| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

閑話 蒼也の下へ

 
前書き
この話はナルト世界にて蒼也からの連絡があった後日の話になります。

本編には余り関係がない話なので飛ばしていただいても構いません。 

 
「よう」

「来てくれて助かったよ」

ちゃっす!
今回、蒼也のフォローとして蒼也が呼び出された世界へと来ている。

「いやー、初めての依頼だけど実際転生したときと余り変わらないって思ったんだけどね」

「そう言う物か。まぁ完遂まで頑張ると良い。
実際に考えることは今回の経験を強調させるからな」

「うん」

しかし今回の件では青髪の少女の母親を助けるってことで来たわけだが、
その本人が居ないってのはどうよ?

「あぁ…まだこの時間は皆寝てるからね。
あと30分位じゃないかな?」

「何て寝坊助な依頼主だ。
このまま何もせずに帰ってやろうか」

「まぁまぁ、一応学生なんだからさ。
穏便に見てあげてよ」

やれやれ、そうなるとここは寮とかって事か?
たしかトリステイン魔術学院だったか。

「あとさ、この世界にも転生者が居るみたいでさ…」

「何だ。例の銀髪見たいな奴か?」

「あー、にてると言えば似てるのかな?
やっぱりハーレムを目指してるみたいでさ」

「はぁ…女なんか囲って何が楽しいのか……」

「しかも特典がこの世界の最高レベルみたいでさ…。
もうチート丸出しなんだよ…」

最高レベル?
モンスターのレベルMAXみたいな物か?

「最高レベルなら青髪少女の頼みだって易々こなせるんじゃないのか?
俺必要無くね?」

「いや…それが攻撃に特化した魔法しか使えないみたいでさ…。
正直何かを治したりするのは絶望的なんだよ。
おまけに毎回目の敵にされるからホント迷惑で…」

成る程把握。
詰まり脳筋の使えないアホってことだな。
銀髪2世で確信しとこう。










「さて、直接話すのは初めてな訳だが。
挨拶は必要か?」

「……問題ない。
それよりも依頼。貴方なら母さんを助けられる…本当?」

ところ変わって依頼主の部屋。
見つからずに忍び込むなど造作もない。
起きたことを告げられた蒼也に着いてきただけだがな。

「診てみないことには分からんが、
俺に出来ないことは殆ど無い。
それで?その母親はどこにいる」

「……ここにはいない。
ガリアの辺境に療養している」

ふぅん…面倒なこった。
しかしこの世界は来たことの無い世界と見て間違いないし、
俺の知らない魔法があっても不思議ではないな。
まぁ心を閉ざすだのの魔法何ぞ生きてきたなかで100は越えるほど見てきた訳だし。
治せない物だとは思えないが。

「ならそこに案内しろよ。
お前の目の前で、速効で直して見せるぜ?」

「……今は無理」

「……は?」

この青髪…上げて落としやがった。
行く気満タンな俺の心意気返せ!

「…土くれのフーケを捕まえる。
学院長の依頼」

「依頼主が依頼を受ける…ねぇ。
正直そのフーケだかは知らんが捕まえたら何かあるのか?」

「…あの3人だと……心配だから」

心配ならまず止めろや。
何か?自分が行くなら余裕とでも言いたいのか?

『その事なんだけどユウジ』

『あん?どうした』

『この件は原作の出来事で…。
これを何とかしないとどうにもなら無いんだよ』

『はぁ?じゃあ何で俺を呼んだんだよ。
ぶっちゃけソレが終わってからでも良かったじゃねぇか』

『いや…彼女が信じられるか実力を見たいって言うから…』

詰まりは信用してないって事だな。
上等じゃねぇか。その腐ったような目玉に潰れるほど輝かしい俺の実力見せてやるよ…。

「……貴方にも協力してもらう。
貴方の実力を見せてほしい」

「良いだろ。
ソイツの容姿を言ってみろ。一瞬で捕まえてやる」

「…ソウヤ」

「え?僕がするの?………分かった、分かったから睨まないでよ。
はぁ……名前はさっき言ったように土くれのフーケ。
深く被ったローブにその名の通り土の魔術師。
主にゴーレムを作って宝とかを盗んでいく盗賊だよ。
『実際はこの学院のロングビルって言う先生。
緑の長髪に赤渕メガネの女性。
今回盗み出したのは現代兵器のひとつ、ロケットランチャー』」

んーと、緑の長髪…メガネ…と、

「こいつか」

俺は何もない空間に右手を突っ込んで引っこ抜く。
すると先程蒼也が言った女が引きずり出され、床に転がる。

「な、何だい!何が起こって…ミスタバサ?!それに使い魔の…」

「……!どう言うこと?」

「どうもロングビルさん」

こんなアグレッシブな話し方するのか?
て言うか使い魔って…蒼也がなったのか?

「何者ですか!」

「盗賊捕縛の依頼を受けた者だ。
数日前よりこの学院に土くれのフーケなる盗賊が入り込んでいると報告があったのでな。
その日から怪しい動きを見せた者、即ち貴様を捕らえることとなった」

はい、嘘の連発です。

「な、何を言っているのですか?
私は何も怪しいことなど…」

「ほう?
なら何故あの日、この学院から宝と分類される物を盗んだのかな?」

「だ、だから私は…」

「やっていないと?
それはおかしい。
俺は貴様が盗み出す行程を一部始終見ていたのだが」

「なっ!?バカな!そんなはずは……」

こいつ馬鹿だろ。
こんな穴だらけの論破で反論できずに墓穴掘るとか…。
もしかしてこの世界の人間は教養が足りてないのか?

「くっ……」

「まぁ大人しくしておけ。
……さぁ、此にて俺の実力は認められたか青髪少女」

「……分かった。
貴方にお願いする。母さんを助けてほしい」

「取り敢えず僕は学院長にロングビルさんを引き渡してくるよ」

「おう」

蒼也は盗賊の女をバインドで拘束して担ぎ、部屋を出ていった。

「…何でもする」

「…………物事の優劣を見謝るなよ小娘。
その何でもは命までもを含んだ言い方だ。
運が悪ければその母親を助けた瞬間、
対価だと称して殺すと言うことだって出来てしまうのだぞ」

「!………私に出来ることならやる。
だから……」

「あーあー、もういい。
さっさと案内しろ。こんなの不毛なだけだ」

「……分かった」

それから数分後に蒼也が戻ってくるまで
長い沈黙が続いた。















やっふただいま~。
へ?ガリア?そんなのぶっ飛ばすに決まってるだろ。
作者の都合とかそんなもんだよ気にすんな。

さて、見てきた結果なんだが普通に治せる。
取り敢えず霊薬に分類されるポーションを小瓶、飲ませるだけで即回復出来る。

「……ありがとう」

「まぁ明日にでもまたあっちに行って飲ませりゃ良い」

「……分かった」

「ユウジ?この薬ってどう言った効果があるの?」

「ん?そりゃ全治だ。
一々その症状にあった薬を造るのはめんどくさいからな」

…ん?誰か扉の前に居るな。
……居なくなった?まぁどうでも良いか。

「取り敢えずありがとう。
わざわざ来てもらってゴメンね」

「気にするな。
まぁ少し子守がきつくなってきたからな。
息抜きも兼用している」

ナルトは元気すぎて困る。
毎朝糞早い時間に起こすのは勘弁してほしいくらいだ。

「それじゃあ俺は戻るから、お前もちゃんと終わらせろよ」

「わかってるさ。
じゃあまたね」

「おう」

そうして俺は転移し、ナルトの世界へ戻ったのだった。 
 

 
後書き
さて、閑話としてはここまで。
これの続きは後日書く新しい作品に乗せるつもりです 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧