リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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第三十三話 優しい未来
前書き
少し前話がグロかったのでほのぼのとした未来話。
遼「リリカルアドベンチャー、始まるぜ」
これは大輔達がデジタルワールドの冒険を終えて、闇の書事件を終結に導いた後のお話。
大輔達はリンディの粋な計らいで連れてこられた会場でパーティーをしていた。
大輔「すげぇ量の飯だな。」
リンディ「それはそうよ!!これだけデジモンが…特に古代種のデジモンが集まってるんですから、こっちだってそれなりの覚悟で臨むわよ」
ブイモン[違いないや]
この面子のデジモン達は皆、究極体への進化と特別な進化を遂げることが出来る者ばかり。
エネルギーの消耗が元から激しい古代種が大半を占める大輔達の選ばれしデジモン達は大量のご馳走に目を輝かせた。
なのは「…いつも思うんだけど、本当によくそんなに食べられるよね…」
ガブモンX[ん?そうかなあ?]
すずか「…うん。もし、ブイモン達が現実世界に存在する生き物だったらぶっちぎりで大食いの世界チャンピオン候補になれると思う」
ブイモン[仕方ないだろ?俺達はエネルギーの消耗が激しいんだからさ]
大輔「ついでに食い物の消化も早いよな」
チビモン[私達はね、燃費が悪いの。だから食べ物の消化が早い…んだと思う]
アリサ「あんた達自身のことも分かんないの?」
ツカイモン[…今までは当然のように思っていたから、考えたことはなかったな……]
フェイト「特にブイモンはオーバードライブを多用するから尚更だろうね」
オーバードライブ。
ブイモンが奇跡の紋章の力で手にした新たなる力。
デジメンタルの力を限界を超えて出力させ、一時的な限界突破を果たす能力。
簡単に言えば古代種のオーバーライトを自力で発動するような物。
しかし、使用には多大な負荷がかかるために、ブイモンはこのメンバーでは一番飯を食う。
アルフ「喉詰まらせんじゃないよ?」
ブイモン[はは!!大丈夫…ん゙ん゙…っ!!]
言ってるそばから喉を詰まらせるブイモンにアルフは呆れながら水を差し出すと、ブイモンはそれを飲み干した。
ブイモン[ぷはあ~!!サンキューアルフ!!]
アルフ「全くあんたは言ってるそばから…」
ブイモン[悪い悪い]
ユーノ「あっちはあっちで夫婦みたいだし…」
ティアナ「多分、二人の元になってるのがあの二人だから…」
ティアナの視線は大輔とフェイトに向けられている。
視線に気づいた二人は赤面する。
はやて「賢兄、烏龍茶やけど…」
賢「ああ、ありがとうはやて」
肉料理を食べていた賢は烏龍茶の入ったコップを受け取ると、それを飲む。
はやても料理を皿に盛り、食べるのを再開した。
ルカ「母さん、僕はこれとこれとこれを追加して欲しいんですけど…」
次々と注文するルカにギンガは満面の笑みを浮かべた。
ギンガ「あははっ。相変わらず、よく食べるね?」
ルカ「勿論。ギンガも食べるでしょ?」
ギンガ「うん♪」
ノーヴェ「負けるもんか!!私はこれとこれとこれ!!」
マシンガンのようなスピードで次々と料理を注文するノーヴェ。
ルカ「あ、すみませーん。牛乳とヨーグルト下さい」
牛乳とヨーグルトを注文するルカにギルモンが疑問符を浮かべる。
ギルモン[あり?おめえ、牛乳やヨーグルトが好きだったか?]
ルカ「好きだよ。それに僕は兄さんのように小さくなりたくないから」
クロノ「ルカ、それは僕に対する挑戦か?」
こめかみに青筋を浮かべながら問うクロノだが、ルカは無視する。
一輝「まあ、確かに誰かさんは背が低いよな。不健康な生活をしたせいで背が伸びないんだろうよ」
遼「だよなあ、初対面の時はなのはやユーノと同い年くらいかなと思ったし」
レオルモン[今でも小さいし]
ドルモン[確かに]
クロノ「…お前達は本当に僕を怒らせる天才だな……」
怒りのオーラを背負いながら睨むクロノ。
スバル「ルカ兄、あーん」
ルカ「?」
スバルがデザートのパフェのクリームを載せたスプーンをルカに差し出す。
こういうのに疎いルカはスバルの意図が分からず、???と疑問符を浮かべるだけ。
苦笑したすずかがルカに教えてやる。
すずか「スバルちゃんはルカ君に食べて欲しいんだよ」
ルカ「…そうなの?」
スバル「うん♪」
ルカ「じゃあ…」
パクッとクリームを頂くルカ。
スバル「どう?」
ルカ「うん美味しい。僕のヨーグルトもあげるよ」
スプーンにヨーグルトを一口分載せるとスバルに差し出すとスバルもパクりとヨーグルトを口にした。
そしてエイミィの悲鳴が響く。
エイミィ「き、きききき君達ぃ!!何、あ~んなんかしてるのを!!?」
全員【(また始まった…)】
ブラコンエイミィの暴走が始まる。
エイミィ「…まさか君達、一緒に仲良くあーんをする関係ってわけ?私がいない隙を突く気だったわけかい?邪魔さえ入ってしまわなければ好き放題出来るとでも…!!!?」
大輔「このブラコンは…」
アリシア「スバル達も大変だよね」
呆れたように見遣る大輔達に意を介さずエイミィは叫んだ。
エイミィ「っさせるもんかぁあっ!!ルカ君は、私が守るんだからああぁああっ!!!!」
クロノ「(あのエネルギーを職務に向けてくれれば…)」
ガオモン[(それは無理でしょう。マスター・クロノ)]
リンディ「(そうね。それは言わない約束よ♪)」
プレシア「全く、過保護にも程があるわね」
全員【(それをあんたが言うのか…)】
エイミィ「スバルちゃん!!て・ん・ち・ゅ・うっ!!!!」
エイミィは自身のパートナーデジモンであるララモンとの融合を終え、ワープ進化でロゼモンに究極進化。
進化前の呆れたようにエイミィを見遣るララモンの表情が妙に印象的だった。
ロゼモンの禁断の究極必殺技であるフォービドゥンテンプテイションを放とうとした瞬間。
破砕剣・ドラモンブレイカーがロゼモンに迫る。
それをロゼモンは鞭で弾いた。
エイミィ『くっ、私の邪魔をするとは何奴!!?』
ユーノ「いや、誰ですかあんた?」
ノーヴェ『そうはさせねえよブラコン。ルカ兄とスバル達の恋路は邪魔させねえ』
正体はノーヴェのウォーグレイモンが特殊なプログラム(遼曰くX抗体とほぼ同レベルのパワーアッププログラムらしい)で進化したビクトリーグレイモン。
エイミィ『くうぅ…!!ノーヴェちゃん、邪魔をしないで!!ルカ君をナカジマ家という魔の手から救うんだからぁっ!!!!』
ノーヴェ『笑わせんじゃヌェーーーっ!!あんたに邪魔されたら私のルカ兄が家族になるって夢が叶えられないだろうが!!!まずはスバルかギンガに口説いてもらって次に私が…だからルカ兄達を守ろう、あんたという真の魔の手から!!!!』
エイミィ『やるっての!!?』
ノーヴェ『望む所!!あんたの下らないブラ魂(ブラコン魂)なんぞ消し炭にしてくれるわぁぁああっ!!!!』
エイミィ『負けるもんか!!でやあああぁぁっ!!!!』
ノーヴェ『舐めんなよ!!うおりゃあああぁぁっ!!!!』
龍虎相打つ!!
といった感じでバトルを始める二人。
そんな二人を遠目で見つめる子供達&大人達。
カリム「何だか、激闘という形になってしまいましたね…」
一輝「ああ。何故こうなった」
プレシア「…本当に仲がいいわねあの子達…」
リンディ「エイミィはルカのことを本当の弟のように可愛がっているから…」
シャッハ「あれは少し異常なのでは…?」
カリム「でも弟想いなんですね」
一輝「いや、うん。まあ、間違ってはいない。うん」
アリサ「どうなるのかしらあれ…」
アリシア「多分ノーヴェが勝つよ」
プロットモン[あ、言ってるそばからエイミィが負けたわ]
ノーヴェ「私の勝ちだああぁっ!!ざまあみろブラコン!!」
エイミィ「うわぁぁんっ!!ノーヴェちゃんに負けたぁぁあっ!!!!」
全員【早く食べようよ】
呆れたような表情をした全員のツッコミがエイミィ達に炸裂した。
後書き
クロノのパートナーはガオモン、エイミィはララモンです。
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