ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
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コラボ編 Cross over the various world
Story-cross1-15 全員集合!
第3者side
自分たちの世界に帰ってきたシャオンとフローラ。家の前には、これまで巡った世界の住人が揃っていた。
「「「「「シャオン、フローラ、お帰り!」」」」」
「ただいま……ってなんでみんなここにいるんだ?」
その問いにセモンが答えた。
「シャオンたちが帰ったあとに、みんなこんなパスを手にいれてさ……天にかざしたら転移してここに来たわけだ。
そこにいるジンなんかは昨日の昼についたから結構この世界を満喫したみたいだ」
「同じSAOでも、世界が違うとこんなに違うんだな~! おいしいものいっぱいあったんで昨日食べたんだ」
「半分ぐらいリオンにおごらせてたけどな」
「いい迷惑だ」
「ははは……わりぃわりぃ」
「まぁ、俺たちの世界に来てくれて……そんでもって、また会えて嬉しいぜ」
「ああ。俺もだ」
「俺も同じく」
「俺も俺もー!」
シャオンが周りを見ると、それぞれで再会、出会いを楽しんでいた。
女性陣は…………
「フローラ、久しぶりね」
「コハク!」
「この世界も結構楽しいわね。セモンと楽しく回らせてもらったわ」
「結構楽。キリトも楽」
「よかったわね、ミヤビ」
「そうですね。楽しませてもらいました」
「ソウもいたのねー……みんなとまた会えて嬉しいよ」
「はい! 私もフローラさんやコハクさん、ミヤビさんと会えて嬉しいです」
「私も、嬉しいわ」
女性陣も再会を楽しんでいた。
「シャオン?」
「あ、ああ。悪い。ボケッとしてた」
「実はさ、みんなで集まってパーティーやろうってなってさ……料理できる人たちに頼んでたくさん作ったんだ」
「え? マジで?」
「マジマジ」
「今、みんなで運び出してるから」
シャオンが左を向くと、みんなで運び出していた。
「多っ!?」
「ホントだ…………まさかあんなに作るとは…………」
「まぁ、大人数だからすぐに食べ終わるんじゃね?」
「それもそうだな」
そうやってセモンとシャオンが話していると
「おーい! セモン! シャオン!」
「早く来ないとなくなるよー!?」
ジンとフローラが呼んでいた。
「ったく…………せっかちかよ」
「シャオンだって人のこと言えないぞ?」
「……だな」
「さて、俺たちも行こうか」
「ああ!」
シャオンとセモンは、楽しく食事する仲間の元へ向かった。
「あ! ジン! おれの取んなよ!!」
「いいだろー? 減るもんじゃないし」
「減るわ!」
「まぁまぁ、そう言わずに」
「あとで絶対追っかけ回すからな」
「アクトさん? 食べないんですか?」
「気が乗らん」
「そんなこと言わずに食べましょうよー」
「…………はぁ、そうするか」
「なーなー、コハクー。セモンと一緒に食べないのか?」
「う、うるさいわね! いいでしょ、別に」
「セモーン! コハクが一緒に食べたいってさー!」
「な、ちょっと! シャオン!!」
「別にいいだろー? みんなで食べれば美味しいし」
「シャオーン! フローラが一緒に食べたいだってさー!」
「ならこっちこいよー!」
「なんで遠距離で会話してるのよ」
「わざわざ行くの面倒じゃん」
「はぁ…………」
「これ美味」
「そうだな。ミヤビ、帰ったらこれ作ってくれるか?」
「キリトのためならいいよ」
「ありがとう、ミヤビ」
「これおいしいですね」
「だよなー。ユキは料理出来んの?」
「うーん……やったことないですね」
「ははは。そうなのか? やったことあるような感じだけど」
『私なら出来るかも』
「今度帰ったら作ってみたらどうだ?」
「なら僕も作りたいです」
「おれもやってみようかな」
それぞれが楽しく話す、大人数での食事。
楽しい時は……少しずつだが、確かに過ぎ去っていった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
楽しい食事が終わり、一同は男子組、女子組に別れていた。
女子組
「あ、ちょっと! やめてよ!」
フローラは女子組に押さえつけられていた。
「すぐ終。待ってて」
「何なのよー…………」
『こんな感じかな』
「じゃあ、フローラこれ着てね」
「これ…………」
目の痛くなるような純白のウェディングドレス。
ドレス着たり髪を下ろしたりして3分で着替えさせられ、フローラは鏡を見た。
「うわあ…………」
「お似合いですよ、フローラさん」
「ありがと、ソウ」
「にしてもかなり胸元がきつくなったわね」
「そうでもないよー?」
「じゃあ、男子組の方呼びに行ってきますね」
男子組
「うおっ! ちょっ! やめろって!!」
「暴れんな!」
「もう少しだから!」
シャオンは男子組に押さえつけられていた。
「よし、こんなもんかな」
「シャオンこれ着ろよー」
差し出されたのは、シャオンの髪の色と同じ色のスーツ。
「は!? これって…………」
「タキシードだけど?」
「なんでこれ着ないといけないんだよー…………」
それを聞いたセモンがニヤリと笑った。
「いつか俺がやらされたLA取れなかったときの罰ゲームを他の人にやらせたかっただけ」
「なんじゃそりゃ!?」
「さて、女子組はどうなったかな…………?」
コンコン
「男子組の方はどうですかー?」
「バッチリだ」
「了解です」
外から聞こえるソウの声。
「じゃあ、シャオン、行くぞ」
「お、おう」
シャオンが外に出ると…………
純白のウェディングドレスを身に纏ったフローラがいた。
「シャオン君…………」
「あ、えーと…………よく似合ってるよ、それ」
「シャオン君もカッコいいよ」
その姿を見てセモンとコハクが会話する。
「あれ見てるといつかの罰ゲーム思い出すよな」
「あれはかなり恥ずかしかったわね。
ただ……私たちと違ってシャオンとフローラはかなり溶け込んでるわね、あの服に」
「そうだな」
一方、シャオンとフローラの方では…………
「さぁて…………撮るぞー」
リオンが撮影結晶を構えていた。
パシャリ
いつの間にか、面白がってみんなが撮っていた。
「フローラ……気分は?」
「幸せ……かな」
「なら…………もっと幸せあげるよ」
「えっ…………わわっ!」
いきなり、シャオンがフローラをお姫様抱っこした。
抱かれたフローラは顔を真っ赤にしたあと、軽く頬を紅にしてシャオンと笑いあっていた。
大きな歓声、いくつものシャッター音が鳴り響いていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして……別れの時。
「みんな、今日は楽しかった。ありがとう」
「それに、シャオン君との思い出もありがとう」
「俺も、二人やみんなに会えてよかったよ。またいつか……会おうぜ」
『月の剣士』ジン。シャオンたちが最初に会った異世界のプレイヤー。この世界では並ぶものがいなかったシャオンに少しだけでも追い付き、戦ってみせた。
「すごく楽しかった。あんなことやこんなこと……とてもいい思い出が出来たよ」
「そうね。なかなか出来ない体験が出来てよかった。私も頑張っていくわ」
『神話剣』セモンと『妖魔槍』コハク。シャオンやフローラと共にクエストへ挑み、勝利へと導いた。セモンとシャオンの対極コンビネーションは強さを見せた。
「楽。貴方たちと会よかった」
「デュエル……案外楽しかったぜ。また会えたらいいな」
『翡翠の剣士』ミヤビと『黒の剣士』キリト。不思議な雰囲気を持つ彼らはシャオンやフローラと出会い、シャオンの剣の強さを知った。
「こんなのもたまにはいいな」
「とっても楽しかったです」
『絶対防御』アクトとソウ。シャオンと対極のステータスを持つ彼はシャオンと互角に戦い、その強さを見せた。
「フローラとのデュエル、楽しかったぜ。またいつか……今度はシャオンとやってみたいな」
『流星の獅子』リオン。フローラとデュエルを繰り広げ、自身よりもステータスの高いフローラと戦ってみせた。
「僕たちの世界ではありがとうございました。楽しい時間……嬉しかったです」
『それなりに楽しませてもらったわ。ありがとう』
「私も楽しませてもらった。有意義な時間になったよ」
ユキとクロエとクリス。sorrowにさらわれたフローラを助け出すためにシャオンに力を貸し、助け合った。
それぞれがそれぞれの世界へと帰っていく。確かに芽生えた、仲間の絆を持って。
「なぁ……フローラ」
「なに? シャオン君?」
「またいつか……みんなと会えるよな」
「きっと、いつか…………会えるよ」
「明日からまた幸せを作っていこうな!」
「うん!」
コラボ編 Cross over the various world……The End
後書き
よっしゃ終わったぁぁぁぁあああっ!!
シャオン「うるせーよ」
ようやくコラボ編が終わりました。コラボ編に参加してくださった作者の皆さま。感想をくださった皆さま。そして、読んでくださった読者様! ここまで読んでくれてありがとうございました!
まだまだ蒼藍の剣閃は続きますんで感想ダメ出しアドバイスよろしくです!
さて、次回からは本編であるALO編に戻ります。『Story13-1 人の心とは』お楽しみに!
じゃあ……
フローラ「次回も、私たちの冒険に!」
シャオン「ひとっ走り……付き合えよな♪」
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