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ドリトル先生と学園の動物達

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第二幕その三

「わかるよ」
「動物それぞれで歯が違いますからね」
「それが一番の問題だけれどね」
 ジップも言うのでした。
「犬には犬の歯があるからね」
「そうだね」
「犬の歯は肉を食べる為のものだよ」
 ジップは先生にこのことをお話するのでした。
「狼や狐、狸もそうだけれどね」
「狐や狸は雑食だけれどね」 
 こう言って来たのはトートーでした、トートー達鳥は歯がないので今のお話は基本的に聞いているだけです。
「基本はそうだね」
「うん、だから僕達イヌ科の歯はね」
「尖っていて牙があるね」
「そうだよ、ネコ科もね」
「僕達の場合はね」
 鼠のホワイティが言うには。
「前歯が出ているんだよ」
「ホワイティ達の歯はそうね」
 ホワイティにはポリネシアが応えます。
「そこがどんどん伸びるのよね」
「そうなんだ、僕達は前歯が一番重要だよ」
「他の歯はあってもね」
「前歯が一番なんだ」
 そうだというのです。
「そうなんだよね」
「そうよね」
「そう、僕達の歯はそうだよ」
 げっ歯類全体がというのです。
「そこが違うんだ」
「僕達の歯は先生やトミーと同じかな」
 チーチーも自分の歯について言います。
「猿はね」
「人間は猿の仲間よね」
 ダブダブが応えます。
「だからよね」
「そう、果物とかもよく食べるしね」
「牙があってもね」
「ジップ達みたいにはなっていないよ」
 牙が大きくなってはいないというのです。
「別にね」
「そうなっているわね」
「ゴリラさん達なんかお野菜や果物しか食べないから」
 ゴリラは完全なベジタリアンです、お肉は絶対に食べないのです。そのせいか彼等はとても大人しいのです。
「だからね」
「猿の歯は先生達と似てるのね」
「そうなるよ」
 チーチーはダブダブに応えるのでした。 
 そして、でした。ガブガブも自分の歯について言いました。
「僕達の歯もね」
「豚だけじゃなくてね」
「猪もだよね」
「そう、猪さん達もなんだよ」
 ガブガブはチープサイドの夫婦、それに子供達に言葉を返します。
「何でも食べるからね」
「鋭くなjくてもね」
「しっかりしてるわね」
「猪さん達には牙もあるし」
「前歯も強くて」
「豚の歯って案外強いんだよ」
 何処か誇らしげに言うガブガブでした。
「だから噛んだら痛いよ」
「わかってるよ、ガブガブの隠れた武器だよね」
「それがよね」
「普段はやんちゃでも」
「怒ると怖いって」
「僕怒らないけれどね」
 それでもというのです。
「けれど歯には自身があるよ」
「そしてわし等の歯は」
「そう、草を噛むとね」
「どんな歯になるのか」
 最後は老馬とオシツオサレツでした。 
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