リリカルクエスト
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35日目 ゆういちはつうほうされた
はい、対策始めて2週間が経ちました。
なのはと橘も接近戦の形は出来てきましたが、所詮はアイアンタートル。
攻撃に関して、特に脅威性を持たない魔物だから、緊迫感が薄れてるのが気にかかる。
その点は、ファタリテ達も指摘してたけど、これからワンランク上の魔物と対峙させて修正するしかない。
って事で、そこそこ攻撃がある【ライノスキング】と【くもの大王】の2匹に、訓練をシフトしました。
ライノスキングは斧を持った人型のサイみたいな魔物で、マホカンタは勿論かぶとわりって特技を、くもの大王はライデインを唱えるので、アイアンタートルと比べるとより実戦的になる。
最初なのはと橘は、アイアンタートルと同様の立ち回りをしていて、ライノスキングのかぶとわりにアタフタしては、くもの大王のライデインの追撃で被弾してた。
ユーノのサポートのお蔭で、なんとか立ち直せてたけど、なんとも危なっかしい。
ファタリテ達はファタリテ・フェイトを軸に、アルフのサポートと連携も相まって、苦も無く渡り合えてる。
やっぱ経験の差ですな。 (=ω=)
ファタリテ達は次のステップに進んでもいいと思うけど、ここでなのは達と別扱いしてしまうと、チームワークに乱れが生じるので、ファタリテ×橘×ユーノとなのは×フェイト×アルフとペアをローテーションして貰い、各人の連携パターンを増やす+ミックスアップ効果に期待。
それからも、ファタリテ×なのは×アルフ、フェイト×橘×ユーノ、ファタリテ×フェイト×ユーノ、なのは×橘×アルフと組んで、色んなパターンを経験させていくと、自ずと『ここはもっと接近した方がいい』『そこは僕がサポートするから』『うん ユーノ君お願いね』と声も上がり、ライノスキングとくもの大王程度は問題なく攻略出来て、作戦【いろいろやろうぜ】は成功した。
次に、またワンランク上のマホカンタを使う魔物、接近戦ではれんごく斬り、やみのブレス・イオラで広範囲攻撃可能な【じごくヌエ】、ばくれつけん・いなずま斬りの接近戦に加え、ベホイミで回復までする【アイスピックル】に移る。
この2匹は下位種【キマイラロード】【オーシャンクロー】からの転生種で、攻撃も多彩な上、魔力は皆と同等以上なじごくヌエ、これまでの魔物とは圧倒的に早いアイスピックル。
ドルマゲスと対等に戦うには、まだまだ強い魔物を集団戦で攻略して貰わなければ話にならない。
ミルドラースといい勝負出来るなら、ドルマゲスなんて苦にもならんけど、流石にそこまでの高望みなんてしてまへんよ。 (^・ ε ・^)
まぁ、ここにきてからさ、なのはと橘からあの3人の邪魔行為で訓練出来なかったと散々聞かされたけど、今は魔法に集中出来るからといい表情をするようになった。
案外、俺と同じ様にストレスを抱え込んでて、魔物をストレス発散相手にしてるのかもしれない。
―――――
―――
―
それから、また2週間位すると、6対2の状況でじごくヌエとアイスピックルを難なく攻略出来る様になり、連携度も格段に上がってきた。
マホカンタ対策にも慣れ、ここから仮想ドルマゲス対策の魔物を用意する。
吹雪系ブレスとマホカンタがある【ブラックドラゴン】、風魔法対策にバギクロスを唱える【メガプリースト】、そしてアイスピックルの上位転生種で特技に【しんくうは】と【だつりょく斬り】が加わった【クローハンズ】の3体。
確かドルマゲスは分身を使えるはずなので、6対3の状況にも慣れて貰わないと、いざ分身してきました=想定してなかったからお手上げでしたでは話にならん。
それに、この3匹はあくまでも仮想なので、ドルマゲスには到底及ばないが、コイツ等を余裕を持って倒るなら、前よりはドルマゲスと戦えるはずだ。
約1か月魔法漬けで、なのはと橘もまだ粗はあるが、以前とは比べものにならない位に成長しているし、ファタリテとフェイトも魔法操作性や状況判断が格段に上がり、アルフとユーノに至っては、皆からサポートの信頼を得ているから、色々と大活躍してる。
そしてアリシアは、相変わらず引っ付いて離れない。 (;´∀`)
俺も最初の頃と比べると特にやる事もないので、アリシアとマンツーマンで魔法の指導をしていたら、魔法もだが、甘え癖も更にグレードアップした。
この事で何度も説教され、なのはと橘に『すずか(ちゃん)とアリサ(ちゃん)にも言いつけてやる(の)』って言われた時、言い知れぬ絶望を感じたのは何故だろう。
それと他に変わった事は、橘の警戒心だ。
今までのあの視線がなくなり、皆同様に名前呼びをしてくる様になり、妙に絡んでくる。
そして、アリシアタックルをモノにしたなのはが、アリシアとのWタックルを仕掛けて来る様になり、今では説教される側になのはが追加され、説教する側に立花が加わるという状態。
ドウシテコウナッタ!!! Σ( ̄д ̄lll)
あの説教の威圧感をそのままドルマゲスにぶつければ、絶対に勝てると思うんだがね・・・
―――――
―――
―
そして、更に1か月位が経ち、仮想ドルマゲスの3匹の魔物に余裕を持って勝てるまでになり、色々戦術を練ったらしく、なのはが新技の【スターライトブイレイカー】を、マホカンタの内側零距離でブっ放つのが最大の攻撃法で決定した。
[なのははスターライトブレイカーをおぼえた]
[りっかはフォトンスマッシャーをおぼえた]
そして、今出来る事を終えたので、元の世界に帰る事になった。
ルーラで戻ると、精神と時の部屋で2か月位だったので、4時間が経過していた。
時間にして夜8時過ぎ。
明日は土曜で学校が休みなのは嬉しいが、なのはと立花は何自宅に『友達の家に泊まる』って電話してんの?
それが、さも当然な顔の3姉妹。
いつの間にファタリテ達と仕組んだのよ?
ここリビングが繋がってるけど、半分は俺の家なのよ?
おぃ! 勝手に俺の部屋物色すんな~!!
俺の抗議を余所に、色々してるなのはと立花の2人。
抗議を続けると、
なのは「ゆ~君のケチ~ すずかちゃんとアリサちゃんだけズルいの~」
は? あの2人を家に呼んだことねぇし。
立花「悠一君 静かにしてくれないかな それとも すずかとアリサも呼ぼうか?」
ちくしょう! ここで仲間を呼ばれたら、家主なのに食物連鎖の最下層になってしまう。
もういいやと諦め、俺は寝室に(アリシア対策の)鍵を掛け寝る事にした。
朝起きると、またも布団が膨らんでいた。
しかもいつもより大きい。
寝室の扉を見ると、見事に破壊されていて、半場諦めて布団を捲るとそこには・・・・・
アリシアと何故かなのはがいた!!
はい、それからはお察しの通り、ファタリテ・フェイト・立花がやって来て朝一から説教が炸裂。
しかも、
立花「恭也さんとすずかとアリサに通報しといたから」
あ~あ~、聞こえな~い (∩>д<)アーアー
どうやら何もかもが遅かったと後悔する事になる・・・・・
後書き
お巡りさんコイツです!!
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