女で悪いか。
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サバイバー
私の父親は軍人だった
昔は国の為に働いていたらしいけど
今じゃただの飲んだくれ
昔から 娘である私に
体作りや 様々な武術、そして銃器類の使い方を教え込んできた
幼い頃は 父から受ける 数々の教育を泣いて嫌がっていたけど
「これがうちのやり方だ」の一言で 全く取り合ってくれなかった
それは 父親が足を悪くして
軍から名誉除隊という名のクビを言い渡されてから
更に酷くなったと記憶している
自分が軍人じゃなくなると
持て余した全てを私に押し付けるように 指導は激しさを増し
今では ある特殊なサバイバルゲームに私を連れていくようになった
ルールなんてないと同じ
銃にナイフ、肉弾戦、本当の戦場と変わりない
もちろん 命の保証は自己責任だと
書類にサインまでしなければならないし
入会料もバカ高い
お偉い様の娯楽から始まったらしいこのゲームは
意外にも参加者が多い
チーム戦や個人戦があって
参戦者や観覧者は どちらが勝つか お金をかけることが出来る
平和に飽きた 金持ちたちと
命を張ってまで お金を望む人
そういった連中で なりたっているサバイバルゲーム
今日は その開催日
時間厳守で会場入りしなくてはならないため
学校から このまま会場に向かう予定だ
帰る前にトイレに寄ると
雨音が聞こえてきた
「雨?・・・・・けっこう激しいじゃん」
個室から出て窓へ向かう
「は?・・・なに これ・・」
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