リリカルクエスト
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11日目 ゆういちはくうきになった
ーファタリテの冒険の書ー
私はファタリテ・テスタロッサ。
神様に転生させられた転生者の1人。
転生にあたり、サイコロを振るように言われて、2の目が出たから特典は2つだと言われたのだけど、原作1期で母親であるプレシアから虐待を受けるフェイトの扱いには我慢出来なかったから、私が特典で望んだのは、
1. フェイトの双子の姉
2. フェイトと同じ能力
プレシアがアリシアに執着するのも分かるけど、自分の先が長くないからと、いくらクローンでも娘であるフェイトを無碍にするのは母親としてどうかと思う。
それと管理局。
プレシアに安全基準を無視した開発・研究をさせておいて、事故が起こってから全てを闇に葬った組織。
アリシアが死んだのだって、管理局が原因の発端で到底許せる訳がない。
その事を清算させて、テスタロッサ一家には幸せになって欲しい。
フェイトが好きな私は、あんな原作を許容する事は出来ない。
私の選んだ転生特典では、プレシアどころかアリシアを助ける事が難しいかもしれないけど、フェイトの近くに居る為には必要な特典を選んだつもり。
神様に他にも数人転生者がいるって聞いてたから、もしかしたら転生者の誰かがそんな特典を選んでるかもしれないと、わずかな可能性に賭けた。
転生してから、フェイトと一緒にリニスの魔法講義・実技訓練を受ける毎日。
時折プレシア母さんから、私達2人に絶望した目を向けられている事にも気づいたし、私達を娘として愛そうとしてくれた事も感じれた。
そんなある日、母さんの顔色が日々悪くなっている事に気付くと、2人で母さんを心配だってした。
原作開始になる2年前、母さんが死に至る病にかかったのだとわかった。
それから、母さんが私達に接する対応が劇的に変わったんだ。
私達を道具として扱う様になり、その扱いに反発したリニスを『維持するのも楽じゃない』と言い、使い魔契約を破棄しようとした時、ついに私の堪忍袋は限界を迎え、母さん向かい、泣きながら
何で私達を見る時あんなにも悲しい顔をするの?
私達の何がいけないの?
私達は母さんの娘じゃないの?
リニスだって大切な家族じゃないの?
これ以外にも、母さんに思いのたけをぶつけてみた。
すると、母さんから聞かされる事はないと思っていた病気の件とアリシアと言う名の私たちの姉がいる件の話をされた。
フェイトもその話を一緒に聞いてて、私達がアリシアのクローンであったのには衝撃を受けていたけど、それでも母さんは私達も大切な娘だと言ってくれた。
病気で先が長くないから、母さんは死んだ後に重荷になりたくなかったから辛く当たっていたと内心も打ち明けてくれた。
リニスを使い魔として維持する魔力を捻出するのは、母さんの死期を早めてるらしく、契約解除は苦渋の決断だったそう。
そこで私は、リニスと使い魔契約して魔力の供給をするから、母さんだけに負担をさせたくないと伝えると、母さんは涙を流し私達を抱きしめてくれて嬉しかった。
この提案にリニスも同意してくれて、リニスは私と使い魔契約を交わす。
その後で、私だけ使い魔をつけるのはフェイトに申し訳ないって話になり、フェイトの使い魔になってくれる相手を探す事にした。
探し始めてから、ミッドチルダの山奥で、死病に侵された狼をフェイトが拾い、フェイトは、母さんと同じ死の病に侵されてるこの子を放っておけなかったと言い、その狼はフェイトと使い魔契約する事で一命を取り留める。
狼の名前はアルフ。
契約内容は私とリニスが交わした【ずっとそばにいること】と同じだった。
それから、アフルも私達と魔法に関して学び、母さんの病気を治す事とアリシア姉さんをどうにか出来ないかが私達の目的。
書庫を漁り、色んな魔法アイテム、ロストギアの効力を調べたけど、有効そうなモノは見つからず仕舞い。
やっぱりジュエルシードしかないのかな? と考えていた時、リニスがジュエルシードの資料を持って来た。
ジュエルシードの魔力を使えばここにはない知識があると言われるアルハザードに行けるかもしれない、そこなら母さんの病気を治せるかもしれない、姉さんを生き返させる方法も見つかるかもしれないと、僅かな可能性を示唆。
母さんはそれを聞き、ロストギアに関わる事は管理局に目を付けられる危険性から反対したけど、原作に関わらないと他の転生者に会う事だって出来ない。
もし転生者の中に、母さんの病気、姉さんを助ける方法を持ってる人がいるかもしれない可能性から、私はリニスの提案に賛成をしていた。
フェイトとアルフも、母さんを助ける可能性があるならと賛成してくれて、私達が母さんを助けたいと言うと、母さんは危険な事はしない様にと私達に念を押し、渋々ながら折れてくれた。
そして、私達はジュエルシードが移送される情報を掴み、母さんからは危険な事はしない様にの言いつけを破る形で、原作開始となる輸送船襲撃事件を引き起こしてしまい、襲撃の後、家に戻ると母さんから凄く怒られた・・・
そうだよね、危険な事はしないって約束だったのに、危険をな事をしたんだから。
でも今は、輸送船襲撃で散らばってしまったジュエルシードの探索が最優先。
リニスが調べた結果、ジュエルシードは人の欲望、願望を糧として、人を取り込む危険なロストギアだからと聞いた。
ジュエルシードが落ちた地点が判明したと母さんから言われ、原作通り地球の海鳴市に、私、フェイト、リニス、アルフは向かう事になる。
海鳴市に着くと、リニスがどうやったのかわからないけど、活動拠点にマンションの一室を手配済。
そして、ここから私達の原作介入が始まるんだ。
絶対にフェイト・プレシア母さん・リニス・アルフ・アリシア姉さんと幸せになるんだ。
私は強い思いを胸に秘め、原作に介入する。
後書き
今話は悠一は出てきてないので空気です。
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