イナズマイレブン~クロスライジング~
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イナビカリ修練所
前書き
シスコンが判明した雷藤ですが、暖かい目で見てやって下さい。
今回短いです、すみません。
「呼んどいてまだ来ないのか」
染岡が呟いた。
俺達は夏未にここで待つようにと言われ
ここで待っているが一向に来る気配がない。
『ここ』というのは雷門中の七不思議の一つ
【開かずの扉】の前に俺逹はいた。
前回の御影専農との決闘で惨敗してから
既に二日が立っていた。
しかしこの二日で雷門中サッカー部が
更に賑やかになった。
理由は二つ。
一つ目は、俺の妹の心美とそして今俺達を待たせている夏未が雷門中サッカー部のマネージャーとして加わったのだ。心美はサッカーの知識はあるが、あの夏未お嬢様はどうなのか。いろいろ不安もある。
二つ目は【イナズマイレブン】についてだ。
俺達は事務の古株さんというおじさんから、イナズマイレブンについて教えて貰った。今から四十年前に雷門中サッカー部に存在したメンバーらしい。古株さん曰わく、世界にも通用したと豪語していた。
俺達はイナズマイレブンにとても興味を持ち
イナズマイレブンを目標にしたのであった。
ギッ ギギギィィィ
いきなり変な音が響き、俺の脳内解説を止めた。
俺も見ている光景には苦笑いが起きてきた。
雷門中七不思議の開かずの扉が開き始めているではないか。
そしてギィィィィィと扉が開き中から人影が見えた。
その瞬間、壁山や栗松、目金などが叫ぶ。
「「「ギァャャャ出たぁぁぁ!!!」」」
しかし中から出て来たのはお化けでも幽霊でもない。
出て来たのは夏未だった。
「揃っているわね」
夏未はそう言い俺たちを見渡す。
状況が理解出来ず困惑していると円堂が夏未に問う。
「こんなとこに呼び出してどうしたんだ?」
「あなた達には特訓して貰います」
それを聞いた染岡は呆れたように夏未に言い返す。
「特訓が出来ないから困ってんだろ?」
染岡の言葉を予想していたように
夏未はふっと笑って話した。
「ここで特訓して貰います」
と開かずの扉…いや開いてしまった扉を指差す。
「名前はイナビカリ修練所です」
夏未が呟くのを合図に
俺達はイナビカリ修練所に入った。
「こんなとこがあったなんて」
「このイナビカリ修練所はあのイナズマイレブンが使っていた場所です、ここでイナズマイレブンの必殺技が生まれていったのよ」
俺の独り言にそう返事を返す夏未。
その聞いて円堂は驚いたように反応する。
「イナズマイレブンが!?くぅ~!イナズマイレブンと同じ特訓が出来るなんて感激だぜ!」
と叫ぶと円堂は特訓しようぜ!と言わんばかり目でウズウズしている。
「頑張ってねお兄ちゃん!」
心美が俺にエールを送る。
「ああ!一回り大きくなって出て来るぜ!」
と俺は言い返すと修練所の扉が閉まった。
さあ!特訓始まりだ!
俺は心で呟くと特訓を始めた。
そして数時間後───────
ウィィ───ン扉が開いた。
マネージャー四人が開いた扉に近付いて来る。
「大丈夫だっ……キャァ!」
と木野が叫んだ。
当然だ。俺達は超ボロボロなのだ。
特訓が並みじゃない。
まだ体に羽が生えたように軽いがあまり動けない。
「救急箱を音無さん!」
と音無に言うと
音無はもう救急箱を持ってきていた。
俺達は治療を受けた。
「すげぇ特訓だったな…」
俺がそう足を伸ばしながら話し掛ける。
「ああ!俺のスピードが上がりそうだ」
「今度はもっとやってやるぜ!燃えてきたぁ!」
と風丸と相変わらずのサッカーバカが叫んだ。
俺達はこの途轍もない特訓を毎日続けた。
そして御影専農との
フットボールフロンティア予選二回戦当日になった。
後書き
雷藤「ついに当日になったな」
円堂「ああ!特訓の成果見せてやろうぜ!」
雷藤「待ってろよスキンヘッド野郎!!」
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