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勇者指令ダグオンA's

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第三十三話 やるぜ!究極の必殺技!


ナスカ艦隊にてライゴウは考えにふけていた。

「勇者どもめ・・・私たちの計算をはるかに上回る行動を見せる」

「ライゴウ指令・・・」

「お前はシャーマ星人・・・」

「この勇者ども・・・私が血祭りにあげて見せましょう」

「ほう・・・ラディ星の手を使うか・・・」

「はい」

シャーマ星人は地球に向かった。

第三十三話 やるぜ!究極の必殺技!

「く!は!」

ティアナ・ランスターは研修の合間をぬって自主トレに明け暮れていた。目的は一つ飛鳥のスターダスト・シューティングを体得するためだった。

「どうすれば・・・どうすればいいの・・・」

試行錯誤しているティアナ・・・その前に突然シャーマ星人が現れた。

「なに!?」

ティアナが戦闘体制に入ろうとした瞬間シャーマ星人が人差し指を出した。

「トラウマエディション・・・」

「う!」

突然ティアナの視界が真っ暗になった。





「ここは・・・・」

ティアナは暗闇に居たそしてそこには兄ティーダ・ランスターの死の場面だった。

「全く・・・ホントに犬死だよな・・・」

「え?」

ティアナが振り向くとそこには局員たちが居た。

「本当に使えない奴だったよな」

「そうそうたかが子供助けるのに自分の命犠牲にして」

「馬鹿だよな」

目の前の局員たちはあざ笑うようにティーダを見ている。そしてティーダの亡骸を踏みつけた。

「やめてええええええええ!!」

ティアナが叫ぶとティーダを踏みつけていた人物は振り返ったその人物とは

「飛鳥・・さん・・」

ティアナは信じられない飛鳥がティーダを踏みつけていることに。

「飛鳥さん!やめてください!!」

「ふふ・・ふふふ・・・グズが」

飛鳥の暴言に叩き落されるティアナ。目の前の飛鳥はティーダを蹴り飛ばした。

「いいね~クズは蹴りがいがあるよ」

「いや・・・いやああああああああああああああああああ!!」

ティアナの身体から黒い波動があふれ出した。目の前の飛鳥はティアナを包み込んだ。

「そう・・受け入れなさい・・・そうすれば楽になるよ・・・」

「飛鳥・・・さん・・・」

その言葉にティアナは代わってしまった。オレンジの髪は脱色し漆黒のバリアジャケットに身を包んでいた。

目の前の飛鳥は黒い霧となって消えるとシャーマ星人が現れた。

「まず・・一人・・・次は・・・」






キャロはフリードと一緒に薬草を摘んでいた。

「これだけあれば・・・え?」

再び現れたシャーマ星人。

「だ・誰?」

フリードも警戒態勢に入るが

「トラウマエディション・・」

「う!」


キャロは暗闇に引きずりこまれた。

「え・・え・・・」

キャロは民族の族長たちの前に立たされていた。

「この子は禁忌の子じゃ・・・」

「え・・」

「恐ろしい・・・」

「悪魔の子」

「生まれてこなければ良かった・・・」

「あ・ああ・ああああ」

忌み嫌われる言葉その言葉がキャロに刃となって突き刺さる。

「やめて・・・やめて・・・」

「お前など居るだけで災いをもたらす・・・」

「いやあああああああああああああああ!!」

「キュウウウウウウウウウ・・・・ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

キャロから発せられた黒い波動によってフリードが邪悪な暗黒龍に変わってしまった。キャロの姿も黒衣に身を包み白い髪になってしまった。

「これで・・・二人・・・」

シャーマ星人は次の目標に向かった。








「あれ?出ないな・・・」

昼休み公園で飛鳥はティアナに連絡を取るが繋がらない。

「今日は休みだから久しぶりに食事しようって言ったのティアナなのに・・・」

と公園を歩いている最中無数の魔力弾が飛鳥を襲った。

「え?」

とっさに回避する飛鳥。飛鳥の視線の先には変わり果てた姿のティアナが居た。

「ティアナ・・・なの・・」

飛鳥は目の前の状況を把握できない。だがティアナは飛鳥に向かって容赦なくクロスファイアシュートを放つ。

「どうしたの!?やめろ!!」

飛鳥は回避しながら説得するがティアナは止めようとしない。

「消えちゃえ・・・」

「え?あんたのようないい加減な奴・・・消えちゃえ!!」

ティアナのクロスファイアシュートが飛鳥に襲い掛かる。避けられない。その瞬間飛鳥は防御結界を張った。

「く!うう!!」

あまりの重さに膝を付きそうになる飛鳥。

「あんた・・・一体・・・」

「ほう・・・粘るな・・・流石ダグオン・・・」

「なに!?」

飛鳥が振り向くとそこにはシャーマ星人が居た。

「お前は!?」

「シャーマ星人・・・」

「ティアナに何した!?」

「私の目的のための道具になってもらった後一つ・・・トラウマエディション!!」

「なに!?」

突然飛鳥の視界が真っ暗になった。


「ここって」

飛鳥が居たのは13年前のミッドチルダそれは自分の両親の別れの時だった。地下水族館の火災現場そこには一人涙している飛鳥の姿があった。

「お父さん!お母さん!」

幼い飛鳥が必死になって叫んでいるが飛鳥の両親はすでに防護壁の向こうに居た。局員たちが飛鳥を救出している。

「出ろ!危険だ!!」

「でも!お父さんとお母さんが!!」

「もう助からない!!諦めろ!」

「いや・・・いやーーーーーーーーーーー!!」

局員に連れて行かれ両親と引き剥がされた飛鳥。

「やめろ・・・どうして今になってこんなものを見せる・・・」

飛鳥の身体を過去に捨てたはずの恐怖が襲っていた。そして後ろでは。

「全く馬鹿だよな~」

「そうそう・・・助けられたけど危険冒してまで助けに行く必要なんてないし」

目の前の局員たちは飛鳥の両親を故意に見捨てた発言をしている。

「う・・そ・・・」

「全く・・・無茶してでも助けるなんて相当な馬鹿だよな~」

「あれ?怒ってんの?じゃあその怒りで俺たちを殺してみろよ」

その言葉に飛鳥は

「・・・ざけんな」

「なに!?」

「ざけんな!!」

飛鳥は目の前の局員を睨み付けた。

「へん!あんな状況で助けに行くなんて相当な馬鹿なんだよ」

その言葉に飛鳥は局員を締め上げた。

「わからないかな・・・だからあたしがそういう馬鹿になったんだろうが!!!」

飛鳥が局員を殴ったと同時に暗闇が晴れた。

「はぁ・・はぁ・・今のは一体?」

「ほう・・・私のトラウマエディションを打ち破るとはね・・・君の精神力は並外れているようだ」

「トラウマエディション?」

「さあ行こうか・・・ティアナ」

「はい・・・」

シャーマ星人とともに飛び去るティアナ。

「待て!」

「ふん!」

次の瞬間シャーマ星人から発せられた光が飛鳥を飲み込んだ。

「く!」

光が晴れるとそこには誰も居なかった。





ダグベース

力、飛鳥、北斗、サイモン、チームアルフェリスが集まっていた。

「ティアナが宇宙人に操られた?」

飛鳥の説明に力は混乱している。

「ええ。なんか知らないけどトラウマエディションとか言う技で人の古傷抉りやがった」

「トラウマエディションだって!!」

その言葉にサイモンが反応した。

「知ってるの?」

「ああ、奴はシャーマ星人精神支配を得意とする宇宙人だ・・・」

「精神支配だと・・・」

「人間の心はもろい・・・ちょっとのきっかけがあれば簡単に崩れてしまう・・・シャーマ星人はその人の持つもっとも忌まわしい記憶を探りだして相手の精神を砕き生贄の人形にする」

「生贄の人形・・・」

「トラウマエディションを食らったものは考える力を失い意のままに操られてしまう・・・今回は異例だけど・・・奴は3人の人柱を探している」

「3人の人柱を探してどうなるんだ?」

「3人の漆黒の巫女をそろえ好摩陣を作る・・・好摩陣は失われた秘術・・・星の怨念を開放する・・・ラディ星はそれで滅んだ・・・」

「サイモン・・・」

「とにかくあと一人漆黒の巫女がそろったら終わりだ!!奴を探し出さないと」

「「「おう!」」」

「気をつけろ・・・奴は強い心を持っている奴を狙う・・・」

サイモンの言葉に力達は一人の少女を思い浮かべた。

「「「「はやて!!」」」」

4人ははやてを探すべく行動を開始した。







帰り道はやては一人歩いているとある気配を感じ取った。

「誰かいる・・・」

はやては禍々しい殺気を感じ取った。

「誰や!?」

「私だよ・・・」

「え?」

はやての背後に現れたシャーマ星人。はやてがバリアジャケットを装備するが遅かった。

「トラウマエディション!!」

シャーマ星人がはやての心を抉った。



「ここは・・・」

はやてがいるのは管理局そして自分自身の姿だった。

「八神さんって凄いですよね」

「ええ?ただのガキじゃん」

「だよね~階級的には上だしなんか調子に乗ってんじゃないの」

「だよね~」

目の前の管理局員の言葉ははやては薄々感じていた。

「私は・・・私は」

「全くこんな子供が我らの主とはな」

「シグナム?」

はやての背後にヴォルケンリッターたちが居た。

「おめえみてえなガキにこき使われるなんて焼きまわったぜ」

「ヴィータ・・・」

「いちいち守らなきゃいけないのもシャクね」

「シャマル・・・」

「全く小童が」

「ザフィーラ・・・」

自分の家族から浴びせられる罵声。そしてはやての背後にあの男の姿が現れた。

「力君・・・力君」

「お前みたいなクソガキとっとと消えちまえ」

「力君・・・いやあああああああああああ!!」

はやての身体に孤独のオーラがあふれ出した。はやての姿がティアナたち同様変わってしまった。トラウマエディションの空間から出るはやて。

「ふふふ・・・これで三人そろった・・・」

「待て!!」

はやての危機に駆けつけた本物の力。そしてはやての姿に戸惑った。

「はやて・・・お前・・・」

「ちょうど良い・・・傀儡よ・・・あの男を始末しろ」

「はい・・・」

生気を持っていないはやての魔法が力を襲った。

「ぐ!どうしたんだよはやて!?」

「一人はいや・・・」

「え?」

「・・・みんな私を置いてった・・・一人は・・・いやああああああああああああ」

「ぐ!」

力ははやての攻撃から果てしない孤独を感じ取っていた。

「がは!」

「力君もどうせいなくなるんやろ?」

「どうしたんだよ一体」

「そうだよね・・・家来なんて所詮子供の時の戯言だよね・・・」

「いいね~その絶望感」

はやての言葉に現れたシャーマ星人。

「てめえはやてに何しやがった!?」

「簡単なことだよ・・・人間の心は弱い・・・特に強気に振舞っている人間のものはな・・・だから弱い部分を付いた・・・彼女の場合君が一番の引き金になったようだがね」

「てめ!」

力がシャーマ星人に殴りかかろうとするとはやてが防いだ。

「はやて!」

「・・・・・・・・・・・」

はやては何も言わず力に砲撃を放った。

「ぐは・・あ・・・」

「さあ・・・好摩陣の準備は出来た・・後は仕上げだ・・・もし彼女たちを帰して欲しいのなら宇宙伝承の3つの宝を差し出せ」

そう言い残すとシャーマ星人とはやては飛び去った。

「ま・待て・・あ・・」

力は力尽き意識を失った。






数時間後

管理局によって保護された力は医務室で目を覚ました。

「気が付いた?」

眠っていた力をシャマルが介抱した。

「ここは・・・シャマルさん!はやては」

「状況は深刻・・・私もすぐ出撃しないと・・・」

「俺も行きます!」

「その身体じゃ無理・・・力君・・・最高評議会がシャーマ星人の秘術を検討している・・・出席して時間を稼いで・・・」

「どうするんですか?」

「私たちが何とかしてみる」

そう言ってシャマルは格納庫に向かった。


最高評議会会場にて

「くそ・・・」

北斗はシャーマ星人が集めた3人の巫女の中にキャロが居ることを知った。

「あの子が何故・・・」

「あの子も相当な修羅場潜って来たってことよ・・・」

審議に呼ばれた北斗とサイモンこの二人は宇宙伝承の宝を所持している。その力と人質の交換を飲むか飲まないか審議されている。

「宇宙伝承最後の宝を見つけ出しシャーマ星人に渡せば・・・」

「しかしそうすれば奴らは力を増しその結果全宇宙が滅びてしまう」

審議会の言葉は正論でもあった。出席していた力達は歯がゆかった。




海鳴のビル街にて3人の漆黒の巫女が陣のポジションに立っていた。

「さあ・・・宇宙伝承の宝を渡すか・・・それとも巫女たちを殺すか・・・好摩陣を止めるにはそれしかないぞ・・・」

シャーマ星人の言葉にチームアルフェリスと八神ファミリーが出撃している。はやてが不在のためルシファードは無い。

『くそ・・・シャーマ星人の奴好き勝手やりやがって!!』

ビルガーが毒づくとシグナムが返した。

『主を救う方法はあるのか!?』

『一か八か心の傷を癒すしかない・・・』

『出来るのか?』

『やってみないわからん!!』

チームアルフェリスと八神ファミリーに気づいたシャーマ星人は戦艦を発進させエイリアンを出撃させた。

『どうするです!?』

目の前の漆黒に染まったはやてを見つめるリイン。

『止めるぞ・・・主を!リイン!ルシファードはオートモードで出撃!!』

『了解です!!』

リインの制御でダグベースからルシファードがオートモードで出撃した。

『行くぞ!』

『『『『『『『『『おう!!』』』』』』』』』

『『『『超時空合体!!』』』』

ビルガー、ボルト、ガンザー、デルタ合体し巨大な拳士が誕生する。

『スゥゥゥゥパァァァァァアルフェリス!!!』

『『『『『超古代合体!!』』』』』

オートモードのルシファード、シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、リインが合体し誕生した翼人。

『ゴッドファルビリオーン!!』

スーパーアルフェリスとゴッドファルビリオンがはやて達の元に向かった。

『主目を覚ましてください!!』

「みんな居なくなっちゃうなら・・・私は全部消してやる」

ゴッドファルビリオンがはやてを説得しようとするが。

「消えろ・・・消えろ・・・みんな消えろ!!」

完全に心の闇に支配されたはやては容赦なくゴッドファルビリオンに牙を向けた。

『主!!』

はやての暗黒魔法がゴッドファルビリオンに襲い掛かる。

『ぐあああああああああ!!』

『シグナム!!おあああああああああ!!』

スーパーアルフェリスとゴッドファルビリオンはティアナ、キャロの攻撃で吹き飛ばされる。

『くそ・・・このエイリアンの数じゃ・・・反撃できない!』


この惨状を見ていた評議会は結論を出した。

「これより・・・八神空佐・・・ランスター研修生・・・ルシエ研修生は第一次危険分子と認定する・・・直ちに排除せよ」

その言葉を聞いた力が評議会を出ようとする。

「待て・・・貴様どこに行く」

「決まってるだろ・・・助けに行くんだよ・・・」

「貴様・・・評議会に逆らう気か!?ただの民間人の分際で」

「じゃあじゃ民間人ない奴も行くか・・・」

「飛鳥」

「悪いな・・・俺も利口になれそうに無い」

「北斗」

「俺は・・・悲しみを繰り返させない」

「サイモン」

「貴様ら管理局に逆らおうというのか・・それは造反だ!!」

「・・・俺たちが守らないといけないのは管理局の面子じゃない」

「その日を必死に生きている奴らだ」

力たちが会場を出ようとすると評議会のオーバーSランクの魔導師たちが力達の拘束にかかる。評議会にしては宇宙伝承の2つの宝を持っている北斗とサイモン・・・時空管理局の面子をつぶしかねない飛鳥、見ず知らずの一般市民の力。行かせるわけには行かない。

「放せ!!」

アインヘリアルの命令で拘束される力たち。

「君達が行けば多くの人が死ぬだろう・・・それでも良いのか?」

最高評議会に力は。

「・・・後悔したくないんだ・・・目の前の仲間一人助けられねえで次元世界を救うなんて、でかい口叩いてんじゃねえ!!」

「ふん・・・吼えるだけなら誰にでも出来る・・連れて行け!!」

牢屋に送り込まれた力たち。ギリギリ力と飛鳥がダグオンであることはばれていないが北斗とサイモンが宇宙伝承の宝を持っているとして同類と扱われてしまった。

「シグナムさん・・・スーパーアルフェリス・・・」

力達はすぐにでも出撃したかった。相手の要求は宇宙伝承の3つの宝の交換。力たちが行けば管理局への反逆とみなされる。

「くそ!くそ!」

サイモンは拳を叩き付けた。自分の故郷の星と同じ運命をたどろうとしている地球に。

「殴るな・・・どうせみんなの腹は決まってるでしょ・・・」

「飛鳥・・・」

「たしかにな・・・俺はキャロから憎しみを感じた・・・かつて破壊神になった俺のように」

「北斗・・・」

「じゃ・・・管理局へは迷惑かけるかもしれないけど・・・じいさんには迷惑かけないようにしようぜ・・・」

「あたし達の事で・・・散々迷惑かけてきたからね・・・」

飛鳥は転移魔法を展開した。

「できるのか?」

「このくらいの結界じゃ逆に穴見つけるのは楽チン楽チン」

「帰ったら処刑ものだろうな・・死罪死罪」

「男がメソメソすんじゃない!」

「へいへい俺はやらないよりやって後悔する」

「上等!」

そして飛鳥の転移魔法によって力達は牢を脱出した。

「みんな・・・頼むぞ・・・」

遠くから見ていたノルウェールが力たちが行ったのを見計らうと警報システムのジャックにかかった。




管理局の表に現れた力たち。正直力達は宇宙伝承の宝などどうでもよく目の前で辛い思いをさせられたはやてたちを助けたかった。

「で?どうやって助けるの?」

「あいつは偽者の俺たちをぶつけてあいつらをあんなのにした・・・だから本物の俺たちがぶつかる!!」

「いいねえ・・・単純明快で・・・じゃああたしも馬鹿やるか」

「みんな・・・行くぞ・・・」

「「「ああ」」」

4人は走った。それぞれの宿命の相手に向かって走った。

(俺・・・大きくなったらはやての家来になってずっと一緒にいるよ!!)

(俺は絶対に約束を守る!!)

力ははやてとの約束を

(あたしは絶対味方だよ!!)

(んな約束したんだ・・・だからあたしはあの子に向き合う!!)

飛鳥はティアナとの約束を

(思えば竜は答えてくれる)

(竜使いの大切さを俺に教えてくれた)

北斗はキャロへの借りを

(悲しみは繰り返させるか!!)

サイモンは星への思いを

それぞれ思いを胸に4人は走った。



『ぐああああああああああ!!』

『うあああああああああああああ!!』

スーパーアルフェリスとゴッドファルビリオンがはやて達とエイリアンの攻撃で吹き飛ばされる。

『く・・・ヒーリングフィスト!!』

スーパーアルフェリスは隙を見つけヒーリングフィストをはやてたちに放つがはやて達を纏っている黒いオーラは拭えない。

『スーパーアルフェリス!はあああああ!!』

シャマルもゴッドファルビリオンで癒しの力を発動しはやてたちに浴びせるが。

「消えろ・・・消えろ・・・消えろ!!」

はやてのラグナロクがスーパーアルフェリスとゴッドファルビリオンを吹き飛ばした。そしてシャーマ星人艦も砲撃を浴びせる。

『ぐああああああああ!』

『あああああああああああ!』

「消えろ・・銀河連邦・・・ヴォルケンリッター・・・漆黒の巫女はそろった・・・後は仕上げだ貴様らの血でな!!」

その時シャーマ星人がある気配を感じ取った。

「来たか・・・」

シャーマ星人の元に集う4人。

「「「「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」」」」

「よく恐れずに来たな・・・褒めてやろう・・・」

4人はシャーマ星人には目もくれず囲んでいた3人を見た。

「相手は・・・わかってんな・・・」

南へ・・・

東へ・・・

北へ・・・

西へ・・・

運命なのか偶然か己の名の示す方向へ向かう4人。


「力・・君・・・」

「はやて・・・俺は言ったよな・・・俺お前の家来になってずっと一緒にいるって・・・俺は・・・家来はただ主君に従うだけじゃ駄目なんだ・・・主君が間違った道に入ったら戻すのも家来・・・だから・・・俺が止める・・・お前との約束は絶対守る」

力ははやてに向かって構えた。




「ティアナ・・・」

「飛鳥・・さん・・・」

「前に言ったよね・・・あたしはどんな時でも絶対にあんたの味方だって・・・だから・・・あたしはあんたを裏切らない・・見せてあげるよ・・・あたしのもう一つの姿・・・」

飛鳥はダグコマンダーをティアナに向けて構えた。




「キャロ・・・あんたは俺に大切なことを思い出させてくれた・・・」

「北斗さん・・」

「だから・・・今度は俺の番だ・・・」

北斗は陣を描いた。キャロと暗黒龍と化したフリードと向き合った。





「貴様は?」

「・・・お前は俺の星を滅ぼした・・・復讐じゃない・・・もう同じ悲劇を繰り返さないために・・・あんたを倒す・・・」

サイモンはシャーマ星人に構えお互いの相手に向かったとき。





「「「「行くぜ!!」」」」

4人はそれぞれの宿命に向かって走った。

「トライダグオン!」

力の身体を水色のダグテクターが覆いフルフェイスのマスクが構築される。

「ブレイブリキ!!」

「トライダグオン!」

飛鳥の身体を紅のダグテクターが覆いフルフェイスのマスクが構築される。

「ウィザーアスカ!!」

「アジャスト!」

北斗のクリスタルが割れ北斗の全身をクリスタルの鎧が包む。

「はああああああああ!!」

「アクセス!!」

サイモンの身体が大人の体格になると銀色の強化スーツが装着された。

「タクティカルスーツ!装着完了!!」

「であああああああああああああああああああ!!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

「はあああああああああああああああああああ!!」

「おりゃあああああああああああああああああ!!」

はやてに・・・

ティアナに・・・

キャロに・・・

シャーマ星人に・・・

勇者たちは飛び掛った。





「であああああああああああ!!」

「く!」

力の蹴りをはやては防御結界で防ぐ。はやては距離を置こうとするが力はすぐに詰める。

「フレーズヴェルグ!!」

「く!」

はやての砲撃を力は咄嗟に避けた。

「ブラッディダガー!!」

はやては力を懐に入れないために無闇に魔法を連発するが力にはヒットしない。

「どうしたはやて・・・いつもみたいに俺をどついてみろよ!!」

「くうう!!あああああああああああああ!!」

業を煮やしたはやては

「響け終焉の笛・・・ラグナロク!!」

ラグナロクに入った。流石の力も回避することが出来ないしかし・・・

「ブレイブライオアタァァァック!!!」

力はライオン形態に変形し体当たりを繰り出した。ラグナロクとブレイブライオアタックがぶつかる。

「く!っく!」

シュベルトクロイツを持つはやての手が震える完全な力比べだった。

「うおおおおおおおおおおおおお!!」

「な!」

力はラグナロクを突き破りはやての真正面に立った。

「な!」

次の瞬間はやては驚愕した。力がダグテクターを解除しそのままはやてを殴った。

「う・・」

ブレイブリキ・・・ダグオンではなく・・・嘘偽りのない南力としてはやてのことを殴った力。この攻撃ははやてが受けたどんな攻撃よりも痛かった。

「・・・帰ってこい・・・この馬鹿・・・」

「力・・・君・・・」

するとはやての身体から黒い怨念が飛び出し元の姿に戻ると力の腕に身体を預けた。

「たく・・・心配かけやがって・・・」

「ただいま・・・」

「ふ~おかえり・・・」

力は少ない力ではやての肩を叩いた。









「たあああああああああああああああ!!」

「クロスファイアァァァシュート!!」

飛鳥の蹴りとティアナのクロスファイアシュートがぶつかる。

「ウィザーロッド!」

「はあああああああああああ!!」

「大風車!!」

ティアナのクロスファイアシュートをウィザーロッドで弾き飛ばす飛鳥。

「飛鳥さん・・・見てくださいよ・・・凄いですよこの力・・・身体にみなぎるんです・・・」

己の邪悪な力に陶酔するティアナ。

「へ~じゃあすごいんじゃない・・・」

「はは・・・その軽口・・・いつまでもちますかね・・・」

ティアナは魔方陣を展開するとフェイクシルエットにかかった。

「面白いじゃない・・・あたしと幻術の騙し合いで勝負しようなんて・・・」

飛鳥もミッド式の魔方陣を展開し幻夢を繰り出すが霧を出していない。

「飛鳥さん・・・甘く見ているんですか?」

「別に・・・この間できた新技のお披露目・・・あんたが第一号だよ・・・」

ティアナはフェイクを飛鳥に向かわせた。飛鳥も分身をフェイクに向かわせるが驚くことが起こった。

「う・・そ・・・」

飛鳥の分身がティアナのフェイクを次々とかき消している。そしてティアナにかかる攻撃も本物であった。ティアナは本物の飛鳥と思い攻撃を仕掛けるが攻撃を仕掛けた飛鳥は分身であり消滅した。

「これは・・・」

ティアナの全てのフェイクが消えると飛鳥は1体に戻った。

「幻夢にちょっと改良加えたんだ・・・まだ未完成だけど・・・」

「これで未完成・・・分身に実体を持たせることが?」

ティアナは驚愕した飛鳥は分身に実体を持たせ自分のフェイクを全てかき消した。

「あんたも極めればこれくらい出来るようになる・・・」

「極めれば・・・そうですよね・・・飛鳥さん努力しないんですから・・・だから私もこの力を受け入れたんです・・・」

するとティアナの全身からどす黒いオーラが溢れた。今のティアナにあるのは飛鳥への妬み憎しみそれがティアナを黒く染め上げた。

「すごいですよ・・・だからこんな技できるようになりました・・・」

ティアナの銃型デバイスに魔力が収束していくその技は飛鳥の最大の技。

「聖霊粉砕・・・スターダストシューティング!!」

ティアナの銃から螺旋を描いた魔力の流星が飛鳥を襲うが飛鳥は避ける姿勢を見せない。するとティアナの放ったスターダストシューティングは飛鳥をすり抜け爆発した。

「凄いでしょ・・・飛鳥さんのスターダストシューティング・・・こんなに簡単にできるようになったんですよ・・・」

それを見た飛鳥は

「たしかに偽者にしては良く出来てるね・・・」

「え?」

「黙っているつもりだったけど・・・業は自分のものにしないと本物にならない・・・」

「これは・・・飛鳥さんの」

「言ったよね・・・あんたのスターダストシューティングを極めろって・・・猿真似の技じゃゴミみたいなもんよ・・・」

「く・・・ううう!!」

ティアナは奥歯を噛み瞳孔を開いた。

「じゃあ撃ってやろうじゃない!!猿真似かどうか!!」

「いいねえ・・・ようやく本音が出たか・・・じゃあ小細工なしにしないとな!!!」

ティアナと飛鳥に魔力が収束する。ティアナはスターダストシューティングだが飛鳥は違った。

「な!舐めるな!!クロスファイアシュートで・・・」

「おうおう威勢だけは一丁前だね~お前を倒すのはこの技で十分だ」

「く!スターダストシューティング!!」

ティアナのスターダストシューティングが飛鳥を襲うが

「クロスファイア・・・シュート!!」

飛鳥のクロスファイアシュートがティアナのスターダストシューティングを飲み込みティアナに襲い掛かった。

「え・・あああ!ああああああああああああああ!!」

ティアナに降り注がれるクロスファイアシュート。だが違和感を感じた。

(なにこれ・・・飛鳥さんのクロスファイアシュートじゃない・・・これは・・・これは・・・)

吹き飛ばされるティアナを飛鳥が抱きとめた。

「大丈夫?・・・」

「あ・すか・・・さん」

「これが猿真似の技・・・」

「やっぱり・・・このクロスファイアシュートは・・・」

「そ・・あんたのよ・・・」

飛鳥がティアナを真似たクロスファイアシュート。ティアナは崖っぷちに立たされた気分になった。ティアナは自分に負けたのだ。

「・・・ごめんなさい・・・私・・・」

「謝るのはあたしのほう・・・中途半端に煽って・・・偽者のあたしを見せ続けて・・・」

「飛鳥・・・さん」

「ちょっと休んでな・・・」

「はい・・・」

ティアナが気絶すると黒いオーラは抜け出しティアナは元の姿に戻った。そして飛鳥は悪い夢と思わせるために催眠魔法を施した。

「ごめん・・・けどいつかあたしがダグオンだって事はちゃんとした時に言うよ」

飛鳥はティアナを安全は場所まで運んだ。




「フリード・・・・」

巨大な暗黒龍となったフリードが北斗を襲った。

「く!」

北斗は避けると陣を描いた。

「黄竜!」

陣の中から金色の龍が飛び出しフリードと対峙している。

「キャロ・・・」

「みんな・・・消えちゃえ・・・消えちゃえ!!」

キャロの憎しみがフリードに伝わりフリードから黒炎が放たれた。

「黄竜!!」

黄竜が北斗に巻きつくようにフリードの炎から北斗を守った。

「キャロ・・・思えば龍は応えてくれる・・・」

「え?」

「今のフリードがお前の心だ・・・お前の心は真っ黒だ」

「く!」

「文字通り・・・邪悪な者だと言っているんだ!!」

「う!うああああああああああああ!!」

キャロの身体から黒いオーラがフリードに放たれフリードは力を増した。

「キャロ・・・お前は優しい子のはずだ・・・」

「来ないで・・・来ないで!!私は禁忌の子!!生まれてこなければ良かったんです!!」

「ぐ!!」


フリードだけではなくキャロの魔法まで浴びせられる北斗。だが同時に何かが頭の中に響き渡る。

「(・た・・・)・・・るせえ(た・・・け・・・)・・・・るせえ(助けて!!)うるせえ!!」

頭に響く何かに向かって激怒する北斗。

黄竜が北斗を守るべく向かうが・・・

「来るな!黄竜!!」

北斗は黄竜を静止させると立ち上がった。

「そんなに憎いか・・・そんなに妬ましいか?」

「う・う・・・」

「なら・・・それを全て俺にぶつけろ!・・・来い!!俺に全部ぶつけて力を使い果たせ!!」

「うああああああああああああああああ!!」

北斗にフリードとキャロの攻撃が浴びせられる。ひたすら耐え、倒れるが立ち上がる北斗。

「う・う!」

キャロはあれだけの攻撃を受けても北斗の姿に恐怖している。

「何で・・・何で私にそんなに構うんですか・・・」

キャロの攻撃を受けながらも膝をつかない北斗。

(何でだと?・・・そんなもん・・・俺の方が聞きてえよ)

毒づきながら立ち上がる北斗。

(・・・さっきから人の頭ん中でうるせえんだよ)

そう思いながら決着をつける為キャロに気功銃を向ける北斗。

「・・・来いよクソ娘・・・今殺してやる」

「う・う・うあああああああああああああああああ!!!」

キャロが身体の中の全ての黒いオーラを放ちながら北斗に向かって行くと・・・

ハラリ

北斗は気功銃を静かに落としキャロを真っ向から受け止める。

「・・・ばぁか・・・てめえに撃つ無駄弾なんてねえんだよ・・・」

「・・・北斗・・さん・・・!!」

キャロを受け止めた瞬間キャロの頭を鷲掴みする北斗。

「穏・摩・爾・香・・・・・・・!!!」

自身の気力をキャロに打ち込みキャロの身体からオーラを洗い出した。

気力を使い果たし倒れこむ北斗とキャロも力を使い果たし倒れこんだ。

「北斗・・・さん・・・」

「キュル!」

「フリード!」

キャロの憎しみを全て放ちもとの白竜に戻ったフリードがキャロの元に舞い降りた。

「フリード・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい!!」

必死にフリードに謝るキャロ。その姿に先ほどまでの禍々しさはない。

「元に戻ったか・・・」

「北斗さん・・・」

「手間のかかる小娘だ・・・」

北斗はキャロの額を小突いた。

そして気を失ったキャロを見た北斗は・・・

(ち・・・さっきから人の頭ん中で喚き散らしやがってよ・・・うるせえから文句でも言ってやろうと思ったが・・・あんまりにも間抜け面して眠りやがって・・・何言おうとしたか忘れちまったじゃねえか・・・)




3人の巫女が消えたことで好摩陣は消えてしまった。


「何故だ・・・何故元に戻った・・・トラウマエディションを克服するものなど・・・」

「シャーマ星人・・・この星の生き物舐めんな・・・」

「なに!?」

「人は一人で生きていけない・・・孤独になったって結局誰かと繋がっている・・・俺知らない内にその事教えてもらった」

サイモンの目には力とはやて、飛鳥とティアナ、北斗とキャロの姿が映る。

「貴様・・・」

「ラディ星の同胞の仇・・・そしてお前のような奴をのさばらせて置かないために・・・俺はお前を倒す!!」

サイモンはソードブレイカー・ソードモードで斬りかかった。シャーマ星人は持っていた杖で受け止めた。

「ぐ!ううううううう!!」

「お前は平気で倒せる!!条件不足で好摩陣も終わった!!後はお前だけだ!!」

鍔迫り合いの状態からサイモンはガンモードに切り替えるとゼロ距離でシャーマ星人を撃った。

「うあ!がああ!!」

「どうした!?子分がいないと戦えないのか!」

「小童!!シャーマニックファイヤー!!」

無数のドクロの炎がサイモンに襲い掛かるが。

「ブレイカーモードG!バスタードラッシャー!!」

フルパワーのビームが炎をかき消した。

「なに!?」

「ブレイカーモードS!!」

間髪いれずにサイモンは飛び掛ると刀身が輝きフルパワーになった。

「ソードエンド!!」

「ぬおおおおおおおおお!!」

真っ二つにされるシャーマ星人。

「終わるか!バスタードラッシャー!!」

シャーマ星人の身体にバスタードラッシャーがヒットする。

「こうなれば・・・スーパーアルフェリスとゴッドファルビリオンだけでも・・・」

シャーマ星人は蹲っている二人に攻撃を仕掛けようとするが。

『ソウルグラデュウス!!』

ハイパーフレイムナイトがシャーマ星人の攻撃を止めた。

「ハイパーフレイムナイト!!」

『全く!私を置いていくなんて水臭いぞ!!』

『しかし!』

『みんなの後始末なんてもう覚悟は出来ている!!』

『けど』

『Don’t say four or five!!』

この一発で黙ってしまう勇者たち。

「じいさん・・・ブレイブエラゴ!」

「ウィザーエヴォーラ!」

「黄竜!」

「ダァァイ!!」

4人のコールでビークルが現れる。力がブレイブエラゴに乗り込むと助手席に気絶してなかったはやてが乗り込んだ。

「力君!」

「お前何やってんだよ!」

「乗せて」

「なんでよ!」

「ええから早く!」

と言ってノーマルシュベルトクロイツを突きつけるはやて。

「しょうがねえ・・・融合合体!!」

はやてを乗せたままブレイブエラゴが人型になると力と一体化し瞳が淡い緑に光った。

『『ダグ!ブレイブ!!』』

ダグブレイブのコックピットにはやてが転送された。

「融合合体!」

ウィザーエヴォーラが人型に変形すると飛鳥と一体化し瞳が淡い緑色に光った。

『ダグ!ウィザー!!』

『フュージョン!竜神・北斗!!』

第一形態になるとすぐ二代に形態に移った。

『勇者合体!!』

ブレイブローダーが人型に変形し胸部が展開した。

『うおおおおおおお!たあ!!』

ダグブレイブがビークルモードになると胸部に装填され胸部が閉じると瞳が淡い緑に光った。

『『ブレイブダグオン!!』』

『魔導合体!!』

ウィザーウインガーが人型に変形すると胸部が展開しダグウィザーが乗り込んだ。胸部が閉じると瞳が淡い緑に光った。

『ウィザーダグオン!!』

「遅いな・・・」

『四神招来!ファイナルフュージョン!!』

北斗の身体に鎧が合体し誕生する巨人。

『神竜神・北斗!!』

『ダイ!変形開始!』

『了解!!』

戦艦の形態からダイブライドが人型に変形し現れた巨人。

『チェエエンジ!超星機甲!ダイブライド!!』

勇者たちが降り立つ。

『おのれ・・・勇者どもめ!!』

シャーマ星人は総攻撃を仕掛けるべく宇宙に上がった。

『くそ!逃がすか!』

『二人とも動けるか!』

サイモンがスーパーアルフェリスとゴッドファルビリオンを心配した。

『俺は平気だ・・・この程度の傷・・・はやてたちの心の痛みに比べたらな』

立ち上がるスーパーアルフェリス。

『我らの主だけではなく・・・ティアナたちまでも・・・外道が・・・許せん!』

『あたしもだ!』

『私も!』

『俺も同じ気持ちだ!』

『リインもです!!』

立ち上がるゴッドファルビリオン。

『よし!いざ宇宙へ!!』

勇者たちは宇宙へ上がった。






一方シャーマ星人艦にて

「このまま星を吹き飛ばして・・・」

「艦長!敵が!」

「なに!?」

シャーマ星人がモニターを見ると勇者たちが集結していた。

『このままでは・・・総攻撃だ!!』

戦艦から戦闘獣やロボットが発進する。その数は数えきれない。



『きやがったな』

迎え撃つ地球勇者たち。

『みんなサイモンの星の決着つけるぞ!!』

『『『『『おう!』』』』』

先攻したのはブレイブダグオンだった。

『ブレイブバースト!!』

ブレイブダグオンの牽制が敵を散開させた。

『ナックルブラスター発射や!!』

はやてが操縦桿を握りナックルブラスターを乱射する。次々と撃墜していくシャーマ星人のUFO。

『ブレイブソード!!』

ブレイブダグオンがブレイブソードを構えるとはやての魔力が込められた。

『ラグナロククラッシュ!!』

ブレイブダグオンの一閃がエイリアン群をなぎ払った。




『超光速拳!バリアブルプラズマ・・・ネクストジェネレーション!!』

スーパーアルフェリスの光の拳が広範囲に広がり戦闘機を破壊していく。

『アルティメットォォォプラズマデトネイタァァァァァ!!!』

光を纏ったアルティメットデトネイターが巨大戦闘獣を貫いた。




『ゴッドイングラム!』

ゴッドファルビリオンがゴッドイングラムを構えた。

『リイン!トリガーは預ける!シャマル!照準を!ヴィータエネルギーチャージ!ザフィーラ!私と一緒に機体のバランスを支えろ!』

『『『『おう!』』』』

シグナムの指示でポジションに入るヴォルケンリッター。

『発射!』

ゴッドイングラムがエイリアンを飲み込んだ。

『レヴァンテイン!!』

ゴッドファルビリオンがレヴァンテインを構えると次々とエイリアンを斬り捨てていった。



『うおおおおおおおおおおおお!!』

ミッド、ベルカ式の魔方陣を繰り出し己の力を最大限に引き出すウィザーダグオン。

『あたしの弟子の借りは返す!!ウィザーキャノン!!』

ウィザーダグオンの全エネルギーが収束する。

『凶牙粉砕スターダストシューティング・・・シャイニングジョーカー!!!』

スターダストシューティングの攻撃力を高めたバージョン。トリッキーな軌跡がエイリアンを貫く。



『木、火、土、金、水!五行!!』

北斗が印を組むと身体に5つの力が湧き出る。

『五色の燐光!!』

五色の光がエイリアンを飲み込んだ。



戦艦に向かってダイが構えた。

『ダイ!ダイブラスターフルパワーだ!!』

『了解!』

ダイブライドの胸から砲身が現れた。

『フルパワー!!』

光線が発射されシャーマ星人艦の外壁が破壊された。



『ソウルグラデュウス!!ブレイクオン!』

ハイパーフレイムナイトの一閃がエイリアンを切り裂いていく。

『フルブラスト!!』

ハイパーフレイムナイトの一斉射撃に飲み込まれるエイリアン。





『勇者どもめ・・・こうなれば一斉攻撃だ・・・・』

『来るか・・・ならこっちも』

シャーマ星人旗艦が動き出したその時はやてがダグコマンダーツヴァイを取り出した。

『超勇者合体発動!力君!飛鳥!合体や!!』

『『おう!』』

ダグコマンダーツヴァイが起動すると合体体制に入った。

『『超!勇者合体!!』』

ブレイブダグオン、ウィザーダグオンが天に舞い上がった。

『『はあああああああああああああああああああああ!!!!』』

獅子と不死鳥がひとつになりウィザーダグオンのバックパックが分離するとブレイブダグオンと背中合わせの状態になり、ブレイブダグオンを中心にウィザーダグオンが鎧となり新たな姿が組みあがっていく。

『ぬううううううううううううう!!!!』

『はあああああああああああああああああ!!』

力と飛鳥の全細胞に力が湧き上がり瞳が淡い緑に輝き誕生した姿。

『『『グレェェェェェト!!!!ブレェェェェェェイブ!!!ダグゥゥゥゥゥッオンッ!!!!』』』

完成したグレートブレイブダグオン。全砲門が開いた。

『ブレイブノヴァ!!』

飛鳥の声が響くとグレートブレイブダグオンから一斉射撃が繰り出され次々と撃墜されていくシャーマ星人。

『ぐ・・・おのれ・・・』

シャーマ星人が戦艦から砲身を繰り出した。

『決める気か・・・』

『なら・・・俺たちも』

『やるか!!』

『え?え?なにやるんや!?』

一人置いてけぼりのはやてに勇者は並び立った。

『八神組!ブラスターフォーメーション!!』

『『『『『おう!!!』』』』』

『ダイ!バスターモード!!』

『了解!!』

ダイブライドが戦艦形態に変形すると強大な砲身が現れ各部が展開しそのまま倒れこんだ。

『ぬおおおおおおおおお!!』

『うおおおおおおおおお!!』

ダイブライド前方をスーパーアルフェリス、神竜神・北斗が担ぎ上げた。

『はあああ!!』

『てえああ!!』

スーパーアルフェリスの後衛にハイパーフレイムナイトが神竜神・北斗の後方をゴッドファルビリオンが組み付いた。

『ダグセイバーセットアップ!!』

グレートブレイブダグオンからダグセイバーが引き抜かれるとダイブライドに差し込み両肩のウィザーダグオンのバックパックを後部に連結させトリガーにした。

『『『『『『コスモブラスター!!』』』』』』

ダイブライドに6人の勇者のエネルギーが注ぎ込まれるが収まりきらず物凄い光となりあふれ出した。

『ターゲットロック!』

グレートブレイブダグオンのコックピットのはやてに銃型のトリガーが預けられる。

『撃てえええええええええええええ!!!』

シャーマ星人の砲撃が発射される。

『ファイア!!!』

6人の勇者たちの全エネルギーがこもったコスモブラスターが発射される。

『何馬鹿な!!うあああああああああああああああああああ!!』

シャーマ星人の砲撃を押し返し艦隊ごと飲み込んでしまった。


砲撃の光がやむとそこには真っ暗な闇のだけが残っていた。宇宙艦隊を消滅させた勇者たち。

『勝ったのか?』

『ああ』

『俺・・・故郷の仇とったんだよな』

『ああ』

『みんな・・・く・・・』

男泣きをするサイモン。そしてはやてはふと思った。

『それにしてもみんないつの間にあんな合体技覚えたん?いつ練習してたん?』

この疑問は八神組にとっては愚問だった。

『『『『『『『んなもんノリでやったに決まってんじゃん』』』』』』』

『あっそ・・・・』

ノリで出来てしまった最強必殺技だったりする。あまり動じない組長は。

(ああ動じないってことは、ウチこいつらに毒されたみたいや・・・シグナムやおじいちゃんまで・・・)


翌日

管理局の一室で力、飛鳥、北斗、サイモンは、はやてを待っていた。
理由はどうあれ命令違反による無断出撃に宇宙人の抹殺更には、はやてを含む管理局員への甚大な被害。
どうあっても処刑は免れない力達は真っ白な死装束を身に纏いお咎めを待っていた。

「やっぱり俺達切腹か・・・武士の時代じゃあるまいし・・・」

「ここまで来てメソメソすんじゃないの!!命令無視して・・・管理局のアインヘリアルの命令を踏みにじって・・・はやて達にも被害を加えて・・・完全な管理局への反逆・・・だったら最期は潔く腹斬ってあたし等の花咲かせようじゃない!」

沈むサイモンとやる気満々の飛鳥。

「けど・・・何しろ俺腹斬る初めてだしな~・・・・」

「「みんな初めてなの!!」」

「腹斬って生還した奴など居ないわ」

力と飛鳥の怒声に別動じることのない北斗。

「お~流石羅刹一族・・・胆座ってるな」

「ここまで来て見苦しい・・・それにキャロは救うことが出来た・・・思い残すことと言ったら許婚残してきたことだな」

「「「居たんか許婚!!」」」

「よし!みんな!最後はかっこよく自決しよう!!」

と死装束の4人は一致団結するが。

「な~にやってるんや」

はやてが呆れた顔で入ってきた。するとはやては力の死装束をはがした。

「え?」

「みんなもそんな辛気臭いカッコ脱げ脱げ!!」

と言ってはやてに丸裸(アンダーは着てます)にされる4人。

「これどういう事?」

「ん?そうもこうもお咎めなしや」

「「「「なに!?」」」」

「だって最高幹部裏切って無断でシャーマ星人倒しに行って・・・お前にも危害加えて」

「悪いエイリアン倒してなんか問題ある?それにティアナはそのこと覚えてないし、キャロはエイリアンに操られていたという証拠もある・・・ウチはなんも覚えてへんし」

「それにしてもお咎めなしじゃ示しが・・・」

「そんなにお咎め欲しかったらウチがしてやるは!!くらえEX超必殺技!!」

「ノオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

といって力だけが4人分のお仕置きを食らう。

(全く・・・少しは親分にも活躍させい!!)

実は力たちにお咎めが無かったのははやてとノルウェールが必死に告訴の取り下げ根回しを行った結果である。ティアナ、キャロにいたっては飛鳥の催眠魔法、キャロの唯一の被害者の北斗の保護のためお咎めは無かった力の光景を見て先ほどの暗い雰囲気は吹っ飛んでいる。

(ウチにはこんなにいっぱいの友達が居る・・・それに絶対裏切らないこのお人よしも)

いつも以上に力に危害を加えるはやてだった。


 
 

 
後書き
誰だ?このちびっ子・・・ってなに!?このちびが北斗の許婚だって!?ってピンクのちびっ子の事誤解してるし!!北斗止めろよ!なに!?自分より強いから嫌だって!勘弁しろよ~
次回!勇者指令ダグオンA’s 北斗の許婚
何であいつちびっ子に好かれるんだ?

 
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