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ルドガーinD×D (改)

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十七話:俺の右手が唸る!


遂に始まった『レーティングゲーム』。
俺達は恐らくはその最初の戦闘を行っている真っ最中だ。
俺がミラという女の子。イッセーがイルとネルと言う双子の女の子。
そして小猫がシュエランと言う女の子と戦っている。

と言うか……敵は見事に女ばっかりだな。
ああ、そう言えばイッセーが相手はハーレムを作ってるって言ってたな。
やけに羨ましそうに言ってたけどこういうことだったのか。納得だな。

因みに当のイッセーはと言うとだ。

「バラバラ♪ バラバラ♪」
「お兄さん解体してあげるから待ってよー!」
「そう言われて誰が待つか!?」

チェーンソーを持った双子と元気に追いかけっこをしている真っ最中だ。
まあ、あいつも強くなっているんだから特に心配しなくてもいいだろ。
それに可愛い女の子と追いかけっこ何て内心では喜んでるだろ。きっと。

「ちっとも嬉しくなんかねえよ!!」

な!? まさか、また顔に出ていたのか!?
うーん……。早いうちにポーカーフェイスを習得しないとな。
ガイアスレベルなら何とかなるだろ。

「よそ見なんて余裕ですね!」

そんな事を考えているとミラ……うん。色々と被るからミラちゃんでいいかな。
ミラちゃんが俺に棍棒を振り下ろしてきたのでそれを創り出した“棍棒”で防ぐ。

「まあ、実際余裕だしな」
「真後ろから攻撃したのにっ!?」

驚くミラちゃんが隙だらけなのでするりと後ろに回り込む。
そして先程やられて様に棍棒を振り下ろす。
しかし、それは避けられてしまう。……まあ、当てるのはどっちでもいいからな。
わざわざ無駄な手間をかけて回り込んだんだから避けてくれないと困る。

「この! これでも食らいなさい!!」
「遅いな」

少し本気になった様子のミラちゃんの横からの薙ぎ払いを軽く避ける。
そして直ぐに先程やられたように自分の棍棒で横から薙ぎ払う。
どうやら、ミラちゃんは攻撃が終わった後に隙が出来るのが癖みたいだな。
そうなると当然のことながら俺の攻撃は当たる。

「キャッ!?」
「大体さっきのはこんな感じだったかな?」

のんびりとミラちゃんが立ち上がるのを待ちながらそんなことを呟く。
ミラちゃんはその言葉にも俺が今やっていることにも気づかずに立ち上がる。
ちょっぴり涙目なのが少し心苦しい。

「大人しく当たりなさい!」
「だが断る!」

今度は俺の首目掛けて突きを繰り出して来るミラちゃん。
だがその前の予備動作でどこに何が来るのかがバレバレだ。
軽く頭を逸らすだけで避けてやると驚愕の表情を浮かべられる。

「あなた本当に人間ですか?」
「俺は人間さ。ただし、君達よりも何倍も強いけど…な!」
「ひっ!?」

ミラちゃんの突きを“真似”して同じように首元に放ち寸前で止める。
……本物よりも何倍も速くな。
そこまでやると流石に俺がやっていることに気づいたのか驚愕の表情を浮かべる。

「まさか……さっきから私の技を真似してたのですか? ……本物よりもより精度を高めて」
「ああ。真似をするのは得意なんだ。……まあ、今回は初めての武器で緊張したけどな」
「……………………」

そういうと絶句して信じられないものを見るような目をするミラちゃん。
うん。これで目的は達成だな。圧倒的な力の差を見せつけて戦意を喪失させる。
我ながらうまくいった作戦だな。

「さて、後はイッセーと小猫だな」
「へ?」

棍棒を消してミラちゃんに背を向ける。
すると気の抜けたような可愛い声が聞こえて来た。

「……止めを刺さないんですか?」
「別にここで止めを刺しても刺さなくても大して変わらないからな。それに―――」
「それに?」
「…………いや。何でもない」

後ろの方で首を傾げているような気配がするけど……。
言っても仕方ないよな。……彼女と同じ名前だから余り傷つけたくないだなんて。
情けないよな……名前以外似ていないのに。ずっと引きずってる……。
……こんな事知られたら何て言われることか。

そんな事を考えながら小猫の様子を見てみる。
うん…心配はいらないな。丁度強烈なアッパーを相手に決めた所だったし。
さてと…後はイッセーだな―――



「「キャアアアアアアアッッ!!?」」



「何だ!? 一体どうしたんだ―――――」

突如上がった悲鳴の方を見てみると同時に絶句する。
先程までチェーンソー片手にイッセーを追い掛け回していた双子が蹲っている。
蹲っているのは良い。イッセーが倒した証拠だ。
だが問題なのは彼女達の格好だ。彼女達の恰好それは―――



「見たか! これが俺が開発した新技。
 女性の衣服を破り捨て、全裸にする―――洋服破壊(ドレスブレイク)だ!!」



全裸だった! 一糸まとう事もない全裸だった!!
何て技を開発してるんだあいつは!!

「相手の動きを封じることが出来る上に裸が見れるまさに一石二鳥の技だぜ! グヘヘ!」
「いいの!? あなたはあんなのが仲間でいいの!? ルドガーさん!!」
「俺にも……譲れないものがあるんだ」

俺はそれだけミラちゃんに言い残してイッセーの方にゆっくりと歩み寄っていく。
イッセーは次は誰を裸にしようか考えているらしく。
ミラちゃんやシュエランをいやらしい目で見つめている。

「イッセー……」
「ルドガー。待ってろすぐに他の子も――「バホーッ!!」――グハッ!?」

イッセーの横っ面を殴り飛ばす。
イッセー……お前は間違ってる!

「何すんだよ、ルドガー!」
「それはこっちのセリフだ。イッセー。お前こそ何をしてるんだ?」
「……ルドガー先輩の言う通りです」

小猫からのアシストも受けたことだ。
今こそ、俺の譲れない信念をぶつける時が来たんだ!!



「隠されているからこそ意味があるんだろ!?」



そういうと雷に撃たれたような顔をするイッセー。
ついでに後ろで数人が崩れ落ちたような気配がする。そして絶対零度の視線も感じる。

「隠されているからこそ広がる無限のロマン……どうしてお前はそれが分からないんだ!?」
「ルドガー…っ! 悪い…俺が間違ってた。
 俺は浅い所ばかりで…深い所が見えてなかったんだ…許してくれ」
「気にするなって。誰にでも間違いはあるんだ。ロマンはどこにも逃げはしない。
 また追いかければいい。いくぞ!」
「ああ!」


「「ビバ☆ロマン!」」



そう言って俺達はガッチリと固い握手を交わす。
今ここにロマンを追い求める固い友情が結ばれた!!

「……もう、出ます。ここにいるとバカな発言にイライラさせられます」

そう吐き捨てて体育館から出て行く小猫。
あれ? 確か作戦は体育館から出たと同時に―――

「イッセー! 走るぞ!!」
「お、おう!」

一目散に小猫を追って走り出す俺達。
ライザー眷属達はポカンとした表情でこっちを見つめているが構っている暇はない!
出口まで後少しのとこまで来たところで―――

「テイク!」

「「ぬああああああっっ!!?」」

『ライザー様の『兵士』三名、『戦車』一名、リタイヤ。』

体育館に巨大な雷が落ち木端微塵にする。
中に残っていたライザー眷属達はひとたまりもない。
俺達も最後の力を振り絞って飛び出て来れなかったら間違いなくアウトだったな。

「……生きてましたか。……チッ」
「今、舌打ちしたよな? したよな?」

何とか脱出してきた俺達をゴミでも見るかのような目で見る小猫。
やばい、小猫の機嫌が無茶苦茶悪い。
というか明らかに俺達を殺そうとしてたよな?
後輩が怖すぎる……。

「大体、ルドガーが俺の邪魔をしたからああなったんだろ」

「お、俺が悪いっていうのか…? 悪いのはイッセーだろ! 俺は悪くない!」

「……ルドガー先輩…余り、幻滅させないで下さい」

「俺は悪くねええええっ!!」

なんだろうか。何故か言いたくなってしまった。
というか、今回は本当に俺は悪くねえ!
悪いのはイッセーだ!!

「……はあ。……取りあえず、作戦は成功という事でいいですね」
「そうだな。部長の『取られるぐらいなら壊して使えなくしてしまえ作戦』は成功だな。小猫ちゃん」
「そもそも取っても俺達にはそこを守るだけの人員が割けないしな」

そんなことに貴重な戦力を使っても仕方がない。
少しでもライザーにぶつける戦力を残さないと…。
レーティングゲームは『王』を倒さない限りは終わらないんだからな。

「じゃあ、早いとこ、ここから移動しようぜ」
「……はい。……次は――「二人共伏せろ!」――っ!?」

目の前に閃光が広がる。爆発か!?
俺はとっさに爆発から守る為に二人を押し倒してその上に被さる。
その一瞬後―――


―――バァァァァァァン!!!


耳をつんざく様な爆音が聞こえてくる。

「人間の身でよく反応出来たわね。狩りで一番危険な瞬間は獲物を狩った瞬間なんだけど。まさか避けられるとは思わなかったわ」

爆発で出来た煙の中から聞こえてくる声。
……上か。二人の上から起き上がりだんだんと晴れていく煙の先を睨みつける。
現れたのは髪が長く少し大人っぽい女性。……相も変わらず女性か。
本当にライザーってやつは女好きなんだな。実はイッセーと気が合うんじゃないのか?

「……っ!? ……ルドガー先輩…っ!」
「どうしたんだ? 小猫」
「どうしたって…っ! ルドガーお前背中を怪我してるじゃねえか!!」
「ああ……気にするなって。痛くないから」

そう言って二人に笑いかける。
イッセーの言う通り俺の背中に傷を負っている。
さっき二人を庇えたのは良かったんだけど。
自分は無傷とはいかずに爆発の影響で背中に火傷を負ってしまった。
………それと制服が焼けてしまった。金がまた必要になるな…はあ。

「痛くないって! お前―――」

「この程度、痛くも痒くもないさ」

こんな物、エルが俺の代わりに時歪の因子化(タイムファクターか)した痛みに比べたら―――。

俺のせいで大切な物を失ったエルの痛みに比べれば―――。

俺の為に傷つき続けた兄さんの痛みに比べれば―――。

大切な者を失う痛みに比べれば―――。


「痛くも痒くもないさ」


そうもう一度言って二人に笑いかける。
そんな俺の表情を見て二人共何か言いたそうだったが結局何も言わないでいてくれた。
ありがとうな。

「大丈夫ですか? ルドガー君」
「朱乃さん。心配しないで下さい」

巫女服を纏った朱乃さんが俺達を庇うように相手の前に降り立つ。

「さて……私の後輩を可愛がってくれたみたいですわね。ライザー眷属の『女王』……別名『爆弾女王(ボムクイーン)』さん」
「うふふ……『雷の巫女』と名高い貴方に知られているなんて光栄だわ……でも、個人的には……その名はあまり好きではないのよ」

何だか、みんなカッコイイ名前を持ってるな。
俺はどうなるかな? ……『器用貧乏のルドガー』。
よし、今は戦闘に集中しないとな。うん。

「イッセー君、小猫ちゃん、ルドガー君。先を急ぎなさい。
この者は私が全力を持って―――倒しますので」

「お願いします。朱乃さん」

俺達はそれだけ言い残して祐斗に合流するために運動場に走り出した。
祐斗は無事だろうか?

『ライザ―様の『兵士』3名、リタイア』

どうやら、元気みたいだな。





「というわけで、今から特攻をかけるぞ。みんな」
「……何がというわけか教えてください。ルドガー先輩」
「隠れても仕方がない! というか面倒くさくなった!」
「……ドヤ顔はやめてください。……殴りますよ?」
「調子に乗ってごめんなさい!!」

後輩への土下座が最近板についてきたルドガー・ウィル・クルスニクです。
プライド? 何それ美味しいの?
そんなことを運動場のすぐそばで考える今日この頃です。

「まあ、僕はルドガー君の意見に賛成かな」
「俺も賛成だな。絶対敵がいるだろうからどうせ行かないといけなしな」
「……そう言うなら、私も従います」

よし、祐斗とイッセーのおかげで俺の意見が珍しく通ったな!
さあ、ここからが勝負の始まりだ!!

「それにしても……本当に怪我は大丈夫なのかい? ルドガー君」
「だから、大した傷じゃないから心配するなって」
「そうかい……分かったよ。じゃあ、僕から行かせてもらうよ!」

最後に少しだけ俺の心配をしてから運動場に躍り出る祐斗。
そしてそれに続いて俺とイッセーと小猫が出る。
この程度の怪我なら戦いには大して支障は出ない………と思う。

「僕はグレモリー眷属『騎士』の木場祐斗! 正々堂々と勝負に来たよ!!」

祐斗の奴、中々の啖呵を切るものだな。
そんなことを考えていると運動場から突如、霧のようなものが現れた。
そしてその中から甲冑を身にまとった女性が出て来た。
あれは…剣を帯刀しているところから見て祐斗と同じ『騎士』で間違いないか?

「真正面から堂々と現れるとは、正気の沙汰とは思えんな……。
 だが―――私はお前らのような馬鹿が好きだ!!!」

わーい。褒められちゃった! てへ☆
…………すいません。調子に乗ってました。
だから足をグリグリと踏みつけないで下さい、小猫様。

と言うか、また声に出してないのにバレた……。
ポーカーフェイスの習得への道は険しいみたいだな。

「私はライザ―様に使える『騎士』、カーラマインだ! さあ、『騎士』らしく剣で語り合うとしよう!」
「君みたいな人が相手で嬉しいよ! 行くよ!!」

そのまま、高速の斬り合いを始める二人。
どっちも甘さが目立つけど、祐斗の方が有利そうだから手助けはいらないかな。

「はあ……全く、カーラマインは剣馬鹿なんだから」

声のした方を振り返るとそこには敵がたくさんいた。
ツインロールの金髪の女の子に、仮面をつけたいかにも近接戦闘を得意とするような女性、和服の女の人に、これまた双子の猫耳(ここ重要)少女に大剣を持った子………。
うーん。可愛いけど、黒歌の猫耳の方が癒し成分が多いかな。
え? 他の敵? まあ、何とかなるんじゃないの。
……これは別に投げやりじゃないぞ?

「さてと……それじゃあ、誰から来るんだ? 別に全員でも驚かないけどさ」

出来れば、双子の猫耳少女と戦いたいです。だって猫耳に癒されたいから。

「ほう…大した自信だな。悪いが私はお前を人間だと言って甘く見るようなまねはしないぞ」
「そっちの方が俺にとっても嬉しいよ」
「ふっ、相手にとって不足はなさそうだ。私はライザー様の『戦車』イザベラだ」
「ただの人間、ルドガー・ウィル・クルスニクだ」

「「行くぞ!」」

掛け声とともに仮面の女―――イザベラと拳を交わす。
折角合宿で鍛えた素手なんだ。しっかり使わないとな。

最初は相手もウォーミングアップのつもりか特に複雑な打ち合いにはならない。
ただ、シンプルな拳のぶつかり合いが続いて行く。
その間に他のみんなの様子を確認していく。

小猫はあの猫耳の双子と戦いを繰り広げている真っ最中だ。
………なぜだろうか? あそこに飛び込みたい衝動にかられる。
祐斗はあの『騎士』の子……確かカーラマインとまだ戦っている。
イッセーは何故かまだ戦っておらず、ツインロールの金髪の女の子と話していた。
何やら愕然とした表情をしているが何を聞いたのだろうか?

「中々やるな! これはどうだ?」

突如一歩下がったイザベラ。
そして次の瞬間には強力な上段回し蹴りが俺に襲い掛かってくる。

「まだまだだな!」
「ぐっ!」

俺は同じように蹴りを繰り出して、イザベラの蹴りだした足にぶつける。
ぶつかった反動で、少し傷が痛むが気にしない。

「やっぱり、『戦車』のパワーは凄いな。足が痺れそうだ」
「普通の人間なら痺れるでは済まないぞ?」
「じゃあ、俺は普通じゃないんだろうな」

そんな軽口を言い合いながら拳の応酬を行う。
流石に今までのような単調な殴り合いと言うわけではいかず。
お互いフェイントを織り交ぜたりしながらの応酬だ。
そこでお互いの技が同時に当たり、一端距離を取って構え直す。

「…………ルドガー・ウィル・クルスニク」
「どうした、イザベラ? 気軽にルドガーって呼んでいいぞ」
「ならば、ルドガー……。お前はなぜこのゲームに参加した?」
「は? 拒否権とかあったのか!?」
「………………………」

物凄く哀れな目でイザベラに見つめられる。
やばい、今までのどの攻撃よりも効いたかもしれない……。

「ゴホン…という事はだ。お前は、戦う理由がないのか?」
「ま、まあ、最初はいきなり言われて驚いたけどさ……。今は部長に選ばされるんじゃなくて自分で選んで欲しいと思っているんだ」

何も言わずに黙って俺の話を聞いてくれるイザベラ。

「“一族”の縛りで選択させられるなんてさ―――気に入らないんだ」
「っ!?」

一瞬だけ俺が出した殺気に怯み後ずさるイザベラ。

「本当に気に入らない。自分が望んで生まれたわけでもないのに無理やりに選ばされる。
どれだけ抗おうとしても決して逃れることない宿命」

淡々とした声で……自分でも驚く程冷たい声で話す俺。

「だからさ……“一族”とかで選択をしようとかさせようとかする。
 そんなやつらを―――許せないんだ」

俺の気迫に気圧されて動くことが出来ないイザベラに一瞬で詰め寄る。
そして、体を屈めて力を溜める。

「だから俺はこのゲームに勝って部長に自分の意志で……過ちの無い選択をして欲しいんだ!」

全身に溜めた力を全て右の拳に込めてイザベラの腹部に目掛けて放つ。
これが俺の努力の末にマスターした技―――



「絶拳ッ! ぬおりゃああああああっ!!」



―――『絶拳』だ!!

「ぐああああああああっっ!!?」

『ライザー様の『戦車』一名、『騎士』一名、リタイア』

光となって消えていくイザベラ。そして同時に祐斗がカーラマインを倒したみたいだ。
ついに、俺は腹パンで人を殺せるレベルまで来たようだ。
イッセー、お前の犠牲は忘れない!

「生きてるわ!?」

だからなんで分かるんだ。
それと『絶拳』の反動でまた傷が痛くなった。
アーシアに治してもらうか?

『皆さん、聞こえますか!?』

そんなことを考えていると突如耳に響いてくるアーシアの焦った声。
何かがあって通信してきたんだな。

『大変なんです! 部長さんが………部長さんが!!』
「アーシア。まずは落ち着け」

何とか落ち着かせて要件を聞いてみるとそれはかなり悪い知らせだった。



『部長さんが単騎で相手の本陣に向かいました!!』

 
 

 
後書き
ウィル=過ちの無い選択

由来はこうらしいですね。 
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