に終わったわね」
「やってくれるよな」
「他に選択肢はない」
極めて冷静にだ、呉島は述べた。
「そうだな」
「そうだ、いいよな」
「スサノオは倒す」
そしてだ、インベス達もというのだ。
「私達がな」
「そう言ってくれて何よりだよ」
「よし、やらせてもらう」
「俺もだ」
ザックも言った、この言葉を。
「戒斗がいなくてもな」
「ライダーだからだな」
「ああ、戦う」
これが彼の決断だった、顔にそれが出ている。
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