転生とらぶる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
マブラヴ
0905話
目の前にあるメインホールの中には、鉄原ハイヴの時と同様に無数のBETAが存在している。……いや、鉄原ハイヴと比べるとメインホール自体の大きさがかなり広くなっているのを思えば、BETAの数は比べものにならない程だろう。
そもそも、このメインホールの深さ自体鉄原ハイヴとは比べものにならないくらいあるしな。
映像モニタに表示されている数値は、この場所が地下2km程の位置にあると示されている。
鉄原ハイヴは地下400mにも達していなかったのを思えば、約5倍の深さだ。
……ここまで来るのに鉄原ハイヴよりも時間が掛かるよな。
それでも、深さと同様に5倍とかは掛かっていないのを思えば、俺自身がハイヴでの戦闘に慣れたんだろう。
それはともかくとして、どうするかだな。
例に寄って例の如く、ここで強力な攻撃は使用出来ない。特に、このアンバールハイヴにはG元素を溜め込んでいるだろうアトリエがある筈だから、それを思えば余計にだ。
となると、やっぱり魔法だろう。
ハイヴ攻略に関して考えれば、魔法はかなり使い勝手がいい攻撃方法だ。
メガ・バスターキャノンを始めとした高威力の武器には及ばない――SPを大量に消費すれば別だが――ものの、ハイヴの中で使える武器に比べれば威力は高い方に入る。
それでいて、攻撃の範囲はこちらで指定した範囲内だけとなるんだから、ここで使わない手はない。
他にも広範囲攻撃が可能な武器はあるけどな。
本来であれば、他にハイヴに突入した他のメンバーが来るのを待つのがいいんだろうが……いつ来るか分からない以上はどうしようもないか。
「ニヴルヘイム、聞こえるか。こちらアクセル・アルマーだ」
『聞こえてるわ。それでどうしたの? また何か面倒事?』
映像モニタに映し出されたのは、ニヴルヘイムで通信管制をやっているシェリルだった。
「いや、ハイヴのメインホールに到着した。これからそこに集まっているBETAに攻撃を仕掛けるが、地上の様子はどうなっている?」
『あら、随分と早く到着したのね。前の時もアクセルが最初だって話を聞いたけど、今回もなんだ。えっと、それで地上の様子だったわね。……圧倒的よ』
「圧倒的?」
『ええ。アフリカ連合や中東連合もかなり頑張ってるし、その2つの軍から撃たれるミサイルや弾丸はBETAを思い切り巻き込んでいるわ。光線級や重光線級は出てきた瞬間に他の世界の部隊に潰されているし』
……なるほど。どうやら連携はそれなりに上手くいっているらしい。
「ハイヴから出てくるBETAの数はどうだ? 鉄原ハイヴの時は、戦ってる途中でBETAの数が限界になったが」
『残念ながら全くその気配はないわよ。……今も新しいゲートから突撃級が飛び出てきたわ。あ、でもイルメヤのスパイダーネットで足を絡め取られて転んで後ろの集団を巻き込んだ。しかもそこにKMFのガレスだっけ? あの機体とアークエンジェルの部隊にビームで一網打尽にされてる』
本当にイルメヤは突撃級キラーだよな。
あの速度で突っ込んで来る突撃級は、当然機敏に動ける訳もない。それだけに、先頭にいる個体をスパイダーネットで絡め取って転ばせてやれば、容易にその後列も崩れて攻撃の餌食となる訳だ。
まぁ、何はともあれ地上の方もBETAの数を順調に減らしてくれているようで何より。
「苦戦はしていないんだな?」
『そうね。ただ、ネギま世界から派遣された魔法使いのうちの半分くらいが長時間続いた戦闘で魔力切れ、体力切れになってニヴルヘイムで休憩中よ。修羅神も同様に休憩中ね』
「……なるほど」
魔法使いは生身であるが故に戦闘が行われている間中動き回って体力を消費し、更に魔力も使い果たしている。修羅神も乗っている間中覇気を消耗する事を考えれば、短期決戦用であるのは同じか。
「分かった。くれぐれも無理をさせないでくれ。こっちの戦力的には十分なんだからな」
『ええ。その辺はエザリアが言い聞かせてあるから大丈夫な筈よ』
「そうか。なら通信は一旦切るぞ。これからメインホールの攻略に入る。……ここの攻略を完了したら、恐らくハイヴ内に残っているBETAが一斉に地上に出る筈だ。その辺の注意だけをしておいてくれ」
そう告げ、通信を切る。
……さて、ここまで待ってもまだ誰もやってこないのを見ると、やっぱり俺が圧倒的に早くここに到着してしまったらしい。
少し前にホールで遭遇したオズマ達なら、到着してもおかしくはないと思うんだけどな。
ま、いい。ニーズヘッグだけでこいつらと戦えないって訳じゃないんだし。戦っていればそのうち援軍もやってくるかもしれない。
まず最初の一撃で敵の数を大きく減らす必要がある。
その為にはSPを込めた魔法での先制攻撃といかせて貰おうか。
光線級、重光線級のいる位置は……ちっ、駄目だ。反応炉に近すぎる。
いや、よく考えれば当然か。光線級にしろ、重光線級にしろ、レーザーを撃つ以上はエネルギー消費とかは激しそうだしな。
そうである以上、反応炉の近くでエネルギーを回復するというのは当然だ。
……つくづく妙な生き物ではある。
ともあれ、その2種類に関しては個別に撃破するとしよう。
かなりの量のSPを込めて……魔法を解き放つ。
『燃える天空』『燃える天空』『燃える天空』『燃える天空』『燃える天空』
瞬間、メインホールの中でも反応炉から距離のある場所は灼熱の業火に満たされる。
全てを飲み込むような業火が、メインホールの近くにいるBETAを飲み込んでいく。
その炎に飲み込まれたBETAは、次の瞬間には消し炭と化す。
味方の異変に気が付いたか、何らかの行動を起こそうとしたBETAも当然いた。だが、その行動が実際に動きを見せる前にBETAは炎に飲み込まれ消し炭へと化していく。
そうして1分程。
メインホールの中にいたBETAのうち、小型種はほぼ全てが消滅し、要撃級や突撃級のような大型種も半分以上が、要塞級は3割程が消滅していた。
勿論燃やし尽くされなかったBETAにしても、大小の差はあれどもダメージは受けている。突撃級の装甲殻の半分程が炭と化していたり、要撃級の足が燃やされて動けなくなっていたりと。
……ただし、光線級と重光線級に関してはやっぱり反応炉の側にいるので、被害はないらしい。
だがまぁ……その辺は予定通りでもある。
何だかんだで、今の一撃によりメインホール内に存在するBETAは大きく削れた。
もっとも、おかげでこっちもSPを大量に消費したが。
ともあれ、まずは厄介な相手から倒させて貰おうか。
「ファントムッ!」
その言葉と共にヒュドラから合計48基のファントムが飛び出し、メインホール内へと突入していく。
そのままT-LINKシステムによる操作でファントムはBETAの隙間を縫うように移動していき……次の瞬間、一斉にビームソードを展開したまま光線級と重光線級へと襲い掛かる。
ちなみにビーム弾を発射するのではなくビームソードを展開している理由としては、光線級と重光線級が反応炉の側にいるからだ。下手に攻撃を外して反応炉に傷を付ける訳にはいかないからな。
叩きつける雨の如く横から降り注ぐ、合計48本のビームソードを展開したファントム。
上ではなく真横から襲い掛かったおかげか、光線級や重光線級もレーザーを発射出来ず、ただ一方的に身体を貫かれて地面に崩れ落ちていく。
BETAの方でも異変に気が付いたのだろうが、先程の魔法の効果もあって動きは鈍く……1分と経たないうちに、メインホールの中にいた光線級、重光線級は全てが息絶え、地面に崩れ落ちていた。
それを確認し、ビームソードを展開したままファントムをこちらへと戻し、その途中に存在するBETAを貫通していくのを見ながら、ニーズヘッグをメインホール内へと突入させる。
さすがに魔法だけで全滅出来るとは思っていなかったが、結構な生き残りがメインホールに入ってきたニーズヘッグに向かって攻め寄せてきた。
先頭に突撃級、その背後に要撃級、最後部に要塞級。
その合間に戦車級を含めた小型種が少しだけ存在しているが、それでも小型種に関しては殆ど全滅状態に近いので心配する必要もない。
正直な話、倒すには大型種も小型種も労力的には殆ど変わらない。だが、その大きさの分だけ逃げ出されると厄介なのは小型種なので、そういう意味では最初に魔法で焼き払ったのは正解だったな。
頭の片隅でそんな風に考えつつ、ヒュドラの先端にあるビーム砲を発射。こちらに向かって突っ込んで来る突撃級の装甲殻を正面から貫き、その背後にいる後続の突撃級や、あるいは要撃級といった大型種を駆逐していく。
特に最初の魔法で多かれ少なかれダメージを負っている奴も多いので、動きそのものが鈍い個体も数多い。
それでも物量が主なBETAとしては全く気にしていないのか、そんな状況でも真っ直ぐにこちらへと向かって突き進んでは、正面からビームによって撃破されてはその骸を晒していく。
倒すのに問題は無いが、このままだと結構面倒だな。
そんな風に思った時だった。
突撃級に向かってそれなりに大きい何かが飛んでいったのは。
俺の背後から飛んでいったその物体に、見覚えがあった。
MSのバックパックそのものをより発展させたようなそれは、ファトゥム-00。ジャスティスガンダムの背部に装備されているリフターだ。
『アクセルさん、お待たせしました』
そう通信を送ってきたのは、当然と言うかジャスティスガンダムのパイロットであるアスラン。
背後にはシャドウミラーから貸し出された5機のメギロートの姿もある。
「お前が一番手か。予想していたよりも早かったな」
『運が良かったんですよ。それにシャドウミラーから借りたメギロートが随分といい働きをしてくれましたし』
そんな風に通信を送りながら放たれるビーム。そしてメギロートもサークル・レーザーを放って弾幕を張る。
一気に放たれる火力が充実しBETAの殲滅速度が上がっていく。
だが、それでも……それでもBETAの物量というのは一向に衰えることを知らずにこちらへと群がってくる。
いや、正確に言えばこのメインホールに周囲からBETAが集まってきているという方が正しいのだろう。それが援軍としてなのか、あるいは反応炉でエネルギーを回復しに来て、そこで俺達を見つけたのかは知らないが。
その理由はどうあれ、向こうにとっては援軍を得ているのは間違いない。
このままここで延々と戦いを繰り広げるというのは、精神的にも色々と消耗が激しくなりそうだが……だが逆に考えれば、ここでこうしている限りBETAはこのメインホールに向かって戦力を向かわせ続けなければならない。
つまり、ハイヴ陥落後のBETAの追撃が非常に楽になる訳だ。
……まぁ、基本的に追撃はメギロートやイルメヤのような無人機、あるいは量産型Wのシャドウがやるんだが。
それでも、敵の数が少なければ少ない程いいのは事実な訳だ。
そう考えればこの状態はそれ程悪い訳じゃないし、何より時間を掛ければ戦力が増えるのは向こうだけではない。
『悪いな、遅れてしまったよ』
『うわっ、何だよこの数』
『狙撃云々って感じじゃねえよな』
『ミシェル先輩に同意です』
スカル小隊が到着し、群がってくるBETAに向かってバトロイドになって銃撃を開始する。
『おわっ、何だこの数は』
『お姉様、気持ち悪いです』
『ほら、ネネ。いいから撃つ! バジュラよりはマシだろ』
ピクシー小隊が到着し、BETAに向かってガトリングレーザーパルスガンを始めとした武器で掃射する。
勿論駆けつけてくるのは他の世界からの援軍だけではない。
『あら、随分と愉快な事になってるわね』
ヴァイスセイヴァーがソード・ブレイカーを放つ。
『数だけの有象無象がっ!』
ラピエサージュが左腕の5連装チェーンガンを放って近寄ってくる戦車級を纏めてミンチにする。
『倒しても倒しても、幾らでも湧き出てくるな』
シャドウのビームガトリング砲が突撃級の隙間を縫うようにして、その背後にいる要撃級を片付けていく。
『はああああっ! 水流爪牙!』
ヴァイサーガが突撃級の中へと向かって自ら突っ込み、両腕に装備された鉤爪でその柔らかい胴体を斬り裂いていく。
『うおおおおおおぉっ! 獅子王の牙の錆と化せ!』
トリニティゲインがシシオウブレードで、突撃級の装甲殻を正面から真っ二つにする。
『チャクラム・シューターッ!』
ヒュッケバインMk-Ⅱの放ったチャクラム・シューターが、闘士級、兵士級を纏めて斬り裂いていく。
『うおおおおおっ! 姫様には近寄らせはせんぞ!』
ヴァルシオン改の持つ巨大な剣、ディバイン・アームが要塞級の尾を切断し、そのままの切り返しで首をも切断する。
『ったく、本気でこいつらどんだけ出てくるんだよ。いい加減にして欲しいね』
アシュセイヴァーの放つガン・レイピアが、要撃級数匹を纏めて貫通する。
『ぼやいていないで、手を動かせ!』
ヒュッケバインMk-Ⅲの放つブーステット・ライフルが、要塞級の顔面を貫通する。
『ったく、いつまで続くんだろうな、これ』
『知るかよ。そんなのこいつらに聞かなきゃ分かんないだろ?』
スティングとアウルのシャドウが放つビームガトリング砲が突撃級を正面から纏めて撃ち殺す。
それだけはない。時間が経つにつれ、メギロートや量産型Wのシャドウも続々と援軍に駆けつける。
援軍が駆けつけるという意味では同じだが、駆けつける援軍の戦力は圧倒的にこっちが上だ。
そうして……やがて、いつの間にかメインホールに駆けつけるBETAの援軍はその姿を消す事になる。
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:55
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
???
撃墜数:1120
ページ上へ戻る