| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

イナズマイレブン~クロスライジング~

作者:shoogel
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

FF編
  雷門の試練

 
前書き
イナズマイレブンオリジナルエピソードです。円堂守とW主人公みたいな感じになってます。 

 
「せりゃぁぁぁ!」

日の暮れた鉄塔広場に少年の声が響く。
少年は頭にオレンジのバンダナをはめて、
木にぶら下げた、タイヤで一人特訓をしていた。

「やっぱりここにいたのか、円堂」

俺は少年に呆れながら喋った。

「雷藤!お前も来たのか!」

そう、俺の親友といっても過言じゃない円堂守が言った。
俺の名前は、雷藤 真紅(らいどう しんく)
雷門サッカー部所属の中学二年だ。

「明日は大事な試合だぞ、その辺にしとけ」

「ああ!わかってるけど、どんなシュートを打ってくるのか、想像しただけで、ワクワクが止まらないんだ!」

その言葉を聞いて、俺は呟いた。

「やっぱりお前は、根っからのサッカーバカだな」

俺は笑いつつ、円堂のもとに駆け寄った。

大事な試合というのは、明日うちの雷門中に
中学最強の帝国学園がサッカーの練習試合に来る。
しかも、もし負けてしまったら廃部というオマケ付きだ。

「円堂出来たか?例のあの技は?」

「うーん、感じはわかるんだけど、何か足りないんだよな…」

その後、俺達は軽く体を動かした後、明日に備え
二人とも家に帰るのだった。

翌日……。

「やばいっス、緊張してきたっス…」

と体を縮こませ、震えているのは
うちのDFの壁山 塀吾郎だ。
名前は人を表すと言うのは、まさにこの事だと
言わんばかりの巨体である。性格に難ありだが…。
すると、背番号10を着たメガネをはめた
特に特徴のない男、目金欠流が言った。

「まだ帝国の人たちは来ないんですか?ふふっ、さてはこの僕を恐れて逃げ出しましたね!」

その言葉を聞き、それはあり得ないなと思っていると
突如、空気が変わった。

巨大な黒い乗り物が現れ、赤いカーペットが広がり
横にはサッカーボールを踏んだ、軍隊のような人が並ぶ。
すると、先頭に赤いマントを纏い、不気味なゴーグルを
掛けている男が現れ、次々帝国メンバーが出てくる。
黒い乗り物を見ると黒い服を着た男が見下ろして
不気味な笑みを浮かべている。

そして、帝国メンバーはグラウンドに広がると、
ウォーミングアップを始めたようだった。
雷門中のFWの一人の染岡竜吾が少し苛立っていた。

「何だよ、あいつらうちに挨拶もなく、俺達のグラウンドを使いやがって…」

怒りが隠せてない染岡が呟やく。

「それは失礼したな、初めてのグラウンドで少し慣れるために、ウォーミングアップをさせて貰ったが、挨拶がまだだった」

そうマントの男が言い残すと
眼帯をはめた男からボールを貰い、高々と蹴り上げた。
すると、マントの男は空中に飛び上がり、ボールを
円堂目掛けて、シュートを放った。
あまりの速さに俺は、何が起こったかわからなかった。
円堂が両手で何とか抑えたが、円堂のグローブからは
微かに焼き焦げた匂いが漂っていた。

「ぐっ……」と円堂は手を押さえ、威力の凄まじさを
物語っている。

「ほう、俺のシュートを防いだか…、この試合せいぜい、三分はもってくれよ」

と言い残すと、マントの男は選手を集め
グラウンドに並んだ。
負けるわけにはいかない、この試合絶対勝つ!
俺は強い意志を抱き、グラウンドに並んだ。 
 

 
後書き
二話、いざ!帝国学園!前編 更新しました!
是非ご覧ください! 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧