大統領の日常
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本編
第七話 始まった
前書き
皆様10日遅い。あけましておめでとうございます。
皆様おせちは食べましたか?
餅は食べましたか?
自分はおせちは実家で食べました。あんまり食べれるものがなかったですけどね(笑)
今回は急いで作ったのでいつか修正すると思います(多分
西暦2115年 6月 15日
ペルシャール・ミースト
「ヴォルドール・ケーニッツ元帥」
「はっ、なんでしょうか?」
「・・・・また戦争しよう」
「・・・どこと戦争をなさるのですか」
「・・・君主制連合」
「・・・復讐ですか」
「違うな」
「??」
「反撃だよ」
「・・わかりました。では軍にも準備をさせます。2ヶ月後には準備完了するかと思いますが、よろしいでしょうか。」
「うむ、頼んだ」
「では小官はこれで失礼させていただきます」
ガチャ
まずはこの国の軍事力について解説していく。
ロンディバルト軍には4つの軍事組織がある。
陸上戦力を有する陸軍。
海上戦力を有する海軍。
空上戦力を有する空軍。
飛空戦艦を有する飛空軍。
そのほかに武装親衛隊(SS)や憲兵隊などの治安組織が有り、各軍合わせると戦闘員の数は7800万人を超えていた。
18年前に終わったガルメチアス帝国との戦争で、ロンディバルト軍は戦闘員2756万人、非戦闘員870万人の死者を出していた。
君主制派連合も戦闘員及び非戦闘員合わせておよそ4700万人ほどの死者を出していた。
しかし、君主制連合が受けた損害のほとんどはガトランティス帝国の属国が受けたもので、 ガルメチアス帝国の戦争員、非戦闘員の死者は130万人であった。
現在ロンディバルト民主共和国と君主制派連合は停戦条約を結んでいて、戦争はしていない。
しかし情報部によればそろそろ君主制派連合の軍備の再編が終了するらしい。
現在の我が国の戦闘員は各軍合わせて7000万人に達するだろう。
一方ガルメチアス帝国は6800万人ほどの戦闘員がいるらしい。そして君主制連合の総兵力は9000万人に達するそうだ。我が軍とは1500万人ほどの差がある。これを埋めるのは相当なものではない。
苦しい戦いになりそうだ、これに負ければ我が国は君主制国家の属国になる。
向こうには貴族制度というものがある。門閥貴族というやつだな。彼らにとって我々は反乱分子でしかない、我々は彼らの奴隷なり子孫も奴隷だろう。
勝たなければならない。おれは君主制が嫌いなわけではない、別に頂点に居るものが有能であればいい。今の帝国は貴族がいいように政治を動かしている。民衆は搾取され、生きることさえままならない状態だ。彼らを解放する。そして彼らから搾取し続けてきた貴族を滅ぼす。
そう・・奴らを滅ぼす・・・
西暦2115年 8月 18日
ティレーナ・クリスティアン
書類仕事をしていると受付からヴォルドール・ケーニッツ元帥が来訪したと連絡してきた。
「閣下ケーニッツ元帥が至急お伝えしたいことがあるそうです。通してよろしいでしょうか」
「通してくれ」
受付に通すように伝える。大統領は相変わらず書類仕事は嫌いなようだ。表情でわかる。
5分後ケーニッツ元帥が入ってきた。大統領が手を止めて元帥と顔を合わせる。
いつもの元帥の顔ではなかった。表情が硬い何かあったのだろうか。
「・・・閣下。ご報告したいことがあります。よろしいでしょうか」
「うむ、言ってみたまえ」
「・・・君主制連合が宣戦布告し、攻撃を仕掛けてきました」
「なんだと・・・」
大統領がつぶやくような声で言った。
「・・・状況はどうなっている」
「現在のところはそれほど被害は受けておりませんが、念のため増援送りたいのですが」
どうやら今はまだ防いでいるらしい。大統領は少し考えるとケーニッツに答えた。
「分かった、至急に会議を開いて決定しよう」
「よろしくお願いします」
「軍の方はケーニッツに任せる」
ケーニッツ元帥は”はっ”と言って敬礼すると執務室を出て行った。
「至急に議会を開く各委員長を集めてくれ」
確かに今後のことは大統領個人では決められない、会議をするのは当然だろう。急いで各委員会に連絡をする。全委員長が集まるのには20分かかると大統領に伝える。
「議会室に行く、ティレーナも来てくれ」
え、わたしも?疑問に思ったが私がついていくのは議会室の前まで。私は外で留守番らしい。
外で待機していると続々と各委員長が急ぎ足で議会室に入っていく。皆不安そうな表情をしている。
中にはヒソヒソと話している。各委員長が揃ったようだ。扉の上の議論中のランプが点灯する。
近くにあった席に腰掛けて大統領を待つことにした。ずっとたってると足がしびれちゃうもの。
さて、どうなるんだろう・・・
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