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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories

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SAO編 Start my engine in Aincrad
Chapter-8 74層攻略
  Story8-7 連と撃の二刀流使い

シャオンside


まずい、このままじゃ……

今この場で戦えるのは、キリト、アスナ、フローラ、クライン、俺だ。

クラインのメンバーは軍のやつらの護衛にあたっているから力は借りられない。

ボスの残りのHPは6割5分ほどだ。


俺とキリト以外のメンバーは完全なスピードタイプなので斬馬刀の攻撃を捌ききれない。

このままでは、全滅になりかねない。

しょうがない、と、思ったが……

「頼む!少しだけ時間を稼いでくれ!」

キリトが叫んだ。

無理矢理ブレイクポイントを作って後退する。

何をする気だ?

「スイッチ!」

「うん!」

アスナとキリトがスイッチした。

ふと見たキリトの左手にはもう一本の剣が。





あいつも二刀流だったのか……

二刀流になったキリトは撃二刀流スキル16連撃技〔スターバースト・ストリーム〕を放った。


HPがどんどん削れていく。





終わったときにはBossのHPは2割に、キリトのHPはレッドゾーンまでいっていた。

「キリト君、スイッチ!」

「おう!フローラ、任せた!」

フローラは……俺の知らないスキルの12連撃技を放った。



BossのHPがなくなる。













と、思ったが回復動作でHPゲージを5本中4本回復してしまった。
おまけに防御力も上がっている。

「嘘だろ……」

キリトが落胆する。

「キリト、俺に任せろ。

俺が相手してやる」


さっきのキリトたちの攻撃の時に使用スキルを変更。
SEED Mode-Accelerationを発動しておいた。

追加でスターライトクリエイターを装備する。

「シャオン……?」

「何?その姿……」

「そういやフローラ以外に見せたことなかったな。

SEED Mode-Acceleration。

AGI最大+150。代わりにVIT-30させる。




フローラ、スイッチ!」

「うん!分かった!」

フローラがグリームアイズを少し後退させた。

そこに俺が入る。

「イグニッションドライブ!




トップギアのドライブに、ひとっ走り……付き合えよ!!」

俺の普段の敏捷度は今177ぐらい。

そこから誰も目視できない、圧倒的なスピード。




俺はありったけの力で連二刀流スキル20連撃技〔エクスパート・ドライバー〕を放った。




SEED Mode-Acceleration状態は技後硬直の時間が短い。
スキルを間を入れずに出せる。


「くそっ!固すぎる……でも!」

敏捷力による加速でブーストしたダメージに賭ける。



続けて連二刀流スキル21連撃技〔アイソレイト・イグニッション〕
35連撃技〔ソードダンス・オーバースピード〕を立て続けに放った。




そこで振り下ろされた斬馬刀を高速ステップで避け、
連二刀流スキル22連撃技〔ツインソード・トランズレイド〕を放つ。

「すげえ……なんだよ、あれ……」

「まるで……『光』だわ…………」

「シャオン君と本気でデュエルやったら私5秒もたないよ」

「な…………」

「フローラが、5秒もたない……!?」

「だって、初撃が見えないもん。

65層あたりからもう私の動体視力じゃ見えないよ」

「フローラの動体視力で見えないって……」

「俺もそのあたりから、あいつの最速スピードは見えない。

おそらく、この世界最速のプレイヤーだ」

「きっと、誰もたどり着けないところまで……シャオン君はたどり着けるよ。

だって、シャオン君だもん」





連二刀流スキル44連撃技〔フォースソード・スクエアロンド〕を振り下ろされかけの斬馬刀にぶつける。


ノックバックした相手の顔に右手で神速剣スキル13連撃技〔ドライブレード・フルスロットル〕を当て、左手で神速剣スキル14連撃技〔スターライト・エンシャリオン〕をぶつける。



角をへし折ってそこから斬馬刀に向けて連二刀流スキル48連撃技〔フルアクセル・ストライクエンド〕を放つ。


刀身をへし折り、さらに加速。

ブレスをバックステップで避け、そこから連二刀流スキル48連撃技〔メテオリッター・スタードライブ〕を放つ。

加速の度合いでダメージがとんでもない。

さらに加速。AGIが最大になる。


HP残り1ゲージをここから一撃で削りきる。

「トップスピードで……振りきるぜ!!」

剣が青みを帯びる。

連二刀流スキル最強技。

「星の光よ……全てを越えて降り注げ!!


スターライト……ライジングアクセレア!!」

連二刀流スキル75連撃技〔スターライト・ライジングアクセレア〕

流星のごとき剣撃が光のごとき速さで振り下ろされる。

















気がついたときにはBossを倒していた。

俺のHPは右端にほんの少し残っていた。

「終わっ……た……よな…………」

バタン

やっべ……意識が遠のいていく………………
















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆














数分後、俺はフローラの声で目を覚ました。

「シャオン君、シャオン君!」

「ん……フローラ?」

「よかった、いきなり倒れたから……
死んじゃったらどうしようかと思った……」

「……悪い……んぐっ!」

「悪い、って言う前に回復してよ」

フローラに口にハイポーションを突っ込まれた。

「あなたはフローラの気持ちも考えてあげなさい!」

おまけにアスナに怒られてしまった。


そんなときクラインが助け舟をだしてくれた……多分。

「そういや、お前らあのスキルはなんなんだ?まずシャオンから自白しろ!」

「いや自白って……
連二刀流スキル。エクストラスキルだよ。
入手条件は分からない。
次にSEEDスキル。たぶん連二刀流スキル専用のスキル。
スピードをあげるスキル。普通のはAGI最大+75だけど、さっき使ったMode-AccelerationはAGI最大+150。代わりにVIT-30ダウン。

イグニッションドライブはVITを-50下げるかわりにSTRとAGIを+20。バトルヒーリングの速度4/5、回復力1.3倍」

ほっ…………神速剣は隠し通せた…………

「次、キリト」

「撃二刀流スキル。付属スキルはない」

「…………ところでフローラのあのスキルは?」

「エクストラスキル『剣舞』よ。
入手条件は分からないんだけどね」

「エクストラスキルと二つ名ピッタリだな」

「なるほど。妬みに気を付けろよ……

もはやシャオンはチートだな」

「ただ、大きなデメリットもあるんだ。

防御力の低下。最大で-50だからな」

「大変だな、お前も」

クラインはさて、という感じで両手を腰に当てた。

「オレたちはこのまま75層の転移門をアクティベートして行くけど、お前らはどうする?

今日の立役者だし、お前らがやるか?」

「いや、任せる。もうヘトヘトだからな」

「もう体動かないよ」

「そうか。気をつけて帰れよ」





そして、軍の連中のとこにいき、

「お前たち、本部まで戻れるか?」

クラインの言葉に1人が頷く。

「助けていただき、感謝します」

「よし、今日あったことを上にしっかり伝えるんだ。

二度とこういう無謀な真似をしないようにな」

「はい。あ、あの、有り難うございました」

「礼ならアイツらに言え」

クラインが此方に向けて親指を振る。

すると、軍のメンバーたちはよろよろと立ち上がり、座ったままの俺たちに深々と頭を下げた。

















軍のメンバーたちが帰った後、シャオンたちの目の前では信じられない光景が起こっていた。


「え……」

「嘘だろ……」

「そんな……」

「おいおい、こんなのありかよ」




シャオンたちの目の前に現れる、悪魔。


『The devil of the disaster』

―災厄の悪魔―

「災厄どころじゃないぜ……」
















Story8-7 END 
 

 
後書き
フローラのNewスキルです。

剣舞
片手剣と細剣スキルのLinkが派生したスキル。
専用武器を使えば片手剣と細剣、剣舞スキルを同時に発動できる。 
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