フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち~
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プロローグ②
「ハルケギニアのメイジはみな使い魔を持つ
使い魔は人に非ず
だが、何百人に一人は特別な使い魔を呼び出す
彼らは人であり人に非ず
人の身でありながら 人間以上の力をもつ
圧倒的なその力で 主の障害となるもの全てを薙ぎ払う
御身は如何なる者かと問うたとき 彼らは同じことを言う
曰く 彼らはこの世界の存在に非ず
「聖杯」なるものにより異界の地より招かれし英霊だと
「聖杯」とは何か、と問うた
聖杯とは万能の願望器なり
持ち主の如何なる望みも叶える存在
「英霊」とは何か、と問うた
英霊とは、即ち英雄の魂
生前、何らかの偉業を成し遂げ、今なおその名を語り継がれる存在
彼らは自らの真の名を明かさない
剣を携えるものは自らを"セイバー"と名乗った
弓を巧みに操るものは自らを"アーチャー"と名乗った
メイジ顔負けの魔術を使うものは自らを"キャスター"と名乗った
私が記録したもので彼らが名乗ったものは全部で七つ
曰く
剣士
槍兵
弓兵
騎馬兵
狂戦士
魔術師
暗殺者
七人のサーヴァントとそれを従えしマスターが現れたとき
「聖杯」巡っての殺し合い・・・
"聖杯戦争"が始まらん 」
『トリステイン古文書』より
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