とある愚者の転生記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
転生者のプロローグ
第一話 魔法ってあるのかな?
図書館島(と言っても一般人の入れる地上階)に入れたのは、両親共に麻帆良学園の卒業生だったかららしい。
また、なんか怪しい後付け設定が………。
ちなみにそこで気付いたことが2つある。
1つはこの世界のコンピューター関連の進み具合がおかしい。
例えばPS-Xが来年秋に発売するらしい。ただ前世のPS-Xは、PS2に録画機能が付いたハードだったはずだが、今世のPS-Xは、プレイステーションから数えて10代目のハードなのだ。一応、PSPやらも含めての10代目らしいが、それにしても今の時点で10代目というのは色々おかしい。これは麻帆良があることのバタフライ効果なのだろうか?
そういえば、居間のテレビ、40型の液晶のフルハイビジョンだが、前世と同じなら今の時代に普及してるわけないよな………。
もう1つは、原因不明のテロ?(というか事件というか)が格段に多い。なんか霊障とかのオカルト的なモノも前世とは比べものにならないほど一般的な認識がある感じから、こちらは麻帆良のバタフライ効果であるのは確実だろう。
これ、なんか事件に巻き込まれるフラグなんじゃないかと思うと少し凹んだ………。
こんな感じで図書館島の初訪問を終え、ついでに世界樹を見学し、学園都市で食事(超包子は残念ながら無かったので原作の前なのだろうか?)をして家に帰った。
その日は布団に入っても興奮して眠れなかった! 1時間くらいは・・・・。
だって、まだ三歳児だからね! 横になればすぐに寝てしまうのが、幼児クォリティ。
次の日、俺はさりげなくたずねた。
「魔法ってあるのかな?」
さりげなく?聞いたのがよかったのか、
「あるといいわねぇ」
にっこり。夢見る幼児を見るように頭を撫でて、母さんは答えてくれた。
………………………。
………………。
………。
……。
…。
母さん、それではわかりません。
その日から、魔法の痕跡を探す幼児がいた。
俺だった。
とりあえず、何もわからなかった!
おかしい、テンプレならここで魔法バレのイベントが起こるのではないのか?
べ、別に原作介入して俺TUEEEEなオリ主を希望したワケじゃないよ!
ほ、ホントだよ?殴ったり殴られたりなんて怖いし。
ただ、あるなら使ってみたいよね、魔法。
まほう。マホウ。MAHOU。
なんて、なんて、響きなんだろう。
夢があるよね。
気とか、霊気とか、覇気とか、闘気とか、オーラとか、念とか、チャクラとかでもいいね。なんていうか不思議パワー。
なんだろう、これがあれか。
「オラ、ワクワクしてきたぞ」っていうやつだね。
とりあえず、そういった方面はあるのかないのかわからない。ある(といいな!)んだろうけど、自分の手には届かないというのが正解か。
なら、どうするか?
あると思って走り出す。
それしかないよね。
というわけで、転生者お約束の修行です。
といっても師匠もいなければ、手引き書もない。ないないづくしなワケですが、それでも、修行をするのです。何故ならそこには夢があるから。前世も併せて四十うん年。オタクの思いは重いのです。誰だって不思議パワーを使ってみたいだろう?
さて、何をすればいいのだろう?
うん、瞑想くらいしか思いつかない。
マンガや小説の修行の定番といえば定番。
実体験は、前世の修学旅行のお寺で座禅を組んだぐらいしか経験はないけど、他に思いつく方法もない。
まぁ、三歳児がいきなり座禅を組み始めるのもおかしいので、空いた時間(格好つけて言ってますが一日中ほとんど空いてます)を利用して、心を静謐にし、体に眠る(はず)の不思議な力を認識するように心がけよう。きっと成果がでるはずだ。
と、思っていた日もありました。
2年ほど。
とにかく、三歳児という身体がまずかった。
瞑想中は目を瞑って、少しでも外界の刺激を減らそうとします。すると、あっという間に寝てしまいます。
これには困りました。
が、他の方法も思いつきません。まぁ、寝る子は育つと言いますし、日一日少しでも瞑想の時間が延びるよう、繰り返しました。まぁ、両親には「眼を離すとすぐ寝る子」と思われたようですが。
そんな日々を繰り返し、小学校に上がる日も間近という日に、なんとなく、体から立ち上る湯気のようなものが見えるようになりました。
「やった!」と、思ったのもつかの間、どんどん勢いが増していきます。それに連れ、途方もなく疲労感が増していきます。
なんだろう、すごく厭な記憶が・・・・。
なんか、どこかで読んだような・・・・。
マンガだったような・・・・。
えっ、走馬燈が・・・・。
ヤバい、やばい。
………………。
………。
これは「念」だ。
「HUNTER×HUNTER」だ。
思い出した。
「念」で、「纏」で、四大行だ。何言ってるか自分でもわからないが、これが「念」なら「纏」ができないと死ぬ?
えっ、ヤバくね?
「纏え~。纏え~。まーとーえー」
ふぅ。人間死ぬ気になればなんとかなるもんですね。
ぶっ倒れましたが、どうやら「纏」は覚えたようです。
どうやら、精孔を自然にこじ開けたときに勢いよく自分のオーラを出し過ぎたようです。
結局その時の疲れで3日ほど寝込みましたが、起きた時に、オーラを纏えていました。
ナニコレカッコイイ。
ひゃっほーい、と喜んだのですが、両親にはかなり心配かけたようです。外からはいきなり原因不明で倒れ、3日間寝込んだように見えたのですから当たり前ですね。親には心配かけるものじゃないですね。
とにもかくにも、自分の中に不思議パワー「念」があるのがわかったのです。これは鍛えるしかありません。
残念ながらこの世界では、「幽○白書」が始まったばかりで、大好きだった原作のげの字も無い状態ですが、好きだったが故にある程度は覚えています。
「纏」「絶」「練」「発」の四大行。
「堅」「円」「凝」「周」「隠」「硬」「流」の七つの応用技。
そして、水見式。
強化系、変化系、放出系、操作系、具現化系、特質系の六性図。
これぐらいしか覚えていませんがとりあえずは充分でしょう。
今までのどうすればいいのかわからない日々を考えると長足の進歩です。
さぁ、はりきって修行の毎日だ!
まぁ、今日は宿題が多いので明日からだけど………。
後書き
コンピューター関連とテロ関連について増やしました。
テレビについて今までうっかり気付きませんでした
ページ上へ戻る