守護者に俺はなる!!!
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発見ドラム王国
医者を見つける為に船を進めて三日目。未だに島は見つからない。ユウは、日に日に体力を奪われている。サンジが、血を作るための料理を中心的に食わしている。
ユウ「御馳走様」
ビビ「もういいんですか?」
ユウ「あぁ。あまり食欲がなくてな」
ナミ「・・・私お皿さげてくるね」
ナミは、皿を持ってキッチンに向かった。キッチンに行くと、サンジが皿を洗っていた。
サンジ「ナミさん?」
ナミ「サンジ君・・・これ」
私はほとんど料理が残っているお皿を渡した。
サンジ「・・・ありがとう」
サンジは少し間を開けて皿を受けとる。
ナミ「ごめんね。こんなに残して」
サンジ「ナミさんが謝る事じゃない。それに、無理矢理食わせるのは止めろと、クソジジイからよく言われてたからな」
ナミ「・・・うん」
そしてナミは、ユウの所に戻っていった。
サンジ「・・・・・・」
ナミさんもビビちゃんも、ユウを付きっきりで看病している。二人とも、目の下に隈がある。
サンジ「・・・クソが!」
俺は悔しかった。ナミさん達に看病されてるアイツが羨ましいと、最初は思っていたけど、今は仲間一人も救えない自分の腹が立っている。俺に出来るのは、血を作るための料理を作る事だけだ。
サンジ「情けねェ・・・」
そんな言葉がキッチンに響き渡る。ナミは、部屋に戻るとユウの手をビビと一緒に握る。
ビビ「・・・大丈夫」
ナミ「えっ?」
ビビ「ユウさんは絶対に助かる。私達がそう思わないと」
ビビはナミの目を見ながら言う。
ナミ「・・・うん、そうね。ありがとうビビ」
ビビ「気にしないでナミさん。同じ人を好きになったんだから」
ナミ「そうね。でも、お兄ちゃんは譲らないから!」
ビビ「フフッ、いつものナミさんに戻ったわね♪」
そんな会話をしていると、船が突然大きく揺れ始めた。
ナミ「な、何!?」
ビビ「凄い揺れ!!」
ユウ「・・・・・・」
お兄ちゃんはこの揺れの中でも眠っている。私とビビは、ユウがベットから落ちないように押さえる。そして揺れも静になり、ホッと一息つく。
ルフィ「島が見えたぞ~!!」
ルフィの声に、私やビビはハッとする。ようやくお兄ちゃんを治せる。島に上陸しようとすると、島の人達であろう連中に銃を向けられる。
「速やかにここから、立ち去りたまえ」
ルフィ「俺達医者を探しに来たんだ!!」
ビビ「病人がいるんです!!」
「そんな手にはのらねェぞ!!!ウス汚ねェ海賊め!!」
サンジ「お~お~・・・酷く嫌われてんなァ。初対面だってのに」
ゾロ「・・・・・・」
「口ごたえするな!!」
すると、一人の男がサンジ目掛けて銃を撃つ。
サンジ「うわっ!?」
ウソップ「撃った!!!」
サンジ「やりやがったな・・・」
「ヒィ!!」
ビビ「駄目サンジさん!!今ここで争えば・・・」
すると、サンジを抑えていたビビが撃たれた。
ルフィ「ビビ!?お前らあ!!!」
ルフィは怒り、村人に殴りかかろうとする。しかしそれをビビが止める。
ビビ「ちょっと待って!!戦えばいいってもんじゃないわ!!傷なら平気。腕をかすっただけよ!!」
その言葉にルフィは止まる。
ビビ「だったら・・・上陸はしませんから!!医者を呼んで頂けませんか!!仲間が重病で苦しんでいます!助けてください!!」
ビビは村人達に向かって、土下座をするのであった。
ルフィ「ビビ・・・」
ビビ「貴方は船長失格よルフィ。無茶をすれば、全てが片付くとは限らない」
ルフィ「・・・医者を呼んで下さい。お願いします。仲間を助けて下さい」
ナミ「私からもお願いします!!」
レモーネ「お願いします!!」
そしてルフィに続いて、ナミやレモーネも土下座をするのであった。
「村へ・・・案内しよう。ついてきたまえ」
そしてルフィ達は、無事に島に上陸する事が出来たのであった。船にはゾロとカルーが残り、後は村に行くのであった。そして村に到着したルフィ達は、ひとまず一人の男の家に行くのであった。
「申し遅れたが・・・私の名はドルトン。この島の護衛をしている。我々の手荒な歓迎を許してくれ」
ビビ「宜しく。早く彼を医者に見せたいんですけど」
ドルトン「医者・・・か。真ん中の一番高い山の頂上に城が見えるか?」
ナミ「たしかに見えるわね」
レモーネ「あの城がなんなの?」
ドルトン「人々が魔女と呼ぶこの国の唯一の医者、《Dr.くれは》があの城に住んでいる」
サンジ「何!?よりによって、何であんな遠いとこに・・・じゃあすぐに呼んでくれ!!急患なんだ」
ドルトン「そうしたくとも、通信手段がない」
サンジ「あァ!?それでも医者かよ!?一体どんな奴だ!!」
ドルトン「医者としての腕は確かなんだが、少々変わり者のバアさんでね。・・・もう140近い高齢だ」
レモーネ「ひゃ・・・140!!?」
サンジ「そっちが大丈夫か!?」
ドルトン「後・・・そうだな・・・梅干し好きだ」
ナミ「どうでもいいわ!その情報!!」
ビビ「この国の人達は、病気や怪我をどうしてるの!?」
ドルトン「彼女は、気まぐれに山を降りてくる。いつ降りてくるか分からないが」
ルフィ「・・・・・・」
するとルフィは立ち上がり、ユウの頬を叩く。
ルフィ「おいユウ!ユウ!!聞こえるか?」
『で、お前は何をやってんだ~っ!!!』
ユウ「・・・ん?どうした」
ルフィ「山登んねェと医者いねェんだ。山登るぞ」
ユウ「そう・・・か。なら、宜しく・・・船長」
ルフィ「そうこなきゃな♪」
こうして、ルフィはユウを連れて山を登る事になった。ナミやレモーネが、一緒に行くと言い出したが、サンジとビビに止められる。
サンジ「ルフィ、お前は何があっても、絶対に攻撃するな。お前が激しく動けば、ユウにも影響する」
ルフィ「分かった!!なら行くか!ユウが死ぬ前に」
女性陣『縁起でもない事を言うな!!』
そしてルフィとサンジは、ユウと一緒に雪山を登っていくのであった。
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