リリカルクエスト
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24日目 ゆういちはさいていじゅもんをとなえた
アリシアは目をキラキラさせこちら見ている。
ファタリテはニッコりとこちらを見ている。
フェイトは顔真っ赤で俯いている。
テスタ母の言葉で、三姉妹が俺を見てるけど、報酬にコレはないでそ?
前にも言った事あるけどさ、幼少時の『大きくなったら結婚しようね』なんて約束は無効で、実際結婚するのは都市伝説級な話だぞ。
女の子の方が、そういった面は同世代の男の子より早いってのもあるかもしれんけど、まだ9歳なわけで、今後良い出会いもあるだろうに、母親ならもうちょい考えようよと思う。
ここで誤った返答をすると、月村家の二の舞になってしまう。
なので、テスタ家が反論出来ない回答が必要になるわけで、
悠一「俺はそんなつもりで 助けた訳じゃないです」
でも、いい言葉が思い浮かばなかった。
長女が『え~~~』とか叫んでるのはホッといて、誰かの名言でも聞いて記憶してれば、【おもいだす】で乗り切れたんだろうけど、こんな事態を想定なんてしてないから無理だわ。
プレシア「あら そう 残念ね」
アッサリ引いてくれたテスタ母、でも、その顔残念がってない。
プレシア「そうしたら お礼は何がいいかしらね?」
このままだと、また碌でもないお礼を言われそうなので、
悠一「・・・でしたら デバイス作成の技術を教えてくれませんか?」
特にお礼なんて考えてなかったし、欲しい道具も特にない。
折角この世界に転生したんだし、どうせならこの世界でしか出来ない事もやってみたいと思い、咄嗟に思い浮かんだのがデバイスだ。
俺が持ってるのは、ただの武器防具だし、これ等をデバイス化出来たらかなり便利じゃね?
魔力が宿っってる装備品なんて、エライ事になりそうよ。
そんなのを想像したらワクテカが止まりません。 ワクワク(・∀・)ワクワク
そんなこんなで、リニスからデバイス作成方法を教えてもらえる事になりました。
余談で、長女は元々魔法の素養がなかったらしく、テスタ母は原因究明と当面は魔法の扱い方を教えるそうだ。
後、テスタ母の年齢を戻すのは、29年も戻さないといけないと判明したので、3連休以上時間がないとこっちの身体が持たんと、今回は断念しました。
仏ビームが有用なら、サンズ・オブ・タイムせんでも若返らせるだろう。
今度どっかで誰かに試してみよう。
とりあえず、テスタ家の問題の殆どが解決したので、長居せずサッサと帰宅して早めに就寝した。
目を覚ますと、早く寝たお蔭かかなり体調がいい。
週末の温泉もある事だし、頑張って今週を乗り切ろうと決意を固め、学校に登校した。
学校の下駄箱で、朝の決意が揺らぎそうになる事態に見舞われる。
だって目の前にさ、
一方 通行があらわれた。
ギルガメッシュ・ウルクがあらわれた。
皇 帝があらわれた。
問題児3人が、最近の高町グループの話を聞き付けたのかどうか知らんが、立ちはだかっている。
通行「おい テメェ~ 何 人様の嫁に手ぇ~出してんだよ!?」
帝「モブ風情が俺の嫁に言い寄ってんじゃねぇよ あんま調子乗んなよ プチるぞ!!」
ギル「黙れ雑種共! アレは我のモノだ! そこの羽虫 我のモノに手を出すとどうなるか教えてやろうか?」
何故コイツ等は学習しないんだろうか?
ここはアニメの様な現実であって、決してアニメの中ではない。
自分を中心に世界が回ってるとか、天動説どころかなんて説よ?
俺はため息をつきながら、監視の先生は何やってんだろうと思う。
周りの同学年の生徒達は、子供ながら我関せずで誰も注意しようともしないし、誰か先生呼んできてよ・・・
『聞いてんのか!? 三下!』、『シメるぞ! クソモブ』、『土下座して詫びでも乞え 羽虫風情が』と、まぁ~好き勝手な言動で捲し立てる3人。
そんな時、俺は閃いちゃったよ。 !(゜∀ ゜)
思い立ったが吉日で、3人に向け小声で、
悠一「ダイベイン ダイベイン ダイベイン」
を唱えた。
すると3人は、急に顔を顰め始め、お腹から[ギュルルルル~]っと音が鳴り、早速呪文の効果が発揮されたようだ。
俺が掛けた呪文は、相手に便意を催させて、居ても立ってもいられない状態にするという、なかなか最低な呪文。
動こうにも動けない、動いたら漏れちゃいそうな状態になった3人は、さっきまでの勢いがなくなり、
悠一「高町さん達の事を嫁と言うなって注意されてるでしょ 後 人に対する暴言もさ・・・」
3人の状態を知ってるが、平然と言い放ち、
通行「な・・・なn・・・さn・・・しt」
ギル「はむs・・・もれr・・・・」
帝「モb・・・が・・・・あ・・・出・・・・」
限界が近づいてるのか、まともに反論出来ない様だ。
悠一「今回の件も先生に言うから」
いつまで我慢出来るか見ものだけど、そんな場面も見たくないので、3人の脇を通り職員室に行く事にした。
職員室で、3人を担当している先生達にさっきの件を報告していると、同学年の子が、『先生~大変です』っと駆け込んで来た。
その子の話を聞くと、どうやら3人は臨界点突破したみたいで、やっちゃったらしい。
先生達は大慌てで、現場の下駄箱に走っていったみたい。
担任の先生から『教室に行ってなさい』と促され、教室に行く事にした。
教室に入ると、昨日までの視線はなく、既に3人の噂で持ちきりだった。
子供はすぐ目あたら新しい出来事に目が行くので、嬉しい副産物の賜物。
しきりに『一方が・・・』どうの『ウルクの奴も・・・』や『嘘・・・皇君が・・・』って飛び交ってる。
想像してみてください。
こんな事をやらかしたら、小学生や中学生ならズっとネタにされるだろう。
アイツ等に暴力や暴言を振るわれ吐かれた男の子達は、一様にザマァ~みたいな感じで、一部の女の子達から支持がある皇ですら女子達は幻滅した様子。
今までの仕返しで思いついた呪文だけど、効果があり過ぎたみたい。
だが、俺に後悔や反省なんかない!! d(>m<)
もし、まだ絡んでくるなら、他にも思いついた呪文あるし、その効果検証させて貰うだけ。
散々迷惑掛けられ、暴言吐かれてきたから、これを契機に自重してもらいたいものだ。
教室に高町グループが入ってきたが、彼女達も『さいて~なの』、『この歳で信じらんないわね』、『天罰だよ』、『いい気味だわ』と、擁護する気もないみたい。
飛び交う話では、あの3人はどうやら保健室に連れて行かれ、処理されているらしい。
3人の被害にあってた男の子達は、3人の渾名みたいな呼び名まで飛び出し、今日はアイツ等の話題で持ちきりな1日だった。
後書き
ダイベインは勇者ヨシヒコから。
ヨシヒコの呪文って微妙な効果すぎて、悪戯?に持って来い的ですよね。
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