第四真祖一家が異世界から来るそうですよ?
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YES!ウサギが呼びました!
第十四話 「ペルセウス崩壊へのカウントダウン・・・・・・スタート」
前書き
更新が一月以上も滞り申し訳ございませんでした。
理由としましては我が家のパソコン様が故障からのご臨終と言うコンボをくらいました(´;ω;`)
しばらく仕事も忙しくなるため更新の間が空くかもしれませんが長い目で応援頂ければ幸いです。
ペルセウスの交渉(?)から二日後、古城達ノーネームは白夜叉の元を訪れていた。
「これが契約書の金貨三百枚と保釈金の金貨五百枚、締めて金貨八百枚じゃ、要望どうり全てをサウザントアイズ発行の金貨にしてある」
そういいながらデカイ宝箱をギフトカードから古城の前に取り出した。
「手間をかけさせて悪かったな」
そう言いながら古城は宝箱をギフトカードにしまう。
「しかし、古城お主は中々、えげつない交渉をするの~瞬く間にルイオスの顔色が変わっていったのは傑作じゃったぞ?」
「そうだったか?俺はただ、ウチの国の外省担当の真似しただけなんだがな~」
「・・・・・・お主の国にちょっかい出した奴の末路が幻視出来そうな話じゃな」
「それで?どうせ話はこれで終わりって訳じゃないんだろ?」
「そうじゃな・・・・・・まずはコレを見てくれんかの?」
「ん?」
白夜叉は一枚の手紙を取り出し皆に見える様にした、そこにはこう書かれていた。
『招待状』と
「なんだこりゃ?」
「『ペルセウス』から『ノーネーム』へのギフトゲームの招待状じゃな」
「「「「「はい?」」」」」
白夜叉の言葉に意味がわからないとばかりに十六夜達から戸惑いの声が上がる。
「おいおい、なんで『ペルセウス』から招待状なんかが来るんだ?」
「うむ、実は今のルイオスは尻に火が付いた様なもんでの、『ノーネーム』への多額の賠償とレティシアを納品出来なくなった違約金、そうしてこれまでの商売の諍いなどで『サウザントアイズ』の最終通告をくらったもんじゃから、何とかしてレティシアだけでも取り戻し納品しようという算段らしいの~あわよくば取り戻したレティシアをネタに金貨や黒ウサギを要求したゲームを再度仕掛け、損害をチャラにしようとしているんじゃよ」
「あれ?でも白夜叉ちゃん、それならこれって私達が参加するメリットなんて全くないじゃん!!」
「そうじゃな、確かに零菜の言う通り、『ノーネーム』の利益はほとんどない」
「でわ、受ける必要性が無い招待状を白夜叉さんが私達に見せた理由はなんですか?」
「それはの・・・・・・わしからの依頼としてこのゲームを受けて貰い、『ペルセウス』を負かしてもらいたいんじゃよ」
「っ!?白夜叉様!?それは『ペルセウス』を潰す片棒を『ノーネーム』に担げと言う事ですか!?」
黒ウサギは我を忘れて掴みかかり、白夜叉の小さな体をガクガクと揺する。
「お、落ち着け黒ウサギ!?そうではない、わしの話を最後まで聞かんか!!」
「す、すいません・・・・・・」
白夜叉に一喝され思わずへたり込む黒ウサギであった。
「まぁ~誤解を受けるのも仕方がないんじゃがの・・・・・・先程『ペルセウス』に最終通告が出たといったが・・・・・・実際はもう手遅れな所まで来ていて、先日のボスを含めた幹部会議で『ペルセウス』の追放はほぼ確定しておるんじゃよ」
「ならなんでさっさと追放しないんだ?」
「うむ、それは『ペルセウス』の先代が元々、五桁でそれなりの勢力を持っていた事が問題になってくるんじゃよ、今の『ペルセウス』が『サウザントアイズ』を追放されれば六桁に降格するのは間違いない・・・・・・そこでルイオスの奴が先代の集めたギフトを元手に六桁で無茶なゲームをすればどうなると思う?」
「「「「「っ!?」」」」」
「最悪の場合、六桁を荒らし回り、規模を大きくした第二の『フォレス・ガロ』が生まれる可能性がある・・・・・・と言う事ですね?」
「そうじゃ、そのような行為は東の“階層支配者”(フロアマスター)として見過ごす訳にはいかん、そこで追放するギリギリまで『ペルセウス』の保有するギフトと資金を削り、コミュニティの規模を縮小・弱体化させる事にしたんじゃ」
「なるほど・・・・・・それで今回のゲームで最後の仕上げをしたいわけだ」
「そういう事じゃな、『ノーネーム』は『ペルセウス』のゲームとわしからとそれぞれ報酬を貰え、わしは『ペルセウス』を弱体化させることができる・・・・・・中々、悪い話ではなかろう?」
ニヤリと悪戯を仕掛けた悪ガキの様な表情を浮かべる白夜叉であった。
結局、この話を受ける事になった古城達の元に翌日、『ペルセウス』から一枚の『契約書類』(ギフトロール)が届く。
『ギフトゲーム名 “FAIRYTALE in PERSEUS”
・プレイヤー一覧 暁 古城
暁 雪菜
暁 零菜
逆廻 十六夜
久遠 飛鳥
春日部 耀
ジン=ラッセル
・“ノーネーム”ゲームマスター ジン・ラッセル
・“ペルセウス”ゲームマスター ルイオス・ペルセウス
・クリア条件 ホスト側のゲームマスターを打倒
・敗北条件 プレイヤー側のゲームマスターによる降伏
プレイヤー側のゲームマスターの失格
プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなくなった場合
・報酬 『ペルセウス』が勝利した場合
レティシア・ドラグニル、黒ウサギの身柄を『ペルセウス』に隷属させる
『ノーネーム』が勝利した場合
『ペルセウス』の保有するギフトの半分を提出する
・舞台詳細 ルール
* ホスト側のゲームマスターは本拠・白亜の宮殿の最奥から出てはならない。
* ホスト側の参加者は最奥に入ってはいけない。
* プレイヤー達はゲームマスターを除くホスト側の人間に姿を見られてはいけない。
* 姿を見られたプレイヤー達は失格となり、ゲームマスターへの挑戦資格を失う。
* 失格となったプレイヤーは挑戦資格を失うだけでゲームを続行することはできる。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、“ノーネーム”はギフトゲームに参加します。
“ペルセウス”印』
~おまけ~
白夜叉との話が一段落した所で、十六夜が古城に疑問に思ってた事を聞いた。
「そういや~少し気になったんだが」
「ん?」
「古城の国の外省担当ってお前の嫁だって前に零菜が言ってたが実際の所、お前には雪菜の他に何人の嫁がいるんだ?」
「それは黒ウサギも気になります」
「わたしも気になってたのよね」
「うん・・・・・・気になる」
「ほう、それは面白そうな話じゃの~古城よ、実際の所どうなんじゃ?」
「ん?あ~雪菜を入れて六人いるな」
「「「「「六人!?」」」」」
「みんなそれぞれすっごいんだよ!!私は浅葱さん事を博士(ドク)って呼んでるけど、他では『電子の女帝』なんて呼ばれてる天才プログラマーでウチの国の最高技術顧問だし、紗矢華さんはママと同じ獅子王機関(ししおうきかん)って言う特務機関の『舞威媛』って凄腕の呪術者だし、外省担当顧問のラ・フォリアさんなんて元アルディギア王国の第一王女だし、確か医療福祉顧問の夏音さんもラ・フォリアさんの血縁者だったし、優麻さんは魔女で魔道書の保管管理をしてる機関のトップなんだよ」
「「「「「・・・・・・」」」」」
「零菜、少し落ち着きなさい、皆さんビックリしてるじゃありませんか」
「あっ・・・・・ごめんなさい」
「まぁ~嫁以外にもいろんな人から力を借りて何とか俺は帝王をやってるってわけだな」
にこやかにそう占める古城だったが、古城の嫁達について聞かされた十六夜達のヒソヒソと小言で話していた。
「(古城も大概とんでもないが嫁も含めてとんでもない国があったもんだぜ・・・・・・)」
「(全くだわ、異世界にはとんでもない国はあるのね)」
「(あれは凄過ぎる)」
「(じゃが、そんな国の王にこれからルイオスの奴は叩き潰されるんじゃぞ?)」
「(うわ~、いけ好かない相手ですが古城さん達が相手ですと少しだけ同情してしまうのですよ~)」
「(全くだぜ)」
「(あの一家は絶対に怒らせない方が懸命ね)」
「「「「「(うん、うん)」」」」」
そんな十六夜達の物言いは聞こえていないはずなのだが、雪菜はそんな気配に僅かに反応をしていた。
「なんだか、かなり失礼な事を言われている気配がしますね・・・・・・」
「まぁ~いつもの事じゃないか??」
「・・・・・・そういう事にしておきましょうか?」
ある意味、十六夜達に運が味方した瞬間であった。
そして後日、ルイオスはそんな国の王の力を嫌と言う程、味わう事となる。
後書き
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