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チート戦艦の非常識な鎮守府生活

作者:諷詩
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1.此処は誰?私は何処?

チート戦艦の非常識な鎮守府生活
諷詩です。
さて、今日は何番煎じかさえ分からない艦これの二次創作物です。
第一にこれを読んであ、ムリと感じた方はバラウザバックして下さい。



俺得です。




この作品は諷詩の強烈な巨艦大砲主義と一方的な蹂躙を好む作品を作りたいという軽いノリで構成されています。そして主人公がドンドンチート化して行きます。簡単に大陸を消せます。
まぁ、読者様の時間潰しになったら本望です。
また、今作の主人公は架空艦です。所謂、ぼくのかんがえたさいきょうのせんかん、ですね。
その為、戦闘描写が極めて短くなります。
コンセプトからぶっ飛んでいるので、ご注意を。
それではダラダラと語っても無駄なので、
それでは抜錨!

ーーーーーーーーーーーーーーーアメストリアsideーーーーーーーーーーーーーーーーーー

痛い


俺が最初に感じた感覚だ。
目覚めると古めかしい灰色の冷たい鋼鉄の床に寝ていた。
は?何これ?と思っていると突如爆音が響き渡り、鋭い痛みが俺の身体?を貫いた。

ごめん。すこし誇張し過ぎた。
正確にはチクッとした程度だ。しかし突然の痛みに飛び起きるとそこは艦橋、という言葉が一番似合う場所が目に入った。電子機器が全て起動しており、画面に大量の数字やアルファベットを浮かべては消えている。しかしそれを動かす人間は誰一人おらず、警報が鳴り響いていた。
兎に角此処はどこ?となったので窓に駆け寄ると、


唖然とした。
戦艦だということはすぐに分かった。
分かったがな?何故艦首が見えないんだ?見えるのは砲、と言っていいのか分からない巨大な四連砲という意味不明な物が3基。
また衝撃を感じ、チクリと痛みが走る。と同時に側面から巨大な水飛沫が上がる。
what!?
頭が現実を受け入れきれず、真っ白になる。
何故ここに居るんだ?俺は誰だ?
しかしツンツンと右足を突かれ、思考から脱却する。そして下を見ると小さな人形の妖精?がいた。これってあのゲームの妖精さんじゃ無いか?

は?

誰だよ?俺もだが、立派な軍服を着こなし、身振り手振りで何かを伝えようとしているが、分からない。混乱を無理矢理抑え、窓の反射を見る。
どこか艦娘を彷彿とさせる赤い袴で中央に切れ目が入っており、一枚下の白い布を見せ、動きやすくされ、上は道着のような装束を着ており、どう見ても巫女服です。ありがとうございました。
そう。''女性用''の巫女服だ。














ん?





よーーく見ると、シミひとつない真っ白な新海棲艦ばりの肌を持つ細い腕が袖から覗き、
袴からも細く、華奢な両足がのび、すらりとした余分の無い身体。
そしてどこか作り物めいているほど整った顔立ちに濁り切った蒼眼、小さな鼻に薄らと桜色に染まっている唇。鮮やかで艶のある髪は腰まで降ろさていた。
凄く...美少女が唖然とした表情を浮かべていた。む?似合わないな。自然と表情を引き締める。
しかし、鳩尾あたりに鈍い痛みを感じ、現実に引き戻される。
「ぐっ......」
何故痛みが来る?側面の窓を覗くと真っ赤な炎を上げながら炎上する艦橋があった。
「何故この艦は攻撃をしない?」
またあの妖精が突いてくる。今度はなんだ...?
''貴女がこの艦の艦娘ですっ!だから貴女が動かさないとこの船はただの的ですっ!''
とのことだ。やっぱり、艦娘か....
''この戦艦はアメストリア國アメストリア海軍アメストリア型戦艦一番艦、アメストリアですっ!''
アメストリアって何---

ドコォォォォォォォォォォオン!!

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
艦橋に俺?の悲鳴が響き渡る。
両側面の背後から攻撃を喰らい、猛烈な痛みに襲われる。
背中は焼かれるような痛みがズキズキと染み渡り、大変痛い。辛うじて後ろを見ると、後部甲板が炎上し、あの主砲?は無事だが、副砲と思われる巨砲が大破。甲板にあった四角いミサイルハッチが一部爆発。船体ごと削り取った。
側面も艦橋群が至る所から煙を上げ、火災を引き起こしている。
「......ゲホッ...妖精さん、でいいか?」
''はいっ!''
「すぐに、応急、修理要員を、回してくれ。」
とりあえず艦これの世界なら居るはず。
現時点でこのアメストリア?は小破。十五、六ヶ所から炎上。
武装も二、三十門が爆発、故障、大破し使えない。
そして浸水量も凄まじく、すでに二度傾斜している。
妖精さんに指示を出しながら立ち上がる。まずは敵、新海棲艦の数と規模を捕捉。




詰んだ。

戦艦レ級が二隻にタ級が五隻、ル級が十隻空母ヲ級が七隻に重巡リ級が五隻、ヘ級が十隻。
駆逐二級、ハ級が二十隻ずつ。全てélite。
''私''は明確な死、と言うものを自覚した気分だ。
動けなくなり、不本意ながらもその場にへたり込み、両目から大粒の涙を流してしまう。
死にたくない.......なら、殺すしかない。やらなければやられる。それが戦場だ。卑怯、小癪というのは負け犬の喚きでしかなく、正義は勝った者が初めて手にする。なら、その勝つ者になろう。
「全艦、戦闘用意っ!主砲全基起動!一式対艦徹甲弾装填っ!」
それを機に妖精さん達が一気に慌しくなり、散開。
スムーズに五基の主砲が回転し、それぞれの獲物に向けられる。そして自動で砲身が上昇し、
弾道計算の元、命中率の高い角度に上がる。
そしてガチンッという音がなり、巨大な砲弾が装填。
「てぇぇ!」

ズゴォォン!!×20

船体全体が揺れ、砲弾が打ち出され、50mを超える炎と大量の煙を吐き出す。
砲弾は各々の最初の獲物に着弾。そして何事も無かったかの様に粉砕し、更に奥にいる獲物を貫いていく。そして一斉に爆発。
「一番、二番、三番砲塔一式徹甲弾装填!前方の敵を蹴散らせ!四番、五番砲弾に通常弾装填。
追撃を許すな!てぇぇぇぇ!!」
またズゴォォン!!という轟音が響き、新海棲艦の反応が全てロスト。
あっけないな......
しかしまだ安心出来ない。すぐにレーダーを起動し、半径10000mを索敵し始める。
そして海上に一切の艦影が無いことを確認し、座り込む
「かった......」
そんな安心と喜びを噛み締めながら椅子に背を預ける。
良かった.....生きていた.....


さて、俺だ。あれから倒れるように気絶してしまい、意識が戻ったのは翌日の朝だったよ。
それからはひたすらこの戦艦、アメストリアについて妖精さんに教えて貰った。
そしてこの戦艦のチートさの装備に唖然とした。
あの巨大な主砲は150cm四連装砲と言い、三秒毎発で発射可能。
副砲はかの有名な大和砲この46cm三連砲。しかも六基である。
こちらは二秒毎発で発砲可能。幸い弾薬のみ大量に備蓄されているのでしばらくは大丈夫だろう。
燃料は不要。ボーキは不要。必要なのは大量の弾薬。そんなクソ燃費な戦艦であるが、
コンセプトが___________である為、仕方ないな、と思わず思ってしまった。
しかし、死んだ、という事は分かるが、前世について全然思い出せない。
名前も、家族構成も、住所も、趣味...失礼。これは覚えてた。
思考や知識は残っているが、記憶が無い。どうなっているんだ...?





この後、3日後に大量の砲撃を目視圏外から浴びせられ、大破炎上。
意識を手放したのは言うまでもない。
妖精さんが駆け寄っていたが、ごめん。すっごく痛いんだわ.......
 
 

 
後書き
やってしまった!
ハーメルン様のみではなく、暁様に初めて投稿させていただきました。
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