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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories

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コラボ編 Cross over the various world
  Story-cross1-1 月の剣士

シャオンside

俺たちは別の世界であろうところに来ていた。

「この世界は…………」

「どこかなぁ?」

周りを見渡すと、見慣れてはいるが妙な違和感を覚える景色。うーん……やっぱここ別世界かな。

「ここが別世界なら……情報集めた方がいいな」

「とりあえず、ここが50層なのは私たちにも分かってるから、この世界の最前線はどこなのか、とか、攻略組の有名なプレイヤーはとか。

そういった情報を集めよう、シャオン君」

「じゃあ、この紙渡しとくよ」

そういって俺がフローラに手渡したのは、1枚の紙切れ。

それに書かれているのはキャラデータ。といっても割と簡素なものだけど。

内容は……こんな感じだ。
《月の剣士》
プレイヤー名:ジン メイン武器:刀
《紡がれる絆》
プレイヤー名:アクト メイン武器:刀、盾
プレイヤー名:ソウ メイン武器:短剣
《神話剣》
プレイヤー名:セモン メイン武器:刀
プレイヤー名:コハク メイン武器:槍
《翡翠の剣士》
プレイヤー名:ミヤビ メイン武器:特になし

すーごく簡素。これがあるだけでもありがたいのはありがたいけどもう少し細かいのが欲しかったなぁ…………


とにかく、俺はフローラに紙切れを渡して情報集めに出掛けた。
















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















ジンside

今朝、俺のメッセージ欄に見慣れない相手からのメールが届いていた。
一瞬危険なものかと思ったけど、この世界でそんなメールが来るはずもないので開いた。

内容は……

『To月の剣士ジン

今日、君の世界に、異世界から来ている二人がいる。
『蒼藍の剣閃』シャオンと『剣の舞姫』フローラ。
せっかくだから、二人に会ってみてはどうだろうか?

特に、蒼藍の剣閃は君よりも速いかもしれないよ。

From KZM』

特に気にするようなものでもなかったけど、俺は最後の文に引っ掛かった。

……俺よりも速い……? 月光石火よりも?

そりゃおもしろい。どれくらいの速さなのか会って試したいな。


俺は添付されていた写真を手に、そのメッセージの追記に書かれている通り、50層に向かった。















50層アルゲード。すごく複雑なのにも関わらずここには人が多い。

俺は、シャオンとフローラを探すことにした。


そんなとき、俺は1枚の紙切れを拾った。
















フローラside

数分間歩き回って集まった情報は……

・この世界の最前線は59層。時間軸は圏内事件の直後ぐらい。
・攻略組には、この世界のキリト、アスナ以外に、
月の剣士と呼ばれる人がいるらしい。

ぐらい。


ホントに別世界に来ちゃったんだ…………

見知らぬ場所って少し不安なんだよね…………何があるか分かんないし。


えっと……探す人は……………………誰だっけ?


えーと、えーと……………………




忘れちゃった。

…………確かシャオン君からもらった紙切れがあったような……



私はポケットを探った。


……………………あれ? ない。


こっちかな……………………こっちもない。

アイテム欄…………ない。


…………もしかして落としちゃった?


どーしよどーしよアレ1枚しかないのにーー!!

シャオン君に怒られちゃうよぉ…………


私は歩いた道のりを戻っていった。















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆















シャオンside


あー……迷った。アルゲードが俺のよく迷う町1位なの忘れてた。

キリトの家行こうとして迷ったことがかなりあって、それ以来このアルゲードはあまり来たくない町だ。

ただ、都合上かなりの頻度で来るので、俺のホームタウンである52層主街区ソーレンスを抜いたらよく来る町1位でもあるんだけど…………な。



…………早いとこジンってやつ探そ。




すると……

「ちょっといいか?」

声をかけられた。

「ああ。構わない」

「お前の名前、シャオンか?」

え、なんでこいつ俺の名前知ってんの?

ストーカー? ファン?
何でもいいけど……いやストーカーはやだな。


そこで、俺は一つの結論に至る。いや、至ったって言うより俺の直感だ。

「…………もしかしてさ、お前が『月の剣士』ジン?」

「なんで俺の名前知ってんの?」

「えーと……直感。

あ、俺の名前はシャオン。よろしくな」

「おう。こちらこそ」

「…………てかなんで俺の名前知ってんの?」

「今朝メールに添付されて届いた写真のおかげ」

ジンが見せてきた写真には、俺が写っていた。
あの駄作者こういうのは用意いいんだなー…………

「ところで……もう一人が見当たらないみたいだけど」

「お前そんなことまで知ってんの?

フローラは、今は別行動中」




すると、向こうから息を切らせたフローラが来た。

「あれ、フローラ……お前なにやってんの?」

「あー……えっと…………ごめん」

「え?」

「実は……どこかに紙落としちゃったの」

「…………何やっとんだお前は」

視界の端でジンが何かごそごそやっている。

「もしかして、お前が探してるのってこれか?」

ジンが差し出したのは、俺がフローラに差し出した紙そのものだった。

「え……どうしてあなたが?」

「今朝、50層の転移門前で拾ったんだ」

「てか、よく分かったな。それが俺たちのだって」

「ここにサイン書きの要領でshaonって書いてある。

シャオンってお前の名前だろ?」

「こういうときのために名前書いといてよかったー……

フローラ、なくさないようにアイテム欄に入れとけよ」

「うん」

…………そういえばこの世界では何もやってないな。


「シャオン、お前この世界には何のようで来たんだ?」

「新婚旅行」

「ほー……甘いねぇ」

「って言っても……まだなーんにも出来てないけど」

新婚旅行らしいこと…………俺には何も思い付かない。


「…………じゃあさ、俺とデュエルしていかないか?」

え? デュエル?

「新婚旅行の思い出には程遠いだろうけど…………俺とお前らが出会えた記念だ。

それに……お前の速さを見てみたい」

「…………」

うーん……どうするべきか…………

確かに速いけどさ……

「シャオン君、せっかくだからやったら?」

「いいのか?」

「シャオン君のカッコいいところ見られるなら十分よ♪」

「…………よし、やろう」

「甘いねぇ…………んじゃ、広いとこに行こうぜ」

「いや、その必要はない」

俺はポケットから紫色の結晶を取り出した。

「この『決闘結晶』っての使えば、異空間に飛ぶからどこでもデュエル出来る」

「便利だなー」

決闘結晶…………メールに添付されてた結晶だ。
アイテムの解説は、情報収集中に読んだ。



「じゃあ、行こう。

フィールド・オープン!」

その声と共に、紫色の結晶が砕けちり……俺、ジン、フローラの3人は異空間に飛ばされた。















Story-cross1-1 END 
 

 
後書き
最初の世界は、月の剣士ジンの世界!
marinさん、ジンはこんな感じでいいんでしょうか…………不安です。

さて…………情報集めでフローラがドジるということもありましたが、無事コラボ編1話書けました!

シャオン「あとで3人で写真撮って思い出にでもするかな」

そうしてください。

じゃあ…………いつもの、ジンも一緒に。

ジン「え、いいのか?」

どうぞどうぞ。

ジン「えー……次回も、俺たちの冒険に!」

シャオン「ひとっ走り……付き合えよな♪」
 
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